ご両親は初めて見る日本の女たちを笑顔で迎え入れてくれた
《「
◇Giant
Olympic Rings unveiled on Tower Bridge
（The latest set of Giant
Olympic Rings has been
unveiled on London's Tower Bridge to mark exactly
one month to go until the
Olympic Games.The Rings
weigh more than three tonnes and measure over 25
metres wide by 11.5 metres tall. During the Games,
each of London‘s famous bridges will be lit up in
the evenings in a dazzling display of colour.)
マークの母親の招待ということで、私たちは
次の日曜日にアール
スコートの地下鉄駅の前
で待ち合わせた。
秋も終わりの寒い昼前だった。私が駅の前に
出たとき、広子さんの姿は見えず、それでも
私は寒い薄曇りの空の下で三十分間待った。
広子さんは、マークの両親の家の住所を知っ
ていた。マークが私と彼女のために、住所と
地図を書いてくれていたからだ。
私は三十分待って歩き始めた。東に向かて歩
いて行ったら広子さんの姿が目に入った。
日曜日のアール
スコートには人一人歩いてい
なかったので、広子さんの黒い裾まで届くマ
ント姿はすぐ目に入った。彼女も私に気が付
いて小走りで近づいて来た。
「ごめんね、待ち合わせの場所に行かなくて
……早く駅には着いたのよ。お花を買おうと
思ってね。駅の前を離れてあちこち探したん
だけれど、お花屋さんがなくってね。普通な
ら駅の前で新聞やお花を売っているでしょう。
日曜日はお花も売らないのかしら」
「そうね、今日は寒いし人も歩いていないか
らお花も売っていないのと違う？ お花市場
も休みでしょう。私はケーキを買ってきたか
ら、これを二人からと言ってマークのお母さ
んに渡せばいいでしょう」
と私は言った。二人でさらに東へ向かって歩
いていると、向こうからマークが歩いて来る
のが見えた。
「来ないのか、それとも道に迷ったのかと見
にきたんだ」と言いながらほっとしたいう表
情でにっこり笑った。
マークの両親の家は、フラットビルディング
の並びではあったが、一軒で階下も階上も彼
らの住まいで内部はとても広かった。
中から私たちを迎えたのは、とても華やかな
雰囲気の若いマークの母親と、こちらは二十
歳は年上だという印象の初老の紳士だった。
何しろマークのの母親は、連合軍としてシチ
リアへやって来た
ポーランド軍の父親と知り
合ったのが、十七歳だったといういうのだ。
戦争が終わって、
ポーランドがソヴィエトの
衛星国になるとわかって、マークの父親はマ
ークの母を連れて英国へ亡命した。
ポーランドにたっぷりあった全財産をドルに
換えて、多くの
ユダヤ人がしたように彼も英
国へやって来ると、もってきたお金でロンド
ンの高級住宅地で不動産物件を買い、他人に
貸して家賃から一軒が二軒に、二軒が三軒に
と増やしていった。
戦後の不動産の高騰で、彼は私財を増やして
いった。働きに行かなくとも、家賃は自動的
に入ってくる。
貸す店子は高級住宅地にふさわいい豊かなビ
ジネスマンや有名人。若い美しい妻、可愛い
一人息子。マークの父親は人生の成功者とい
えよう。
マークの両親は、初めて見る二人の日本人の
女たちを満面の笑顔で迎え入れてくれた。
」》
◎日本では、
マリオ・プーゾの小説『ゴッド
ファーザー』の映画化で、イタリアのシチリ
ア島出身のシシリア・マフィアはよく知られ
ていますが、フランス領
コルシカ島のコルシ
カン・マフィアのことは、あまり知らていま
せんね。
コルシカン・マフィアの活動エリアは、フラ
ンス、アフリカ、
ラテンアメリカの国なので、
日頃、あまり、耳にしません。
一冊の本があります。小説『ゴッドファーザ
ー』に匹敵する小説“The Corsican” by
William Heffernan をご存知でしょうか。
この小説は、めったやたらに面白い。日本語
の翻訳がないのは、しごく残念です。
この小説の舞台は、世界最大の麻薬・
覚醒剤
密造地帯の南アジアのタイ、
ミャンマー、ラ
オスの３国が
メコン川で接する山岳地帯です。
主人公は、ある殺人事件で
コルシカ島を出奔
し
ラオスにわたり、麻薬シンジケートの大ボ
スになります。
アメリカ軍の高級将校と組んで、
ベトナム戦
争の戦死者の棺の中に麻薬を入れて
アメリア
に送り込むタネ明かしには、舌を巻きました。
でも、忘れがたいのは、主人公の殺人の凄さ
です。横暴なフランス兵数名に、妹を輪姦さ
れた兄は、フランス兵たちに復讐します。
フランス兵たちを捕縛し、生きたまま、指で、
兵の眼球をえぐりだして、その眼球の神経繊
維を男の睾丸にギュギュ巻きつけます。そし
て、命を取ります。
読んでいるときは、主人公に感情移入してい
ますので、残酷とは感じませでした。これで
