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モーターヘッド

(マンガ)
もーたーへっど

ファイブスター物語用語。
作中世界の巨大ロボの名称。平均的な(マストなどを含まない)身長は約16メートルとされている。
究極の工業製品*1であり、恐らくは巨大ロボット史上最も高価な量産品。
騎士ヘッドライナー)と呼ばれる遺伝子改造された人間の末裔と、ファティマと呼ばれる騎士の遺伝子から作られた人工生命の双方が協力して操縦にあたる。騎士が目に見える機動を制御し、ファティマがエンジンコントロール・火器管制・索敵などを担当する。
モーターヘッド自体は通常兵器(戦車砲等)でも充分損傷を与えることができるが、騎士とファティマにコントロールされる限り、たとえ同じ騎士が操縦する通常兵器であっても原則的に勝てないと定義されている*2。従って、国家の軍事力を示す主なバロメータは、所有するモーターヘッドの数が使われる。
ちなみに、平均的な人口一億人の国家があった場合、約500人の騎士と約400人のファティマと200機強のモーターヘッドがあると言う(舞台になるジョーカー太陽星団の全人口は約200億人)。
エンジンはイレーザーエンジンと呼ばれる光をエネルギーに変換するシステムを使用したエンジンを採用している。イレーザーエンジンは外燃機関であるため、通常時にエネルギーが切れることはほぼ無い。しかし戦闘などの激しい行動を行うと消耗量が増加量を上回ってやがてエネルギー切れを起こす。スペックとしては1億馬力を普通に越えるらしい。
モーターヘッド同士の戦闘では射撃武器は牽制以上の意味ではほとんど使われない。これにはいくつかの理由があり、ファティマの演算能力は非常に優秀で、軌道計算をほぼ完璧にこなしてしまうために飛翔体が当たることが滅多に無いこと、普通に剣を振った方が破壊力が大きく命中までの速度が速いことが上げられる。逆にモーターヘッドの外装に含まれる副武装によるレーザー/弾体攻撃は、通常兵器は絶対に逃れられない。
モーターヘッド同士の戦闘は、結局古式ゆかしい剣や斧を振り回す白兵戦に帰着する。そのため、騎士はモーターヘッドの操縦だけでなく、様々な剣技を修得することが求められている。
騎士の体力、速度は通常の人間では絶対に到達できない域にあり、その体力を持ってすれば手を振って衝撃波やかまいたちを起こすことが可能であるが、その騎士にコントロールされるモーターヘッドが理論上騎士と同じ技を使用できるのはそれをサポートするファティマによるところが大きい。
モーターヘッドはその気になれば国をまるごと灰に変えることもできる兵器だが、社会通念上、戦争の目的が資源の奪い合いであるため、戦闘行為そのものは国境近くの無人の地を選んでモーターヘッド同士のみで行われることが多い。代理戦争の意味合いが強い。また政治上必要とあればテレビ放送なども行われる。ただし、政治的に国家を一つ潰すともなれば、国家主席の居城を破壊することもよく行われる。民間の生産力を損なうような攻撃は普通は行われない。
モーターヘッド同士が集団戦闘(20機とか30機とかだが)が行われると、その地響きによって擬似的な地震が発生する。これを戦闘地震(バトルクェイク)と呼ぶ。
星団史上最も多くのキルマークを持つモーターヘッドは、ナイト・オブ・ゴールド・シュペルターで、最終的には400機以上とされている。ただしこれは剣聖デイモス・ハイアラキ、剣聖ダグラス・カイエン、バッハトマ帝国の騎士ジィッドなどが乗り継いでの数字である。
名前の由来はイギリスのロックバンドMOTORHEADだがスペルは異なりmortar headd(s)と表記される。

*1:とは言うもののファイブスター物語の世界は科学が衰退していく時代であり、過去にはより強力かつ効率的な兵器があったことだろう

*2:流れ弾や他の攻撃回避を優先して戦車等の弾が命中して破壊されるケースは存在する。2巻参照。騎士でない人間が命中させれば偶然であっても確実にヒーローである

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