iPod本の撮影と「人工憑霊蠱猫03 渾沌王」とか

▼半分寝ながら、竹橋の毎日コミュニケーションズへ。iPod本の打ち合せと撮影。撮影するグッズを山ほど持っていったので、着いた時点で結構疲れていた。つっても指示出しは必要で、それなりに頭使って仕事する。かなりの部分、カメラマンさんに任せてしまったけれど、結果が良かったから良いか。

▼帰りに伊勢丹の前を通ったので、かみさんに「北海道展行って、ハンバーグ買おうか?」と電話したら、もう買ったとのこと。最終日だったしリピーターだったしで、かなりオマケしてもらったらしい。

化野燐「人工憑霊蠱猫03 渾沌王」講談社ノベルズ、950円)を読む。出てるの知らなかった。まだシリーズは続くようだけど、とりあえずのエピソードはこれで完結。同じ時間軸を色んな人の視点で見せていくスタイルは、何か読んでて損したような気もするのだけど、律義に入れてあるミステリ的なトリックに代表される丁寧な真面目さは感じられるので、読んでいて不快感は無い。妖怪小説としては、まあちゃとした決着を見せたと思う。ただ、もしかしたら無意識かも知れないジュブナイルっぽさは、両刃の剣だなあ。

渾沌王
渾沌王
posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 7
化野/燐??著
講談社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。

ゆうきまさみ鉄腕バーディー 10」小学館、505円)を読む。ゴメスは、ゆうきまさみが好きそうなキャラだなあと。色々微妙なのだけど、それでも面白くなってきてはいる。しかし、これもジュブナイル的な話しだなあ。

鉄腕バーディー 10
ゆうき/まさみ
小学館 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

ジュブナイルと言えば、これも出てるの知らなくて慌てて買ったのだけど、都筑道夫少年小説コレクション 全6冊」本の雑誌社、各2200円)というのが刊行中なのね。今、2冊出てて、年内に完結する。桃源社版の四冊は、前に訳あって売っちゃってたから、この復刊は嬉しい。読んだことないのも入るみたいだし。

都筑道夫少年小説コレクション 1
都筑/道夫??著 / 日下/三蔵??編
本の雑誌社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。
都筑道夫少年小説コレクション 2
都筑/道夫??著 / 日下/三蔵??編
本の雑誌社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

▼眠いけど、この日記更新したり、日経トレンディ用の原稿書いたり。本当に眠い。寝た方が良いのか。でもまだ色々。

9月1日〜9月5日

読んだ本とか

▼ブラックウッド他著怪奇小説傑作集 1」平井呈一訳、創元推理文庫、640円)。何となく原点回帰シリーズ。これ最初に読んだのって、中学くらいだったと思う。で、あんまり怖くないじゃん、とか思っていた。文章とか何も分かってなかっただけはあるが、実際、そう怖いという話しではない。むしろ「恐怖」を小説のテーマに据えた時、何が出来るか、という文学上の試みの傑作選といった方が正解で、だから中学生の俺は凄く的外れだけど、子供だからしょうがない。そういうアンソロジーだから、収録作品も基本図書というか、もう有名過ぎて実際に読んだのか誰かから聞いたのかさえ定かではない物語が並ぶ。ジェイコブスの「猿の手」とか、ベンスンの「いも虫」とか、ハーヴィーの「炎天」とか、話せばネタは聴いた事があるという人がほとんどといった、それだけに恐怖小説としての名作を、平井呈一の名訳でのんびりと読むのは大人の楽しみかも。こういうのが俺にとってとても和む行為なのが、自分でもちょっとイヤかも。

怪奇小説傑作集 1
ブラックウッド〔ほか著〕 / 平井 呈一訳
東京創元社 (1978)
通常1??3週間以内に発送します。

西島大介ディエンビエンフー角川書店、1000円)。江口寿史を「絵だけのマンガになっちゃって残念」みたいに書いたけど、俺にとって西島大介って、ほとんど「絵」だけでも満足してしまうマンガ家だったりする。「トリポッド」も西島大介の絵じゃなかったら読んでないかも知れないし、マンガ版の「くもはち」の単行本化を何より待ってるのも俺なのだった。絵を見てるだけでもOK。でも物語と絵はきちんと繋がっているから言う事はないのだった。この絵で、まるで少女ゲリラが本当に走り、飛んでいるように見せるというのは凄い事だと思う。ただ帯の「世界一かわいいベトナム戦争」という言葉は嘘。きちっと戦争マンガだ。でも、戦争の中の個人の話だから、いわゆる戦争モノではない。でもビックリするくらい大量の死が、一人の少女による死がいっぱい描かれて、それ自体がベトナム戦争とは関係なく、「ベトナムの戦争」の話になっているから、社会派嫌いの俺でも読めるのだった。

