木走日記

場末の時事評論

「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導

kibashiri2005-04-28


 今日は韓国のある親日派に対する最近のパッシングについて、メディアリテラシー的に考察してみたいと思います。

 考察と言うよりなんだかなあというあきれる話なのですが・・・



●メディアから引きずり降ろされる趙英男氏

 今日(28日)の産経朝刊から・・・

韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん
TV出演・公演を中断

 【ソウル=黒田勝弘】最近、日本で「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」(ランダムハウス講談社)を出版した韓国の人気タレント兼歌手の趙英男(チヨー・ヨンナム)さん(61)が、マスコミやインターネット上で世論の激しい非難を受けたためテレビ出演や公演を中断すると発表した。

 趙氏は産経新聞(二十四日付)とのインタビューで、最近の日韓関係について「冷静に対応するなら日本の方が一段上だ」などと語り、これに対し「日本の手先」とか「売国奴」などとインターネットを中心に非難が集中していた。日本を客観的に評価したことで「社会的に殴り殺されるような事態」になったことについて、さすがに「あまりに暴力的だ」(二十七日付の朝鮮日報)と、異論を許さない最近の韓国社会の風潮を自己批判する声が出ている。

 趙氏は庶民的雰囲気ながら知的なマルチ・タレントとして超有名。今年初め近年の日本体験を基に「ぼくはだまされていた」とし、日本をもっと多角的に見ようではないかというエッセー集「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」を出版した。

 しかし最近、領土問題や教科書問題で反日感情が高まるなかで非難の対象になり、テレビ討論で「ぼくは日本人と友人になりたいだけだ」といった発言などがさらに問題になり、テレビからの締め出しを要求する声が出ていた。

 今回、出演中断を余儀なくされたのは十年以上にわたって司会者を務めてきた週末の人気番組「体験・暮らしの現場」(KBSテレビ)など。韓国紙によるとテレビ局側も「物議をかもしたためやむを得ない」とし、趙氏を擁護する姿勢は見せていない。

 韓国では日韓問題で日本を擁護したり評価したりすると、社会的に抹殺されるということがいまなおよくある。今回の事態について趙氏のファンなどの間では「本の内容も発言も冷静に考えれば決して極端なものではない。趙氏ももっと堂々と対応すべきではなかったか」と残念がる声も多い。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm

 うーん、なんなんでしょう、このある種異様な韓国メディアの雰囲気は?

 異論を許さない最近の韓国社会なのですが、私はたぶんに韓国メディアの偏向報道にも問題があると思っています。

 しかしなあ、産経さんも『韓国の世論に殴り殺される!?』なんて、センセーショナルな見出しつけていますが、不肖・木走としては苦笑せざるをえません。

 なぜって、この親日派にトドメを刺したのは、他ならぬ産経新聞のある記事見出しのプチ誘導なのですから・・・残念!

 少し時間軸を逆流して、本件を検証していきましょう。



●僕は靖国参拝したとは言ってないですよ!

 私はハングルを理解できませんので韓国国内の元記事とかを検証できないのが残念ですが、私が記者登録しているインターネット新聞JANJANでは、韓国のネットメディアである『OhmyNews』と提携を結んでいてけっこうタイムリーに記事が掲載されています。
 昨日のJANJAN掲載の『OhmyNews』の記事から・・・

「僕は靖国参拝したとは言ってないですよ!」 2005/04/27

 最近、親日発言で論難を引き起こした歌手チョ・ヨンナム氏が、話題になっている“神社参拝の可否”に関し、『産経新聞』とのインタビューで、靖国神社に行ってみたとしか言っていないのに「参拝した」と報道されていた。

 また、チョ氏は25日午前『OhmyNews』との電話で、独島問題に関連して「日本が一段上だ」という発言について「インタビューで私は“日本は緻密な戦略のもと島根県で条例を発表して世論を騒がせた。問題になると、国際裁判所に行こうと思ったのではないか。その後は強い国家権力で、判決に勝つという高度の戦略を持っていたのではないか。そのような冷静な戦略が一段上である”と話した」と説明した。

 チョ氏によると、17日、自身の本である『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』の日本語版の出版記念で、ランダムハウス出版社の招請で日本を訪問した。当時10余のマスコミからインタビューを受けたが、その1つが『産経新聞』だった。

 チョ氏は“産経新聞は代表的な右翼新聞である”という指摘に対して「その事実を今日になって知った。この新聞が歴史歪曲教科書を支援する会社であることも今日知った。……本当に参った」と述べた。

