京都太秦シネマフェスティバル
3/16〜21まで京都の太秦で時代劇シネマフェスティバルが催しされました。昔の映画が大好きで以前この辺りに住んでいた懐かしさもあっていくつかのイベントに参加しました。
スタジオ内にあったカメラ達
中には武家屋敷のセットがありました。
准くんのカツラを持つ八木さん
この方が八木さんです。とっても素敵な方でした。准くんのエピソードを聞こうと「やっぱり岡田くんのオデコはカツラ大変でしたか?」とお訊きしたら「いや、そうでもなかったですよ」とのことでしたが「この無造作な髪を表現するのが難しかった」とのお話でした。(たいていの時代劇のカツラはおぐしがピシッとしているものが多いですから)八木さんは役者さんの頭のカツラの装着も担当されていますが、カツラ作りもされています。八木さんは17歳の時からこのお仕事をされているらしいです。
カツラは一つ作るのに3人がかりで1週間かかるそうです。一髪一髪を植えられその植えうつける台となるアルミのヘッドカバーもスターさんの頭にそったものを木槌で一つずつ作られています。まさに職人芸でした。カツラの装着の仕方はまず髪を鬢づけ油で整えられた後に薄い布で頭をカバーされドウラン?でおでこから頭を生え際がわからないように塗られカツラを装着してもみ上げのあたりはリュウ(木工用ボンドみたいなもの)でカツラがずれないようにつけられます。今でもリュウはベンジンで落とすそうですが昔は役者さん達は顔もベンジンで洗っていたそうです。いいクレンジングが無かったためだそうで昔の役者さんはすごく大変だったのですね。
准くんのカツラは顔正面は地毛をいかした装着だったようです。
衣装の説明をする中川さん
続いて衣装の中川記代子さん。舞台衣装出身の中川さん、スーパー歌舞伎などの着付けもされているようです。元気いっぱいの方でした。素早くピシッと衣装を着付けられていました。「役者さん達はいいもの食べてませんよ。絶対皆さんの方がいいもの食べているはずです」と発言されていました。撮影が始まれば食事の時間など全然取れないとのことで昼食時間5分とかだそうです。大変なお仕事ですね。
東映京都撮影所のイベント
3月19日(月)は東映京都撮影所で「現場発映画づくりの魅力 京都うずまさ撮影所探訪「演技(アクション)」」のイベントに参加しました。午前は東映京都撮影所内の見学をしました。撮影所にある俳優会館、衣裳部屋、メイク室、そしてスタジオ等。日本最大規模の撮影所だけスタジオは大きく沢山あって撮影に関係する各部門の倉庫(小道具がある建物や木工所など)もりっぱでした。スタジオ見学していたらSAYAKAちゃんが時代劇の娘さんの格好で私達の前を通られました。すごくすごく可愛かったです。さわやかな微笑みでほんといい子〜って感じでした。
午後からは時代劇アクションの実演見学でした。数々の賞を受賞されている元アクション役者さんで現在アクション監督の宍戸大全さんのグループが色々なアクションを見せてくださいました。最後に本番さながらのストーリー仕立てのアクションを目の前で繰り広げてくださったのですがそれがもう鳥肌もので見終わった時感動して涙が出てきました。3m先のところで迫力あるアクションにジャッキー・チェン並の落下シーンですよ!本当に感激しました。宍戸大全先生のグループのアクション役者さんは森山陽介さん、高島和男さん、田中千尋さん、菅原洋美さん、古本隼也さんです。水戸黄門などにご出演されているそうです。昔から悪役の人達は本当は優しい人が多いといいますが、この役者さん達もとても優しい感じの方ばかりでした。皆さんスター役者さんを盛り立てられたり、作品の縁の下の力持ち的な役割を果たされているし、また命がけのお仕事をされていてチームの息を合わせることも大事で相手のことをすごく考えられているから優しいのかなと思いました。
イベントが終わり宍戸先生にサインをもらい撮影所から帰ろうとしたら出入り口の駐車場のあたりでなんと!宇梶剛士さんと鈴木一真さんが談笑されていました!友達が握手してもらおうと言い恐る恐る近づいて握手してくださいとお願いしたら本当に快く握手してくださいました。お二人ともとってもカッコ良くって。宇梶さんは優しく話しかけてもくださいました。いい人〜。鈴木さんは(成人男性に申し訳ないですが)女の子のように可愛かったです。お二人ともメガネをかけられていました。
東映京都撮影所食堂のオムレツ
3月21日(水・祝)は東映京都撮影所試写室で「京都の時代劇映画」をテーマに映画監督中島貞夫さん、美術監督井川徳道さん、映画評論家山根貞男さん、立命館大学助教授冨田美香さんでシンポジウムがありそれに参加しました。これはシンポジウムの前に食堂で食べたオムレツです。350円でした。私達の席の斜め前にヒーローもののコスチュームの美男美女がおられて食事されていました。う〜ん、なんのヒーロー物だろう〜?見たことあるようなイケメンさん達だったのですが…。
シンポジウムでは貴重なおもちゃフィルム(大好きな稲垣浩監督のもありました。それから稲垣監督の師匠の伊藤大輔監督のもあって、やはりその映像の凝りように唸ったりしました)や30年前の太秦紹介の映像が見れたり貴重なお話が聞けて楽しかったです。内容は自分用にまたここではないどこかにまとめておきたいと思ってます。シンポジウムが終わって(中島監督には持参の本にサインをしてもらいました)ふらふらしていたらなんと!北大路欣也さんがスタジオからちょうど出てこられてビックリ!実は撮影されていたのは知っていたので大好きな「子連れ狼」のビデオを念のために持参して行っていたので、駆け寄ってお願いしたらサインしていただけました。それから握手と一緒に記念撮影まで。撮影の合間の移動でお忙しかったのに応じてくださいました。北大路さんは言葉少なで超大物でした!(声は万俵大介でした)私は「子連れ狼」の大ファンだったのでただただ嬉しくて無謀な接触をしてしまいましたが、見ていた友達曰く周りの人達がすごくピリピリしていて緊張感が漂っていたとのこと。後で私も反省というか怖くなってました。北大路さんが今撮影されている作品は時代劇で共演に寺島進さんの名前もありました。寺島さんにもお会いしたかったですがそれは叶いませんでした。(HARD LUCK HEROグッズも持参していた)
日本映画の父牧野省三さんの記念碑
イベントの後、太秦界隈をうろうろしました。かって知ったるエリアですから…。
楽しいフェスティバルでした。