も妹をレイプされた憤怒はおさまらないでし
ょう。
★
The Corsican
◇ヨシダ ダイキチ
◎文中のマークが、インドまで習いに行った
インドの弦楽器「
シタール」。正直言って、
私には馴染がない。ところが、日本にも、シ
タールを演奏する奏者がいました。日本人は
なんでも、こなしてしまうのですね。
その人の名は、ヨシダ ダイキチさん。
ヨシダ ダイキチさんの
シタールとの出会い
は９５年だそうで、バンド活動に行き詰まり
を感じ、一人旅したインドでライブを聴き、
「現代音楽に取り入れたら、おもしろいんじ
ゃないか」。インドに通って技術を習い、日
本のイベントでロックバンドと協演するなど
して腕を磨いてきたといいます。
伝統奏法に対しては「遠慮して避けてきた」
が、興味が次第に募ってくる。０５年から、
巨匠、スジャート・カーン氏に師事し、古典
曲を学ぶうち、民謡など日本の伝統音楽との
共通点を実感した。「リズムや節回しが似て
いて、アジアは一つという意識が強まりまし
た」と述べています。
（
毎日新聞「ひと」 2012年06月30日）
★
ヨシダダイキチ＋室優哉＋町田良夫 ライブ
【amorfonさんが 2009/12/22 にアップロード
http://www.myspace.com/yoshidadaikiti
http://www.yoshiomachida.com
ヨシダダイキチ(
シタール)＋室優哉(タブラ)
＋町田良夫(
スティールパン)のライブ
「new raga acoustics」。
2009年11月28日、大阪、伽奈泥庵にて。
Yoshida Daikiti(sitar)+
Yuya Muro(tabla)
+Yoshio Machida(steelpan) live at Kanadian,
Osaka on 28 Nov. 2009.】
（つづく）
(Y327-143)
**『外国の男と結婚した日本の女たちの話』
単行本:222ページ
出版社:展望社 (2012/02)
《――英国から万感の思いを込めてレポートする――
Inter Marriage と 日本女性のメンタリティ。異国に
あってこそわかる……「日本」のこころ。〈東日本大
震災〉をとおしていっそう深まった母国への「愛」。
東日本大震災と
福島原発事故の現状を知って以来、私
は自分自身ががいかに「日本人」として母国に愛着が
あるか改めて思い起こし、「日本」を書こうと決意し
た。もう経済大国でも何でもない母国日本が、今は愛
しいと感じるようになった》
〔表紙帯から〕
〔目次〕
・
マルキストの
エジプト人と結婚した明子さんの場合
・ロンドン生まれの英国人と結婚した三千代さんの場合
・日本嫌いが日本のビジネスウーマンになった広子さん
の場合
・ジャマ
イカ人の男と結婚した友子さんの場合
〔著者〕
☆高尾 慶子（たかお けいこ）☆
1942年
姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校に
進む。
カトリック系病院の調理師、
カトリック系身体障害
児施設の職員を経て、1972年に英国へ。イギリス人音
楽家
と結婚。1976年二人で帰国し京都で暮らす。1982年離婚。
1988年に再び英国へ。ロンドンの日本レストランのウェイ
トレス、映画監督
リドリー・スコット氏邸のハウスキーパ
ーなどを経て、1998年『イギリス人はおかしい』を発表し、
注目を浴びる。現在は、英国政府から年金の給付を受けつ
つ執筆活動に専念している
著書は『イギリス人はおかしい』『イギリス人はかなしい』
『イギリス人はしたたか』『まだまだ言うぞイギリス・ニ
ッポン』『書かずに我慢できないイギリス・ニッポン』『イ
ギリス・ニッポンの政治の品格』ほか。
外国の男と結婚した日本の女たちの話
参照:
・
2009-11-30『まだまだ言うぞ イギリス・ニッポン』を読む
・
2011-06-24『イギリス・ニッポン政治の品格 』（１）
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆
☆鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(６８)
《「
原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる！」
某地方の
暴力団組長
−
暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ
書ける
原発という巨大な
シノギ−
「
原発は儲かる。どでかい
シノギだな。電力会社と交渉して、
ゼネコンと話付けて、地元の
土建屋に仕事を振る。代紋な
しではとても捌ききれん。
原発はタブーの宝庫。裏社会の
俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る
衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる！
―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》
