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カイロプラクティック

サイエンス

カイロプラクティック

かいろぷらくてぃっく

chiropractic

手技によって脊椎のゆがみを矯正し、神経生理機能を回復する方法。一九世紀末アメリカのパルマー(D.Palmer 1845?1913)が創始した民間療法。脊椎調整療法。

[広辞苑 第四版]

おおまかに言うと、

「脊椎のゆがみが神経を圧迫し、これが様々な病気の原因になっている」

という理論の元に、このゆがみを矯正して自然治癒力を回復させ、病気を治そうとする民間療法の一種。

「米国式整体」とも呼ばれる。

 

頭痛・肩こり・腰痛・冷え性・四十肩等々に有効とされる。

有効と主張される範囲は施術者(カイロプラクター)によって異なり、がんその他の病気に有効とされることもある。

 

ただし、脊椎のゆがみによる神経の圧迫、というものは、解剖学的に確認されたことはなく、神経が圧迫されて病気が起こる、という説も、一般の医学では認められていない。治療の効果についても、評価は定まっていないのが現実である。

このため、日本ではカイロプラクティック医療行為とはみなされておらず*1指圧・あんまとも異なるものとされているため、医療保険等の対象とはならない。*2

この結果、逆に、誰でも公的な資格なしに「カイロプラクティック治療」の看板を掲げることができる状況が生まれており、法的な裏付けのない民間資格が横行する原因ともなっている。

 

合衆国等では、カイロプラクターの国家資格が存在し、国際的には、CCE(Council on Chiropractic Education カイロプラクティック教育評議会)という国際団体が、カイロプラクター養成教育の基準を定めている。

(ただし、世界的に見ても、カイロプラクティック医療行為と見なす国はごく限られている)

CCEによれば、カイロプラクター養成教育は、最低でも全日4年制4200時間以上を要するものとされ、WFCおよびWHOでも、これに満たない研修期間では「カイロプラクター」とはみなされない。

 

日本でも、国際基準を満たすカイロプラクター養成機関も近年になって登場してきたが、依然として玉石混淆の状態にあることは否定できない。

 

医業類似行為に対する取扱について (カイロプラクティックの法的位置) :http://wwwhourei.mhlw.go.jp/cgi-bin/t_docframe.cgi?MODE=tsuchi&DMODE=CONTENTS&SMODE=NORMAL&KEYWORD=&EFSNO=1016


関連語:カイロ

*1:「医療類似行為」。

*2:もちろん、医師免許を持つカイロプラクティック治療師もいるが、それは問題が異なる。