 続いてチョ氏は「マネージャーは日本に行かないようにと何度も言ったが、私が最後まで行くと話したことを後悔している」「私は政治家や社会学者ではなく、“冗談”も話す歌手である。皆さんには申し訳ない」と言った。

 チョ氏は現在“チョ氏が神社参拝をした”と報道した国内マスコミに対し法廷訴訟を準備中であることを明らかにした。また『産経新聞』に対する法廷訴訟問題は、日本側の出版社と論議中であると言う。

 カンイ・チョンヘン   4月25日

(OhmyNews) ・・・インターネット新聞JANJAN掲載
http://www.janjan.jp/world/0504/0504266259/1.php

 なんか、産経新聞靖国参拝と記事にされたのがすごい批判を浴びているようなのでありますが、記事中の氏の発言、“産経新聞は代表的な右翼新聞である”という指摘に対して「その事実を今日になって知った。この新聞が歴史歪曲教科書を支援する会社であることも今日知った。……本当に参った」は、ちょっと苦しいなあ、本当かなあと疑問なんであります。

 それはともかく、産経新聞の記事は誤報であり、法廷訴訟問題も日本側の出版社と論議中とのことであり、おだやかではありません。

 氏の言い分は、靖国神社には視察には言ったが参拝は断じてしていないとのことであります。



産経新聞のトンチンカンな記事見出し

 で、問題の産経新聞記事ですが、24日朝刊の記事のようです。

『「親日宣言」邦訳出版 韓国歌手「友好に役立てば」』と銘打って、記事タイトルが『チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる』であります。

 なんかもう見出しで『靖国参拝』って、はっきり書いちゃっておりまして、これはいやはやなんともなんでありますが、とりあえず記事本文を見てみましょう。

親日宣言」邦訳出版 韓国歌手「友好に役立てば」

チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる

竹島問題や教科書問題で反日感情が強まる韓国で今年一月、『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』を出版した韓国の国民的歌手、チョ・ヨンナムさん(61)。韓国での風当たりは当然厳しいが、「物事の見方はひとつではないということを伝えたかった」と今でも「親日」を崩さない。著書が邦訳されたのを機に来日したチョさんが「日本への思い」や「今後の日韓関係」について語った。

 あるとき突然、「親日」になったわけではない。職業柄、何度も来日したことがあるチョさんは日本の印象を「豊かだ。人が多い。これだけ大きな国にもかかわらず、非常に秩序がとれている」と話す。アジアの隣国でも自国とは違った風土、人、文化などに興味を持った。

 3年前に日韓が共同開催したサッカーW杯。韓国がベスト4に進出すると、多くの日本人が韓国を真剣に応援してくれた。この感動で「知日派」を宣言。翌年、盧武鉉大統領が就任後初めて訪日。国会演説のシーンを韓国のテレビでみていたチョさんは「議場から18回も拍手が起きた。韓国だったら外国の元首が国会演説しても、最初と最後に拍手するぐらい。韓国人としてうれしかった」。これで「親日宣言」だ。

 「知日派」「親日派」として韓国の有力紙「中央日報」でコラムを連載していたことで、昨年9月、日本の国際交流基金の文化人招聘(しょうへい)プログラムで来日。「どこか行きたい場所はありますか」と聞かれたチョさんは考えた。「川端康成の小説『雪国』の舞台…。いや、違う。それで、思いついたのが靖国神社だった」という。「えっ、靖国ですか…」。同基金の担当者は言葉を失った。

 靖国神社はチョさんの目にどう映ったか。「やられたと思った。『トリイ』は目立っていたが、普通の神社と変わらなかった。参拝をけしからんと韓国や中国が声高に叫ぶことで、ものすごい場所かと洗脳されていた」とチョさんは笑う。

 チョさんは「彼ら(日本人)は自分たちの先祖がいくらひどいことをしたとしても、先祖だから何があっても祀(まつ)らなければならないと言うだろうし、われわれは、犯罪者扱いすべきで、合祀(ごうし)や参拝はけしからんと言うだろうと思った」。溝は埋まらないが、チョさんはその真ん中に立って見つめていこうと考えている。

 「親日宣言」をしても、当然、日本のすべてを受け入れているわけではない。それでも、竹島問題や教科書問題で熱くなっている韓国に比べ、冷めた対応の日本をみると、「冷静に対応するなら日本の方が一段上だなと思う」という。

 その上で、「ひとつの物事をみても、支配した側とされた側がお互いの立場を本当に理解していない側面が目立つ。被害を受けた側は小さなことでもギャーとなるでしょう」と日本側に理解も求めている。

 今後の日韓両国に必要なことは−。「お互いが顔と顔を突き合わせ、相手の気持ちを理解しながら話し合うことが必要だ。無理な要求をすれば何の前進もない」。当たり前のことだが、それさえ滞っているのが今の日韓関係。

 「関係改善のために少しでも役立てば」と思ったのが「親日」本出版の理由だという。

 『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』邦訳(ランダムハウス講談社)は1500円(税別)で刊行中。

(04/24 10:20)
http://www.sankei.co.jp/news/050424/bun034.htm

 ・・・

 ん?