ディエンビエンフー
西島/大介??〔作〕
角川書店 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

山田正紀「未来獣ヴァイブ」朝日ソノラマ、1600円)。文庫本四冊が出たまま未完だった「機械獣ヴァイブ」が20年ぶりに完結。前の四冊は手元にあるけど、読み返してないから加筆された部分がどの程度なのかとかはよく分からない。しかし、かなり本格的な怪獣小説であることは間違いないし、それをSFで処理して、SF的な面白さ(吉備王朝の銅鐸ネットワークとか)と、怪獣小説ならではの盛り上がり(シャチの惨殺、新宿での結晶化など)が、お互いを補完するという、山田正紀だからこそ書ける物語で、こういうのに本気で弱い俺は、寝ないとピンチなのにも関わらず、一気に読み終えてしまった。途中で本を置くことがどうしても出来なかった。ヴァイブが出てきた理由はそれかいっ、というオチも含めて、この小説は好きだ。ここまで戦闘描写を書いておいて、なおかつ、このスピード感とドラマの盛り上がりが出せるというのは、山田正紀だなあと、そういう小説が大好きだと思う。

未来獣ヴァイブ
山田/正紀??著
朝日ソノラマ (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

した事とか

▼1日は朝から予定が入っていたのだが、目が覚めても身体が動かず、午前中の予定を(本当に申し訳ないことなのだが)キャンセルして寝る。午後から、ひたすら原稿書き。ASAHIパソコンの対決記事で、携帯動画プレイヤー3機種の比較記事を書き、日経01のiTMS特集用の、iTMSで買える曲買えない曲という企画用の表や図を仕上げて、さらに細かい要素を作る。対決記事は6ページ中4ページ書いた所で力尽きる。しかし、iriverの「U10」は予想以上に良かった。買いそうだ。別売のクレードルがミニテレビを模しているのが本気でカワイイのだ。TMPGEncでファイル作れるし。

▼2日は朝から海風號に行って設楽さんの車で、芝のナカムラショウゾウ・スタジオへ。「やかんの本」の撮影に立ちあう。撮影したやかんに対して、設楽さんがサイズを測り、年代や国を判定するのを書き留めるのも俺の仕事。ずーっと設楽さんのヤカン判定を見ていたおかげで、俺もすっかりヤカンに詳しくなった。「やかんの本」のテキスト部分は全部俺の担当(何を載せるかまで)だから、基礎知識が出来てよかった。しかし、この本はかなり良い本になりそうなのだ。撮影は、8時まで続いて終了した。渡邊かをるさんのアートディレクターとしての集中力と妥協の無い仕事ぶり、カメラマンナカムラショウゾウさんのフットワークの軽さと何でも作ってしまう腕、設楽さんの「見る目」など、良い仕事を間近で見るのは楽しい。寝てなかったので、死にそうにフラフラしてたのだが気合いが入った。

▼そのハードな撮影の合間を縫って、ASAHIパソコンにモノを返しに行ったり、帰宅後、町内のお祭りに顔を出したり。しかし、さすがに原稿は書けず、締切りをちょっとだけ待ってもらうよう連絡して、寝る。倒れるように寝る。

▼3日は起き上がれず。昼過ぎからASAHIパソコンの残り2ページを書き、夜は日経01の原稿5ページを書く。今月18日発売の日経01「iTMS特集」は、本当に凄いのでチェックして欲しい。ここまで濃いiTMS研究は、パソコン誌では出来ないと思う。

