地震の年表は

地球上で起こった主な地震の記録である。基本的に地震の名称と共に被災した地域や被害の規模を列挙しているが、特に名称がない地震や名称が分からない地震については代わりに震源地を記載している。地名は全て現在のものを用いており、年月日や時間は全て現地時間で表記している。なお、1582年10月4日以前はユリウス暦、1582年10月15日以降はグレゴリオ暦で表記しており、日本や中国の地震については地震発生当時に旧暦を用いていた場合、太陽暦に換算している。この年表では以下の基準を満たす地震を記載している。日本を震源とする地震で、マグニチュード7.0以上、または最大震度6弱以上、または死者・行方不明者1人以上のもの。日本以外の地域を震源とする地震で、マグニチュード8.0以上、またはマグニチュード7.0以上で死者・行方不明者10人以上、または死者・行方不明者100人以上のもの。群発地震や無震帯で起こった地震など、特記すべき地震
日本・近代以前5世紀
416年8月23日 遠飛鳥宮大和国/現・奈良県明日香村)で地震日本書紀に「地震」の記述。日本史上最初の地震の記録。
6世紀
599年5月28日 大和国奈良県)で地震。 - M 7.0、家屋倒壊。日本書紀に記述。日本の地震被害の最初の記録。
7世紀
679年 筑紫国(福岡県)で地震。 - M 6.5〜7.5、幅二丈、長さ三千余丈の地割れ。
684年11月29日 白鳳南海地震 - M 8.0〜8.3、死者多数。土佐で津波により大きな被害。田園(約12km²)が海面下へ沈下。地質調査によればほぼ同時期に東南海・東海地震も発生。
8世紀
701年5月12日 丹波地震若狭湾の冠島と沓島が海没したと伝えられる。
715年7月4・5日 三河国遠江国(静岡・愛知)で地震 - M 6.5〜7.5、正倉47棟が倒壊。天竜川が塞き止められ、数十日後に決壊して洪水。
734年5月18日 天平地震五畿七道地震) - M 7.0、死者多数。
745年6月5日 岐阜県美濃地方で地震 - M 7.9。
762年6月9日 岐阜・長野で地震
9世紀
818年 北関東で地震 - M 7.9、死者多数。
841年 伊豆地震 - M 7.0、死者多数。
850年 出羽地震 - M 7.0、死者多数。
863年7月10日 越中・越後地震 - 死者多数、直江津付近にあった数個の小島が壊滅したと伝えられる。
868年8月3日 播磨・山城地震 - M 7台。
869年7月13日 貞観三陸地震 - M 8.3〜9.0?[要出典]、貞観三陸津波、死者約1,000人。多賀城損壊。津波堆積物調査から震源域が岩手県沖〜福島県沖(または茨城県沖)の連動型超巨大地震の可能性。
878年10月28日 相模・武蔵地震 - M 7.4、死者多数。京都でも揺れが感じられる。
887年8月26日 仁和南海地震 - M 8.0〜8.5、京都・摂津を中心に死者多数。津波あり。地質調査によればほぼ同時期に東南海・東海地震も発生。
10世紀
938年5月22日 京都などで地震 - M 7.0、死者あり。高野山でも建物損壊。その後も余震が多く、8月6日に大きな余震。
976年7月22日 山城・近江地震 - M 6.7以上、死者50人以上。
11世紀
1096年12月17日 永長東海地震 - M 8.0〜8.5、死者1万人以上と推定。東大寺の鐘が落下、伊勢・駿河津波による大きな被害など。
1099年2月22日 康和南海地震 - M 8.0〜8.5、死者数万と推定。土佐で津波により大きな被害。興福寺天王寺も被害。
12世紀
1154年9月25日 富山付近で地震。新川郡で陥没、死傷者多数。
1185年8月13日 文治京都地震 - M 7.4、死者多数。法勝寺や宇治川の橋など損壊。余震が2か月ほど続く。鴨長明が『方丈記』で詳述。
1200年頃 地質調査によれば南海・東南海・東海地震が発生。
13世紀
1257年10月9日 正嘉地震 - M 7.0〜7.5、関東南部に大きな被害。
1293年5月27日 鎌倉大地震 - M 7.1、建長寺などで火災発生、死者2万3,000人あまり、余震多発。
14世紀
1331年12月15日 元弘地震 - M 7
1360年11月21日・22日 紀伊・摂津地震東南海地震?) - M 7.5〜8.0、死者多数。津波あり。
1361年8月3日 正平(康安)南海地震 - M 8.0〜8.5、死者多数。摂津・阿波・土佐で津波により大きな被害。
15世紀
1433年11月7日 相模地震 - M 6.7、死者多数。津波により利根川が逆流。
1449年5月13日 山城・大和地震 - M 6.5、死者多数。
1498年
6月30日 南海地震 - 日向地震との混同との意見も有る。
7月9日 日向地震 - M 7.0〜7.5、死者多数。
9月20日 明応地震(東南海・東海地震) - M 8.2〜8.4、死者3万〜4万人以上と推定。伊勢・駿河などで津波により大きな被害、浜名湖が海と繋がる、鎌倉高徳院の大仏殿が押し流されるなど。地質調査によればほぼ同時期に南海地震も発生。