後縦靭帯骨化症とは、脊椎椎体の後縁を上下に連結し、脊柱を縦走する後縦靭帯が骨化し増大する結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が圧迫されて知覚障害や運動障害等の神経障害を引き起こす病気です。骨化する脊椎のレベルによってそれぞれ頚椎後縦靭帯骨化症、胸椎後縦靭帯骨化症、腰椎後縦靭帯骨化症と呼ばれます。 難病。
OPLLになって気づいた3つのことをに引き続き、手放したものを書いてみたいと思います。 kai-69.hatenablog.com 一番大きなものは『頑張ることを手放しました』 会社では中間管理職、家では家族がいる。 年齢的にも誰もが「パワーに満ち溢れた」時期ではないでしょうか。 私も40代半ばを過ぎ、会社員のままで良いのか? 自分で何かをしたい。 そう思い、起業を目指していました。 実際、準備をしていて「さあ、これから」と言う時に分かった病気。 いざ、手術をして3ヶ月で復職しました。しかし、身体は以前のようなパワーは残っていませんでした。 そして、いつどうなるか分からない不安を抱え、住宅ロー…
OPLLになって気づいた3つのこと。 ①難病関係の記事やニュースに反応する これまでスルーしていた分野。。。自分に降りかかって初めて『自分事』として捉えていることに気づく。 ②『病気だから』と理由をつけてしまう 確かに手術をして出来ないことも多くあります。今まで出来ていた事が出来なくなり、すぐに『病気だし・・・』と自分に甘くなってしまう。 ③他人の『優しさ』に感謝できる 事情を知っている周りの方の優しさに触れることで感謝の気持ちが湧いてくる。 人は強いようで、実は弱い。何でも『自分ひとりでしている』と勘違いしやすいけど、実は周りの人々に支えられている。 病気になって気づくのはちょっと悔しいけど…
※この記事は私の経験に基づいて書いています。全ての人に当てはまるものではありません。 後縦靭帯骨化症と診断され、1か月後には手術をした私。 まず頸椎。次に腰椎。 頸椎の手術が終わり、退院せずにそのまま腰椎の手術をしました。入院継続で約50日入院をしました。 私は手術を選択しました。 この病気の治療は手術の他に、 ・薬物療法 ・理学療法 が多く選択されるそうです。いわゆる『温存療法』ですね。 手術をしたからと言って、完治するわけではなく、手術も『対症療法』のひとつです。 だから、一番何に困っているのか。その困っている状況を改善するためにはどんな方法が最善なのか。 しっかり考えなければならないこと…
①より続く ※あくまでも私目線(私の場合)です。全ての人がそうであるとは限りません。 kai-69.hatenablog.com 背骨の靭帯が骨化する。総称して『脊柱靭帯骨化症』とも言います。では、どの年代が多いのか。 40代以降から発症すると言われています。女性より男性の発症が2倍ほど違います。 そして、『肥満』『糖尿病』『カルシウムの代謝異常』『性ホルモンの異常』『遺伝』など原因となるものもあるようですが、発症のメカニズムはよくわかっていません。 糖尿病だから骨化になるのか、骨化になったから糖尿病になるのか、 その因果関係も分かっていません。 ただ、私の場合は、幼少期より『肥満』体型であり…
そもそも、後縦靭帯骨化症(OPLL)とは、英語で書くと、『ossification of posterior longitudinal ligament』直訳すると、『後ろの縦の靭帯が骨化する』という意味です。 私たちの背骨には椎体(前側)と椎弓(後ろ側)に骨が連なっています。その骨縦にを支えているのが『靭帯』です。 椎体の前側(お腹側)の靭帯を前縦靭帯 椎体の後ろ側(脊髄側)の靭帯を後縦靭帯 椎弓の前側(脊髄側)を支える靭帯を黄色靭帯 そして、その骨の間に神経の通り道『脊髄』が通っています。これは、頸椎から腰椎まで続いています。 そして、その脊髄から身体の隅々まで指令が行くことで私たちの身体…
手術後の患部の状態は良くても、一度傷ついてしまった神経が影響する症状もあります。 後遺症というものでしょうか。 診察の時、残った症状について話す機会ってあまりなかったような気がします。 訊かれなかったし。。。 診察に行っても、患部は「綺麗になってます」。その言葉に安心はできます。 しかし、患者が本当に伝えたいのは、「今、困っていること」もちろん、病の部分を診て頂くことが大切ですが、患者が『何』に困っているのか。 そんなところまでじっくり聴いていただけると患者としては安心できます。 病を診るのか、 人を診るのか、 難しいですね。
