Hatena::ブログ(Diary)

編集日誌になれません

2017-04-25

ファミリー4コマ誌の類似性に関する分析

| 01:08 | ファミリー4コマ誌の類似性に関する分析を含むブックマーク ファミリー4コマ誌の類似性に関する分析のブックマークコメント

1.はじめに

 まんがライフ2017年5月号の柴先生『白衣さんとロボ』に、以下のような内容がありました。

 白衣さんも分析を行っているようですが、個人的にも興味が出てきましたので、ファミリー4コマ誌の類似性に関する分析を、独自に行ってみることといたしました。

f:id:milmil01:20170424233423j:image


2.調査の対象

 調査の対象は、2017年3月27日〜4月22日の期間に発売されたファミリー系4コマ漫画雑誌12誌としました。

 芳文社では『まんがホーム』、『まんがタイム』、『まんがタイムジャンボ』、『まんがタイムファミリー』、『まんがタイムスペシャル』、『まんがタイム』の6誌を調査しました。

 竹書房では『まんがくらぶ』、『まんがライフオリジナル』、『まんがライフ』、『まんがライフMOMO』の4誌を調査しました。

 双葉社では『まんがタウン』1誌、ぶんか社では『主任がゆく!スペシャル』1誌について、調査を行いました。


3.調査の内容

 上記の雑誌について、他誌への執筆がある作家の数を、雑誌ごとに整理し、その割合を比較しました。また、ひとりの作家が、調査期間中に4コマ誌に発表した作品の数についても、雑誌ごとに集計して整理し、その比較を行いました。

 さらに、その雑誌に執筆している作家が、その他に、どの雑誌に執筆しているかについて、傾向の調査を行いました。そのデータを使用して、掲載作家による雑誌の傾向を二次元のグラフに整理しました。


4.集計の方法

 上記の調査に用いる集計については、以下の方針で実施しました。

 1人の作家が、1つの雑誌に複数の作品を掲載している場合は、便宜的に、作品数を1つとしてカウントしました。

 他誌に掲載されている作品が、同一タイトルである場合については、別タイトルの場合と区別はせず、同じ方法で集計を行いました。

 ゲスト漫画については、連載作品と区別せずに集計を行いました。

 ショートストーリー漫画についても、集計に含めました。イラスト付きエッセイについては、集計外としました。


5.調査結果

5-1 他の4コマ誌に執筆している作家の数と割合

 雑誌ごとに、他誌への執筆がある作家と、ない作家をカウントすると、下図のようになりました。どの雑誌においても、他誌と共通する作家が10人前後いることが確認されました。

 これらのうち、『まんがタイムファミリー』、『まんがタイムスペシャル』、『まんがライフMOMO』の3誌については、他誌と共通する作家が10人を下回っており、全体と比較すると少ない傾向にありました。

f:id:milmil01:20170426010228p:image:w600


 他誌にも執筆している作家を、全体に対する割合として示すと、下図のとおりとなりました。全体的にみると、4割前後の作家が、他誌と共通していました。

 このうち、『まんがタイムオリジナル』、『まんがライフ』、『まんがタウン』の3誌については、他誌と共通する作家の割合が50%を超過しており、メジャーな作家を多く使っている傾向が確認されました。

 一方、『まんがタイムファミリー』、『まんがタイムスペシャル』、『まんがライフオリジナル』の3誌では、他誌と共通する作家の割合が40%未満となりました。

 『まんがタイムファミリー』、『まんがタイムスペシャル』については、若手作家の積極的な起用が、その理由になっていると考えられます。

 『まんがライフオリジナル』については、多少事情が異なっており、4コマ誌以外でも活躍するベテラン作家が多いことが、他誌と共通する作家の割合が低くなった要因と考えられました。

f:id:milmil01:20170426010444p:image:w600


 掲載作家の約4割が、他誌と共通しているということを、雑誌の類似性として、どのように評価するかは、難しいところです。

 個人的には、「予想より割合が低いな」と感じました。具体的なデータはありませんが、10年前ならば、もっと割合が高かったかもしれません。

 当時は、4コマ誌以外の発表媒体が少なかったため、専業の4コマ漫画家としてやっていくためには、4コマ誌に3作品前後の連載がないと苦しかったように思います。

 現在では、4コマ漫画ストーリー漫画を両方こなせる作家が増えていることや、発表媒体にWEBが加わったことによって、4コマ誌での連載数が少なくても、プロとして十分に活躍している作家が増えてきました。


5-2 掲載作家が執筆している作品数の集計

 それぞれの雑誌に執筆している作家が、集計期間の4コマ誌で発表した総作品数を集計すると、下図のようになりました。なお、同タイトルの作品でも、雑誌が異なれば2作品として集計しています。

 芳文社の雑誌と比較すると、竹書房双葉社ぶんか社の雑誌では、4作品以上を執筆している作家の割合が高く、全体の2割程度となっていました。これには、いがらしみきお先生と、竹書房での森井ケンシロウ先生の寄与が大きいです。

 また、3作品以上を執筆している作家の割合は、『まんがタイム』、『まんがタイムオリジナル』、『まんがライフ』で高く、全体の4割程度となっていました。これらの雑誌では、実績のある作家の作品を、比較的多く掲載している傾向がみられます。

 2作品だけを執筆している作家の割合は、『まんがホーム』、『まんがタイムジャンボ』、『まんがタウン』で高くなっていました。これらの雑誌では、新進気鋭の作家に、多くのチャンスを与えているかたちとなります。

f:id:milmil01:20170426010443p:image:w600


5-3 雑誌相互での作家の共通性

 各雑誌の執筆作家が、その他にどの雑誌に作品を発表しているかを集計すると、下表のとおりとなりました。表が細かくなってしまっており、申し訳ありません。表の赤い部分は、4作家以上が共通していることを示しています。

 芳文社の雑誌では、『まんがホーム』、『まんがタイム』、『まんがタイムオリジナル』の3誌において、多くの作家が共通していました。また、『まんがタイムオリジナル』については、竹書房の『まんがライフオリジナル』とも、共通する作家が多い傾向にありました。

 芳文社のその他の雑誌では、他誌との共通性は、それほど高くありませんでした。

 竹書房の雑誌では、芳文社と比較して、社内の雑誌で共通する作家が多いという傾向がみられました。また、『まんがライフ』、『まんがライフMOMO』の2誌については、ぶんか社の『主任がゆく!スペシャル』と共通する作家が多いことが確認されました。

 また、双葉社の『まんがタウン』についても、『主任がゆく!スペシャル』と共通する作家が多いことが確認されました。

f:id:milmil01:20170426010442p:image:w600


5-4 複数を執筆している作家のカテゴリー分け

 複数の4コマ誌に執筆している作家は、芳文社のみで執筆している作家、他の出版社(竹書房双葉社ぶんか社)のみで執筆している作家、芳文社と他の出版社のいずれにも執筆している作家、の3つのカテゴリーに分類できます。

 その分類について、敬称略、順不同で示すと、下表のとおりとなりました。

f:id:milmil01:20170426010441p:image:w600


5-5 雑誌ごとの傾向に対する主成分分析

 それぞれの雑誌における掲載作家の傾向から、主成分分析という手法で、各雑誌の特徴を二次元のグラフとしました。グラフ上で近い位置にある点については、類似性が高いとみなせます。

 掲載作家の傾向より、4コマ誌は4つのグループに分類できました。

 グループAに含まれるのは、『まんがホーム』、『まんがタイム』、『まんがタイムオリジナル』の3誌で、芳文社の比較的オーソドックスな4コマ誌です。ただし、『まんがタイムオリジナル』については、他の2誌との傾向の差異が多少みられました。

 グループBに含まれるのは、『まんがタイムジャンボ』、『まんがタイムファミリー』、『まんがタイムスペシャル』です。芳文社の比較的フレッシュな4コマ誌といえるでしょうか。このうち、『まんがタイムジャンボ』については、他の2誌との傾向の差異が多少みられました。

 グループCに含まれるのは、竹書房の『まんがくらぶ』、『まんがライフオリジナル』の2誌でした。この2誌では、比較的キャリアの長い作家が共通しています。

 グループDに含まれるのは、竹書房の『まんがライフ』、『まんがライフMOMO』と、ぶんか社の『主任がゆく!スペシャル』の3誌でした。今回の結果からも、『主任がゆく!スペシャル』と、『まんがライフ』、『まんがライフMOMO』に共通点が多い傾向が確認されました。なお、安西理晃先生は、この3誌に連載を持っています。

 まんがタウンは、グループBとグループDの中間となりました。比較的傾向の近い雑誌は、『まんがタイムスペシャル』と『まんがライフMOMO』となります。

f:id:milmil01:20170426010440p:image:w600


6.おわりに

 以上のように、4コマ誌では40%前後の作家が他誌と共通しており、雑誌によっては50%を超える場合もありました。

 一方で、掲載作家の傾向は、雑誌によって、かなり異なっていました。新人とベテランで打線を組む雑誌、中堅中心で打線を組む雑誌がありましたが、今回のデータによる分類は、事前の個人的な印象と、あまり遠くないものでした。

 今回の調査で、定期的に購読していない雑誌もいくつか購入しており、まだ読み切れてはいないので、今後が楽しみです。特に、『主任がゆく!スペシャル』には、気になる作家が多く、今後はチェックをせねば、と思いました。

柴 2017/04/27 16:50 こ、これは…お疲れ様です。

milmil01milmil01 2017/04/29 10:00 以前から、ちょっとやってみたかったことだったので、良いきっかけをいただけたと思っています。感謝を申し上げます。ツイートまでしていただきまして、本当にありがとうございます。