▼4日は、何か古くなり過ぎて、臭くなってしまった財布を新しくするため新宿へ。Porterの布製財布は、もう10年くらい使って破れかけて、臭くなって、「布の財布は長く使うとタダ古くなるというのなら、今度は革だ」と思って、色々調べて、買ったのがまたPorterの財布。でも今度は革。「SOAK」というシリーズの外側にファスナーで小銭入れが付いている二つ折りのタイプ。このデザインとまったく同じものが鞄工房土屋にもあるのだが、AllAboutで取り上げる時は、やはり内緒にすべきかとか悩む。イタリアンレザーの肌触りと質感は、凄く気に入っているバード電子iPodケースの革と似ていて、長く愛用できそう。少し使い込んだ頃にAllAboutで紹介する予定。

▼同じく4日。伊勢丹メンズ館で財布を買った後、伊勢丹で北海道展をやってることに気がついて、廉を説得して突撃する。北海道展を素通りできるほど大人ではないのだ俺は。で、例によって大澤水産で鮭ハラスを購入。ついでにホッケも。またまけてもらったし。で、今回は、もう一個大ヒットが。「牛の里」という店のハンバーグ。これがもう、ビックリするくらい美味い。肉の甘味をここまで感じさせるハンバーグは、超高級ステーキ屋とかのハンバーグでしか味わったことがないような種類のものだけど、これが1個130gのハンバーグ5個で1050円なのだ。ビックリ。夕食で焼いたら、案の定廉と取り合いになった。これは買い足しに行くべきだろう。通販でも買えるけど、12枚3000円だと、ちょっと割高なのだ。後はジュンク堂、ロフト、アルコットと三越を見て回って帰宅。ロフトで「ほぼ日手帳2006」を見る。

▼5日は01のゲラ修正とか、iPod本の原稿書きとか、お茶ブログの更新とか、この日記の更新とか。あと、ずーっと「未来獣ヴァイブ」読んでた。やめられなくて、次の日の仕事がつらかった。

8月25日〜8月31日

読んだ本とか

東野圭吾「時生」講談社文庫、752円)。あの国分太一と桜井翔主演のドラマを見た時点で、原作読めば泣くと分かっていたけれど、オチが分かって読むと、もう冒頭から泣けて泣けて、当然ながら、ドラマよりも上手く構成してあるし、ドラマが何故かすっ飛ばした重要な要素がまた泣けるし(何故、ドラマはわざわざ鶴太郎を使ってまで、医者への告白という形をとったんだろう。鶴太郎、邪魔だったんだけど)、時間遡行の物語は、二度目の方が楽しめるの法則もあるけど、その1回目が、中途半端に原作をなぞったドラマだっただけに、その効果はさらにアップ。これだけ緊密に構成しておいて、軽く読ませる東野圭吾のテクは本当に凄い。

時生
時生
posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 5
東野/圭吾??〔著〕
講談社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

上田誠原作・遠藤良彦著サマータイムマシンブルース竹書房文庫、590円)。映画は面白そうなんだけど(上野樹里でてるし)、このノベライズはダメだった。書いた人が映像の人だというのがネックになったんだと思う。映像をノベライズするのに、映像で起こる行動をなぞったら小説にならない。でも、その映像に描かれた行動こそが映画だと、映像の人は正しく理解しているから、つい、行動を文章で描写してしまう。映像を見てしまったということも影響しているかも知れない。残念。ノベライズは言葉の人に書かせるべきだと思う。特に、こういう、ショボさが命のドタバタ喜劇は、映像に引きずられやすいし。

サマータイムマシン・ブルース
上田/誠??原作 / 進藤/良彦??著
竹書房 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

江口寿史江口寿史 JUMP WORKS 1 ストップひばりくん!」集英社インターナショナル、1800円)。iPod photo用の画像データが付いているというので単行本のネタ用に購入。しかし、「絵」の人であるということになり過ぎている江口寿史は哀しいと思う。それを抜き出して見せるのもどうなんだろう。

した事とか

▼25日は六本木のオリコンに取材に行く。今回の音楽業界取材巡りは、レコード会社、音楽配信会社、音楽業界紙会社、音楽ポータルなど、立場がそれぞれで、カラーが全然違うから面白い。オリコンはあくまでも業界紙の会社で、その微妙な立ち位置が興味深い。取材の後は、かみさんの誕生祝い用のケーキを伊勢丹で買った。アンリ・シャルパンティエのココナッツとマンゴーのケーキ。