この時代、すぐにインターネットでいろいろな情報が検索できます。病名を告げられて、私もすぐにインターネットで情報収集を始めました。 しかし、、、いろいろな単語を組み合わせて検索してもどのサイトも同じことしか書かれていない。やはり、難病なんだと実感。 発症のメカニズム。。。治療法がわからない。。。対症療法。。。 これは症例数が少なければ少ないほど、情報は限られてきます。 私も、診察時に何を質問して良いのか分からない。 よく、「質問したいことが分かりません」ということを言いますが、私の場合はまさにその状況。 情報の収集もそこそこに、あれよあれよと手術の日程が決まり、休職の準備と慌ただしい中、私が良く…
自分の足が痺れているって感覚はどんな感じでしょうか。正座をした後のあの痺れを連想します。 私は手術が終わってから「痺れ」ってどんなものか知りました。 正座のあと、あのジンジンとした立てない、歩けないものを想像していたのですが、実はそうじゃなかった。 手術後、ひざから下、何とも言えないジワジワとした、足の裏が何か柔らかいものを踏んでいる感じ。 そして、表面を触っても分からない。つねっても痛みを感じない。 自分で触っているから「触られている」と感じるだけで、 目隠しをして、誰かに触られてもきっと分らないかも。 入院中、看護師さんや主治医に「痺れはどうですか?」と訊かれても、あのジンジンした痺れしか…
後縦靭帯骨化症は「指定難病」。 日本には338(R4現在)の難病に指定された病気があります。 難病というだけ、発症の原因も治療法もまだまだ未知の世界。外国では難病という言葉はなく、「希少疾病」という表現で定義も日本とは若干違う感じです。 脊柱靭帯骨化症の場合、手術をして症状を軽くするための 「対症療法」的なものがほとんど。 患者として1年、生活をしてみて感じることは残存症状が後遺症として残るということ。日常生活に多少なりと影響があります。 後遺症は人それぞれ。私は『歩行』『手の動き』が一番の症状。 特に横になると下肢に痛みが出ます。夜中、痛みで目が覚めることも。リハビリの主治医からは「横になっ…
2021年の夏、右の股関節が急に痛み出しました。 コロナの影響でヨガを休んでいた時期とも重なったため、『運動不足か・・・』と思う程度で過ごしていました。【私に出た症状】○右股関節の痛み○お尻から足まで痛い○椅子から立ち上がってすぐに歩けない○階段を上る時に足が痛い○胡座が痛くてかけない○夜中に足が痛くて何度も目が覚めるでも、腰はそれほど痛くなく、坐骨神経痛か股関節の炎症かなと思いながら過ごしていました。(元々、腰痛持ちではありました) ただ、夜中に下肢の痛さで目が覚める日々が続き、睡眠不足の毎日。仕事も忙しくメンタルも下降気味。この時点では足の症状が1番気になっていたので、近医の整形外科で股関…
感謝しかない4年間です 2019年は5月の連休前から人生を大きく変えた出来事がありました。 まず、難病と言われる後縦靭帯骨化症(OPLL)と診断され、その症状が手足に影響した事。手術前後から少しずつ仕事を離れ、ふと和菓子の現状と未来を考え始めた『お菓子な毎日』というブログ。その後2020年5月から、ご縁があって地元紙『盛岡タイムス』さんへ2週間に一度コラムを掲載して頂きました。地元の和菓子店を歩いていると、『俺が…俺の商品が一番だ!』という、料簡の狭い意識を一瞬に消し去りました。和菓子屋さん…、それぞれのお店には多くのファンがいて、それを尊重すし、ともに歩む事が業界の成長に繋がると確信しました…
ケアマネのあさひです。今日のコラム「仕事の平均化」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 問題:「黄色靭帯骨化症」は、介護保険における特定疾病である。 ・ ・ ・ ・ ・ 答え:誤り 解説:要介護認定等において、 第2号被保険者の場合は、 要介護状態の原因が特定疾病 16個のどれかで生じたものでなければ 認定が認められません。 【特定疾病16】 ①がん末期 ②関節リウマチ ③筋萎縮性側索硬化症 ④後縦靭帯骨化症 ⑤骨折を伴う骨粗鬆症 ⑥初老期における認知 ⑦パーキンソン病関連疾患 ⑧脊髄小脳変性症 ⑨脊柱管狭窄症 ⑩早老症 ⑪多系統萎縮症 ⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜…
https://youtube.com/shorts/7MXcJrP19AQ?si=uHzh4eJsg7IDdp8s 40歳以上65歳未満の認知症患者は介護保険サービスを受けられる?特定疾病とは何か 認知症というと高齢者に多い病気というイメージがありますが、実は40歳以上65歳未満の人でも認知症になることがあります。これを「初老期における認知症」と呼びますが、この認知症は介護保険制度の特定疾病に該当するため、介護保険サービスを受けることができます。 この記事では、初老期における認知症の原因や症状、特定疾病として認められる条件や診断基準、介護保険サービスの利用方法や負担割合などについて詳しく解説…
