ボスからメールが来た。
やったー、昇給だって!すごいすごい。 ここ10年以上、聞いたことのない響きダゼ (いや待てよ、もしかしたら一度も聞いたことない、かな?)
ちなみに、もう一本ボスからメールが来ていて、 随分昔に仕上げた論文のゲラが来たのだそうだ。 ふう、やっと出版されるのか。
改めて目を通したが、これはなかなかの力作ですよっ奥さん。 どれくらい一般受けするか(つまり売りになるか)は、分からないけど……。
売れるものを、という意識が希薄だからなあ……だって、売れるものって 何だかんだ言って、結局みんなが群がってるものな訳で、 これまで意識的にそういうものを避けて生きてきた人間だからなあ。
あ、別に「売れるもの」がつまらないと言っている訳ではありません、為念。 そういうターゲットに向かって、そういう人たちと勝負しても、 そういう人たちよりも良いものが出来るとは思ってないので(かなわないと思っているので)、 そっちに行かないと言っているだけ。 (繰り返し言っているな、言い訳のごとく。)
売れるかどうかは知らないが、今回の話も(いつものように) 放っておけば近い内に誰かがするだろうというようなネタではない、とは思っている。 その意味で、広い意味で、 community に役に立つ仕事だとは思う。 つまり、その辺にいる研究者が勝負相手ではないと思っている、の意味。 どっちかというと、どっかの院生が3年なり5年なりかけてサクッとやってしまう、 というのがありうるパターンかな、と (こういうのは怖くはない、むしろ喜ばしいこと、だよね)。 最近はすごく優秀そうな人たちが入ってきているからなあ(cf. 3/5/2008)。 これは学生がいいのだろうか、教育がいいのだろうか、ボスがいいのだろうか、 何なんだろうね。(今の日本の基礎研究の状況は、どうなんだろうか。)
この論文がここでの一本目なんだが、その後が難産なのだよなあ……。
別の一本は現状でまとめて出せばいい状態なんだが(今回もお尻を叩かれたみたいなもんだし)、 ちょっと時間を置いたのがいかんかった。結婚と一緒で、勢いってものが、ね。
(ここを見てる人はご承知の通り)本題の方が(つまり件の論文の延長線が) 困難にぶち当たって、いろいろと向きを変えたりしていたからなあ (とか、まあ言い訳はみっともないな)。 まだ体勢を建て直し中(結果を出す状態にもって行けていない)なのは、 何というか、やっぱりトロいのだろうな。 しかし、そろそろ行けますよ、多分。(いや、本当に。ハッタリではなく cf. 6/30/2008。)
nanoプロジェクト
お昼に出勤、ほどなく alex が机に来て「論文の件だが」と。
「ポカン」としていたら、「メールを見てないのか」と(cf. 「ボスからメールが来た」)。 はい、今朝は家でもメールをチェックしていませんでした。で聞くと、 長らく音信不通だった例の論文(10/9/2007)のゲラが届いたのだそうな。
質問事項は3つ。
1つは受理の日付(あんたなんで知らんの?という感じだが)、 もう1つは論文のスタイルに従って式番号を振り直した、という告知。
最後の一つは文献リストに載っけていた私の unpublished な論文の詳細をよこせ、と。 予定タイトルを知らせればいいだろう、と alex がいうので、そのように、と。 今度こそ、仕上げるぞ!(これで何度目だよ、と思いつつ、もう何も欲は出さずに。)
ゲラに一通り目を通す:
面倒でも、はじめから終わりまで、しっかりと、ゆっくりと、目を通す。 ここで手を抜くと、みっともないものが一生残ってしまうからな。 (ということは、実際に過去に経験済みなのです。 私はその校正に関われなかったのだけど。)
確かに、式番号が節ごとじゃなく通し番号になっている。
図の eps にも手を入れているよ…… label とかだけでなく、 legend まで。 おまけに一つは記号が変わっている、何だよこれ。
式の face は、まあいつものことで、いちいち指摘しておく。
修正リストを書いて、 corresponding author と co-author にメールしておく。
7/29/2008: done.
論文の経過: