宮沢賢治による詩、およびそれを元にした歌曲。 星を題材とした宮沢賢治初期の詩であり、「銀河鉄道の夜」などでも頻繁に出てくる。
あかいめだまの さそりひろげた鷲の つばさあをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。オリオンは高く うたひつゆとしもとを おとす、アンドロメダの くもはさかなのくちの かたち。大ぐまのあしを きたに五つのばした ところ。小熊のひたいの うへはそらのめぐりの めあて。 宮澤賢治 星めぐりの歌
あかいめだまの さそりひろげた鷲の つばさあをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひつゆとしもとを おとす、アンドロメダの くもはさかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに五つのばした ところ。小熊のひたいの うへはそらのめぐりの めあて。
詳細は青空文庫の図書カードを参照。
昨日のうちに記録として書くはずでしたが、ぐずぐずしていて一日遅れです。 ***・・・・・・・・・・・ 1月31日~2月8日までの9日間、(定休日も含むので実質は8日間)図書館は蔵書点検のため昨日まで臨時休館でした。 あいにく読書会の日が重なっていたのですが、ありがたいことに、読書会のために別のへやが用意されました。 *読書会メモ①* 〈宮沢賢治を読むつどい〉2月1日 12月には6人で短編『マリヴロンと少女』と愉快な『蛙のゴム靴』を読みました。 二ヵ月ぶりの今日は9人。図書館の小さな「みんなのへや」ではちょっと窮屈だったかもしれません。 初めて参加の方がいらっしたこともあり久々に自己紹介もかねな…
宮沢賢治の生涯と「星めぐりの歌」の背景 宮沢賢治は岩手県花巻市で生まれました。病弱ながらも文学に目覚め、短い生涯の中で数々の優れた詩、童話を残しました。 「星めぐりの歌」は、童話「双子の星」に挿入された歌詞です。宮沢の生前には発表されておらず、死後になって初めて世に出た作品です。「銀河鉄道の夜」の中でもふれられており、賢治の初期の作品と思われます。 「星めぐりの歌」は、星座の特徴を短く切り取った幻想的な詩となっています。ただ、星座が羅列されているようにも見えますが、星座を見ながら宇宙を巡る旅に連れて行ってくれるのです。 宮沢の死後、「星めぐりの歌」は童話とともに発表され、代表作の一つとして高く…
宮沢賢治先生が紡ぐ日本語はどこまでも透明で美しい。 中でもこの「星めぐりの歌」は、私のいっとうのお気に入りだ。 あかいめだまの さそりひろげた鷲の つばさあをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。オリオンは高く うたひつゆとしもとを おとす、アンドロメダの くもはさかなのくちの かたち。大ぐまのあしを きたに五つのばした ところ。小熊のひたいの うへはそらのめぐりの めあて。 〜〜宮沢賢治 www.youtube.com おやすみ世界。 また明日会いましょう。
youtu.be - 森ノ音 -オリジナル版『星めぐりの歌』BGMです。 以前、銀河鉄道の夜の朗読をした際に、楽曲提供を受けた音声を動画として公開いたします。 眠れぬ夜に。コーヒータイムに。ストレスで頭がいっぱいの時に。 ぜひ、こちらの楽曲をお試しください。 ❇︎ -概要- 「星めぐりの歌」は、宮沢賢治作詞・作曲の歌。賢治の著作『双子の星』にて歌詞が用いられるほか、『銀河鉄道の夜』にも登場する。 歌に登場する「あかいめだまのさそり」とはさそり座の心臓アンタレス、「あをいめだまの小いぬ」とはおおいぬ座のシリウスであり、「へびのとぐろ」とは逆S字が特徴のりゅう座のことである。また「小熊のひたいのう…