【表紙帯から】
▼△第ニ章 放射線 vs 暴力団専門ライター（１４）△▼
・作業ができない体・（その１）
●「原発作業員のことは分かりませんが、要治療のレベルです」
《「――心情的には谷口に共感しながらも、はっきりした確証がもて
ないまま、血液検査が始まった。担当医となった山本久史医師はやや
やせこけた頬の細身で、谷口とは正反対の意味で不健康そうだった。
山本は採血や各種診断の結果を見て唸った。
「血圧が高すぎです。これまで薬を飲んだりしていましたか？ あと、
俗にいう悪玉
コレステロールの値も、尿酸値も高い」
自覚はあった。この年の２月から、東京・
御茶ノ水にある東京医科歯
科大で歯の治療をしており、担当になった研修医から「この血圧では
歯を治すより内科に行くべきです。このままでは使えない麻酔もある」
と指摘されたのだ。
山本は続ける。
「
原発作業員のことは分かりませんが、要治療のレベルです」
「だったら、治療したいです。でも、会社からはなにも言われていま
せん」
改めて会社に確認したが、健康診断は不要と言われた。健康診断を受
けるよう私が求められたのは、造血を採取し終わり、勤務まであと、
２週間を切った頃だ。
「タバコは吸いますか？」
「毎日３箱くらいです」
「お酒は？」
「基本、下戸なんで晩酌はしませんが、月に一、ニ度、
あびるほど
飲みます。記憶ないです」
「睡眠時間どのくらい？」
声が小さい山本は、耳を近づけないと聞こえないほど消え入りそう
な小声で訊ねてくる。嘘をついても意味がないので正直に答えた。
「たいてい朝寝て昼起きます。取材がある日は徹夜です」
「……鈴木さん、この体では作業できないかもしれませんよ」
山本は神経質そうな表情で頭を抱える。眉間のしわが深くなり、溜
息が漏れる。
「大丈夫です。鍛えます。運動します。ダイエットもやめます」
――」》
ヤクザと原発 福島第一潜入記・
文藝春秋 (2011/12/15)
・〈目次〉・
序 章 ヤクザの告白「
原発はどでかい
シノギ」
→第１章 私はなぜ
原発作業員となったのか
第２章
放射能vs.
暴力団専門ライター
第３章 フクシマ５０が明かす「３・１１」の死闘
第４章 ついに潜入!1Fという修羅場
第５章
原発稼業の懲りない面々
終 章 「ヤクザと
原発」の落とし前
◎
原発推進勢力のその浸透・蔓延には、恐怖を感じます。
核物質の軍事転用防止のための検査を
文部科学省から委託されてい
る公益財団法人「
核物質管理センター」（松浦祥次郎会長）が、検
査対象の電力会社などから賛助金を受け取っていましたが、センタ
ーが、来年度からは、検査対象機関からの賛助金を全廃することし
たんだそうです。
センターは、電力会社や核燃料製造会社など約２６０施設を対象に、
国際原子力機関（
ＩＡＥＡ）の査察に同行するなどの形で、核物質
の数量や管理状況を確認しています。
しかし、年間１億円近い賛助金の大部分を
原子力業界から受け取っ
たり、役員の半数が同業界関係者で占められたりと、運営に利害関
係者が関与している実態が、
毎日新聞の調査で明らかになったので
した。至る所に魔の手が伸びていた！ あぁ、空恐ろしい。
（
毎日新聞 2012年06月28日）
◆福島県公表：避難者数、仮設に９万７５９９人５月１２日現在
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆
☆高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(３３)
《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。
『
靖国問題』以来、６年ぶりの書き下ろし新書！
本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄
である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの
日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、
戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス
テムを表しているからだ。》【表紙帯から】
▼△第ニ章 犧牲のシステムとしての原発、再論 〈７〉△▼
福島県民に対する差別も見逃すことはできない
《「――福島の犧牲について、
原発周辺地域住民の生活そのものの破
壊、
放射線被曝による健康上の問題、そして、いわゆる「
風評被害」
も含めた産業被害の問題を指摘してきたが、
福島県民に対する差別も
見逃すことはできない。
福島第一原発で水素爆発が発生し県内の
放射能汚染が避けられない見
通しになったとき、私はすぐに、
被爆者に対する差別が起きるのでは
ないかと想像し暗澹たる気持ちになった。
農業・漁業・観光業の壊滅だけでなく、人間に対する差別がはじまる
のではないか。
ヒロシマ・
ナガサキの
被爆者・被曝者に次いで、これ
から福島の被曝者が差別されていくことになるのではないか。