2017-04-22

まんがライフ2017年6月号

| 11:34 | まんがライフ2017年6月号を含むブックマーク まんがライフ2017年6月号のブックマークコメント

まんがライフ2017年6月号の感想


『白衣さんとロボ』 柴

 p81 エロスとタナトス

 p83左 人としてどうかという少女と、人としてどうかというロボット

 p84右 高柳健次郎

 p85左 人民が、すべて家電だ。機械の星だ。

 p86右 ロボも歯をみがくのか。鯖のみりん干しとか食べるものなあ。写真は、律儀に2枚とも貼ってある。


マンドラゴラさんとヒト科たち』 はずの都

 疑似科学よりは非科学のほうがマシだなあ。滝のそばで気持ちがいいのは、涼しくて景色がいいからだと思います。

 ワイド4コマで、上下コマ間の余白をなくした試みについては、スピード感は出るけれど、場面転換が難しくなると予想していますが、今後を見守りたいと思います。


『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 夏くん父子のカラオケは、いろいろとチューニングが面倒くさい。

ビッグコミックオリジナル2017年5月増刊号

| 11:34 | ビッグコミックオリジナル2017年5月増刊号を含むブックマーク ビッグコミックオリジナル2017年5月増刊号のブックマークコメント

ビッグコミックオリジナル2017年5月増刊号の感想

http://big-3.jp/bigoriginal/zoukan/index.html


『こはぜ町ポトガラヒー』 昌原光一

 時代劇というよりも、落語っぽいリアリティ


『まどいのよそじ』 小坂俊史

第21回 世代交代

 「無分別市」というのは、大喜利のネタになりそうなネーミング。北海道サーモンズのマスコットキャラも気になります。ストレートに鮭なのか。鮭をくわえた熊なのか。

 でもって、北海道サーモンズが、イクラ丼への伏線になる仕掛け。親へのうっぷんを、子で晴らす。

 過剰な盛り付けのイクラ丼が、あまりおいしそうでないのは、イクラの圧倒的で不気味なほどの存在感を、ここで印象付けるためでしょう。

 P220の大ゴマは、コマが大きいのにスピード感があり、間髪を入れないツッコミと感じられます。これは、1/3の大きさのコマに入る程度の情報量を、拡大コピーしているからでしょう。そのために、狭いコマを読むのと同じ感覚で、右から左へスピーディーに視線が移動していくことになります。また、コマでの情報が、上半分に集中しているため、視線が横方向に直線的に動くことも大きいですね。

 モチベーションを失うきっかけも、得るきっかけも、他人と少しずれていることは、プロスポーツ選手の資質のひとつなのかもしれません。

まんがライフオリジナル2017年5月号

| 11:34 | まんがライフオリジナル2017年5月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2017年5月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2017年5月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/11468/


『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和

 「正解とはなにか」 馬油は、馬から取った油脂という意味なのに、熊本ラーメンに入れる馬油(マー油の表記法のひとつ)は、焦がしニンニク油の意味になる不思議。


『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ

 新連載。鬼のノルマに洗濯。


『山田さんと山田くん』 くりもとぴんこ

 アンコールゲストという枠で、この引きで終わらせるのは、山田さんなみの度胸。担当編集者とともに、勝負をかけている感じ。


『中年女子画報』 柘植文

 電車に乗っていても、戸田競艇場に向かう人は、明らかに識別できますからね。

 以前、赤羽の床屋に入って、特に注文をしなかったら、見事に競艇場のオッサンと同じ髪型にカットされたことがあります。赤羽のあたりには、この他に、競艇場仕様の帽子やジャンパーなど、一式が入手できる店が揃っているのでしょう。


『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ

 みっちゃんの上半身だけを見て、大学生でその服はやばいだろう、と思ったのですが、下半身もあわせて見ると、実はスタイリッシュでした。


『願いましては』 碓井尻尾

 「大ざっぱ」 やっぱりウクライナ紛争地帯だったりするのかな。

 「寝耳に水」 冷蔵庫に常時ビールを冷やしておく程度には母親思い。

 「二日酔い」 さすが「うっとうしい」のプロ。


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

20皿目 朝ごはん

 「飽きた」という理由で「やめる」ことができるのは、個人としての活動の範囲まで、ということでしょうか。独身男性は「生活=個人としての活動」と思って生きてきたから、気を付けないと意識が変わらないんだな。

 朝食メニューにおける玉子、チーズ、ハムの順列組合せ感が、リアルで楽しい。コーンフレーク一択との対比も含めて。

まんがくらぶ2017年5月号

| 11:34 | まんがくらぶ2017年5月号を含むブックマーク まんがくらぶ2017年5月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2017年5月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/11427/


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「車庫とり囲み」 すべて1日の出来事なのか。「優遇されおって気にくわないんじゃ、ボケェ!」という負の感情は、恐ろしい速度で暴走しますからね。郵政選挙も、基本的にはそれでしたし。

 「厳しいほうへ厳しいほうへ」 フィクションの楽園を追い求めるあまり、現実が地獄に。

 「苦しみのない世界へ」 生きた死体。もう何も恐くない

 「百年の恋すらも」 男子のバカが加速するのも、春の陽気のせいか。

 「返品不可」 どうやってカプセルに充填したかには、若干の興味があります。

 「首はいかんぞ!! 桃山」 前門のトラップ、後門のまがつ神。

 「あるもんだなあ」 チョーク投げとチョークよけが、ともに競技化されているならば、合同練習ができますね。


『ケンタのペンギン日記』 新木南生

 鶏ではないとはいえ、鳥類の名前が「ケンタ」だと、ちょっとドキッとする。


思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ

 ひなみ父と、先代マスターには、なにか因縁がありそう。

まんがライフMOMO 2017年5月号

| 11:34 | まんがライフMOMO 2017年5月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2017年5月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2017年5月号

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/11295/


『晴れのちシンデレラ』 宮成楽

 くそウザい宗教看板を、若干連想させるメモ。


博多女子は鬼神がごとく気が強か!? 』 

 3回連載2回目。

 3回というのは、舞台装置から組み立てていくのには、あまりにも短い。次回を無難にまとめてしまうと、クライマックスが「烏賊刺し」ということにもなりかねないので、なんとか長期連載につなげて欲しいものです。


『針棘クレミーと王の家』 唯根

 4コマ漫画の1回あたりのページ数は、ワイド4コマでも8ページ程度。しかし、今回は16ページもありました。

 そのために、エスカレートしていく悪の妖精とのやりとりが、ページをめくっても、めくっても、いつまでも終わらず、逃げられずにつきまとわれているような、リアルな恐怖感を覚えました。

 どちらかというと、カメレオン形態よりも、パッチリ目形態のほうが怖いですね。


『漫画の森から女子高生』 美川べるの

 広告ページじゃなくて、ゲスト原稿という扱いなんだ。


『びわっこ自転車旅行記』 大塚志郎

 「日本最北端の地」のモニュメントが、2度も登場する4コマ雑誌は、おそらくMOMOだけ。

f:id:milmil01:20170329220843j:image

まんがタイムオリジナル2017年5月号

| 11:34 | まんがタイムオリジナル2017年5月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2017年5月号のブックマークコメント

http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


『予行恋習カノジョ』 アジイチ

 早川くんは習志野さんが好きで、習志野さんは晃二くんが好きで、晃二くんは高野さんが好きで、高野さんは習志野さんが好き。四角関係なのに、不憫なキャラがいる。


『ねこにまたたび恋ばなし』 松田円

 在宅仕事をしている兄が、キーパーソンになるのかな?


『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「先週知った」 先週知ったことは、とりあえず覚えていられる程度の頭脳。

 「まず馬を射よ」 地方の18歳は、置き土産として投票をして各地に散っていくのか。投票年齢の引き下げには、思わぬドラマチックな一面もあったのだなあ。

 「知りすぎたゆえに」 支持するしないは別として、とりあえず知人が集まってくれる程度には人望がある。

 「ほしかったのよ」 地方にいると、クレープを食べる機会はあまりない。しかし、都会に出ても、結局あまり食べない。

 「おしゃべりしている場合じゃねえ」 常に抜け道を用意しておくのは、兵法の基本か。

 「視聴回数12」 ネットだけに、熱湯コマーシャルなみのPR時間。

 「伝わった伝わった」 ある年代以上にとって、踊る選挙活動には、あまり良い思い出がない。

 「あの頃は」 一休さんタイム。

 「うるおい不足」 300人の生徒のうち、30人以上が参加というのは、かなりの高率。

 「知りすぎた女」 ガス抜きしたガスで自爆するイメージ。

 「とびきりのやつを」 3コマ目と4コマ目のポーズが同じになっているのが芸が細かい。


『きっと愛され女子になる』 瀬戸口みづき

 海外生活者が、ムール貝味噌汁を作る場合はあるようですね。アサリ類が入手困難な地域でも、ムール貝は比較的流通しているようなので。

 砂糖と塩の順番ですが、塩の後に砂糖を入れることで、染み込みが悪くなるということではないように思います。料理に使う砂糖の量は、塩の十倍となる場合もあり、塩の前に砂糖を入れても、やはり染み込みは悪いのです。

 塩と砂糖の順番は、味の調節のしやすさに由来すると考えます。甘くしてあるものに、塩味を加減して味を調節するのは容易ですが、塩味がついているものに、砂糖を加減して味を調節していくのは、それよりも難しい場合が多くなります。ピザハチミツをたらすときのように、アクセントとしての使用ならば難しくはありませんが、きっちりと甘みをつける日本料理では難易度が上がります。

 また、塩味は加えてひと混ぜすれば、すぐに味が安定しますが、砂糖の場合には、かき混ぜたコーヒーでも溶け残りが出るように、なかなか溶解せず、味が均一になるのに時間がかかります。

 味見をしながら、砂糖を調節するのは合理的でないため、最初に甘みを決め、あとから甘みに合わせて塩味を加減するのが、難易度の低い手段となるわけです。

 あと、これは言いたかった。静岡県なのに、『やまなし』。


『ぎんぶら』 安堂友子

 読み返してみると、確かに「口」からフキダシが出ているコマが多い。


『まんしゅう』 唯洋一郎

 「父子鷹」 『脳内フェスタ』の「プレミアム!」と、「プレミアムつライデ―」ネタが、まるかぶりをしたわけですが、気づいた編集部のてんやわんやに興味があります。

まんがライフ2017年5月号

| 11:35 | まんがライフ2017年5月号を含むブックマーク まんがライフ2017年5月号のブックマークコメント

まんがライフ2017年5月号の感想


『動物のおしゃべり』 神仙寺瑛

 「頑丈な棚をお持ちで…」の4コマ目と「GOアンドGO」の2コマ目での、目の表情のコントラスト。前者の桜は散っており、後者の桜は舞っている。そして、少しだけ浮かぶ水玉。


