ヨルダン戦

GK:23川口能活DF:3田中誠(114分18松田直樹)、5宮本恒靖、22中沢佑二MF:21加地亮、15福西崇史、4遠藤保仁(56分6中田浩二)、14三都主アレサンドロ、10中村俊輔FW:11鈴木隆行、20玉田圭司(72分19本山雅志

PK戦は凄かった。最初に2本外した時点で負けるかと思ったよ。途中の中断も盛り上げに一役買ったな。川口は神。今大会これまでのファインセーブも凄かったけど、それさえも色褪せるスーパーPKセーブだった。コンディション不良の中、最後まで戦い抜いた日本代表の頑張りは賞賛したい。この試合を生観戦してたら大興奮しただろうな。こうなったら優勝しかないでしょう。

この試合に対する賞賛はココで書かなくてもそこら中で吹き荒れるだろうから、粗探しを何個か。
やっぱりスタメン選手のコンディションは悪かったね。過密日程・猛暑の中、スタメンを3試合変えずにほぼフル出場させてまで、1位突破に拘ったことが裏目に出たんでしょう。明らかに選手の動きはおかしかった。3試合目もフルメンバーでいったことを妥当とする意見もあった様だけど、今日の試合を見る限りとてもじゃないけどそうは思えない。
協会が課したノルマがグループリーグ1位なら問題ないんだけど、今大会にノルマはないんでしょ(会長自ら公言していた唯一のノルマ『オマーンを完膚なきまでに叩きのめす』というのは達成できなかったけど)。グループリーグ突破が決まっていたのに、なぜ主力選手をあそこまで酷使したんだろう。何度も書いてきたことですが。
ネットでも一回戦の相手がヨルダンになったことで楽観論がけっこうあったと思うんだけど、オマーンに圧倒されたグループリーグを観れば、決勝トーナメントまで進出してきた国相手に必ず勝てるだなんて言えないと思うんだが。韓国戦でもエリア内に人数を掛けて守りを固めていたんで、日本はそう簡単に点を奪えないことは予想できた。でも先制されて、ここまで縺れるとは思ってなかったですけどね。
別にヨルダンが強豪だということではないです。グループリーグでの戦いを見ても、戦力的に劣ることを考慮した上での守備的戦術に忠実という印象は抱いたけど、即アジア予選を突破できるような実力があるわけじゃない。EUROやコパで勝ち点取れるチームではないですよ。でも今日の試合では見違えるような出来で、日本より組織的に優れた良いチームだった。それだけ。日本がヨルダンの良さを消せなかった。
そして多くの人がジーコに対するノルマとして挙げていたベスト4進出。そういう人達はこれでジーコ万歳という事なんですかね。勝ったといってもPKなんで実質引き分け。ヨルダン相手に。穴だらけのチームマネジメントというジーコの課題は何も解決されていない。アジアカップベスト4に進出したからといって、ジーコジャパンがアジア予選を確実に突破し、ドイツ本大会で結果を残すという根拠は何もない(誰が監督でも突破が確実ということはないんだけど)。コンディショニングを無視したチームに明るい未来が待ってるとは思えない。
展開が劇的すぎて、この試合とこれまでの過程で噴出した問題が忘れ去られるような予感も。現に「こんな試合見せられたら批判なんて意味を成さない」みたいな論調も出てるしね。勿論PKでも勝った事は素晴らしかったと思いますけど。
あれ、空気読めてないのかな、このBOLG。

予選3回戦の組み合わせが決定

いよいよ予備予選も佳境へ。

第1戦: 2004年8月10・11日
第2戦: 2004年8月24・25日
グラーツァーAK v リバプールFC
ユベントスFC v ジュールガルデンIF対FBKカウナスの勝者
KF ティラナ対フェレンツェバロシュTCの勝者 v アポエルFCACスパルタ・プラハの勝者
ローゼンボリBK対FCシェリフの勝者 v マッカビ・ハイファFC
バイヤー04レバークーゼン v FCバニク・オストラバ
PFCネフツチ対PFC CSKAモスクワの勝者 v レンジャーズFC
FCピュニク対FCシャフタール・ドネツクの勝者 v クラブ・ブルージュKV対PFCロコモティフ・プロブディフの勝者
FCディナモ・キエフ v スコントFC対トラブゾンスポルの勝者
BSCヤング・ボーイズFKツルベナ・ズベズダ v PSVアイントホーフェン
M?Kジリナ対FCディナモ・ブカレストの勝者 v マンチェスター・ユナイテッドFC
FCバーゼル v FCインテル・ミラノ
SLベンフィカ v RSCアンデルレヒト
RCデポルティボ・ラ・コルーニャ v HNKハイデュク・スプリト対シェルボーンFCの勝者
PAOK FC v HJKヘルシンキマッカビ・テルアビブFCの勝者
NKゴリツァ対FCコペンハーゲンの勝者 v ASモナコFC
FC WITグルジア対ビスラ・クラコフの勝者 v レアル・マドリー CF
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=211243.html