読書会「宮沢賢治を読むつどい」は7人の参加でした。いつものように「星めぐりのうた」を歌って、『注文の多い料理店』の序文を読んで、いつものように一頁ずつ順に朗読しました。 『鳥をとるやなぎ』は、ムクドリの群れが一ぺんに飛び立って、波のように揺れた塊が、向こうの大きなやなぎの上まで行くと、まるで磁石に吸い込まれたように一ぺんにその中に落ち込んでいく光景…あれは鳥を吸い込む「エレキの木」!?!ワクワクしながら「慶次郎」と「私」は見ていたのだけれど・・・「けれど、どこかに、ほんたうの木はあるよ。」… と私も思いたい一人です。 そして、『茨海(ばらうみ)小学校』ほんとに愉快なお話でした。朗読する人も、聴…
先週の配信で宮沢賢治の「星めぐりの歌」を朗読したところ再生回数があっという間に自分の配信の中で一番の収録となりました。現在進行形でトップを独走中です。ありがとうございます。 目次 【使えるものは偉人でも利用する】 【永訣の朝】 【星めぐりの歌】 【一歩歩けば賢治の世界にいます】 【利用できるものはなんでも利用してやる】 【使えるものは偉人でも利用する】 私の故郷ということもあり、宮沢賢治は身近な存在なのですが、それゆえあまり興味がないという事実。 でもよくよく考えてみると世界的偉人宮沢賢治の故郷に住んでいるのは大きなメリットですね。ゆかりの地や施設が近所にあります。宮沢賢治の作品は方言がそのま…
第一木曜日の2日は、4ヵ月ぶり!!の読書会「宮沢賢治を読むつどい」でした。7人の少人数の集まりとなりましたが、細川さんをはじめ、みなさんの元気な姿を見ることができるのは嬉しいこと!ただコロナ対策ということで、いつもの小さな「みんなのへや」ではなくて、2階の視聴覚ホール。 マスク+広~い部屋+かなりの間隔+加齢=やや聴き取りにくいので耳を澄まして~~それにしても、声を出すって、声を聴くって、なんて心地よいのでしょう。みんなで読むって、なんてたのしいのでしょう。いつものように「星めぐりの歌」をみんなで歌って、『注文の多い料理店』の美しい序文を読んで、第5卷の「風野又三郎」の九月一日、二日、三日。1…
9/5(金)☆昨日の読書会「宮沢賢治を読むつどい」は参加者9人。〈♪あかいめだまのさそり~〉・・・いつものように「星めぐりの歌」を歌って、心地よいほどぴったり息が合ったスタートでした。出あった作品は『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』、案内人の細川律子さんが書き出した登場人物をそれぞれが自己申告して(ちなみに私はよろよろ家を出て行くお父さんになって「おれは森へ行って何かさがして来るぞ。」のたった一言)…作品に心を残しつつ前半半ばで退席して志賀町へ。 ☆志賀町いこいの村で開催の県公共図書館長会議へ。一日目の昨日は《図書館とボランティア》の演題でNPO【図書館の学校】副理事長・小川俊彦さんの講演…
5/2(木)第2回目となった読書会「宮沢賢治を読むつどい」には13人。金沢、富来町からはるばる参加の方もいらっしゃいます。CDで賢治作の「星めぐりの歌」も聴き、歌ったりしました。有名な作品だけでなく、余り知られていない作品や未完成の作品を丁寧に読みながら、賢治の童話の世界をたのしむ読書会です。 ☆七尾美術館の招待券は、抽選で宮村さんと古田さんにプレゼントしました。ピカソ、シャガール・・・をゆっくり楽しんできてください。 ☆明日3日~6日は休館です
台風やコロナ禍の影響で、昨年10月なんと5年ぶりの開催となった、岩手県一関市の第30回東日本合唱祭。 全国から招待された5つの団体、そして地元の一関市民合唱団さんと学生の合同合唱、合同ステージと3時間にわたってすべて公開されています! 【出演団体】一関市民合唱団(岩手県) 指揮:黒川 俊之 ピアノ:黒川 祥子クロスロード「Shu」(東京都) 指揮:辻󠄀 秀幸 ピアノ:河本 充代混声合唱団 京都木曜会(京都府) 指揮:永井 英晴 ピアノ:伊吹 元子東京フラウエン・カンマ―コール(東京都) 指揮:岸 信介 ピアノ:法嶋 晶子harmonia ensemble(東京都) 指揮:福永 一博 ピアノ:水…
加納有沙 ネコといっしょに〜星めぐりの歌〜 今週火曜はサン・ジョルディの日。日本ではまだまだマイナーだけれども、スペインを中心に世界中で、親しい人同士で本と薔薇を贈り合う文学的な祝祭。 4月23日はサン・ジョルディが殉教したと伝わる日。恋人同士や親しい人たち、家族の間で、1本の薔薇と1冊の本を贈りあってこの日を祝っています。赤いバラを贈る習慣は、サン・ジョルディ伝説のなかで、王様の娘が生け贄になる順番がまわってきた日、サン・ジョルディがドラゴンと激しく戦い勝利した時、ドラゴンの血から真っ赤なバラが咲き乱れ、その中で最も美しいバラを永遠の愛のシンボルとしてお姫様に贈ったことから、愛の証としてバラ…
二週間ぶりのブログです。(改訂作業は2003年11月11日まで進行) https://hitokoto2020.hatenablog.com/archive/2003 今日は朝から雨。そろそろ見頃だったあの桜たちは?と気がかりです。 先週から始まった朝ドラ「虎に翼」、主人公のモデルは三淵嘉子さん。「日本で女性として初めて弁護士・判事・裁判所所長になった先駆者」だと初めて知って、興味津々みています。 実は私は朝ドラ派ではなかったのに、「らんまん」は録画までしました。「ブギウギ」では趣里さんの涙ぐましい熱演にエールを送り、笠置シヅ子、淡谷のり子さんらの自叙伝まで読みました。これで朝ドラ卒業のはずで…
こんにちは♬.*゚ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です🍀 新年度が スタートしましたね🌸 ٩(*❛▽❛)۶・゚:✩ *:゚☆。.:*・゜☆。.:*・゜ 今日から 新生活がスタートする方も たくさん いらっしゃると思います✨ そして 本日は エイプリルフールですけれど… これは 嘘ではなくって ほんとうのお話です♬.*゚ ❀.❀. ( ˶'ᵕ'˶) ❀.❀. わたしの 可愛い生徒様にして、 プロのナレーターの 宗あい子さんが、 見事❣️❣️ オーディションを勝ち抜いて 📕東京朗読フェスティバル✨📕✨ 出演が決まりました❣️❣️ ✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。☆。.:*・゜☆。.:*・゜ ( お写真は…
仕事辞めたい熱が凄いが、こんなに私に嫌な気持ちを味合わせたモノから、無駄金を払わせてやりたい、という復讐心から仕事してる。こんな無能を雇わなければならないとはとんだ損失でやる。けへへへ。考え方をかえると随分楽である。そっか、私はこの会社から金を奪う為に働いているのだな、と思えば胸のすく思いだ。 この前他部署の嫌な奴と睨み合いをして険悪な雰囲気になったが、全然関係ないうちの課の仕事に首を突っ込んできて、文句を言うので完全に頭にきてしまった。相手の言う事は凄くよく理屈がわかるが、今の私の状況は1人で重症の心臓病の患者の心臓外科手術をしているところなのに、その横から、患者の指先に切り傷あるじゃないで…
こんにちは、高校三年生が思ったより忙しいことにびっくりしている今日この頃です。自分を休める時間が最近ないので、無理やりこじ開けてブログを書いていきます! 今回書くのは、軽井沢で起こった本のイベント『本日和』の感想に関して。このイベントは、12/3日曜日に軽井沢の学校7校全てが関わる町最初のイベントとして開かれました。ホームページはこちらです。 sites.google.com このイベント、軽井沢町で初めて、公私立混ぜたすべての学校から運営メンバーが集まったものでした。教員間でも7校集まって行われた催し物などは今までになく、そういった意味でもとても大きな意味を持つイベントとなったのではないかな…
クラシックギターのコンサートに行ってまいりました。 場所は名古屋の電気ビル文化会館ザ・コンサートホール。350人くらい収容できるこぢんまりとしたホールです。ステージと客席が近くて、音響も程よくて、大人のホールって感じでした。このホールの上は電気に関する科学館で、子どもたちが小さい頃に何回か連れてきたことがありました。お勉強しながら遊べる感じ。小学生が学校の行事で訪れたりもするんじゃないかな。 www.chuden.co.jp このビルの地下にこんなに素敵なホールがあるとは、ついぞ知りませんでした。当日私たちは三姉妹で待ち合わせていそいそとホールへ向かいました。私と三女はコンサート前に納屋橋のタ…