ラーメン大好き小泉さん』 鳴見なる

 まる豊さんは和歌山ラーメンのお店です。和歌山にあります。和歌山大阪から1時間半です。弾丸ツアーです。


『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 モスバーガーに例えると、海老カツバーガー、テリヤキチキンバーガー、ロースカツバーガー。

f:id:milmil01:20170416155219j:image

f:id:milmil01:20170324173857j:image

f:id:milmil01:20170416155231j:image


『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 「2対1」 「菊池さん、まだいたのか」と思いましたが、彼女は、彼岸の非常識と、此岸の常識とを隔てる障壁なのでした。


『お姉ちゃんがきた』 安西理晃

 佐藤両々先生一家を、ちょっと思い出したり。


『白衣さんとロボ』 柴

 p125 4コマ漫画雑誌の相似性の分析は、後日やってみようかと思っています。もし面白い結果が出たら公表しますね。

 p126右 「いまなんて言いました!? 」の解が、きちんと二つある周到さ。

 p127右 3コマ目の長閑な風景で、アンテナのみの構図を一度見せているため、129ページ左の2コマ目では、意識が構図に向かわず、場の空気が印象に残ります。

 p128右 高度な科学技術で、マシン油と見分けがつかない。

 p128左 ロボは経営者

 p129右 白衣さんは君主。

 p130右 仏壇に供え物をして、線香をあげるのは、科学とか宗教とかには、あまり関係がない。死後に供養をしてもらえると思うと、死の恐怖が若干やわらぐタイプの人に向けた、いわばデモンストレーション。そういう人に見られていなくても、彼岸にぼたもちを供えるのは、定期訓練ですね。

 p130左 この台詞を『太陽の牙ダグラム』で覚えた世代


『だってヤンママ』 すみれいこ

 最終回。

 23年も続いているのに、軽快さと初々しさを失わずにいたのは、すごいことです。さすがに髪型には時代を感じますが。

まんがライフオリジナル2017年4月号

| 11:35 | まんがライフオリジナル2017年4月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2017年4月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2017年4月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/11184/


『猫喫茶いぬい』 みずしな孝之

 集中線や効果線がデジタルで作画できることを、最大限に生かした回。実に集中線11コマ、効果線5コマ。手描きだったら、アシスタントが死んでしまう。


『願いましては』 碓井尻尾

 「登場」 男所帯に女子高生を泊めるわけにもいかないから、ばーちゃんを呼ぶのは必然。副作用はありそうですが。

 「ショック」 自分のことより、他人のことを気にして、周りが見えなくなるのが、七瀬ちゃんの良い所であり、悪い所であり。


『白衣さんとロボ』 柴

 122ページ左 この掃除機も改造してあって、しゃべるのでしょうか。だとしても、自動で掃除する機能は、おそらく付いていない。

 123ページ右 機械の部品に、食パンの留め具があるのは、『ひとりぼっち惑星』と同じですね。

 123ページ左 柴だけに犬型(言ってはいけなかった気がする)。

 125ページ右 おもちゃのレゴに、バケットホイールエクスカベーターのセットがあるのですが、お値段55,900円。メカバカ向けのメガサイズ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%82%B4-LEGO-Bucket-Excavator-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E8%BB%8A/dp/B06ZZ2DHD8/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1492828710&sr=8-2&keywords=%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%B4


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

19皿目 おでん

 おでん屋は、大阪に行ったときに『たこ梅』に行くくらいですが、夏場でも、おでんメインで商売が成り立っているんだから、東京の店でもハズレはないのだろうなあ。

 これまでオープンカフェをDISること数知れずの夫先生、ついに敵地に潜入。

 ウーロン茶おでんだと、後でラーメンを食べても、さほどのカロリーオーバーにはならない気がします。おでんの後で麺類は、讃岐うどんでは定番だし。

f:id:milmil01:20070325234145j:image

f:id:milmil01:20070325235648j:image


『よんこまのこ』 重野なおき

 「真剣勝負だよね」 明訓五人衆かな?

2017-03-09

まんがくらぶ2017年4月号

| 23:52 | まんがくらぶ2017年4月号を含むブックマーク まんがくらぶ2017年4月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2017年4月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/11140/


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「そのままのオレでいて」 少しも寒くないわ♪

 「怖いのは人間です」 災害時には、初心(単行本1巻のころ)に戻る教師たち。

 「はじけないバブル」 1987年、30年前か。掘り出しに集まるのは42歳だから、そうとう出席率は悪そう。受け取り手のないものを引き取るほうが、効率がいい金儲けかもしれません。レアなゲームソフトとかはあるかも。クソゲーすぎて、ぶん投げたやつ。

 「時を選ばぬ女」 こっちは真剣なのに、目の前で菓子パンの袋をあけられるのは、地味に精神的なダメージがでかそうです。反対に、こちらがやれば、気分はいいのでしょうが、後がこわいです。

 「8年後に会いましょう」 頬の赤みの理由に絶句。料理を始めるのは、ひとり暮らしがきっかけということが多いから、正統的な家庭料理より先に、酒のつまみ系を覚えておくのは、実用的なのかもしれません。実際のところ、現状の沢口の料理レパートリーも、その辺が中心なんだろうし。

 「長年の夢だ!! 桃山」 確かに、トイレは何かを注ぎ足し続ける場所ではある。

 「木なら安全」 「もう人を傷つけたくない」と恰好をつけていますが、おそらくはかすり傷。むしろ、牌を拾い集めるほうが面倒だったのかも。


『鳩子のあやかし郵便屋さん。』 雪子

 くだんのは…


『麻衣の虫ぐらし』 雨がっぱ少女群

 どんなジャンルでも、エロスとタナトス軸足はぶれない作家だなあ。

まんがライフMOMO 2017年4月号

| 23:52 | まんがライフMOMO 2017年4月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2017年4月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2017年4月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/11094/


『ついっとMARCH』 真島悦也

 冒頭でスマホを見ていたのがヒントだったのか。でも、このスマホ、小さい子よりも、さらに小さい。


『宮尾さんは生えている』 TOもえ

 通常のハーレム漫画は、主人公の鈍さにいらつくものですが、百合ハーレム漫画は、主人公の鈍さが微笑ましくて和みます。


『花乙女恋しきもの』 原田繭

 HAWAIIのつづりが間違っているあたりにも、「おとーさんが買う服」感が出ています。


『鋼鉄漫録』 安西信行

 さんざん突っ込まれているでしょうが、『まんがライフオリジナル』ではないです。『まんがくらぶオリジナル』が化けて出そう。

まんがタイムオリジナル2017年4月号

| 23:52 | まんがタイムオリジナル2017年4月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2017年4月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2017年4月号の感想

http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


『ぎんぶら』 安堂友子

 ターボエンジンなり、ジェットなりで、亀を飛ばしたくなるのは、日本の伝統文化でしょうか。


『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「いちばん近くから」 クリームソーダが、ゆとりの人生を象徴しているようです。

 「恐怖政治」 ヒートアップするかなめと、平熱のゆとり。しかし、より恐ろしいのは、平熱のほうであった。むしろ冷血?

 「理解ある両親」 この1本だけでも、どんな家庭で、どんな価値観で、ゆとりが育ってきたのか、ある程度理解できてしまいます。

 「町のピンチ」 結局、寿司はとった模様。そして、2コマ目のゆとりの意識は、寿司のみに集中。

 「つゆほども疑わず」 ゆとりの寿司桶は早々に空に。

 「この家のやりかた」 かなめにも読み切れない方策を、提示することが可能な一家

 「記憶力クイズなら」 髪をゆわかないゆとりは、一段とゆるいです。

 「最短記録」 フットワークの軽さと設営能力の高さ。

 「ゴシップ町長」 本当にすごいのは、問題と解答を用意したほうなのでは?

 「最高の演出」 読み切れなかった相手に対しても、2回目には読み切る能力を発揮するかなめ。

 「とびきり難しいやつで」 県クイズ大会は、かなめが仕切ったのでしょうか。


『きっと愛され女子になる』 瀬戸口みづき

 静岡県東部のキャバクラにしては、キャストのレベルが高すぎる(偏見)。

まんがライフ2017年4月号

| 23:52 | まんがライフ2017年4月号を含むブックマーク まんがライフ2017年4月号のブックマークコメント

まんがライフ2017年4月号の感想


『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 丼もののくだりで、「エスパー?」と思いましたが、たぶん、心の保ヶ辺さんと心の十越さんが、現実の保ヶ辺さんと十越さんにリンクして起きた現象ですね。


『白衣さんとロボ』 柴

 P69右 二人ぶん働くロボ、二人ぶん怠ける白衣さん。

 P69左 疎外感を感じているのに、二人の語らいのために、一人でお茶を淹れるというロボらしさ。

 P70 二人に増えたキャラが、どちらが学校に行くかでもめるのは定番ですが、とばっちりが、全部第三者に行くのは新機軸。

 P71右 やっぱり意識するのはこれ。白衣さんだらけ。

f:id:milmil01:20170309233618p:image

 画力がないので、白衣さんバージョンは描けませんが、描くとしたら、白衣さんのイメージはこれ。ロボ子さんとロボ。

f:id:milmil01:20170309233617p:image:w200

 こんな感じ。

f:id:milmil01:20170309233616p:image:w250

 P72左 お菓子の袋が残っているので、ロボのみた夢ではないわけですが、白衣さんのみた夢の実体化であった可能性は、若干のこります。白衣さんの夢であれば、お菓子を食い散らかすくらいの所業は、おそらく可能。


『たにんぐらし』 murata

 日常感は素晴らしいですが、料理のシーンと食事のシーンが、ひとコマでもあったら、さらに伝わりやすかったように思います。

 ただ、この設定は、あまり掘り下げると、整合性をとるのが難しそうです。制服を着ているけれど、姉は学校に通っているのか、妹は保育園などに通っているのか、学校などに通える生活圏に住んでいるとしたら、なぜ関西弁なのか、など。


