ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

金柑

 昔、どんな種類のものだったのか全く記憶にないのだけれど、ことわざカルタみたいなものがうちにあった。そのなかに「きんかんみかんはつぎきでふえる」というのが「き」だった。この他に憶えているものは「な」でそれは「なまびょうほうはけがのもと」だった。確かそのカルタの絵は子どもがプロレスごっこをしているところという実にマニアックなものであった。
 ほぉ〜、接ぎ木する訳ね?というのはわかったし、技術家庭科の授業で接ぎ木ッてのはどうするんだというのはポンチ絵と線で結ぶ問題が出ていたからよく知っているけれど、実際にはそんなことやったこともない。ガキの頃は金柑なんてものは単なるお飾りなんだと思っていた。それをつまんで食ったりすることができるとは思ってもいなかった。それが2005年に死んじまったオフクロに認知症がまだらに現れるようになったころ、庭に行くとおふくろが金柑の実をもぎって食べるのを見て、ほぉ〜、これは食べられるのかとようやく認識したようなものだった。
 それが一昨年の3月に大阪に行きたい用事ができて、高校の修学旅行から何十年振りに遊びで京都に行くという機会がやってきて、円山公園の長楽館に入ったら、金柑のタルトなんてものがあって、これがうまい!それ以来金柑を食べることがようやく普通に認識できるようになった。

何を意味する?

警察庁は28日、東京電力福島第一原発の半径10km圏内の福島県大熊町で見つかった男性の遺体収容を断念したと明らかにした。遺体から検出された放射線量が高く、搬送できないと判断した。圏内には他にも収容されていない遺体が残されている可能性があり、同庁は「対応策を検討したい」としている。
 同庁によると、遺体は27日午前、通報を受けた福島県警の機動隊員らが、同原発から5~6km離れた屋外にある作業所敷地で発見した。(時事通信社 - 03月28日 20:03)

 これほどの放射能汚染をされた遺体がそんなところから発見されるということは何を意味しているのだろうか。この男性の遺体は本当に地震、若しくは津波による犠牲者なんだろうか。原発現場で放射線を浴びてなくなった人だということではないのだろうか。この界隈の線量がどれほどになっているのだろうか。周囲環境の放射線量と較べて、得意なほどに放射能汚染されているのだとしたら何を意味するのか。

全世界的に波及

ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州で27日にあった州議会選挙で、連立与党が敗北し、環境政党緑の党が躍進したことについてメルケル首相は28日、「福島原発の大事故を巡る議論が敗因となったのは明らかだ」と述べた。

 さらに「原発政策を徹底的に議論し、6月半ばまでに結論を出す」とし、政策の見直しも示唆した。メルケル政権は事故直後、昨年秋に決めた「原発の運転延長政策」を3カ月間、凍結している。(Asahi.com 2011年3月28日23時54分)

 これでも都知事選挙で元不良小説家が再選されるようであれば、東京都民はいよいよ大バカものであることを世界に宣言するようなものである。

東京電力

 東京電力は安全保安院とともに足並みを揃え、あたかも気の効かないバカな奴らのような行動をとり、国民のみならず、全地球人を危機にさらし続けている。今頃になってプルトニウムが出てきちゃいました、だなんて明かしている。あれだけ「冷やさないと大変だ」といって海水をぶんぶん注ぎ込み、危険を顧みず実行した東京消防庁をヒーロー化して目線をかわしていたけれど、実際にはあれだけ注がれていた水がどこに行くのかという疑問に対して何も気がついていない風を装っていたわけだけれど、こんなことにまで至ってもまだ冷静を装っている。

プルトニウムの濃度について東電は、1940〜80年代に繰り返された大気圏核実験の際、日本に降ったものと同等で人体への影響はないとしている。(毎日新聞2011年3月29日 1時18分 更新:3月29日 1時22分)

 東電だけでなく、政府も直ぐに「人体への影響はない」が大好きで、何かというとこのことばですべてを終わらせることができる魔法のことばだと思っているのかも知れない。しかし、大気圏核実験で何も影響がでなかったということにしているのだとしたら、彼等は「無知」だというしかない。
 今の状態ではもうダメという他はない状況であることを政府は判断して次なる行動に移るしかない。それは即ち、原発周辺からの強制疎開である。

2011年03月28日のツイート