過去の災害に学ぶ<1> 日本全国の言い伝え

土地にはその土地に伝わる言い伝えがあり、その言い伝えの中にはかつての災害に対する教訓も含まれています。言い伝えにある教訓を学ぶことは、日頃から災害に対する心構えを養うことになります。
またかつての災害が、常に「最大」であるとは限らず、それ以上の災害が起こりうることも想定しなければなりません。私たち一人一人が、言い伝えから教訓を学びとることと同時に、科学技術から得られるデータ・シミュレーションに関心を持つことも大切でしょう。
ここでは、内閣府中央防災会議による広報「ぼうさい」に掲載されている情報をご紹介します。
まずはお住まいの地域・ご友人ご親戚のいらっしゃる地域のものからご覧ください。

内閣府中央防災会議:広報「ぼうさい」
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/kyoukun/index.html

【掲載されている情報(2012年4月1日現在)】
・「明暦3年(1657)江戸大火と現代的教訓」
・「1982長崎豪雨災害」
・「1896年明治三陸地震津波」・・・<北海道から宮城県までの太平洋沿岸>
・「1888年磐梯山噴火災害」
・「寛文2年(1662)近江・若狭地震」・・・<近畿地方北部>
・「安政2年(1855)江戸地震」・・・<関東地方南部>
・「明治23年(1890)エルトゥールル号事件」(*1)
・「天明3年(1783)浅間山噴火」
・「1891(明治24)年濃尾地震」・・・<美濃・尾張
・「宝永4年(1707)富士山噴火」
・「1976(昭和52)年酒田大火」
・「1923(大正12)年関東大震災」・・・<神奈川・東京・千葉・埼玉・静岡他>
・「1926年十勝岳泥流災害」
・「1990〜1995年雲仙普賢岳噴火」
・「1944年東南海地震・1945年三河地震」・・・<遠州灘から紀伊半島>(*2)
・「1847年善光寺地震」・・・<信州>
・「1959年(昭和34年)伊勢湾台風」・・・<おもに紀伊半島から東海地方>
・「1858年(安政5年)飛越地震」・・・<北陸地方飛騨国
・「1960年(昭和35年チリ地震津波」・・・<環太平洋全域>
・「1947年(昭和22年)カスリーン台風」・・・<関東地方・東北地方>


*1.オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し500名以上の犠牲者を出した事件。

*2.東南海地震は1944年12月7日発生、そのわずか37日後の1945年1月13日に三河地震が発生しています。この時期には死者千人を超える地震が4年連続で頻発、1943年9月10日には鳥取地震、1946年12月21日には昭和南地震が起こっています。鳥取地震の被害地域は鳥取、いっぽう昭和南地震の被害地域は高知・徳島・和歌山、さらに津波が静岡から九州に来襲しています。




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