文章や手紙の語句。特に、文章表現に着目し、その語句を用いた書き手の意識に着目する場合にいう。「もんごん」と読む(「ぶんげん」と読む場合もある)。
中国語の文章のうち、文語によって書かれたもの。「もんごん」と読まず、「ぶんげん」と読むのが習慣。「文話(ぶんわ)」や「文言文(ぶんげんぶん)」ともいう。
他方、口語で書かれたスタイルを「白話」(「白話文」)と呼ぶ。
文言は、近代に入って白話運動が興るまで、長期にわたり中国語の正しい文章語であると見なされてきた。口語(俗語)がめまぐるしく変化するものであるのに対し、文語はより保守的で、時代による口語の変化を大きくは反映していない。日本において「漢文」と呼ばれているものと重複する部分が大きいが、「漢文」の呼称は中国では用いない(用いるとすると「漢代の文章」の意味)。なお、「漢文」と対になるのは「和文」である。