▼26日はYahoo!Yahoo! Musicの取材。六本木ヒルズのオフィス棟は初めてだったので迷う。しかし音楽業界、六本木に集まり過ぎ。で、久しぶりのYahoo!である。デカくなったもんだ。まあ、ここはポータルで、商売は集客なんで焦りは無い。ネットの個別有線放送みたいな無料サービス「SOUND STATION」も面白いし。

▼26日、Yahoo取材の後、海風號へ。勝又さんに土産を渡したり、台湾土産を頂いたりして、あとはダラダラ喋っていたら、恵さんもやってきて、さらにダラダラ喋る。取材が多くて、日中も動いて夜も原稿書いてで疲れていたのが、結構楽になる。ダラダラ喋りは俺にとってとても重要なのだなと思う。帰宅後、テレビドラマ「星に願いを」を見る。堂本剛主演で、あの個人作成のプラネタリウムを作った大平貴之氏をモデルにしたドラマ。優香が良かった。しかし、これ見ると、本気で「ホームスター」欲しくなるな。凄いプロモーションかも。

▼27日は一日中家で仕事。朝日パソコン用にアダプテックの「mpio one」と、SiGNEOの「SN-M700」の二種類の携帯動画プレイヤーの試用と画面撮り、写真撮影。01用のiTMS特集用に矢沢永吉年表作ったり、レイアウト用に図版とか作ったり。

▼28日は、昼過ぎに横浜そごうの林屋茶園でみえさんとお茶してから、荒井屋のすき焼き食べ放題へ。林屋茶園は、手ごろな甘味屋という感じ。安いのはいいし、ちゃんと美味しいけど、お茶味は薄い。荒井屋のすき焼きは流石。気持ち悪くなるくらい食った。

▼29日は01用の調べモノと図版作成。あと、iPod本用の作業。

▼30日は、廉を連れて日本橋ポケモンセンターへ。明日締切りのミュウとかもらって、ポケモントローゼのデモ版ダウンロードして、DSのカバーとカードを買ってやる。で、銀座に出て、マリオン内ピカデリー2で映画「妖怪大戦争」を見る。廉は結構怖かったらしい。映画は、海老ちゃんがダメだと言ってたけど、妖怪好きが「妖怪が、あれもこれも出てきて嬉しい」と言って見る映画としては良くできていたと思う。俺は好きだった。小豆あらいの岡村隆史、河童の阿部サダヲは良かったなあ。あと清志郎

▼31日は朝から調布飛行場日経トレンディ用の取材。調布駅に恵さんに迎えに来てもらって、車で飛行場へ。こんなところに飛行場があったのね。味の素スタジアムのすぐ近く。エッチなモデルが飛行機の翼に乗ってエッチな写真とか撮っていた。で、とても感じの良いパイロットの人に取材。BOSEノイズキャンセリングヘッドセットについて聞く。で、その流れで、実際にヘリコプターに乗って、効果を体験するという事になる。ヘリコプター初めて乗った。ローターの下を通ると、どうしても頭を下げてしまう。飛行自体は楽しかった。

▼取材終了後、恵さんと森のギャラリーカフェで昼食。キーマカレー美味い。で、三鷹駅まで送ってもらって、家帰ってちょっと休んで、渋谷のBOSEへ。BOSEの方に取材。マニアなオーディオ話が面白い。帰宅後、ヘロヘロしながら昨日に引き続きAllAboutの記事1本。さらにメルマガ書いて倒れる。

8月21日〜8月24日

読んだ本とか

喜国雅彦国樹由香メフィストの漫画」講談社、1500円)。タイトル通り、喜国夫妻が、講談社本格ミステリ雑誌「メフィスト」に描いた漫画を集めた本。喜国氏は「ミステリに至る病」を、国樹氏は「あにまる探偵団」を、結構長く連載していたので、それらが中心。俺は喜国氏のマンガは、実はミステリものか古本ものしか読まないというか、それしか面白いと思えないんで、こういうのがいっぱい出てくれると嬉しいのだが、こういうマンガは、やっぱあんま需要は無いんだろうなあ。初期というか「馬場」ネタ系よりも、古書に突っ込んだ奴とか、無駄にマニアな奴の方が面白い。というか、こういう種類のマンガで一般読者を気にする必要はない。そういう意味では、奥さんのマンガは見事に気にしてなくて凄い。