『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 「待たんかい」 1コマ目と2コマ目、絵だけ見れば爽やかイケメンなのに、実態は「人でなし」と「友もなし」。

ビッグコミックオリジナル2017年3月増刊号

| 23:52 | ビッグコミックオリジナル2017年3月増刊号を含むブックマーク ビッグコミックオリジナル2017年3月増刊号のブックマークコメント

ビッグコミックオリジナル2017年3月増刊号の感想

http://big-3.jp/bigoriginal/zoukan/index.html


『まどいのよそじ』 小坂俊史

第20回 おひとりマンション

 後輩たちのモチベーションになる40歳

 小坂俊史先生の漫画では珍しい、恋心の描写と告白シーン。そして、40歳とは思えない下手くそな告白に、同年代とは思えない分かりにくいOK。たぶん、今まであまりしてこなかったであろう、中学生女子のような初々しい上目づかい。

 夫がついてきたというより、座敷童がついてきた、という感じでしょうか。引っ越し荷物が少ないから、引っ越しがし放題で、後に不動産屋を職業に選んだのかも。

 布団への一つ寝も、いろいろなニュアンスを含みながら、「これならスペース取らないね」という説得力も持っています。

まんがライフオリジナル2017年3月号

| 23:52 | まんがライフオリジナル2017年3月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2017年3月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2017年3月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/11019/


『りふじんなふたり』 松田円

 アラフォー漫画からの先入観を裏切る、ゆるふわなパステル色の巻頭カラー

 単行本2巻がすでに発売中ですが、なにか、まだ序盤のような印象があって、本当の物語が、いまだ始まっていないような感覚が続いています。

 しかしながら、「何かが始まりそうなのに、実際は何も始まらない」こと自体が、アラフォーにとってのリアルであり、アラフォーメタファーでもあるのかもしれません。

 4コマ漫画としては珍しく、主人公は傍観者的であり、自分からは渦中に飛び込みません。良くも悪くも人生経験を積んできたからなのでしょう。


のみじょし』 迂闊

 みっちゃんが、ひと晩で使った炭酸水の量が気になります。


『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ

 新連載。

 読み切り時代の物語を、違和感なく埋め込んで、ここから読み始めても問題が無いように配慮されています。今のところ、登場人物は、みっちゃんとアルバートだけですが、追加キャラが出るとしても、アルバートに甘い態度をとる人は、登場しないような気がします。


『よっけ家族』 宇仁田ゆみ

 親戚の子供をみているような、リアルタイム感と、時間の流れは速いな感。


『猫喫茶いぬい』 みずしな孝之

 コマにおいて台詞の占める割合が高いわりには、あまり情報量がないという印象。台詞に写植(正しくはデジタル入力文字になるのでしょうが)を使わないことのメリットとデメリットについて、考えてしまいます。


『願いましては』 碓井尻尾

 軽薄な父に、重厚な娘ができてしまい、父としての距離の詰めかたにうろたえて、方向性を誤っている感じですね。


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

18皿目 カレー

 タイトルバック、カレーのごはんの量がおかしいのが、男子の妄想っぽいです。

 さりげない展開に見せて、カレー幻想論 → カレーレシピ論 → カレー料理論 → 食肉文化圏論 → カレー文化圏論と移行をしていくので、なかなか油断がなりません。夫のカレーレシピは、2コマだけなのに完全再現が可能ですね。

 山口県カレーに鶏肉が多いという調査データは、株式会社ドゥ ハウスが、2010年1月28日に公表したものですね。女性254人へのアンケートによるもの。リンクはこちらとなります。

 ホームページ記載の内容には、都道府県分布については掲載していませんが、ダウンロードできるPDFには、参考として分布図の記載があります。

 参考にとどめているのは、サンプル数が254人と少なく、本来であれば、信頼性の高い都道府県分布を作るのが困難であるためです。

 しかし、実際に作成された図は、以下のとおりで、少ない回答数であるにもかかわらず、かなり明確な地域的傾向が示されています。図のうち、黄色が豚、青が牛、赤が鶏です。これは、実際の地域による偏りが、非常に大きいものであることを示唆しています。

f:id:milmil01:20170309235904p:image

Copyright(c) 2010 DO HOUSE Inc. All rights reserved.

まんがくらぶ2017年3月号

| 23:52 | まんがくらぶ2017年3月号を含むブックマーク まんがくらぶ2017年3月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2017年3月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/10928/


『おじさんとポニーテール』 香日ゆら

 4コマ漫画ストーリー漫画とは、全く別のものだと思っていましたが、ワイド4コマの台頭で、一気にその境界があいまいになってきました。

 普通の4コマは縦に読むわけですが、ワイド4コマは、ストーリー漫画と同じように横に読んでいきます。したがって、視線の動きに関しては、ストーリー漫画とワイド4コマに違いはありません。

 さらに、幅が広いコマでは、構図が制約されることがあるため、ワイド4コマでは、コマを縦に分割して、読みやすくしている場合もあります。

 そうなってくると、「4段組みのストーリー漫画と、ワイド4コマとの境界は何か?」「そもそも境界はないのでは?」「境界という概念自体が必要ないのでは?」などと、いろいろ考えてしまいます。

 漫画の内容については、お菓子作りは上手いけれど、一度に作れるだけ作っちゃうのは、ママっぽいというより、男の料理っぽいなと思いました。


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「積もり積もったもの」 雪だるまの中には、河田の死体が埋まっています。

 「3バカの名にかけて」 予想外のことをするのも面白い。予想どおりのことをするのも面白い。

 「これはポイント高いよ」 まあ、池田に義理チョコを渡しても、何の御利益もないので、神仏を介して御利益を回収するのは、合理的かも。

 「あー要るよね」 2コマ目の「ダジャレ」と4コマ目の「シャレにならない」がシャレになるという仕組み。

 「協力しよう」 カフェオレを頼む河田より、賞味期限切れのミルクを、半額で売りものにする沢口のほうが悪質。

 「ど根性だ!! 桃山」 吉沢やすみ藤子不二雄ドロンパ)→吉田戦車(ちくちくウニウニ)という豪華リレー。

 「かたりたがり」 和泉は、さらに子供たちに愚痴を語るのか、それとも、現在進行でSNSに書きこんでいるのか。


ぼのぼのs』 いがらしみきお

 イケウサがイケメンすぎる。

 今までの展開を、ここに回収していくのか。さすがとか言いようがない。


『ねーちゃんとオレとときどき先生。』 TOもえ

 標準品の海苔のサイズは、最大のもので19cm×21cm。ゆえに、海苔1枚で作る恵方巻きの長さも、最大で20cm程度となるのが普通です。

 海苔のサイズは、海苔すきの段階で決まるので、特別なサイズの海苔には、たぶん特別な機械が必要になります。昔であれば、海苔を手ですく枠の大きさが、ほぼ20cm四方であったわけですね。このあたりは、映画『この世界の片隅に』の世界にもつながります。


思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ

 ひなみの表情の描写は繊細なのに、オーナーの表情の描写は、かなりテキトーなのが面白い。

まんがライフMOMO 2017年3月号

| 23:52 | まんがライフMOMO 2017年3月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2017年3月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2017年3月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/10884/


『ピヨピヨピヨ!』 七花

 四人の先生が、それぞれの個性で、子供たちに愛情を注いでいる感じが微笑ましい。

 打ち上げでの飲みものも、それぞれ大ジョッキ、中ジョッキ、カクテル、クリームソーダと個性的。中ジョッキとカクテルは、面倒くさそうな組み合わせだけど、おつきあいを始めたら、結構スピーディーに進みそうな感じもします。

まんがタイムオリジナル2017年3月号

| 23:52 | まんがタイムオリジナル2017年3月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2017年3月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2017年3月号の感想


らいか・デイズ』 むんこ

 「角」 角(つの)と思わせておいて、実は角(かど)というテクニカルなタイトル。


『きっと愛され女子になる!』 瀬戸口みづき

 佐東さんが、和服に割烹着という面倒な服装をしていながら、モテを指向していないことに「?」でしたが、母親と同じ格好をしているだけなんですね。スペックは高いけれど、レールを外れる行動力がないわけか。

 一方の塩原さんは、スペックは低そうだけど、やみくもな行動力があるわけで。互いにないものを持っているから、いいコンビになるのかもしれません。バディものっぽい展開も期待できそうです。


『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「不信MAX」 いしいひさいち先生の堤義明パロディ漫画で、堤氏が同様のことをしていました。そこだけは実業家なみです。

 「むしろよく残った」 てっとり早く人口を2倍にする方法は合併ですが、たぶん人口の遍在化が進んで、過疎の地区はさらに過疎になる。

 「本当によく残った」 むしろ、残ったのは、甘い夢など見ないが、あえて逃げ場は作らない、というシビアな連中なのかもしれないです。

 「ラクしたいんです」 浦野かなめが登場。秘書専業で食べていけるとも思えないので、どんな裏の職業を持っているかも気になります。

 「そうそうそれそれ」 「私はツッコミ役じゃねえ!」とツッコまずにいられない難儀な性格。

 「憧れと現実」 心にない「この町大好きアピールかなー」が出発点。

 「あの人もきっと」 町を俯瞰することの意味。

 「お前もか」 4コマ目、何らかの事情で町に残らざるを得ず、町を出ていく連中をずっと見続けてきた人たちの顔。

 「泥沼の未来」 将来の展望にも飢えているが、なりふり構わぬエンターテインメントにも飢えている。

 「よく同じなどと」 浦野かなめのスペック:的確な分析力

 「敬語使いやがって」 町民は、だいたい同じ高校なんだろうなあ。


『小森さんは断れない』 クール教信者

 段ボールロボットも、センス次第でしょうか。恵那とみうらに教わればよさそう。


『たよスポ』 王嶋環

 最終回。

 単純な言葉を超えるものを伝える人がいて、単純な言葉を超えるものを読み取れる人がいる。そのための言葉を紡ぐのも、記者の仕事なのかもしれません。

まんがライフ2017年3月号

| 23:52 | まんがライフ2017年3月号を含むブックマーク まんがライフ2017年3月号のブックマークコメント

まんがライフ2017年3月号の感想


『動物のおしゃべり』 神仙寺瑛

 「23.5cm」「マオー降臨」 いずれも3コマ目が男の子の視点。


『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 大根おろしと大葉をのっける手間に感服。日常的に料理をしていないと、この量の大根おろしのために、大根1/2本くらいは買わなきゃならないので。パックのもあるけど、安くはないし。