 全然、参拝なんかしてないじゃないですか?

 なんなんでしょう、このまぎらわしい記事見出しは?

 せいいっぱい産経新聞を擁護して拡大解釈すれば、『チョ・ヨンナムさん(が) 靖国参拝(問題について) 日韓の間で見つめる』ということでしょうか?

 ふうー。

 産経新聞のこの記事見出しプチ誘導がどうもトドメを刺してしまったようです。
 見出しが読者を誤誘導してしまう典型的な例ですが、それにしても、産経新聞は、火に油を注いでおいて、今日の記事『韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん』は、ちょっと、格好悪くないですかあ?

 なんだかなあ、リテラシー低すぎなのは韓国メディアだけではないようであります。

 読者のみなさん、どう思われますでしょう?



(木走まさみず)

<テキスト修正履歴>
.2005.05.02 19:30 引用した産経新聞記事は訂正後の記事であり、訂正前は見出しだけでなく本文にも「参拝」という言葉が使用されていました。つまり、見出しだけプチ誘導したという記述は誤りで、事実としては記事本文も含めての誘導でありました。したがってエントリーの該当個所を削除いたしました。
詳細は以下のエントリーを参照下さいませ。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050502

「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導(追記)

●「靖国参拝」・・・親日派にトドメを刺した産経新聞のプチ誘導
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050428

 上記エントリーの追記です。
 当ブログでも鋭いコメントをいただいているe_r_i_c_tさんが貴重な情報と、当エントリーのリレーエントリー記事を書いてくださいました。

●『朝鮮日報
趙英男氏「冷静に対応するなら日本の方が一段上」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/25/20050425000014.html

●『不可視型探照灯
趙英男氏が番組降板に至る原因となった記事の推移を眺める
http://erict.blog5.fc2.com/blog-entry-50.html

 さて、昨日エントリーさせていただいた当記事ですが、JANJAN掲載の『OhmyNews』の記事に対しても一部のJANJAN論客がコメントされています。

 現在(29日15:15現在)、私・木走を含めて4人のコメントが載っておりますが、なかなか興味深いので引用してみます。

[7651] アメリカにも似たような話が。
名前:秋吉俊邦
日時:2005/04/28 21:41
映画「モナリザ・スマイル」に出演した米女優マギー・ギレンホールが、米同時多発テロに関し、「米国にも線帰任がある」と発言して批判にさらされ、そのあおりでギレンホールのファンサイトも閉鎖に追い込まれたそうです。

同時多発テロに関する米女優の発言に非難集中、ファンサイトが閉鎖(ロイター通信)

[7639] マッチポンプしちゃった産経新聞
名前:木走まさみず
日時:2005/04/28 16:49
 興味深い記事でありました。

 今日(28日)の産経新聞朝刊にも関連記事が載っていますね。

●韓国の世論に殴り殺される!? 「親日宣言」出版の趙英男さん
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm

 この記事によれば、趙英男氏はTV出演・公演を中断余儀なくされたようです。
親日的発言をするだけでこのようなパッシングを受けること自体、個人的には正常とは思えないのですが、今回に関しては完全に産経新聞マッチポンプの役割を果たしてしまっているようです。

 産経新聞の元記事も拝読しましたが、記事タイトルにはっきり「靖国参拝」と書かれていますが本文中には「参拝」したことは一切書かれていませんでした。記事タイトルが完全なミス誘導であると思います。

●チョ・ヨンナムさん 靖国参拝 日韓の間で見つめる
http://www.sankei.co.jp/news/050424/bun034.htm

韓国親日派に友好的な産経新聞が墓穴を掘ってしまったというところでしょうか。

松尾信之様。

「マスコミ料理教室」シリーズ、毎回楽しみに拝読させていただいております。

ご意見より引用===============
「産経・正論グループ」は『朝日』の南京大虐殺報道などを筆先鋭く批判していますが、作り出そうとする世論の方向性が多少違うだけで、所詮は同じ穴のムジナなのです。
==================引用終了