特定疾病には16種類あります。末期がん、関節リュウマチ、筋委縮性側索硬化症、後縦靭帯骨化症、初老期における認知症、パーキンソン病関連疾患など。 若年性認知症などの場合、高齢者と変わらないケアが必要になってくる場合もあるので、この保険は有用ですね。 ただしこの16種類に該当しない、例えば転倒して腰椎圧迫骨折になってしまい、歩行や移動が困難で周りの介護が必要なんですが、64歳以下の場合はまだこの介護保険を利用してサービスを受けることはできないという事になります。
頚椎後縦靭帯骨化症では、骨化の大きさと頚髄症と重症度は比例するか?しないか? 医学情報のブログです。個人の相談については行っておりません。また内容の2次利用については自己責任でお願いします。 必ずしも比例しない
胸椎後縦靭帯骨化症はどこに多いか? 医学情報のブログです。個人の相談については行っておりません。また内容の2次利用については自己責任でお願いします。 上中位胸椎 上中位胸椎
頚椎後縦靭帯骨化症はどの年代の発症が多いか? 医学情報のブログです。個人の相談については行っておりません。また内容の2次利用については自己責任でお願いします。 50歳前後
頚椎後縦靭帯骨化症は男性に多いか?女性に多いか? 医学情報のブログです。個人の相談については行っておりません。また内容の2次利用については自己責任でお願いします。 男性に多い
今回は、介護保険制度の基本的なことについて、説明したいと思います。 1|介護保険制度の基本知識 介護保険制度とは、高齢者や障害者の方が必要な介護サービスを受けられるようにするための制度です。この制度では、被保険者と保険者という二つの立場があります。 1-1|被保険者 被保険者とは、介護保険に加入している人のことです。被保険者は、65歳以上の「第1号被保険者」と、40歳以上65歳未満の「第2号被保険者」に分けられます。 第1号被保険者は、高齢者であることが条件で、全国民が該当します。 第2号被保険者は、介護保険制度の第2号被保険者とは、40歳以上65歳未満で、医療保険(健康保険組合、全国健康保険…
結論 ストレートネックは後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう) でなければ整体でマシになります。 肩こり、左肩が上がらないのはマシンと整体でマシになります 理由 後縦靭帯骨化症ですと、少し動き出すだけで痛みが出ることも多く、じん帯が骨化してしまう病気ですので、整体では限界があります。 酷い人は骨化したところを削る手術も検討されます。 心配でしたら一度整形外科でレントゲンやCTをとってもらってください もしこのような症状や病気ではないのでしたら整体でも十分動きをだすこと痛みの軽減は可能。 肩こりに関しましても肩にカルシウムがつく、石灰化(せっかいか)という病気がございますのでそちらも不…
【編集後記】地図が読めない!! ************************** 問題 感染症について,より適切なものはどれか。2つ選べ。 1 感染症罹患者に対する特別な対応を,標準予防策(スタンダード・プリコーショ ン)と呼ぶ。 2 介護施設で集団感染を起こしやすい感染症には,C型肝炎や麻しんがある。 3 ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していると,胃潰瘍は治りにくかったり再発したりする。 4 ノルウェー疥癖は,感染力が非常に強いので,一定期間の個室での管理が必要である。 5 ウイルス感染により引き起こされる肝がんは,終末期であっても介護保険の特定疾病には該当しない。 ・ ・ ・ ・ ・ …
状況別の支援経過記録文例です。 支援経過記録作成中の言い回しに迷ったときに「すぐに使える」文例を状況別に集めました。コピーしてそのままお使いください。同じようなケースがあった際に「こんな書き方があるのか」と参考にしたり、複数の記録を組み合わせて使うことも可能です。忙しい日々の業務の効率化にぜひお役立てください。 なお、こちらの文例集はあくまでご参考として提供するものであり、文例集のご利用に起因してなんらかの損害が生じた場合であっても、責任は負いかねますのでご了承ください。 記事の末尾で文例PDFを無料ダウンロードできます。ぜひご利用ください。 支援経過記録文例 支援経過記録 新規、認定更新 支…
【リハビリ】感覚と感覚障害 感覚の分類 感覚障害の種類 感覚障害の診断 単一神経の障害(mononeuropathy) 多発神経障害(polyneuropathy) 脊髄障害(myelopathy) 脳幹障害 視床の障害 感覚の分類 体性感覚は,① 表在感覚(痛覚・冷覚・触覚)、② 深部感覚(振動覚・関節位置覚)、③ 皮質感覚の 3 種類に分類される。 感覚障害の種類 感覚障害の分類には様々ある。 感覚障害は、感覚低下・錯感覚・異常感覚・感覚過敏・疼痛、の5 種類に大別される。錯感覚 (paresthesia) は異なった感覚として認識される感覚で、触覚を痛み・ぴりぴり感として感じることが多い…