『エッセイまんが不適合者』 渡辺伊織

 渡辺先生の漫画は、総じて、ツッコミ役が優しくソフトな傾向にあって、そこが作家性でもあるのですが、エッセイ漫画を描くうえでは、それがハードルともなっていそうです。

 エッセイ漫画で締まった印象を与えるには、さらにドライでハードなツッコミを織り交ぜることが、より効果的なように思います。

 また、作品世界の骨格を分かりやすく伝えるためには、自分の主観的な視点だけにこだわらず、世界を突き放した客観的な視点も、ときどき入れておくのも有効かもしれません。主人公は自分であっても、必要なのは没入よりも客観視なのかなと。


『白衣さんとロボ』 柴

 P115 機械音声の人間、俺の目を見ろというロボット

 P116左 素早いキックは、言っている段階で、すでに反応が予測できていたためか。

 P117左 手足を失った達磨大師も、まさか頭と胴体をちぎられて、投擲されるとは思っていなかったでしょう。

 P118右 4コマ漫画では雪合戦の達人は大勢います。代表的なのは『らいか・デイズ』のらいか母でしょうか。2コマ目は、翌月のネタの原点なのかも。

 P119右 名称不明のこの巨人、昨年も名前が公開される前に融けていました。

 P120右 1コマ目の夕方が近づいている感が秀逸。

2017-01-13

まんがライフオリジナル2017年2月号

| 23:02 | まんがライフオリジナル2017年2月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2017年2月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2017年2月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/10813/


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

15皿目 クリームシチュー

 クリームシチューにかかっているのは黒胡椒

 男の一人暮らしだと、カレーは作っても、ほぼ同工程でできるクリームシチューは、自分で作ろうとはあまり思わない感じ。だから勝手なファンタジーを抱くのかもしれません。相変わらず、妻の指摘は正確無比です。

 妻はスーパーの牛肉は買わない主義なので、ビーフシチューの肉も、トリか豚の二択になるわけです。


16皿目 カップ焼きそば

 妻の一平ちゃん派が伏線だとは。

 カップ焼きそばを食うリア充は妬ける。焼きそばだけに。

 麻雀テレビゲーム→罰ゲームという流れは、途中で思考回路がショートしている。ショートケーキ味だけに。

 たぶん、このとき原稿を待っている編集者も、夫と同じ死んだ目をしている。


幼なじみリレイション』 安西理晃

 最終回。

 惜しいところで終わってしまった。未来ちゃんの店について、あまり詳細な描写がなかったので、なにか観念的なところで収束をした印象です。

 どんな職人さん、店員さん、お客さんがいるのか、悪評が広がると何が失われるのか、もう少し具体的な描写があれば、もっと切実に葛藤が描けたのでしょうが、高校生活に主眼をおいた部分までで回数が区切られてしまって、非常にもったいないなと思いました。

まんがくらぶ2017年2月号

| 23:02 | まんがくらぶ2017年2月号を含むブックマーク まんがくらぶ2017年2月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2017年2月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/10787/


ゆるめいつ』 saxyun

 「略」 「あけおめ」って、「アルファでありオメガである」っぽいですね。街角から街角に神がいる。


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「9時間確保」 3コマ目の明るい窓が、4コマ目の暗い窓の伏線になっています。

 「体は寒いが役に立つ」 将来、子供たちが不快な思いをしないように、という気配りではなく、「えらそうなやつらにえらそうにさせてたまるか」という河田個人の暗い情念を感じます。

 「信じられないお買い物」 入ってきたのが池田でなく、小学生男子か、小学生女子だったら、ドキドキ思春期漫画が始まったのに。

 「おたのしみですね」 ズボンごしに消毒雪玉が効いたのかは、興味のあるところです。

 「ゼロというわけには」 にこやかに笑う沢口だが、ガス代はおそらく学校もちである。

 「干支は大事だ!! 桃山」 トリだけに、行先は鳥取県。飛行方法からして、向かう先は境港でしょう。

 「1月も中旬を超え」 新年会から忘年会へハシゴするタイムトラベラー。

まんがライフMOMO 2017年2月号

| 23:02 | まんがライフMOMO 2017年2月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2017年2月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2017年2月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/10755/


『ピヨピヨピヨ!』 七花

 卵太郎と鶏子。歳の差夫婦だ。

 二次元恥じずに矢面に立つ。


『わびれもの −酉−』 小坂俊史

 酉年なので酉の市へ。結婚しても、非モテの思考回路は変化せず。

 酉の市説明と、それに背を向ける自分とを、交互に描写する188ページの表現は、酉の市も自分も全否定しないというバランスにつながっています。担当のヤマガミさんも、竹書房には珍しい冷静な人物だ。

 見世物小屋は、20年くらい前に、前を通ったことはあったのですが、入らずに過ごしてしまいました。その後の減少を考えれば、あのとき入っておくべきでした。

 焼き鳥屋の利用目的は、食うことや飲むことのほかに、「飲み会」をすること、というのがあって、焼き鳥をシェアしている人たちは、焼き鳥を食べに来ているのではなく、「飲み会」をしにきているのです。それはもう仕方がない。うまい焼き鳥とうまい酒を、本当に楽しみたければ、一人で行くよ。

 来年は犬でいくとのことですが、なにか慶事があれば、戌でいく可能性もありそうです。

まんがタイムオリジナル2017年2月号

| 23:02 | まんがタイムオリジナル2017年2月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2017年2月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2017年2月号の感想

http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


『ゆとりの町長』 小坂俊史

 新作。アンケートをお願いします!

 「6年の成果」 季節が夏から始まるのは、人生の夏休み感からでしょうか。秋からは、新しい仕事が始まることになりそうなので。

 「落胆が目に浮かぶ」 人口1万人の町にしては、役場の職員数が多い。

 「最優先案件」 玉ねぎのほうがいいですよねえ。

 「ポッと出じゃないぜ」 「町長の息子」って、それほどのステータスではない。

 「向こうが落ちてきた」 「うわー。おいしいわー。」という顔。

 「同じなのは住所だけ」 知り合いにいっぱい会いそうな町の喫茶店。高城とITの組合せには、ハイパーメディアクリエイターの悪夢が。

 「1日1クリック」 政治のシステムへの理解がゼロ、という今後への伏線。

 「影にも野望はある」 そのリボンがバトンになろうとは。

 「あかるい町に」 高揚した主人公とシャッター通りとのコントラスト

 「強い思い」 ストーリー的に盛り上げると思わせて、

 「思い込み」 ギャグで落とす。


『ぎんぶら』 安堂友子

 「セルフ」 果物というのは、自らが生贄として食われることで、果樹としての生存が維持できるという、基本的にせつない存在ではあるわけです。

まんがライフ2017年2月号

| 23:02 | まんがライフ2017年2月号を含むブックマーク まんがライフ2017年2月号のブックマークコメント

まんがライフ2017年2月号の感想


『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 新連載。主人公、面堂露の高橋留美子感および新沢基栄感。

 めんつゆ手抜き料理漫画ですが、夏場における素麺のヘビーローテーションへの誘惑が乗り越えられるか。

 めんつゆ料理といえば、前田敦子がめんつゆ料理を覚える映画『モヒカン故郷に帰る』もおすすめです。


『おじょじょじょ』 クール教信者

 すみません。『ポプテピピック セカンドシーズン』のピピ美のエピソードを思い出しました。


『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 タコあげと蛸ハゲ。


『白衣さんとロボ』 柴

 108ページ右 2人分だけのおせちは作れないから、近所に配ったりしていそうです。ゆえに年賀状も増えると。

 111ページ 凧をなくすほどの強風であることを、白衣さんの髪の乱れだけで表現するセンスの良さ。

 112ページ左 裃だと思ったら白衣でした。


『眠り姫と起こさない王子』 渋谷一月

 今回は、4コマ漫画での画面構成に、やや苦戦している印象を受けました。4コマ漫画ストーリー漫画では、コマの中での視線誘導の方法論が、かなり異なってきます。そのあたりが把握できると、コマ割りの苦労が多少減ずるのかな、などと思いました。

 これを機会に、僭越ではありますが、4コマ漫画における視線誘導について、自分として考えていることを、以下ですこし整理してみたいと思います。


ストーリー漫画との視線誘導の違い

 当たり前のようですが、下図のように、4コマ漫画ストーリー漫画では、コマを読む方向が違います。

f:id:milmil01:20170113223609p:image


 たったそれだけのことですが、読者の視線の動きには変化が生じます。

 ストーリー漫画では、横方向にスキャンをしていきますので、上下ジグザグに台詞を並べていけば、コマの中の絵をまんべんなく見てもらえます。

 それに対して、4コマ漫画では、読者は縦方向にスキャンをしていきます。そのため、下図に示したように、一回下がった視線は、上へは戻りにくい傾向があります。右上と左下に台詞を配置した場合、左上には視線が上がりにくくなります。そのため、何か手を打たないと、左上が死角になってしまう場合があります。

f:id:milmil01:20170113223812p:image


 『眠り姫と起こさない王子』での例を示します。この2つのコマを横に並べた場合、1コマ目の王と王妃の表情は、自然に目に入ります。構図は自然であり、問題は生じません。

 しかし、これを縦に並べると、1コマ目の王の顔が、目に入りにくい位置になってしまいます。このような配置では、王の表情をよく見ないままに、次のコマへと読者の視線が移ってしまう恐れがあります。

f:id:milmil01:20170113223816p:image

f:id:milmil01:20170113223815p:image


 4コマ漫画は、ただでさえコマが小さいので、なるべく死角を作らず、1コマで表現できる情報量を確保する技術が必要となります。


4コマ漫画における漫画とのN字型の視線誘導

 そのための代表的なテクニックのひとつが、N字型の視線誘導です。これは、下図のように、視線をA→B→C→Dと移動させていく方法です。

f:id:milmil01:20170113223819p:image


 このようにコマを使えば、コマの全体を、くまなく見てもらえます。また、そのコマで一番見せたい絵を、B→Cの経路の上に配置すれば、読者に強い印象を与えることも可能となります。

 N字型の視線移動のテクニックは、多くの4コマ作家が用いています。このことは、本誌の他の作品を読んでいただければ、ご理解いただけるでしょう。

 ただし、ストーリー漫画においては、全てのコマでこのような視線移動をさせると、くどくてうるさい表現となってしまいます。その意味で、この技術は4コマ漫画特有のものと言えるでしょう。


B点からC点への視線の誘導方法

 このうち、A→BとC→Dの下方向の視線移動は、比較的自然に行えます。しかし、B点まで落ちた視線をC点まで持ち上げるのには技術が必要です。そのための手段の例を以下に示します。どの技術も、広く使われているものです。

f:id:milmil01:20170113223818p:image


 なお、本誌の作品のなかでは、『白衣さんとロボ』での構図が、とてもきれいなN字型になっていましたので、例として示すことにいたします。

f:id:milmil01:20170113223813p:image:w300


台詞の長さが果たす意味

 B→Cへの視線移動と比較して、A→Bへの視線移動は比較的自然に行えますが、その場合にも注意が必要な点があります。

 左右に大きく台詞を設けた場合、読者の視線は、右の台詞の終りから、左の台詞の始まりまで移動します。そのため、右の台詞の終りの位置をうまくコントロールしないと、狙いどおりの視線移動をしてもらえません。下図のようなことを理解する必要があります。

f:id:milmil01:20170113223817p:image


 台詞の長さや、改行の位置は、物語において重要であるとともに、視線移動のコントロールのうえからも重要な要素となります。台詞はテキストであるとともに、構図を設定するツールでもあるのです。

 以下に、『眠り姫と起こさない王子』での例を示します。同じ構図であっても、台詞が終わる高さが違うだけで、かなり印象は変化します。

f:id:milmil01:20170113223814p:image


 定石となる技術は、必ずしも使う必要のあるものではありません。ただ、定番の手法を知っておくと、重要でないコマで構図に悩む必要がなくなるので、省エネルギー化には寄与するのかな、と思います。

ビッグコミックオリジナル2017年1月増刊号

| 23:02 | ビッグコミックオリジナル2017年1月増刊号を含むブックマーク ビッグコミックオリジナル2017年1月増刊号のブックマークコメント

ビッグコミックオリジナル2017年1月増刊号の感想

http://big-3.jp/bigoriginal/zoukan/index.html


風水ペット』 花輪和一

 ここまで得体の知れない漫画を描く作家もすごいが、掲載する出版社もすごい。


『まどいのよそじ』 小坂俊史

第19回 忘年会

 会社は仕事をするためだけに存在する組織なので、そこでのコミュニケーションも、仕事に必要だから、必要なぶんだけをする、というのが本来の姿。

 飲み屋のサラリーマンで、片方が発散をして、もう片方がうんざりして我慢しているというのは、非常によく見る風景です。もし双方が本音でぶつかってしまうと、リミッターが外れるリスクは意外に高いのかもしれません。

 円卓の風景が、嵐の孤島ミステリのようで、すでにして惨劇の予感。回転テーブル潤滑油を足したら暴走したかたち。

まんがライフオリジナル2017年1月号

| 23:03 | まんがライフオリジナル2017年1月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2017年1月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2017年1月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/10593/


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

14皿目 レシピ漫画

 料理漫画について語る料理漫画というメタ構造。この漫画を読んで、私が同じ料理を作れば、三重の入れ子構造となるわけですが、自分の料理スキルでは無理。

 仕事場にも本棚、居間にも本棚。確かに、友人知人の単行本を並べるだけでも、相当な冊数になりますものね。特に重野なおき先生。

 妻は「作らないし作らせないからね」と釘をさしていますが、『新婚よそじのメシ事情』も、テコ入れで料理デスマッチに巻き込まれる可能性はゼロではない。アンケートを出さないと。

 アングルを比較すると、最終コマのダンナは、妻がいたのと同じ場所で、同じ漫画を読んでいるのですね。


『猫喫茶いぬい』 みずしな孝之

 新連載。

 新連載の1回目では、普通であれば、舞台を紹介し、主人公の性格を描き、人間関係を提示し、と詰め込むものですが、この作品では、そのあたりを思い切って省略し、極めてシンプルかつミニマルな表現にしています。

 主人公が、ほとんど誰ともコミュニケーションをとらない第1回というのは、なかなかのインパクトで、並の作家では怖くてできないこと。さすがキャリアのなせる業だと思います。不射之射の境地というか。


パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン』 ハトポポコ

 ゲスト。

 単行本が出ます。口頭で注文されると書店員がまごつくタイトルとして、『パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン』と『ミッソンインパッセボーゥ』は、双璧かもしれません。


『願いましては』 碓井尻尾

 「上目づかい」 高校生組は、本当に馬鹿が集まってきたなあ。

 「ごほうび」 ゼロに甘えたいけれど、甘えかたがよく分からないシスが、とりあえずねだってみせるという不器用さが愛しい。

 「説得力」 七瀬さんは、意外にコミュニケーション力が高い。苦手意識があることと、能力が低いこととは、別のことですしね。関係ないけど、「ですしね」って、「DEATH死ね」っぽいですね。

まんがくらぶ2017年1月号

| 23:03 | まんがくらぶ2017年1月号を含むブックマーク まんがくらぶ2017年1月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2017年1月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/10573/


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「追い風参考」 家に帰ろうとすると向かい風ですから、喫茶店あたりで電話したのでしょうか。

 「いるわー こういうのいるわー」 坂巻くんが、久しぶりに好き嫌い王として活躍。河田の人生の半分は、酢豚で出来ています。

 「クリスマスの奇跡」 言っていることは、白衣さん(まんがライフにいる和泉より綺麗なほう)と同じですが、楽園と地獄との差が。

 「あなたならできる」 アイアンマンとハルクというか、レッドマンミラーマンというか。

 「年末ですもの」 掃除機ではどうにもならない事態になったとしても、和泉はきっと何もできない。餅イベントにおける絵に描いた餅。

 「きっと来る!! 桃山」 桃山が存在する世界軸であれば、サンタが存在してもおかしくない気がします。

 「付け焼き刃」 自分に対してもシニカルになれるかどうかが、あだ名先生と河田との差でしょうか。自分に対してシニカルであることが、生きやすさにつながるかはさておき。


ゆるめいつ』 saxyun

 「ゆるめ100%」 鏡の中の自分をみるようで慄然とします。


『ねーちゃんとオレとときどき先生』 TOもえ

 この作品のいいところは、アイくんと瞳先生が結婚して、3人で幸せに暮らす未来と、こころさんと瞳先生が結婚して、3人で幸せに暮らす未来が、両方とも想像できることですね。


思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ

 たしかキリストは「じーさん」になる前に死んだはず。

まんがライフMOMO 2017年1月号

| 23:03 | まんがライフMOMO 2017年1月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2017年1月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2017年1月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/10511/


『宮尾さんは生えている』 TOもえ

 青春群像劇において、こう見えているけれど(第一属性)、実際はこういう面もある(第二属性)ということを描くのに、ケモ耳が有効に機能しています。第一属性は耳の形だけで把握できるので、登場人物が多くても、それぞれに多面的な表現をすることができて、読者もこんがらがらない。なかなかの発明だと思います。


『ピ与ピヨピヨ!』 七花

 某映画のネタバレが。

まんがタイムオリジナル2017年1月号

| 23:03 | まんがタイムオリジナル2017年1月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2017年1月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2017年1月号の感想


ラディカル・ホスピタル』 ひらのあゆ

 アドベントで待つのは、クリスマスではなく、リユニオンという世代


小森さんは断れない!』 クール教信者

 青春漫画にしては、自分のことを説明しすぎかなとも思いますが、このように冷静に説明ができてなお、何をすべきなのかは必ずしも明確でないというのが、現在における10代のリアルなのかもしれません。


『ぎんぶら』 安堂友子

 蟹工船vsタコ部屋のブラック対決。


『おかん』 小坂俊史

 最終回。単行本化はあきらめません。

 「あわや大惨事」 ラストを読んでから読み直すと、今回のテーマが「帰る」であったことに気づきます。

 「あまり読ませたくなかった」 これを利用して、グロ画像ダイエットとかもできそうだけど、間違いなく健康に悪いので本末転倒。

 「そこそこある」 そういえば、作者も15年ぶりぐらいに、「ただいま」をいう生活になったのでした。上京直後の友人との同居生活以来ですね。

 「複合競技」 家にいないことも多いから、バカ小学生のノリに、真面目につきあうのも母親の役割なのか。それとも彼女が発案者なのか。

 「あの目を思い出す」 地味なエピソードのようですが、「まっすぐ帰る」の新しいバリエーションを生み出したという意味で画期的。

 「ジュンがバタバタやったから」 タイマー式オートロック機能。

 「まだ3時間」 「イヤイヤ働くのがイヤ」という当初の目的には忠実な行動。

 「いつか人並みに」 うがい自体の病気予防効果は期待していませんが、うがいをするときには手も洗うので、そちらの効果は期待できると考えています。

 「いつか達人級に」 漫画の台詞は、右から左に読みます。したがって、いつも向かう方向に歩いている人物は、4コマ漫画では左を向いて描かれます。今回の場合、その逆の右向きにサツキを描くことで、いつもと違うところに行きたい彼女の気持ちを表現しているわけです。