まさに同感であります。

東堂一様。

最近記事を拝読できず、寂しい思いをしておりました。
また、鋭い貴兄ならではの中東情報関連記事を発信くださいませ。

楽しみにしております。

[7624] 朝鮮日報WEBから
名前:東堂一
日時:2005/04/28 07:53
Oh!My News 様
読者の皆様

お久しぶりです。東堂でございます。
昨今のレバノンの混乱&激務に耐えかね筆を置いておりましたが、
韓中日の感情の“もつれ”に諸外国も憂慮する現状に耐えかねておりましたところ、朝鮮日報で悲痛な記事に接し、あえて再来いたしました。

引用サイトアドレス

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/27/20050427000067.html

あまりにも切なく苦しい。
よしんば、大学博物館の言い分が正しいとしても、木に何の罪がありましょうか。
同日付のほかの記事でも韓国“愛国者ネチズンを名乗る輩の罵詈雑言は、(第二次)大戦前の日本の“翼賛右翼”と同じではありませんか。

「非国民」「売国奴」「利敵行為」なぞ、自国を孤立させるための呪詛でしかありません。
心あるネチズンの「なぜ皆が同じ意見でなければならないのですか?」の問いは、小生にとって救いでした。

転じて、日本にも「反日」の責任が無いわけではないと考えます。

“日本は既に21回も謝罪している。”“法的には賠償も十分に果たした。”“それ(賠償)以上の貢献だってしている。”

 ・・・データー(数値)では、そのとおりでしょう。

では、「なぜ」政府の役人も一般市民も靖国神社(外国では“戦争神社”と訳されています)を詣でるのか?[なぜ]教科書の記述が隣国の苦情で変わったり変わらなかったりするのか?
誰か世界(少なくとも近隣諸国)に向って“納得”を得られる説明をしたことがありましたか?

「“平和憲法”を金科玉条と信じて守って来た国です。だから信じてください。」(←失笑)
憲法”なんて自国民しか縛れません。「周辺国では戦乱がありましたが、我が国は60年間一度も戦争はしてません。」・・・ 中東の某国に言わせれば「国土を広げるチャンスを逃したね。」で終りです。

お互いが感情的になり、相手の言葉の真意を探ることを止め、物言えぬ木でさえ“腹いせの贄”とされたとしたら、東洋の“縁(へり)”でエゴをぶつけ合う私たちは“神(宗教と言う意味ではなく)”になんと謝ったらよいのでしょう。

感情的にもつれて“目を剥いて”向き合っている今こそ「お互いを理解するためのディベート(討論)」を行う好機ではないのでしょうか?

私は“韓流”などの一時的な流行に依拠した“友好”など信じません。
私は、本当の意味での“玄界灘に立つ虹”を待っています。

[7608] チョ・ヨンナム様 ランダムハウス出版社さま
名前:松尾信之
日時:2005/04/27 17:54
『産経』に限らず日本の大新聞はウソを書きます。事実を捏造した記事を掲載することもあります。なぜなら、自分達が考えている「正論」を多数世論にしようと企んでいるからです。事実をねじまげても、自分に都合のいい記事に仕立て上げる。そんな体質があるのです。「産経・正論グループ」は『朝日』の南京大虐殺報道などを筆先鋭く批判していますが、作り出そうとする世論の方向性が多少違うだけで、所詮は同じ穴のムジナなのです。
でも日本のマスコミも少しは“成長”しています。以前に比べると、誤った報道をしたときには比較的素早く「訂正」するようになってきました。その典型例が4月16日付『産経』です。「引用の誤りがありました。謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します」と書いています(拙文「マスコミ料理教室」(8)産経新聞の訂正記事に驚いた!
http://www.janjan.jp/media/0504/0504206077/1.php
『産経』への法的措置を考える前に、紙面で決着をつけるべきです。正確な内容のインタビュー記事再掲載を求め、「謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します」と前置きを書いてもらいましょう。

(OhmyNews) ・・・インターネット新聞JANJAN掲載記事 ご意見板より
http://www.janjan.jp/world/0504/0504266259/1.php#bbs


 余談ですが、私以外、なかなか鋭いコメントが並んでおりますが、コメントしている記者の顔ぶれがすごいです。
 松尾信之記者は、前『週間金曜日』編集長であります。
 東堂一記者は、レバノン駐在の辣腕記者であります。
 秋吉俊邦記者は、FUTURE不登校を考える会世話人であります。



 
 e_r_i_c_t様、貴重な情報と、当エントリーのリレーエントリー記事ありがとうございました。

 
  
(木走まさみず)