この記事は、以下の(1)(2)の続きである。 ekiin.hatenablog.com ekiin.hatenablog.com ハァハァ・・・ ・・・そんなわけで、300段を超える木の階段を、カートを抱えたまま休み休み登り、やっと宮沢賢治記念館にたどり着いた。 長い階段の途中、踊り場から外の風景を見やれば、脚の長い蜘蛛がこちらをにらむ。 蜘蛛は苦手だったのに、なんだか美しいという印象をもつ。 ・・・蜘蛛と結婚でもするか? ・・・何を言ってるのだ・・・ ・・・(危険なヤツに惹かれるチルディッシュ・・・) 虫たちとともに生きているこの世界のバランスについて思いを馳せてしまったのは、すでに賢治ワー…
JR新花巻駅発車メロディ「星めぐりの歌」上りバージョン 手は熱く足はなゆれど われはこれ塔を建つるもの 滑り来し時間の軸の をちこちに美(は)ゆくも成りて 燎々(りょうりょう)と暗をてらせる その塔のすがたかしこし 賢治が称える「塔」とは。何年か前の晩秋にも、この一篇を口ずさみながらこの「塔」について思いを巡らせていた。先の見えない嵐の中を、見えないなりに目を擦り付けながら、不確かな歩みをよろめきながら目を曇らしながら濡らしながらみすぼらしくも進めてゆく。そういう生き方を世界に献ずる。あえて完成された10にならず、不完全な9に留まる。そういう美学なのではないか。 どうか今の生活を大切にお護り下…
東北新幹線で、小松健一さんの「啄木 賢治 北の旅」を読んでいた。 これから賢治の記念館などをめぐる旅だったので、賢治のことを読もうと思って持ってきたのだが、啄木のキャラが濃すぎて啄木の部分ばかり印象に残ってしまった。 「モーリオ=盛岡」 「イーハトーブ=岩手の理想郷」 「ハナムキーヤ=花巻」 独特の言語感覚で語られる地名、広大な大地は未知なる地、透明な地図にピンでしるしをつける。 賢治のもつ科学への造詣。 白衣の天使への初恋。 賢治の世界観は空高く広がり続ける・・・ 美しい写真も豊富に掲載され、作者の思い入れが強くて面白い本。 夢中で読んでいるうちに、ミントグリーンの新幹線が1時間ちょっとで新…
今日は石川亮太氏の自主出版レーベル「Lyricism(リリシズム)」から発売されるハープ独奏作品「ひしゃくの星々をめざして」の印刷版を販売開始しました! 国内、国外向けの印刷版の販売はGolden Hearts Publicationsが行います。 素敵な作品なのでハープ奏者の方はぜひトライしてみてくださいね。ハープ奏者でない方で、お友達にハープ奏者がいらっしゃる方はぜひシェアしてください! 【ハープ 楽譜】ひしゃくの星々をめざして 作曲:石川亮太 ■演奏時間:約9分10秒 ■出版社グレード :4 ■出版社より: アメリカと日本、ふたつの国の「星にまつわる曲」をテーマにした幻想曲。アメリカの「…
星々を巡る旅路の終着点 夢の終わりはいつでもこの場所 坂本美雨 星めぐりの歌 加藤徹 神力品の歌
――するとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションと云(い)う声がしたと思うといきなり眼の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万の蛍烏賊(ほたるいか)の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈(しず)めたという工合(ぐあい)、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫(と)れないふりをして、かくして置いた金剛石(こんごうせき)を、誰(たれ)かがいきなりひっくりかえして、ばら撒(ま)いたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦(こす)ってしまいました。(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」 青空文庫 より抜粋) 億万のほたるいかの火、と言われ…