ばばニッキ   ――おおきく知りかぶって――

2015/08/16

刀剣乱舞は6月くらいで飽きて止めました。

漫画トロピークの冊子制作とかオーケストラの演奏会とかが片付いてようやく通常運転に・・・と思ったけど冬コミの申し込みをしなくちゃ。

夏コミで漫画トロピークの会誌を買って下さった方はありがとうございました。冬も頑張りたいです。

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  • 北陸新幹線開業記念 富山県立近代美術館コレクションから ピカソと20世紀美術@東京ステーションギャラリー
    • ピカソの絵が鎮座してると、いかにも美術館って感じだなーという感想を《黄色い背景の女》を見て抱いた。20世紀美術の流れを概観というコンセプトに俺得要素が無いのであまり印象に残ってない。申し訳ないがアンフォルメルは見てると疲れてくるのでNG。
  • グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家@国立西洋美術館
    • 光源の力を感じさせる絵でインパクトはあるんだけど、でも立川に住んでそうなやせ気味のオッサンのヌード(ジョニデ風)を延々と見せられても飽きるよって感じ。常設展の方はもう少し時間使って見たかった。
  • ダブル・インパクト 明治ニッポンの美@東京藝術大学大学美術館
    • まずこう拳を立てて第一撃を加える。そしてその第一撃目の衝撃が物質の抵抗とぶつかった瞬間、拳を折って第二撃を入れる。すると第二撃目の衝撃は抵抗を受ける事なく完全に伝わり石を粉砕する。
    • ダブル・インパクトといっても和洋両面を比較配置したのは前半だけで、それ以降の日本画が成立するまでの絵画史を丁寧を追った展示構成がよかった。近代国家が立ち上がると共に芸術においては国粋主義が台頭してきて、やっぱりカビザシを佩いた神武天皇明治天皇御真影の融合固体くんを・・・最高やな! という展開もいい。
    • ところでボストン美術館所蔵の小林永濯《七福神》は「前から見えるお尻」の系譜に位置付けられと思うんですけどどうでしょうか。
  • 動物絵画の250年@府中市美術館(後期)
    • 前期展示の半券持ってると半額だったので。前期ほどの驚きは無いけど、虎の表現を見比べるのは楽しかった。
  • 尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密
    • 《紅白梅図屏風》が段違いに良くて、他は燕子花図屏風含めてまあ別に……宗達の《扇面散貼付屏風》も良かった。企画展の出品点数が60作で1/4は小西家文書のデザイン下絵みたいな地味な展示なので物足りないものの、庭園も楽しめるので値段相応かなーと思った。でも1Fホールが仏像、展示室が光琳、2Fは廊下に英国の宝飾時計、中の二部屋は青銅器と光琳って構成はだいぶ闇鍋感が。
  • 鳥の楽園−多彩,多様な美の表現@三の丸尚蔵館
    • 別の用事で昼に東京駅まで来てたので皇居散歩ついでに。小規模な展示なのであれこれ言うようなものでもないけど、竹内栖鳳の《薫風稚雀・寒汀白鷺》があってラッキーだった。皇居・東御苑は白人観光客が多かった。
  • 速水御舟とその周辺@世田谷美術館
    • 速水御舟の作品だけでなく、彼の所属していた赤曜会メンバーや弟子の作品を交えて、当時の画壇に迫るという企画コンセプト。同門のライバルとされる小茂田青樹がいちいち画題を被せてきてるのがよく分かって面白かった。でも観に来た甲斐があった作品となるとそんなに無くて、御舟ファンの情報補完用かな。追悼記事の展示が充実してるあたりに人間模様を楽しんでもらおうというカップリング脳的な意図が感じられて、大正画壇4コマ待ったなし。
    • 陸の孤島と言われる世田谷美術館に初訪問だったけど実際アクセス悪すぎて次回再訪はかなりハードル上がった。駅からアクセスするだけで往復2キロは・・・特に帰り道の疲労感がつらい。
  • 高橋コレクション展 ミラー・ニューロン@東京オペラシティアートギャラリー
    • 別用でオペラシティに行ったついでに。入ってすぐの部屋一面の水玉おばさんニキとか奈良美智とか村上隆とか、既に評価が定まった人達の作品多数を鑑賞出来たのはよかった。展示作にかなり近づけるのもいい。名和耕平と山口晃が1作だけだったのと、会田誠のもう何度も見たよこれ感は少し残念。
    • 1つ上のフロアで同時開催してた収蔵品展「3O+A」の方は思ったより見応えあって、奥山民枝の方向性は全般的に自分好みというのと、パンフ表紙にもなってた有元容子の《静かな時》がとてもよかった。廊下スペースで展示された富田直樹の油絵も新鮮だった。また見たい。
    • 企画展の図録見本を読んだけど、コレクター高橋龍太郎のアートを巡る半生を語録と共に振り返るみたいな巻末の構成は太鼓持ち杉で若干引いた。
  • シンプルなかたち展:美はどこからくるのか@森美術館
    • フォルムそのものがもつ美しさに迫る、というコンセプトだったように思う。入ってすぐに展示してある月桂樹の葉の化石や、手のひらで石を回す映像がまさにシンプルかつ強烈な魅力を持ってて引き込まれました。プランクーシの《空間の鳥》も改めて観ると格好いいね。東大数理研から石膏の数理模型が出てたのも良かったけど、どうせならモニターでグリグリ動かせるCGモデルでも見たかった。あとピカソの《雄牛》が流石に天才の所業という感じだった。
    • 同時開催の展示:MAMコレクション001に出てた下道基行のtoriiシリーズも面白い写真でした。
  • 没後30年 鴨居玲展 踊り候え@東京ステーションギャラリー
    • チラシの絵がオーラ放ってるなーと興味があったものの、それ以上の感動は……。見る人の心を捉えるいい絵ではあるのだが、主題とか作風とか表現とかにあまり幅が無いので、観続けてるうちに厚みとか奥行きとか深度とかも感じられなくなってしまったのが残念。
  • No Museum, No Life? ?これからの美術館事典-@東京国立近代美術館
    • 日本の国立美術館5館が主催する、美術館自体に焦点を当てた展示。美術品修復や会場設営、ウェブ評価までを展示してみせて、総体としての美術館を問うという姿勢がイカす。美術館自らが表現主体として前面に出た展示は意欲的だったが、そこから事典的な知識の共有以上の結果を上げるにはなかなか……。謳うテーマは大きかったが持て余してしまった印象。国立美術館5館の合同展といっても実際の割当リソースはだいぶ限定されてたのだろう。ルーブル・メトロポリタンとの年間運営費内訳を示した「Money」の項目は、公的補助に頼りきった日本の美術館運営の厳しさをシンプルに見せていてよかった。
  • ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし@東京藝術大学大学美術館
    • 《快復期》の絵がいいなーと思って行った企画展だったがいい絵だった。描かれてる人物、少年だと思ってたけど。男性画家と婚約して破棄されて、新たに出会ったが向こうに結婚されて、という人間模様で絵を読み解く流れに少しうんざりしたが、図録では《快復期》は画家本人の心境変化というよりもメジャーデビュー売れ線狙ったんじゃないかなーと解説されてて面白かった。ただ作品はバリエーションがあるものの、他の画家からインスパイアされたものが結構多いし、自作の再解釈焼き直しも出てくるとあって、ちょっと画題ネタ不足じゃない? という気分になった。
  • 画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル@三菱一号館美術館
    • 展示序盤のジョサイア・コンドル作品は辟易したけど、暁斎はまあ良かった。特に春画の展示は少ないながらも見応えあった。

2015/03/28

刀剣乱舞をはじめました。今は4-2を攻略中。大太刀を全然引かないんですが、もう少しステージを進めないと出にくいのかな。遠征が頭打ちになってる。刀剣乱舞やっててよかったなーと思えるのが、朝起きるモチベーションが上がったこと。寝る前にセットした遠征(3,4時間かかるノーコスト資源確保)と鍛刀(無料ガチャ)の結果を確認し、また遠征に送り込んでいく操作をする必要があるので、以前より朝起きるのが少し楽になった。ただキャラの名前は全然憶えてなくて、「安定くん」「みやび厨」「狙ってバン」「煽るきつね」と脳内愛称で結び付けてしまっている。「鳴www狐wwェww 鳴ww狐ww大ww丈ww夫wwでwwすwwかwwwwwwぁwwwww」 演練で他プレイヤー部隊と戦うとワンパン致命傷を負いながら「万死に値するぞ」「もうどうなっても知らないよ」とか捨て台詞残すのも震え声が似合いすぎて楽しい。


ずっと楽しく観ていたSHIROBAKOが終わってしまった。一週間にいちど会える日は朝からなんだかそわそわして(1期ED)という作品だったので喪失感。2期は女ゴスロリ甲子園回・武蔵野動画回・タロー&大ちゃん回が好きで、最終2話はシャンシャンめでたしで何よりという感じ。本田さんが痩せたのは本当に悲しかったね・・・本当に・・・・

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  • 印象派―光と色のドラマ@東京都美術館
    • 国立新美術館で去年観た「印象派を超えて―点描の画家たち」の展示以来の新印象派展だったが、自分はこの辺の時代が好きなんだというのを再確認した。
    • 視覚混合の色彩理論を研究したルイ・アイエの色彩図解や色見本、シニャックの著書『ウジェーヌ・ドラクロワから新印象主義まで』を並べて、点描・新印象主義が確立されていく様子を当時の目線で見せるという試みがとても面白かった。画家たちの交流について写真付きの紹介コメントが要所に挟まるのが、ちょっと熱意込め過ぎなドラマ仕立てな語り口で印象的。
    • 作品についてどれが凄く好きという感じではなかったけど、スーラの《グランド・ジャット島の日曜日の午後》については展示されてた習作版の方が点描が粗くて好みだった。あと点描系の絵の中でもピサロだけは明確にNOなんだけど、木の葉の描き方が他の作家と違うのが生理的に受け付けないんだなーとか。同時代における自分の立ち位置について言及出来ちゃうシニャックさん凄いね。
    • 売店のPOPがいちいち丁寧で、元書店バイトの売り子でも入ったんだろーかという手作り感に溢れていた。
  • 動物絵画の250年@府中市美術館
    • どうせイヌネコなんだろ? と予想してたが愛玩動物は僅かで虎と猿が良かった。虎は似てるようで結構描き方に違いが出るなー。森狙仙の《猿図》、《李花三猿図》など猿の絵が面白いと思えたのははじめて。仙がい義梵の《南泉斬猫図》、《猫の恋図》のヘタウマに溢れた感じもいい。単独で企画展を観るのは飽きそうだけど。
    • 入れ替え後にもう1回行きたい。国分寺街道の歩きはつまらない道のりだったので、次はバスにしよう。
  • 花と鳥の万華鏡@山種美術館
    • 竹内栖鳳があるっていうのが気になる程度で大した期待はしてなかったが、山種の趣味の良さみたいなところで満足出来た。
    • 速水御舟《牡丹花(墨牡丹)》、渡辺省亭の《牡丹に蝶図》、小林古径の《白華小禽》、最後の方にあった小山硬の《海鵜》辺りが好き。基本的にトリよりは花の絵がいい。植物の中でも花だけは自然物より絵画のほうが好きかな。鳥は足のフォルムが大いに美的評価を下げる要因。
    • 関係ないけどJR恵比寿駅西口改札の「ANTICO CAFFÈ AL AVIS」は手頃な値段で旨いものが出てくるからいい店だと思う。
  • 生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村@サントリー美術館
    • 上の山種の感想ではトリはオワコンと書いたが、若冲のニワトリはいい感じだった。前職が青果問屋のデザイナーとイラストも描けるポエマーのマッチアップ、若冲の圧勝なので、展示作品を見るたびに脳内で若冲or蕪村当てっこゲームをしてた。蕪村も鳥の絵はなかなか悪くないんだけどね。
    • 展示の中では若冲の《糸瓜群虫図》が印象的だった。象と鯨の屏風は期待してたほどの迫力は無かった。それと「中国・朝鮮絵画からの影響」として紹介されてた沈銓(沈南蘋)の《柘榴群禽図》は山種企画展の文脈にも連なるところだったので、実物を鑑賞出来て嬉しい。確かに影響明らかだった。
  • 菊池寛実賞 工芸の現在展@智美術館
    • サントリーに置いてあったチラシで知って近かったので行った。小さな施設で展示数も少ないが、陶磁・木工・竹工・漆工・金工・ガラス・人形・染織などとジャンルを散らして作家紹介されてて良かった。企画名の菊池寛実賞を獲った染織が正直一番フツーの反物に見えて凄さが分からなかったけど。それと一人の作者の紹介コメントを複数の作品で使いまわす位なら、紹介タイミング自体を一回だけにして欲しかった。
    • でも現代工芸は現代美術より親しみやすくていいね。漆工の田口義明ってなんか見覚えある名前だと思ったが、東博で昨年やってた日本伝統工芸展60回記念で見た田口義国の息子なのね。
    • 帰りに使った南北線六本木一丁目駅のハイソっぷりにびびった。

2015/03/08

背景知識ゼロだったけど「花とアリス殺人事件」面白かったです。


5ボール(お手玉5つ)がちょっとだけ続くようになって、成長するもんだなあと思った。

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  • 横浜美術館開館25周年 ホイッスラー展@横浜美術館
    • 会期中に行かなきゃという強い意志があったが、行ってみたら別にそんな好きではなかった。つーか宣伝の絵がアルバート・ムーアっぽかったからそっちと混同してた。モノクロ版画が多いと損した気分になる……。
  • デミタスコスモス 〜宝石のきらめき★カップ&ソーサー〜@三井記念美術館
    • 企画名の★に悪意を感じたが、結構良かった。個人コレクションがずらっと並んでるだけで食傷気味にはなるものの、眺めていて楽しい展示。肥前磁器の輸出という点で日本との関連も触れてあったのも勉強になった。
  • ベスト・オブ・ザ・ベスト@ブリヂストン美術館
    • 長期改修工事前の自選展みたいな。多分一番利用した美術館で気に入ってはいるものの、流石に新鮮さは無いので消化試合になってしまった。工事中の絵画貸し出しとかやるのかな?
  • ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@三菱一号館美術館
    • エイルサ・メロンのコレクションを中心に「私の印象派」というキャッチコピーがいい感じ。特に印象には残ってない。ルドンのグラン・ブーケを関連付けてくるのにも慣れてきた。
  • ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄@国立新美術館
    • ゲンゴローと行った。風俗画という切り口での展示は親しみやすく、肖像画も色々あるんだねという素直な楽しさ。ただ最初の導入が古代ギリシャの陶器画からいきなり16世紀までジャンプしたり、「ミレーやドラクロワが労働者の美を描いて〜」みたいなこと言いながらミレーやドラクロワの作品が出てこないのはどうかと思った。シメがユベール・ロベールによるルーブル美術館の絵なんだけど、風俗画と関連性無くてきつい。展示作品もそんなに著名画家いないし、色々苦しかったのかなーという想像。

[購入予定]3月

1月からつけてなかった。毎月作成はしてました。

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[購入予定]2月

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[購入予定]1月

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gengorousgengorous 2015/03/10 16:08 ミレーもドラクロワもありましたよ……何を見ていたんです……。
フェルメール、レンブラント、ブリューゲルもいたしネームバリューは十分だったような。

nekokamennekokamen 2015/03/19 23:13 何を見ていたんだろ……

2015/01/12

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2014年のエロ漫画ランキングを男性向け女性向けジャンル無差別級で作ってみました。

ちなみに2012年に増田で20作をやったのがコレ。女性向けのほうが熱が入ってるのは仕様です。

http://anond.hatelabo.jp/20130121021721


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漫画トロピーク」(ツイッター

「この漫画ガガガ2014」

2014年の年間コミックランキングをぶち上げる同人誌です。

ここで紹介したランキングも入ってます。

現在も通販受付中ですんで、ランキング好きな人は是非どうぞ。

2/1のコミティアでも委託販売予定です。

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30作のリストだけ先に出しておきます。

1-1011-2021-30
kanbe「いじりもん!」樋口あや「らぶチェンジ〜快感♡女の体になったオレ〜」聖「えっ? 彼氏付き賃貸ルーム!?」
はらだ「変愛」蔓沢つた子「くさかんむりに化けると書いて」蜂宮よう子「縛られやケンちゃん」
吹屋フロ「桜花 咎の契」木村ヒデサト「マリアボーイ」高野弓「えろ♡めるへん 人魚姫」
おげれつたなか「恋とはバカであることだ」端丘「妄想くんのふたりあそび」荒木そらいろ「僕らの自由な恋の日々」
秋月伊槻「イビツナ彼女は年中『発情期!!』」瞬一「ぼくらパーク」紀伊カンナ「海辺のエトランゼ」
へんりいだ「はつこいりぼん。」A-10「GIRL? NEXT DOOR」井戸ぎほう「やさしくおしえて」
百合原明「靴下でエクスタシー」おわる「いじめて!歯医者さん」音音丸「恋するケモノと人外は…」
F4U「好奇心はネコをもアレする」山本アタル「偽×恋ボーイフレンド」荒井よしみ「あふれてしまう」
無望菜志「NTR2」豆「ミルククラウン」anco/かずいち「オトナのXX課〜カラダ開発がお仕事です〜」
未散ソノオ「KOH-BOKU」神谷ズズ「初恋カノジョ」枝空「らぶ♀らぼ〜俺が女になった日〜」


1. kanbe「いじりもん!」

いじりもん (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)

いじりもん (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)

  • 新人エロ漫画家の画力は毎年インフレが激しいですが、kanbe先生はその中でも存在感を主張していました。「いじりもん!」の収録作は寝取られ・逆転ショタ・ほのぼの系と多岐に渡り、その絵柄も様々に変化があります。ストーリーに応じて絵のタッチを使い分けている、というよりは新人単行本らしく画力模索中な印象ですが、どれを取っても第一級のレベル。絵柄自体は安定してないにも関わらず、どんな絵柄になってもコマの1つ1つがキマっているのは見事という他ありません。実力を持て余して本人にも制御出来てない感じがワクワクします。
  • もう少し付け加えるとkanbe先生の画力は丁寧な身体描写を踏まえた上で、表情の見せ方が非常に上手いです。ヒロインのトロけ顔を狙う作風は珍しくないですが、「いじりもん!」でそれと同等以上に印象深いのが、関係を迫るおっさんの有無を言わさぬ勢い、ご主人様からの命令で生徒に奉仕する女教師の嫌悪感丸出しな素振り、いじめられっ子の巨チンをからかうビッチが次第にのめり込んで本気になっていく過程、小うるさい母親の助けをすげなく断るヒロインの皮肉たっぷりな態度などなど。単純なビジュアルインパクトで勝負するのではなく、細やかな感情を的確に魅せることでストーリーを生かす手腕は、真の意味で「顔芸」達者と言えるでしょう。エロ漫画としてコトに及ぶまでの枕において人物を丹念に描くことで、キャラクターの複雑な関係性を軸とした物語が、確かな深みを持って展開出来ています。「いじりもん!」においてkanbe先生のこうした「漫画の上手さ」は短編の尺の中に濃密な内容を実現するべく発揮されていますが、長編でも更に掘り下げた人間模様が織り成すエロを読んでみたいですね。


2. はらだ「変愛」

2冊目にしてAmazon取扱が無いので、出版社通販ページにリンク。

  • BLにおいては電子配信からの新人作家が目立つ昨今ですが、一方でリブレ出版が成年向けレーベル「X-BL」でジャンルの新たな方向性を開拓しています。はらだ先生の初単行本「変愛」は表題作が同レーベル刊行のオリジナルアンソロジー「エロとろ R18」初出です。際どいエロ描写を売りにしたBL誌というとジュネットの「BOY'Sピアス」が連想されますが、ファンタジー要素(触手的な意味で)もアリアリで奇想天外な性表現に開き直ったバカBLの精神を尊ぶのがピアスの雑誌色です。対して「X-BL」が打ち出したのは、そうしたギャグ・照れを用意せずとも、エロい身体描写・性交シーンのフェティシズムを正面から堪能したい、という素直な欲求肯定だったように思います。「エロとろ R18」の執筆陣には岡田コウ先生が入っており、「X-BL」レーベルが男性向けエロの表現を強く意識した作りになっていることは大変興味深いです。なお、KADOKAWAのBL電子配信レーベル「BL☆美少年ブック」レーベルでも、淀川ゆおや刹那魁など一部の作家でエロシーン出してナンボなスタイルのBL作品が見受けられます。
  • 「変愛」は男子生徒が保健室のベッドに教師を縛り付けて犯すシーンで始まりますが、二人が本当は成人で合意の上のシチュエーションプレイをしていた、という中盤のネタばらしの際に「もっと普通のセックスがしたい」というやり取りが挟まります。「顔に似合わず乙女思考な男」と揶揄されながら始めた「普通のセックス」が次第に熱を帯びてきて……という流れは作中人物、ひいては読者の中の変態(変態性欲)を肯定する展開として読めます。と同時に、白抜き修正がたっぷり入った性交シーンを連発しながら「普通」を笑い飛ばし、様々なシチュエーションプレイの構想に「付き合ってやるよ、その性癖」と締める爽やかさからは、「X-BL」レーベルのスタンダードを掲げる意気込みが伝わってきます。一方で東京都からは早速、不健全図書のお墨付きをもらっているのもホットなところ。
  • 2冊目の単行本「やたもも」(竹書房の電子配信「Qpa」初出)は画力・キャラクター描写共により一層の充実を遂げており、はらだ先生の本格的なブレイクと相成った訳ですが、エロのためのエロとしてのBLが前面に出ている点で「変愛」が2014年のBLを語る上での最重要作に位置付けられるでしょう。ちな虹銀魂


3. 吹屋フロ「桜花 咎の契」

桜花 咎の契 (G-Lish Comics)

桜花 咎の契 (G-Lish Comics)

  • 吹屋先生のBL単行本として本作は2冊目です。初単行本「葉ツ恋ノ記」収録の「牛若丸と弁慶」の長尺リメイクになる歴史BLですが、驚くべきはその画面のリッチさ。装束や武具、船舶や建物、烏天狗や馬、荒波や薄雲など全てが精緻に描かれており、BLジャンルでは間違いなくトップレベルの描きこみです(敢えて例示するなら森薫の方向性に近いです)。人物はというとストーリーでの濡場は多くないのですが、ひとつひとつは大変エロティックに仕上がっています。特に牛若丸の裸身は妖しい色気を放っていて素晴らしい限り。筋肉の描き込みにも手を抜かない辺りに業を感じるところですが、個人的には足指の描写に半端ない拘りがありそうに思えました(水桶に浸かった爪先に光の屈折が入ってるの、執念込め過ぎなのでは……)。リブレ出版の「Citron」で連載中の「仇椿ゆがみて歯車」にも期待したいです。ちな虹落乱。


4. おげれつたなか「恋とはバカであることだ」

電子版のリンク

  • リブレ出版から2冊目の紹介です。BLの旗艦誌である「MAGAZINE BE×BOY」及びその増刊誌での掲載作を収録。BL新人作家の単行本が電子配信と無縁なのは今時珍しいですが、リアル志向でシャープな作画、体格の良い学生モノという直球な話作りはマガビ本誌に相応しいかもしれません。ショタ・女装男子・クソビッチなどの飛び道具設定が跋扈する電子配信BLとは対照的に、一貫した王道展開でキャラクターの心情を十二分に映し出す本作の説得力は桁違い。特に表情の描き分けは別次元の上手さで、大コマでのバストアップが画面に映える堂々とした作風は大型新人という枠に収まりきらない魅力があります。新書館「Dear+」での連載の他、pixivの創作BL「ヤリチン☆ビッチ部」のようなネタ設定もいけるのが頼もしいです。ちな虹黒バス。


5. 秋月伊槻「イビツナ彼女は年中『発情期!!』」

  • クロエ出版の「真激」掲載作を収録した、秋月伊槻先生の初単行本です。重版もかかったようで嬉しいです。瞳のハイライトや乳輪の艶など、テカッとした光沢表現に目を奪われがちですが、理想化された体型のキャラクターを自在に動かしてどのコマもデッサンがピタリと決まっているのが個人的には大好きです。顔は美少女だけどボディはリアリティがあって、それが立体として正確に描写されているアンバランスさには、フィギュアにそそられる感覚と近い気がします。フィギュアと違うのは表情の豊かさで、先にも述べたように秋月先生の描くヒロインは目力が強く、ヤンデレ系ストーリーで見せる悪企みやサイコな表情がとても愛らしく映えているのもグレイトです。ワニマガジンの「X-EROS」にも載るようになったので、読者を増やして表現にも更なる磨きをかけていって欲しいと思います。


6. へんりいだ「はつこいりぼん。」

  • 「X-EROS」創刊当初からのメンバーだったサークルもすまんの商業単行本が遂に出る! でかしたワニマガ! ということでそれ以上の説明は野暮なんですが、やっぱりへんりいだ先生の女児の涙目が……最高やな! という感じでした。帯をかけた表紙は極めて健全な少女漫画テイストであり猥褻が一切ない。いいね? というカバーデザインや、なかよしりぼんという収録作のネタ、それと連動したの誌上作家インタビュー記事の作りこみ、ウェブ掲載の後日談漫画公開など、エロ以外にも行き届いた読者サービスが尊いとしか言えない。エロ漫画の最先端にいる作家さんだと思います。
  • 勿論、表現規制的な意味で真面目に言うならば、帯があろうが無かろうが、このマンガは猥褻ではないことを明記しておきます。


7. 百合原明「靴下でエクスタシー」

  • 芳文社の百合アンソロジー誌「つぼみ」で活躍していた百合原明先生のBL単行本です。寒いダジャレの効いたタイトルはいかにもジュネット(マガジン・マガジン)らしくセックス描写もフェチに走っているものの、短編各話のストーリーは意外にもしっとりとしています(ピアスレーベル水準比で)。キャラクターの燻ぶる情念が作品全体でのエロい雰囲気を支えており、エキセントリックな題材でもシリアスで見入ってしまうのが上手いです。エロの雰囲気作りという点で近いことをやってるのは、百合ジャンルだと大朋めがね先生かな……? 会話劇と雰囲気重視のストーリーは百合漫画の傾向なので、そこから本作のようにエロ方向へ進むのはもっと見てみたいですね。


8. F4U「好奇心はネコをもアレする」

  • 初単行本「今夜のシコルスキー」から5年ぶりとなるF先生(誤解を招く呼称)の2冊目の成年向けです。シコルスキーでは性本能と理性がせめぎ合う侵略戦争というのがひとつのテーマでしたが、本作では唯一無二のハイセンスなネーム回しが五臓六腑に沁み渡る、最高に自分好みな漫画でした。収録作の「絶対王様ゲーム」「あいつは! ノリでハメパコれる子さん」では同調圧力によってまかり通るレイプが描かれています。登場人物達の意思を押し流して不可避的にコトが進行する不条理さ、モノローグ・ト書きが神の声として展開を決定付ける作劇は独特ですが、まるでストーリー自体がヒロインを犯すべく駆動しているような暴力的な読み心地が快感です。もう1つ、F先生の最大の特徴は猛々しい男根描写ですが、「X-EROS」で掲載されていた作家インタビュー記事がカバー下に再掲されていたのはとても嬉しかったです。雑誌の時はびっしり黒塗りだったので……「仏を彫る仏師の気持ちでチンポを描く」という作者の言には読む側としても居住まいを正す思い(正確な引用句はあやふやですが)。


9. 無望菜志「NTR2」

  • ワニマガジン「X-EROS」から3冊目の紹介です。触手モノに定評のある作者の最新作はNTRジャンルで、畑は変わっても陵辱・輪姦シーンは手堅く仕上がっており、読み手の期待を裏切りません。「寝取られ×寝取らせ」と読むタイトルはストーリーとつながっていてややネタバレですが、NTRの輪の中にいた登場人物がNTRそれ自体を志向するようになる、というメタ的な流れを汲み取ることも出来ます。結末まで緊張が途切れることなく、最後までダークな物語のカロリー・重厚さには圧倒されます。惜しいところがあるとすれば、男性側のキャラ立ちが若干弱いことでしょうか……輪姦定番のモブおじさんがいかにも定番で、ややギャグっぽいかも。


10. 未散ソノオ「KOH-BOKU」

  • タイトル通り、登場人物が公僕……経済産業省を舞台にした官僚のBLです。主人公は伏魔殿での終わり無き責務をしたたかに飄々とこなす初老上司と、彼に心酔して番犬として尽くすことを希望する仏頂面の若きトップエリートの2人。息をつく暇も無く働き、仕事の面でしか関わりを持てず、辞令が下れば会うことすら難しい。お互いの気持ちを分かっていながらも、今にも壊れそうな関係を守るためにはそしらぬ顔を貫き通すという、淡々としたやり取りの中にも危うさを孕んだバディの雰囲気に引き込まれます。今にも壊れそうな、というのは初老の受の健康面もあって、線の細いおじさまに萌えつつも、その病弱さにはハラハラさせられっぱなし。セックスがしたいか、と聞かれた返事が「僕はあなたと仕事がしたいんです」というストイックさっつーか公畜っぷりがシビれます。昨年のBLでは丹下道先生の「恋するインテリジェンス」という外務省を舞台にしたBLも人気を博しており、省庁シチュ流れがあるかもしれません。


11. 樋口あや「らぶチェンジ〜快感♡女の体になったオレ〜」

  • 11作目でようやくTL(ティーンズラブ)の紹介です。秋水社の電子配信【メンズ宣言】掲載、単行本でのレーベルは「DaitoComics TLシリーズ」となっていて、男性向けなのか女性向けなのかよく分からない女体化漫画。昨年8月に刊行された本作で通算3冊目となる長期連載です(書影リンクが第3巻)。朝起きたら女になってた、という簡潔な導入に始まり、男友達に相談したらサカられてコトに及んでしまうという展開は女体化ジャンルとしてもシンプルな部類でしょう。しかし本作では「生ハメすると相手に『女』が乗り移る」というルールが加わっており、そこに様々な利害・思惑が絡んだ結果、収拾のつかない乱交パラダイスが繰り広げられています。人間関係/肉体関係が段々と複雑に、段々と節操無しに変化していくカオスっぷりは読んでいて大変面白いです。樋口先生の絵に若干ぎこちなさは残るものの、はっきりとした表情付けのおかげで読みやすく、特に快感で虚ろになる目の描き方がなかなかそそります。乳首愛撫の執拗な描写もイイ。
  • 女体化はその設定上、異性愛とも同性愛とも判別し難く、本作に限らず読者層も男性向け/女性向けという区別を当てはめづらいジャンルですが、昨今の電子配信エロでは一定の需要があるようで良く目にします。そもそもエロ漫画について男性向け、女性向けと切り分けた議論に限界があるのでは? というところも含めて、その方面の漫画研究者の人には電子配信界隈にも面白いネタなのではと思います。


12. 蔓沢つた子「くさかんむりに化けると書いて」

  • 2014年の電子配信BL誌の代表格、竹書房「Qpa」掲載作の新人初単行本です。上の方で「飛び道具設定が跋扈する電子配信BL」と言及しましたが、この作品は束縛気質のオネエキャラが受役主人公という、こういうの待ってましたなニッチ設定が特徴的。ですがイロモノで終わる作品ではありません。些細なことから束縛欲求が沸いて不機嫌な態度が外に出てしまうところ、素はオネエ口調だけど肝は据わってて対人関係は慎重なところなど、奇抜な設定はキャラクターの作り込みにしっかり落とし込まれていて、共感度は高いです。浮気を疑われそうな流れから自覚的に回避する筋立ても新鮮で、ストーリー展開もなかなか凝っています。高い頭身でガタイの良いキャラクター達が丁寧に描かれている一方、コミカルな場面ではちびキャラ化するのも違和感無い可愛いさがあって、かなり漫画が達者な印象。電子配信BLのフレッシュな勢いと、ポテンシャルを感じさせてくれる一冊です。ちな虹黒バス。


13. 木村ヒデサト「マリアボーイ」

  • 同級生への恋心を隠し通し、遊び人の年上セフレと割り切った関係を続ける高校生の主人公。実は想い人がセフレの溺愛する弟で……という病みかけ三角関係なBLです。絵の柔らかいタッチ、重要なシーンや悶々とした感情表現がギャグっぽく通り過ぎるところはSHOOWA先生に近いです。そうした特徴は若さゆえの前のめり、という描写に上手くつながっていて爽やかな読後感があります。青春やね。表題作は年上セフレさんの方を救済する本編サイドストーリーの立ち位置ですが、相手のヒモ体質ダメ人間の憎めなさ・調子乗りな性格が見事です。前作「猫とはセックスなんかしない」に比べて、話作りがぐっと良くなったと思います。グレー地にポスターカラーで彩られた題字が目を引くカバーの装丁は、売野機子の単行本でお馴染み? のsimazimaデザイン。ちな虹HQ。


14. 端丘「妄想くんのふたりあそび」

妄想くんのふたりあそび (ビーボーイコミックス)

妄想くんのふたりあそび (ビーボーイコミックス)

電子版(描き下ろし付き)のリンク

  • リブレ出版3冊目は全編描き下ろしの単行本です。コンビニのバイト/客として出会った見ず知らずの高校生に歪んだ王子様願望を抱き、一人歩きした妄想でストーカーするという、かなり仕上がった主人公の「妄想くん」。出落ち感のある設定と、高校生と会うたびにスイッチが入る妄想こそドリーム臭の強いナンセンスギャグですが、周囲と異なる性指向について幼少時から戸惑い、その結果として恋愛への内向きな態度(フィクションへの逃避)が形成された、という過程の描写は真に迫っており、実はとてもシリアスな内容です。相手に惹かれれば惹かれるほど、自分の思い描く妄想と現実のギャップを恐れて離れようとする。自分の人並みな恋愛感情を壊したくないから、想いを寄せるだけで実際のつながりは持ちたくない。屈折した思考の向かう先が、コテコテな乙女設定の王子様妄想というのが大変面白いけど笑えません。全編描き下ろしと言及しましたが、同人再録でも無いようなのでリブレの新人としては結構珍しいお披露目ですね。同人は、二次はやってないのかな……


15. 瞬一「ぼくらパーク」

ぼくらパーク (IDコミックス gateauコミックス)

ぼくらパーク (IDコミックス gateauコミックス)

電子版のリンク

  • BLが続きますが、一迅社Gateauレーベルから。WEBで発表していた掌編シリーズのまとめ本という体裁です。こういう新人抜擢の手腕は青田買い巧者なGateauらしいですね。pixiv系の短ページ創作を単行本に仕立てるスタイルは昨今増えてきたものの、元々のファンを超えてアピールするのはやっぱり難しいね! 正直言って! というのがあるんですが、本作は「ぼくら」達の日常の交流が巧みに描かれていました。ノリとやんちゃと無根拠な万能感という、思春期の無軌道な勢いとBLの相性。個人的には中村明日美子のアレやコレを連想するところですが、それらのコアな部分を濃縮させた萌えが詰まっていて、まとめて読む満足度はとても高いです。個々の尺の短さも、キャラクター達のプライベートなやり取りを盗み見るようなドキドキ感を演出すると共に、関係性の刹那的・断片的な儚さも感じさせているのがイイ。WEB形式での一つの最適解なのかなーと思いました。


16. A-10「GIRL? NEXT DOOR」

GIRL? NEXT DOOR (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

GIRL? NEXT DOOR (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

  • 成年コミックに戻りまして、足裏の伝道師ことA-10先生の新刊です。商業単行本は2010年の「Lord of Trash (電子版リンク)」メガストア完全版以来、2冊目?になります。美少女ゲーム総合誌「PC Angel neo」での連載コラムをまとめた同人誌「萌絵考古學大系」も記憶に新しいですね。中世ファンタジー長編を描いた前作とは一転、オタク文化の周辺への愛ある筆致に和みますが、やはり一番印象的なのはセリフ回しでしょうか。百花繚乱の隠語表現と舌足らずなアクメという作者の十八番は冴え渡り、カラオケ歌唱Hや声優演技指導などの全開シチュも凄いインパクトです。男性受け・年上女性を基調とした本作は男女共に良い鳴きっぷり。男性向けエロで男にダブルピースさせるとは……ていうかトラウマもいいところや。2014年初出は1作のみというのが若干寂しいところですが、その「砂糖とスパイス それと素敵な…」ではガールズラブともフタナリとも言えるキャラクター達が非常に可愛らしく、作風の広がりを感じさせました。女の子同士な話も読んでみたいところです。射精は不可欠なのかもしれませんが。ちな虹まどマギ。
  • ビブロス版の「Lord of Trash」は2002年刊行で実に干支一回り昔。当時新刊で買ったんですが、TAGRO先生の初期単行本のどれかに「Lord of Trash」の宣伝折込が入っていたのが自分の直接の購入動機だったと憶えてます。刊行タイミングが近いからスタジオDNA版の「マフィアとルアー」かな……これからも長いキャリアを期待してます。


17. おわる「いじめて!歯医者さん」

いじめて!歯医者さん (ミッシィコミックスYLC Collection)

いじめて!歯医者さん (ミッシィコミックスYLC Collection)

  • TL(ティーンズラブ)の紹介2作目です。2013年にBL新人作家として初単行本「純情ビッチ、ハツコイ系」(竹書房Qpa)を出したおわる先生ですが、並行して宙出版のTL誌「恋愛Revolution ラブレボ」「Young Love Comic aya」でも男女恋愛を執筆。BL/TLのジャンル掛け持ち作家というのは散見されますが、1年の間に両ジャンルで単行本を出した新人というのはちょっと見当たらないと思います。ジャンル越境する作家さんの、良い意味での節操の無さは逞しくもあり応援しています。BLでのおわる先生は、繊細な線から描かれる体格のよいイケメンが破壊力高かったですが、TLではそうした雰囲気ホストな官能性を更に押し出しつつ、女子も負けず劣らずキュートで素晴らしいです。がっつり巨乳やセクシーランジェリー含めた細かい服飾描写、もそそられますが、ヘアスタイルの緻密な描写には一層のこだわりを感じました。BLの最新作には竹書房の「キチク、エンカウント」があります。ちな虹T&B。


18. 山本アタル「偽×恋ボーイフレンド」

電子版・限定かきおろし付のリンク

  • リブレ出版4冊目、Citronコミックスレーベルの女装少年BLです。2014年1月頃にツイッターで話題になった「女装男子(攻)と童貞(受)がキスしたらこうなる」の画像投稿を発端とする単行本化。帯は「Twitter10000RT超!」という宣伝文句ですが、その人気はちゃんと売り上げにも反映されたようで、現在は重版4刷目というから凄いです。コンセプトは元ネタの通り、女装を隠して接近する攻の視点で描かれています。女装に気付かない受の反応や、それを見て気持ちが通じたと誤解する攻のすれ違いギリギリ感が上手い演出でした。単行本を通して読むと涙目&頬染めの受という構図には少し使いまわし感があるものの、嗜虐をあおる可愛さが十二分に発揮されていて大変良いカンジ。「MAGAZINE BE×BOY」最新号では可愛い系女装攻の新連載「いじめてウサギくん」も始まり、そちらにも期待が高まります。


19. 豆「ミルククラウン」

ミルク*クラウン (TENMAコミックス G4M)

ミルク*クラウン (TENMAコミックス G4M)

  • 2012年創刊の「Girls forM」(ガールズフォーム)から、同レーベル「G4M」唯一の単行本です。金蹴り・ペニバン・乗馬鞭と定番ながらも洒落にならんキーワードが手加減無しに出てきますが、それでも怖いもの見たさで読んでしまうことがコワイ! SMの精神性について言及した漫画というと甘詰留太先生の「ナナとカオル」(特にBlack Labelの方の第1巻)が傑作ですが、本作では一方的な屈服のあり方が、身体的苦痛の劇薬スパイスをぶっ掛けて表現されています。中でも印象的なのが、対等以上の関係から始まり、自らの意思で恋人としての明け渡す過程を描いた収録作「ダブルエスサイズ」でした。弱者として尽くすことで相手の歓心を惹きたい心理が切ない。切ないと言えば、掲載誌「Girls forM」が「逆転なし」というフレーズに辿り着くまでのニーズ調査過程を考えると胸が切なくなりますね。……というような余裕を繕ってみても、怖いものは怖いですが。
  • 宝島社の「この漫画がすごい!」選者で本作を挙げてた方は、結構チャレンジャーだと思いました。


20. 神谷ズズ「初恋カノジョ」

  • ワニマガ5冊目、kanbe先生と同じく新人作家です。いちゃラブH短編集の体裁は成年コミックの基本のキという感じですが、女の子の豊満な体つき、行為に至るまでの過不足ない導入、始まってからの迫力ある画面といったツボがきっちり押さえられていて、高いレベルでワニマガのスタンダードを魅せてくれました。ハイライトの入れ方が個性的なタレ目が可愛い一方、緻密なトーンワークによる肌や服の質感はとてもエロティックです。ストーリーもエロ漫画のお約束を踏まえつつオリジナリティがあって、親しみやすくて飽きない……要するに実用性が高い一品ですね。単行本の中でも近作ほど艶かしさが凄いので、今後も更なる女体描写を目指して欲しいです。


21. 聖「えっ? 彼氏付き賃貸ルーム!?」

えっ? 彼氏付き賃貸ルーム!? (miel TL comics)

えっ? 彼氏付き賃貸ルーム!? (miel TL comics)

  • 3つ目のTLジャンルです。声に出したいタイトルですが、内容はご想像通り。「彼氏付」の謎賃貸に入居したらミステリアスイケメン先住者がいて、なし崩し的にエッチして、怪しみつつも情が沸いてしまって……。初出はウェイブ発行の電子配信、「純愛革命G!」レーベルです。ツッコミどころの多い見てくれ&あらすじに電子配信のいかにもなチープさが漂いますが、それはそれ。デジタル指向でシンプルな作画はライトエッチな本作の雰囲気を邪魔せず、イケメンの不可解な行動を訝しみながらも強く出られない女の子の不安感が良く出ています。でもまあ細かい分析をするよりも、なし崩しエッチいいよね! あくまでフィクションで楽しもう! と割り切って楽しむべき作品です。好評につき続巻が出て、作中の謎も解決される形でめでたく完結、1巻は重版がかかりました。電子配信TLは単行本刊行まで漕ぎ付かない作品が大多数なので、恵まれた例と言えるでしょう。


22. 蜂宮よう子「縛られやケンちゃん」

  • 東京漫画社apres comicsレーベルのBL単行本です。初出はBevyの電子配信BLレーベル「ペロペロ男子図鑑」で、ティーンズラブを除くと多分この紹介の中で一番のマイナー作。自己中マゾビッチ受にドS認定クソ絡みされる、なりきりヤンキーヘタレというこじれた設定が電子配信ぽい。「ミルククラウン」のS側はMの心情を省みませんが、こっちは相手にS役を要求してくるMが実質優位に立ってるクソウザっぷりがいい味出してます。バカBLの範疇ですね。状況に流されてS役を果たすべく頑張る攻(?)の健気さも萌えどころです。作者はためこう名義で祥伝社「onBLUE」でも活動しているようです。なんかそっちの方が人気出そう……。
  • ちなみに、はらだ先生の「変愛」と同じく東京都の不健全図書に指定されました。よくチェックしてるね〜君たち。とはいえ本作は明らかに修正足りてないけど? 昨今の表現規制状況舐めてんの? という実態があるので、むしろ出版社側の脇の甘さが気になるところです。


23. 高野弓「えろ♡めるへん 人魚姫」

えろめるへん 人魚姫(1) (えろ☆めるへん)

えろめるへん 人魚姫(1) (えろ☆めるへん)

  • TL4作目、文庫サイズでの刊行です。メルヘンを扱った文庫版コミックというとぶんか社の残グリこと「いちばん残酷なまんがグリム童話」及びその系列誌が連想されますが、本作は竹書房が出版・版元はフォーセットの電子配信が初出です。童話ベースの翻案モノという点は本家の残グリと共通ですが、残酷グロテスク成分もエロに振り替えているのが差異でしょうか。高野弓先生はえろ♡めるへんシリーズ最大の功労者で、特に「人魚姫」は現時点で500ページを超える長編作。憧れの王子と結ばれたい一心で悪魔と取引をして人間になった人魚の恋心が、政敵や恋敵も入り乱れて翻弄される様を描いた王道なストーリーです。エロ可愛いヒロイン(海の中でも眼鏡着用)やどこか憎めない狂言回しの悪魔、ツッコミ役の世話係などコミカルなキャラクター達も多く、読み応えがある作品です。2015年完結予定のようですが続巻単行本は果たして出るのか気がかりです……。ちなみに新書館からBL単行本「月と馬」(電子配信BL誌「Cheri+」連載作)も刊行されています。


24. 荒木そらいろ「僕らの自由な恋の日々」

電子版のリンク

  • 幻冬舎のWEBコミックBL誌「ルチルSWEET」から、新人の初単行本です。荒木そらいろ先生は同誌で「青空書店コミック担当柳田君」を発表後に本作を手がけ、1年半の連載がまとまった形になります。受攻両者がボブカット&眼鏡というキャラデザは珍しく、デフォルメの利いた独特の絵柄も最近のBL売れ線方向と開きがありますが、庇護欲を掻き立てるぬいぐるみのような受と、彼を見守る登場人物たちの描写には作者の深い愛情が感じられます。かといって受を表面的に愛でて満足する作りにはなっておらず、三角関係をそれぞれの視点から丹念に描き、友情の中で収束に向かう作劇は安易なハーレムエンドと一線を画す出来栄えです。ちな虹HQ。


25. 紀伊カンナ「海辺のエトランゼ」

  • 祥伝社の伸び盛りなオリジナルBLアンソロジー誌「onBLUE」の大型新人、紀伊カンナ先生の初単行本。同誌での市川春子との対談記事では「宝石の国」アニメPV製作に携わった(ぼかした表現)ことも取り上げられ、2014年のBL作家として最も注目を集めたのではないでしょうか。風光明媚な沖縄の離島を舞台にした作品ですが、「心が、洗われるようなボーイズラブ。」というキャッチコピーは言い得て妙。3年越しの再開で恋人となった2人の進展ストーリー以上に、視界に舞う落ち葉、足元でくだける波飛沫、家の外で鳴く虫の音色といった、1コマ1コマの風景描写に強烈な没入感があります。穏やかに秋へと向かう作品世界のアンビエントな空気感が心地よいですが、特に逆光・夜の表現は出色で、作中で繰り返される月夜の美しさには心を奪われます。やばい。カレンダー作って欲しい。単に背景を描く以上に、そこにキャラクターを配置した「絵」の存在感が物語の説得力を支えている作品です。続編「春風のエトランゼ」では北海道に舞台が移り、新たな情景描写への期待が俄然高まります。大洋図書のBL誌「CRAFT」にて「雪の下のクオリア」も連載中。
  • 女性が綺麗に描けているBLは個人的にポイント高いんですが、本作は当て馬婚約者のお嬢様や主人公妹の百合カップルもキャラが立ってるので、「FEEL YOUNG」での番外編展開を期待してます。


26. 井戸ぎほう「やさしくおしえて」

やさしくおしえて (EDGE COMIX)

やさしくおしえて (EDGE COMIX)

  • 26作目は茜新社の「OPERA」からのBL新人です。弟が連れて来た可愛い系男子が気になるも、恋愛ごとには半歩引いた主人公。進展のじれったい二人が羨ましくもあり、からかい半分世話半分で潤い補給してる退屈なポジションだったけど、ある日いきなり知らない男子に告白されて……というお話。主人公のやる気無いウダウダしたモノローグはなかなか共感しやすく、等身大なキャラクターが良く表現されています。最後まで大きな感情の発散を無しにストーリーを駆動するのも渋いところで、頭の中で答えを出す、行動に移す、という1つ1つのテンポの刻み方が不思議な読み心地です。惜しむらくは、人物以外の描き込みが不足気味なところかな……。11月にふゅーじょんぷろだくとから刊行された2冊目「夜はともだち」もあります。


27. 音音丸「恋するケモノと人外は…」

恋するケモノと人外は… (ムーグコミックス)

恋するケモノと人外は… (ムーグコミックス)

  • ジーウォークの成年アンソロジー誌「Qoopa」から、タイトル通り人外&ケモノエロの新人短編集です。擬人化ジャンルの中でもケモノはヒトに寄せる処理が多様なのでケモナーと一括りにまとめづらいところ。特にエロになると生殖器の構造や行動習性などのファクターも増えて面白いですが、本作は人外キャラの造形、特に装束デザインが目を惹きます。人外を描くにあたって、ヒトとの様々な関わり方を背景世界として伺わせているのもポイント高い。同人だと人外エッチは実力派作家が固まっている印象があるので、音音丸先生に続いて単行本が増えるといいなと思います。Zトン先生、鉄巻とーます先生、ドウモウ先生などなど。


28. 荒井よしみ「あふれてしまう」

  • BL紹介ラストは祥伝社「onBLUE」レーベルからの2冊目になります。但し本作は同誌連載作ではなく、編プロ・シュークリームの「恋するカラダBoys」レーベルでの電子配信が初出です。フラワーショップのお兄さん×気弱な高校生という年の差カップリングですが、書店で出会ってお兄さんの色気に当てられてそのまま手で……という導入は犯罪臭もあり、綺麗な絵柄でやってることは結構変態的。エッチから始まった2人の関係が深まっていくストーリーはちゃんとありますが、それ以上に各話の濃厚なプレイとショタを愛でる筆致が見所です。消しも薄いぞ。全編通じてお兄さんの魔性っぷりが出ており、ショタ側も妄想逞しいむっつりなのでごちそうさまな相性カップルです。現在はリブレ出版の「BE・BOY GOLD」にて「息をとめて、うごかないで」を連載中。ちな虹氷菓


29. anco/かずいち「オトナのXX課〜カラダ開発がお仕事です〜」

  • ティーンズラブ全5作の最後も上に同じく祥伝社の単行本です。こちらは編プロ・アイプロダクションの電子配信TL「黒ひめコミック」レーベルが初出。意図せずして女性用アダルトグッズの企画課に配属になったヒロインが、仕事を通じてH体験をするという筋立てです。TLジャンルで仕事モノの体裁を取っているのも珍しいですが、それ以上に本作が挑戦的なのは「ヒロインが傍観者視点」というところ。勿論グッズを使う描写はあるものの、ストーリー中盤までのエッチは会社が商品のモニターとして契約しているAV女優が役割を担っており、そもそもヒロインの性交シーン自体が最後の最後1回だけ。女優と絡む場面の方が多いという、かなり変則的な構成です。理由として考えられるのは、従来のTLストーリーからの脱却。TLのお約束である、パートナー役と出会って1話目から行為に及び、その後も毎話必ずシーンを挟むという様式は、男性向けエロ漫画の鏡写しと捉えれば極めて真っ当な娯楽要件。しかし具体的なストーリーに落とし込むと結構厄介です。何故なら女性主人公・相手役男性でこの条件を満たすと、訳ありレイプからスタートして衝突を繰り返しながらの強引エッチ、いけすかない奴だけど愛撫は優しくて、体を重ねる毎に彼の事情と本心が見えてきて……という、結果オーライかもしれないけど展開と女性心理が都合良すぎっていうか女舐めてんのかという内容に陥りがちだからです。自分はそういった事情を飲み込んだ上で楽しんでいますが、女性読者を対象とするTLジャンルの抱える、割とクリティカルな構造的欠陥だとも思っています。本作がそうした問題を自覚的に見据えているのか、純粋にストーリー展開の幅を模索しているのかは微妙なところですが、大きなストーリーとしても働く女性のキャリアアップという形式を取っており、従来とは異なる方法論を展開している点は高く評価したいです。ちなみに原作者のanco氏(Amazonの表記だと原画となっていますが)は「黒ひめコミック」他作品も手がけており、恐らくはアイプロダクションの編集・シナリオライター。編集サイドの原作者は通常表に出ないですが、電子配信TLではよくあるクレジット表記です。


30. 枝空「らぶ♀らぼ〜俺が女になった日〜」

らぶ♀らぼ~俺が女になった日~ (いずみコミックス)

らぶ♀らぼ~俺が女になった日~ (いずみコミックス)

  • 最後の紹介は枝空先生です。同人誌「エロ漫画ノゲンバ」シリーズの挿絵で知っている人も多いはず。ベーシックな画力の高さと読み手を選ばない絵柄は標準的なエロだと少しインパクトに欠けますが、女体化モノでは「カラダは女性・表情は男性」という描き分けがばっちり映えていて良かったです。表題作はロリ科学者や触手生物も出てきてコミカルで賑やかな展開が楽しめます。産業スパイの末路は闇。
  • 今回紹介したように女体化ジャンルは男性向け・女性向けという分類を跨ぐ形で存在しており、特に最近は電子配信エロの定番ジャンルとなりつつあります。ヤングジャンプの「ボクガール」という一般誌大手での展開も出て来ました。キャラクターの関係性が複雑化していった先に、男女関係なく楽しめるエロの境地があるのなら、それはとっても嬉しいなっていう気持ちでジャンル無差別エロ漫画ランキングを試作してみたのがこの紹介になります。拙文ですが興味を惹くタイトルがあれば是非ご一読を。


【--------------最後にもう一度宣伝--------------】

漫画トロピーク」(ツイッター

「このマンガガガガ2014」

2014年の年間コミックランキングをぶち上げる同人誌です。

ここで紹介したランキングも入ってます。

現在も通販受付中ですんで、ランキング好きな人は是非どうぞ。

2/1のコミティアでも委託販売予定です。

【--------------最後にもう一度宣伝--------------】

サークル漫画トロピークは2015年のコミックランキングを作りたいというメンバーも募集してますので、宜しければツイッターの方にお声掛け下さい。

2014/12/28

例年よりも余裕のある年末になっています。

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漫画トロピークというサークルで年末マンガランキング本を作ってました。詳しくはリンク先のTwitter告知アカウントをご参照。

発行物は「このマンガガガガ2014」、オフセットB5判で表紙も含めてちょうど100ページで頒価は500円。

ばばがサークル申込をしたのですが落選したので委託サークルです。


コミケ3日目に、

東S31b(京大漫トロピー

東S32a(東京大学漫画調査班TMR

東S32b(前途洋々だ会)

に委託してます。執筆者も主にこの辺のサークル出身者のOB連合なので・・・TMRのHPは更新されてないなあ。

1日目の今日も西ゆ34b(Aガロン)に委託させて頂きました。


各人いつもの30作ランキングですが、私は「一般向け」「男性向け・女性向けエロごった煮」の2枠で作ってみました。特に後者は男性向けエロとBLとTLが入り乱れてて、我ながら良い仕上がりになったと満足してます。


TMRの方にも30作ランキングを提出したんですが、そちらは「BLオンリー」になっています。世のBL読みの人達も置き去りにするつもりでやっているので、BL青田買いのご参考になればと思います。本気ですぞ。


以上、よろしくお願いします! ランキングサークルが増えて、どう差別化していったらいいんだと考えるフシもあるんですが、とりあえず自分の中では提示するランキング自体を散らしてみた形。あと自サークル「カザックの庭」は漫画トロピークの活動にかこつけて今回はサークル参加してません!