そう憂慮したのだが、その後の報道で実際に危惧したとおりのことが
起きたのを知った。全体像をつかむことは困難ではあるが、報道から
いくつかの事例を挙げておこう。
いわき市の運送会社が「
放射線の問題があるので、いわきナンバーで
来ないでほしい」という取引先の依頼を断れず、東京や埼玉でトラッ
クを借りて荷物を積み替えていたケース、
田村市に工場を持つ埼玉県の会社の福島ナンバーの車が首都圏のガソ
リンスタンド等で利用を拒否され、埼玉県内ナンバーを使うことにし
たケース、
南相馬市から千葉県
船橋市に避難していた小学生の兄弟が公園で遊ん
でいたところ、「
放射能がうつる」「わー」と叫んで逃げ去られ、シ
ョックを受けて
福島市に再避難したケース、
南相馬市から
群馬県に避難した女子児童が「福島かた来た」などとク
ラスの子どもから避けられたり陰口を言われたりして
不登校になった
ケース（読売新聞、ニ〇一一年四月ニ一日。
毎日新聞、同四月一三日
など）。
その他、アパートの入居で難色を示された、
福祉施設で被曝線量を調
べるスクリーニング検査の証明書を求められた、ホテルの宿泊を拒否
された、ガソリンの給油を拒否された、等々。
これは氷上の一角であり、表に出ないケースがむしろほとんでおであ
ろうと推測される。
――」》
◎このところの、
民主党のだらしなさには、沈鬱な気分になりす。
この間隙をぬって、
自民党原発推進派の跋扈が怖い。「
原子力基本法」
改正などは、
自民党原発推進派の意のままになっているのです。
河野太郎氏が、2009年９月28日に、投開票が行われた
自民党総裁選に
出馬しようと、推進人のお願いに回ったとき、「
原子力には関しては
発言しない」ようにと、条件を付けれらていたそうです。そんな自民
党です。そして、人は甘い蜜を忘れない。
犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)・
集英社 (2012/1/17)
・〈目次〉・
第一部 福島
・第一章
原発という犠牲のシステム
・第ニ章 犠牲のシステムとしての
原発、再論
・第三章
原発事故と震災の思想論
第ニ部 沖縄
・第四章 「植民地」としての沖縄
・第五章 沖縄に照射される福島
〈参考〉
・
沖縄県民斯く戦えり・
発 沖縄根拠地
隊司令官
（大田實・海軍少将）
宛
海軍次官
左の電文を次官に御通報方取り計らいを得たし
（略）
一木一草焦土と化せん。糧食６月一杯を支うる
のみなりという。
沖縄県民斯く戦えり。
県民に対し、後世特別の御高配を賜らんことを。
〈昭和20年6月6日〉
≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「
文學の森」刊]
読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)
アンブローズ
ビアス (著)、Ambrose Bierce (原著)、
西川 正身 (翻訳)
魔女(witch n.)
（一）悪魔と邪悪な盟約を取り結んでいる、醜い
嫌悪すべ老婆。
（ニ）邪悪さにかけては、悪魔と盟約を取り結ぶ
必要があるどころか、はるかにその上を行
く、美しく魅力のある
若い女性。
新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)
☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆
それにはちゃんとした理由があるんだ。
There's good reason for it.
＜ＮＨＫラジオ 「英語５分間ト
レーニング」
岩村圭南 講師＞
※この番組の放送は４月１日で終了しています。
◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆
J.W. Waterhouse“オレンジ集め”
（1890年・）
（The Orange Gatherers）
◆ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
（Jhon William Waterhouse〈1849-1917〉）
・イギリス ラファエル前派・
ウォーターハウスは、父が画家でたびたびローマに滞在して
いた関係で、ローマで出生。この年、イタリアでは
ガリバル
ディのシャツ隊がローマを占拠する統一戦争が起こり、イギ
リスでは、アカデミズムに反旗を翻したラファエル前派の作
品がロイヤル・アカデミーなどの美術展に初めて出品された
ました。
ウォーターハウスは、父親のアトリエで絵を勉強し、1870年
にアカデミー美術学校に入学。アルマ・タデマの影響もあっ
て、古代史に題材を取った絵が多い。ロイヤル・アカデミー
でも成績がよく、「魔法の円」が国に買い上げられたり、多
くの賞を取っています。後期の作品にラファエル前派的な作
品が多い。
バーン・ジョーンズのように詩情にあふれていま
すが、ウォーターハウスの方がより造形性、素描力が優れい
ます。古典と新風がよく調和した画風を世におくりました。