 「帰還」 1コマ目、4コマ目とも、描かないことで描く。

 「旅立ち」 「親のどちらか片方がいなくても、この子らは育つ」という子供たちへの信頼感でしょうか。

まんがライフ2016年1月号

| 23:03 | まんがライフ2016年1月号 を含むブックマーク まんがライフ2016年1月号 のブックマークコメント

まんがライフ2016年1月号の感想


『白衣さんとロボ』 柴

 73ページ右 浮かれていても、ドライバーは柄のほうを渡す。

 74ページ左 炎の匂い しーみーついてー むせる。

 77ページ左 ホワイトボードに律儀に板書。サンタ不在の根拠を、あくまで自身の経験に置いたことで、次からの白衣さんとロボの行動に根拠が生じる仕掛け。

 78ページ右 ヤンデレ気味な覚悟で、ロボが白衣さんの部屋に入る前、白衣さんが部屋を出ていったのは、ロボの部屋にプレゼントを置きにいくためでした。サンタはいないけれど、ロボはプレゼントをもらうべき存在だ、と彼女は考えたのでしょう。

 79ページ右 白衣さんの写真を貼ったロボの部屋は押入れ。しかも、もともと入れてあったものは、まだ片付けていない模様。


『となりのエロチカちゃん』 後藤羽矢子

 周囲に溶け込みきれない男の子と女の子が、将来に向けてつながっていく。君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ。風の強い日を選んで走ってきた。

D


『先輩からは逃げられない』 渡辺伊織

 国際興業バス定期券「ばすく〜る365」の今年の広告漫画がこんな感じだったのですが、画像がみつからない。ボーイッシュな先輩が、後輩を合唱部に誘うというストーリーで、藤沢チヒロ先生の作品。

http://5931bus.com/news_details/id=2113


だめっこどうぶつ』 桑田乃梨子

 80年代的な表現だと「美化120%」の回、といったところでしょうか。

2016-11-16

まんがライフオリジナル2016年12月号

| 22:58 | まんがライフオリジナル2016年12月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2016年12月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2016年12月号の感想


『銀子の窓口』 唐草ミチル

 「本能的」 ゆげ屋から、仲居さんたちが出向中。


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

13皿目 ケーキ

 わりと夫婦漫才もこなれてきた感じ。4ページ目の冒頭のトリックカットの後、旦那の脇にあるのは、多分牛乳。ケーキには牛乳というのが、彼の生きてきた道。

 そして、その後の旦那の台詞、「思っていることを、無配慮に口に出しては駄目」という、独身時代とは異なる流儀が、いまだに身につかず。未熟者として頭を下げる。

 「…しかし、なんだろう…」のコマの、期待を込めた妻の表情から、ふて寝へと至る展開が自然。


『願いましては』 碓井尻尾

 「同一人物」 三原は、万里やセサミンとは異なるタイプの馬鹿。だんだん馬鹿が集結して、梁山泊みたいになってきました。

まんがくらぶ2016年12月号

| 22:58 | まんがくらぶ2016年12月号を含むブックマーク まんがくらぶ2016年12月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2016年12月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/10349/


『春と秋について』 むんこ

 ハルに振り回されて、ときどき険悪になる同士で、お互いの評価が「いい人」と「いい奴」なのが微笑ましい。

 アキトの嫉妬は、須賀さんのことと、芸術的な才能のことと、両方なのでしょうね。


『せんせいになれません』 小坂俊史

 「継続は力なり」 「読書の秋」でも、「物思いの秋」でもいいのでしょうが、そろそろ、いちいち考えているのが面倒になった模様。

 「これにて一件落着」 本質の議論が、手続きの議論にすり替えられ、手続きの検討だけで物事が進んでしまう。そして、大多数の人たちは、そのことを気にもしない。社会ではよくあることなので、勉強になりましたね。だからこそ、無力感は終わりではなく、むしろスタートになるのです。

 「回収しまーす」 勝負に勝ち、掃除をさせて、さらに金を得る人と、勝負に負け、掃除をさせられ、一銭にもならない人との差異。池田は勝負に勝ったら、何をさせるつもりでいたのか。きっと、くだらないことなのだろうなあ。

 「うでならし」 前の1本で、戸棚の下に小銭があったため、ロッカーの下に二匹目の泥鰌を狙い、失敗したのでしょう。

 「小学生地獄絵図」 生徒たち「殺し合いをさせられたほうがマシだ!」

 「12ポンドだ!! 桃山」 ドッジボールというよりも、ドラゴンボールの重りに近い。

 「ベースが違うぜ」 漫画を読まずに落書きをできるのも、才能のうちか。


『なぎさ食堂』 藤沢カミヤ

 最終回。料理をする元気な女の子たちの日常は続いていく。


ゆるめいつ』 saxyun

 食事をする金もない怠惰な(元)女の子たちの日常は続いていく。

 『なぎさ食堂』の直後にこれという並びは、夢のあとの悪夢という感じ。


思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ

 先代マスターの姿が明らかに。一哉の父でした(祖父を予想していた)。そして、こちらは予想のとおり、先代マスター時代の深咲さんは、なんだかやさぐれています。

 一哉が、自分のなかに、裏方への適性を見出したのも進歩でしょうか。


『おじさんとポニーテール』 香日ゆら

 3号連続ゲスト最終回。

 おもちさん絡みの伏線が、ここで回収されるとは。舞台が庭先だけのワンシチュエーションコメディなので、長期連載は苦しいかもしれませんが、連載をしてもらって、単行本で読みたいです。


ぼのぼのs』 いがらしみきお

 本編には出てこない種類の明確な悪意。これを描くために、ストーリー漫画形式を選んだのか。

まんがライフ MOMO 2016年12月号

| 22:58 | まんがライフ MOMO 2016年12月号を含むブックマーク まんがライフ MOMO 2016年12月号のブックマークコメント

まんがライフ MOMO 2016年12月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/10320/


『ゴーゴーダイナマイツ』 小池定路

 チアの表現には最大限成功していますが、例えば、これよりもワンランク進歩した演技を、ワンランク上に表現できるかというと、短いページに収めるのは難しそう。2ヶ月くらいかけないと、描ききれないように思います。

 その意味で、最初の大会への出場くらいが、クライマックスになりそうな予感がします。後輩が入ってきたとして、もう1チームというのも変だし、補欠が出るというのも、この漫画らしくないし。

まんがタイムオリジナル2016年12月号

| 22:58 | まんがタイムオリジナル2016年12月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2016年12月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2016年12月号の感想

http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html


らいか・デイズ』 むんこ

 アイドルの代名詞が、齊藤京子でないのはともかく、深田恭子長谷川京子ですらなく、小泉今日子というのは、作者の世代なのか、編集者の世代なのか、読者の想定世代なのか。


『ぎんぶら』 安堂友子

 「宇宙人感覚「せっま!」」 六畳が狭いということは、若竹たちの宇宙船は、かなり広い居住スペースがあるでしょうか。

 六畳で暮らすことに不便を感じたことはありませんが、不思議なのは、『神田川』に歌われる時代。三畳一間で同棲が可能というのが、想像できない。家電が無ければ、できるのかな?


『おかん』 小坂俊史

 次回最終回。もちろん単行本化は諦めない方向で。

 「すみませんでした」 ここの4コマ目は、今回の締めでの最終コマと同じポーズ。

 「母スタイル」 「かーちゃんじゃないみたいだ」が「かーちゃんらしいわ」に変化すると、目の輝きも失われる。

 「ふだん使わない言葉」 過労で倒れる寸前には、たぶん「かろう」駄洒落の余裕はない。駄洒落といえば、「かろうじて大丈夫」は「過労死で大往生」に似ている。

 「ひとつひとつ丁寧に」 具体的に納入したスーパーをチェックしたのか、それとも、概念としてのプラスチック容器なのか。

 「結局何もせず」 家に帰るほどでもない時間を、働かないにしても、お金をかけずにつぶすのは、結構な難題ですね。

 「敏腕パートタイマー」 適材適所。

 「のるかそるか」 確率的な事象として、雨乞いを信じぬ雨乞い。

 「破られた聖域」 『まどいのよそじ』アナザーバージョン。

 「意外と子供なのね」 ロアルド・ダールチョコレート工場は秘密』。

 「書くことなんかないけれど」 1コマ目と3コマ目の構図の対比(左と右、中と外)が印象的。

 「6ケタするんだよ」 「ぼんくらくん」の既視感は、『やまいだれ』のこのキャラか?でも、他にもいた気がする。

f:id:milmil01:20161116005435j:image


『たよスポ!』 王嶋環

 菊矢、たより、松広さんの五輪取材ラブコメ(未満)の予感しかしない。

まんがライフ2016年12月号

| 22:58 | まんがライフ2016年12月号を含むブックマーク まんがライフ2016年12月号のブックマークコメント

まんがライフ2016年12月号


『眠り姫と起こさない王子』 渋谷一月

 新人4コマ杯から、新連載へ。

 連載に向けて、設定を強化。スペックは高いけれど、自信過剰で危なっかしい王子と、ポンコツだけれど、生活力が高くてしたたかな姫とは、よいコンビかも。


『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 碓井尻尾先生の作品だけに、芋が立ち上がってしゃべりだすんじゃないかと、ヒヤヒヤしました。

f:id:milmil01:20161115173205j:image


『となりのエロチカちゃん』 後藤羽矢子

 次々回が最終回ということで、別の環境にも対応できること、大事な人を思いやることができること、といった恩納くんの成長を示す回に。70ページの2コマ目は、青春漫画のラストならではの甘酸っぱさ。


『白衣さんとロボ』 柴

 71ページ 字幕芸という新ジャンル

 72ページ右 殴打1回目。前頭部。

 73ページ右 殴打2回目。右頭部。4コマ目、鏡に映る白衣さんが、まんざらでもなさそうなのが可愛い。

 74ページ右 殴打3回目。後頭部。

 74ページ左 マッドサイエンティストに代わって、ご近所づきあいをするロボットロボット使役の新しい形態。

 75ページ左 殴打4回目? 右あご。白衣さんも他人の評判は気にするんだ。基本ラインとして、小学生の間では都市伝説レベルの白衣家。

 76ページ右 笑ってるのは、カボチャの顔なのか、ロボの表情が感じ取れるのか、いずれにしても、なんだか可愛い。

 76ページ左 3コマ目、目が取れてしまっている。これはアカン。

ビッグコミックオリジナル2016年11月増刊号

| 22:58 | ビッグコミックオリジナル2016年11月増刊号を含むブックマーク ビッグコミックオリジナル2016年11月増刊号のブックマークコメント

ビッグコミックオリジナル2016年11月増刊号の感想

http://big-3.jp/bigoriginal/zoukan/index.html


『その女、ジルバ』 有間しのぶ

 ブラジルの「勝ち組」によって、塗炭の苦しみをなめた人々のために、知ること、忘れないことの大事さを思います。


『まどいのよそじ』 小坂俊史

第18回 子ばなれ

 ちょっとした勇気と冒険で、「男を養うだけの人生」と「自己実現」を両立させてしまうという痛快さ。一歩を踏み出すことの充実も描くけれど、それまでの人生を決して否定はしない、という作者のスタンスはぶれない。