メフィストの漫画
喜国/雅彦??著 / 国樹/由香??著
講談社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

別役実もののけづくし」(早川文庫、540円)。再読。妖怪本の走りかもしれない。この「つくし」シリーズは、高校生の頃からずーっと好きで読んでいるが、やっぱ、この「もののけづくし」か、「虫づくし」が好きだ。たわごとがダラダラ書いてあって、その語り口がもうインチキな妖怪みたいで。名古屋に持って行って読んでいたけど、ああいうハードな旅行には、こういう下らないけど、じっくりも読めてしまう、そして薄くて小さい本は、とても良い。

もののけづくし
別役 実著
早川書房 (1999.4)
通常2??3日以内に発送します。

した事とか

▼21日は、生命保険の審査の人が来たり、CDの片づけをしたり、茶ブログを更新したり。設楽さんから「色んな人が、消息を心配してる」というありがたい電話をいただいたので、慌ててWebの更新をしたのだった。生きてます。あと、次の日の取材のための調べモノ。

▼22日は午後イチでSONY MUSIC ENTERTAINMENT、いわゆるSMEへ。01のiTMS特集用の取材。SMEとしての、オンラインミュージックへの取り組みとか、Appleとの関係とか、曲の選定とか契約とか、ミュージシャンサイドとの折衝とか、そういう話しを。あまりにも重箱の隅をつつくような細かい調べモノをしていったので呆れられる。引き続き、東芝EMIへ。久しぶりだが、知り合いはもう誰もいないんだっけ?鍋倉(旧長田)さんは、今どこに? まあいいけど。で、東芝EMIでは、何と、ファイルは売切りで、全てのサイトに同じように同じ条件で渡してることが判明。なるほどねえ。

▼取材終了後は、新宿に出て、ビックカメラとかうろついた後、新宿明治安田生命ホールへ。春風亭昇太×神田山陽によるトークライブ「こころの旅 4 〜イタリアへ〜」を見に行く。会場で中山さんと落ち合って、前から4列目という席で、昇太さん、山陽さんの二人旅の様子をスライドやビデオをまじえたトークで楽しむ。相変わらずくだらない。しかも今回、急遽、山陽さんの壮行会も兼ねて行われたので、旅がしょぼい。通常、3回旅して、それを1回のライブで喋るのだけど、今回は、「日本のイタリアは新潟だ」の旅と、「今は空き家の師匠の家でイタリア行きを亡き師匠に報告する」の旅で大久保行って、三つ目はちょっと前の「小樽で美しい福建省美人と出会う」の旅。しかし、ビデオ(あからさまにiMovieで編集してある)があると、これが分かりやすくてトークに具体性が出てきて、かなり面白い事になる。3年間空き家の先代山陽師匠の家の様子とか、小樽の裕次郎記念館に残された若き日の志の輔師匠のへつらった写真とか、笑うネタはいくらでも。最後に、山陽師匠が、もうすぐCDが発売になる「ねずみ小僧とサンタクロース」の出だしをやって終了。これで、山陽師匠の高座は最低1年見られないわけだ。だから、どうということもないけど、再来年、また、こんなトークライブを見に行く事だろうと思う。

▼23日も01の取材で、乃木坂のレーベルゲートへ取材に行く。ここは、配信代行業者。SMEコンテンツホルダーでEMIがコンテンツ販売業者で、ここは配信代行。どこも、微妙に立場が違う。立場が違うと、同じ事でも表現が変わってくるのが面白い。言える事言えない事が変わるのも面白い。で見えてくるのは、音楽のオンライン販売は、まだこれからなのだな、ということ。どこがどうとか言わずに、みんなで普通に全ての音楽が買えるシステムを作ってもらえると嬉しいのだけど、利権が絡むとややこしい。

▼24日は、まる一日かかるはずの予定がキャンセルになったので、延々と日記の更新したり、iPod本の原稿作ったり、01のiTMS特集の原稿のラフを作ったり、ASAHIパソコン用に借りている機材を使ってみたり。何か、涼しくなったなあ。