 しょぼくれた旦那さんが、意外に大人物。彼も彼で、1年間のひとり暮らしを続けたわけですから。年を経るごとに、家族は「1人でもやっていける人たちの集団」になっていくのかもしれません。

まんがライフオリジナル2016年11月号

| 22:58 | まんがライフオリジナル2016年11月号を含むブックマーク まんがライフオリジナル2016年11月号のブックマークコメント

まんがライフオリジナル2016年11月号の感想


リコーダーとランドセル』 東屋めめ

 鶴亀算


『だって美代子です』 むんこ

 「調査団」 PSVR


のみじょし』 迂闊

 酒と燻製とくると、連想するのはピート(泥炭)。スコッチウイスキー麦芽を乾燥させるのに、燃やして燻します。調べてみたら、やっぱり燻製用ピートというのも売っていますね。


『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

12皿目 唐揚げ

 揚げ物って、一人ぶんだけ作るのは効率が悪いし、揚げたてで食べないと、作った意味がないし、一人暮らしではハードルが高いもの。ハードルを越えさせるのは、「食べたい」という思いより、「食べさせたい」という思いなのかもしれません。


13皿目 お買い物

 本作はフィクションですが、同じ配置でスーパーのある駅が現実世界にもありまして、どんなものかと見にいったところ、現実のスーパーAは、比較的小型の店舗でセルフレジは無く、現実のスーパーBは、耐震補強工事でしばらく休業中でした。スーパーBの営業が再開したら、キャベツの食べ比べをしようかと思います。


『願いましては』 碓井尻尾

 七瀬ちゃんも万里ちゃんも、自己評価が低くて、他人の目が気になる。一方は、眼鏡をはずして、自分の視線を遮った美少女になり、一方は、覆面をかぶって、他人の視線を遮った不審者になるけど、根っこの部分は共通しているのかも。

まんがくらぶ2016年11月号

| 22:58 | まんがくらぶ2016年11月号を含むブックマーク まんがくらぶ2016年11月号のブックマークコメント

まんがくらぶ2016年11月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/10143/


『有閑みわさん』 たかの宗美

 確かに「春雨」のように、「秋雨」という食べ物はありません。しかし、「時雨煮」ならある、と主張したい。


森田さんは無口』 佐野妙

 この縦読みは、柱のヒントが無いと分からない。レジを通す順番は、どう調整したのだろうか。ああ、セルフレジを使えばいいのか。


『父とヒゲゴリラと私』 小池定路

 先月号で、印象的だったけれど、いまひとつ効果のつかめなかった階段のシーンは、今月への伏線だったのか。違和感を覚えさせておいて、次号で回収するという高等技術。


『おじさんとポニーテール』 香日ゆら

 ワイド4コマという形式のため、1コマ中に流れる時間が増えており、4コマ漫画9本ですが、きちんと10ページ分の読み応えと情報量があります。

 普通の幅だと、1コマではA→Bで終わる会話が、ワイド幅だとA→B→Aまで納められるわけで、コミュニケーションの妙を描く漫画に対して、この形式を実にうまくつかっているな、と感心しました。


『せんせいになれません』 小坂俊史

 今回は、わりと実験作的な試みがされています。

 普段の回では、フィクションの世界における、フィクションとしてのリアリティーが確立されているのですが、今回は、そのリアリティーからやや浮遊して、虚構性の高いシュールな味が感じられます。

 フィクションに関するフィクションであるメタフィクションの味と言いましょうか。

 例えば、今回のコマの構図には、数多くの仕掛けがあるのですが、これらは、作品世界内部に向けたものというより、作品外部の「読者」の存在を意識しての仕掛けであると判断されます。

 「信用とは」 論理による純粋なパラドックスそのもの。しかし、3コマ目と4コマ目に向けて拡大していく河田の絵がないと、このパラドックスの面白さは、十分には伝わりません。その意味で、漫画で表現することの必然性が感じられます。

 「THE 本末転倒」 2コマ目と4コマ目で、河田の姿勢と構図が同一になっています。そこに気が付くと、漫画の味が増してきます。また、1コマ目の河田は、次ページの沢口と、同じ構図で向かい合っています。作品内と構図の仕掛けと、作品外の構図の仕掛けが、同時に試みられた、デザイン性の高い仕上がりになっています。

 「脱落者多数」 ひとつの道に固執するもの、しないもの、食欲に負けるもの、金に負けるもの、確かに分岐タイプの人間性テストだ。

 「よくご存じで」 そして、ここでの問診票も、実質的には人間性テストなわけで。

 「わかれよ」 前述のとおり、1コマ目の沢口は、前のページの河田と向かい合っているわけですが、それだけでなく、4コマ目の沢口は、2ページ前の河田と完全に重なっています。紙を1枚めくると、同じ構図で別のキャラになる仕掛け。

 「どこから見ても小だ!! 桃山」 そして、ここの4コマ目の桃山も、前ページの沢口と重なる構図になっており、完全に表裏の関係になっています。トータルすると、2枚の紙で、3人のキャラが重なるかたちに。

 「一目置かれてる」 和泉と藤田先生が、説明台詞キャラに。


ゆるめいつ』 saxyun

 まさか、「秋なので本を食べる」ネタが、『有閑みわさん』とカブるとは。


思春期コーヒードリップ』 裕木ひこ

 めんどくさい人物を描くので、めんどくさい読み口になるのはやむを得ないところ。

 佐藤くんと日下さんは、直接的に深いコミュニケーションを取っているわけではないのに、それぞれに思うところがあって、互いに触発されて変わりはじめる、というのは青春だなあ、と思います。

まんがライフMOMO 2016年11月号

| 22:58 | まんがライフMOMO 2016年11月号を含むブックマーク まんがライフMOMO 2016年11月号のブックマークコメント

まんがライフMOMO 2016年11月号の感想

http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/10063/


森田さんは無口』 佐野妙

 ファミリー誌向けエロ漫画の真骨頂。


白鳥ちゃん閲覧禁止っ!!』 ひらふ

 こういうショップの店長が、サバサバした姐御肌というのは、客を呼ぶのか、離すのか。

 好悪はあっても、同じ表現者同士なので、アンテナが働いて、なにかが理解できてしまうというのは、なかなかに格好良かったです。


カープ優勝記念ミニ特集!!』

 小坂俊史: 十数年前の背番号44は、福地寿樹選手でしょうか。ヤクルトに移籍し、広島市民球場の最後のバッターになった選手です。カープユニを着て、学校机で静かにしているのがシュール

 桑木みき: やっぱりカープファンの家は、Tシャツだらけになるんですね。

まんがタイムオリジナル2016年11月号

| 22:58 | まんがタイムオリジナル2016年11月号を含むブックマーク まんがタイムオリジナル2016年11月号のブックマークコメント

まんがタイムオリジナル2016年11月号


らいか・デイズ』 むんこ

 「忌憚なき母」 1コマ目の「ちまちま」が、4コマ目の「市松人形」の伏線に。

 「そーゆーの好き」 パーカーのフードの中にいらした肝付兼太さんが、まさか亡くなられるとは。


『ねこにまたたび恋ばなし』 松田円

 生きていたら40歳を過ぎている猫、ということは、みっちゃんが亡くなって、20年くらいが経つのでしょうか。普通に生活をしているけれど、どこかで時間が止まっているような部分も感じさせます。


『おかん』 小坂俊史

 「あんたならやれる」 野菜の贈与における最高のステージ。

 「種まく人」1コマ目、座っているサツキの目の位置より低いカメラが新鮮です。中央にあるのは蛇口でしょうか。

 「対面サービス」 イモ、ナス、栗、ナシ、柿、キノコいちじくという秋の食べもの尽くしの趣向において、強引にねじ込まれた秋刀魚ネタ。

 「あなたとは違うんです」 思考が次のステージに進むと、その前の思考のステージでの前提条件を忘れてしまう、というのは、粗忽における基本パターン。

 「8歳にして」 小坂夫妻の梨ブームを反映。好みの変化もあるでしょうけど、美味しい品種の梨が、どんどん出回るようにもなってきています。

 「痛恨の一撃」 鉄砲ではなく、鉄扉が武器となったかたち。

 「都市伝説だと思ってた」 作った料理は食い切るというのは、たまにしか自炊しない独身男性にも共通する生活の習慣。

 「桃ならまだしも」 土地も自分たちの所有ではなさそう。

 「仇で返しまくり」 昔話のように、柿ときたら、次は仇。

 「あてずっぽう」 いちじく、あけび、ザクロと、無料で採取できそうなものばかり。

 「ひたすら配るだけ」 感謝還元売り尽くしセール。


『スズちゃんでしょ!』 辻灯子

 バス旅行、バッグのおやつ、滝、杖という小道具から、沖田修一監督の映画『滝を見にいく』を連想しました。キックされなくて良かったね。

滝を見にいく 【Blu-ray】

滝を見にいく 【Blu-ray】


『たよスポ』 王嶋環

 漫画はフィクション。したがって、このパラレルワールドでは、オリンピック種目に野球があるのが普通なのです。


『まんしゅう』 唯洋一郎

 レトロな絵柄と思われがちですが、その一方で、これだけデジタル化が進んだ漫画も珍しいです。コマの枠線、ふきだしの枠線がコンピュータ作画であるのは基本として、キャラの輪郭や顔のパーツも、しばしば楕円ツールなどで描かれています。