インテルリバプールマンチェスター・ユナイテッドユベントスレアル・マドリーといったビッグクラブが登場。リーガ3位に終わったCLベスト4のデポルティボ、CL準優勝のASモナコもここから。レヴァークーゼンもか。この8チームがCLベスト8でもおかしくないですな。
ここで負けるとCLに出場できない。資金的には死活問題になってしまうクラブもある。各クラブにとって序盤戦の中で最重要視する試合でしょう。
2回戦を勝ち抜いたクラブで手強いと見られているのはベンフィカバーゼル。そしてその貧乏くじを引いてしまったシードクラブはアンデルレヒトインテルインテルは下手したらヤバイかも。
とはいえここまで来るクラブに弱いなんてことはない。比較論で良いか悪いかだけ。番狂わせが起こる可能性は十分ある。無名クラブが目茶目茶強かったりするからね。去年もドルトムントニューカッスルがまさかの敗退。

予備予選を控えているのに出稼ぎに来ているクラブが足元をすくわれたりするとおもしろいんだが。

デポルの展望

デポルはハイデュク・スプリトとシェルボーンの勝者と対戦。相手には比較的恵まれた方だけど、楽観視なんてとてもじゃないけど出来ない。どちらもほとんど観たことないけど、ハイデュク・スプリトクロアチアの名門、シェルボーンはアイルランドリーグのチャンピオン。どちらも一筋縄ではいかないでしょうな。去年もローゼンボリなんて凄く強かったからね。危うく本戦に出れないところだった。まあ、ベンフィカバーゼルレッドスターを避けることが出来て良かったというのが本音。
金満クラブでないデポルにとっては、ここを勝ち抜いて資金を得ないと補強が見えてこない。それだけにシーズン全体を見据えても絶対勝ち抜かなくてはならない戦い。
注目すべき点はルケ出場の動向。ここで出るようなら残留ほぼ決定。逆に出ないなら放出濃厚。なぜならデポルでCL関連の試合に出ると、他クラブでCLに出場することが出来なくなってしまうから。その場合の穴埋めにはダレサンドロが噂に上がっている。個人的にはルケ残留希望。ダレッサンドロは真ん中で最も力を発揮する選手だと思ってるから。

稲本「3000万円で売れるか!」

G大阪も当初設定額の5億円から1億円に大幅値下げ。しかしフルハムは上限3000万円しか出せないと回答。交渉は決裂した。「彼を二束三文の金額で売ることは、日本のためにはできなかった」と佐野社長。フルハム残留を希望した稲本本人も納得しているという。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-040730-0003.html

こんなに安かったんだ。市場価値からしたらそう外れていないとはいえ、これじゃガンバ側が断るのも仕方がない。

「稲本は(来年6月には)移籍金なしで出ていくだろうが、それは承知の上」(同社長)

これを認めてあげるというのは太っ腹。移籍金0のフリー移籍なら、稲本の移籍の幅はかなり広がる。
例えば欧州なんかでは、契約満了による選手のフリー移籍を阻むために無理やりにでも契約更新をする。それを断ると中心選手であっても契約満了まで飼い殺しにされるケースがある。昨シーズンで言えばユベントスダービッツや、ウディネーゼピサロが干された。ダービッツは後半にバルセロナへレンタル移籍させ、シーズン終了後にインテルへフリー移籍。ピサロは干されることによる悪影響に危惧を抱いて、シーズン途中に再契約を結んだと思う。それからは試合に出せてもらえた。
こういうクラブの制裁は非難されてもしょうがないんだけど、こういった前例を作って選手がそれに続いてしまうと、クラブ側にとってはフリー移籍が増えてマイナスになってしまう。
ガンバ側は稲本の契約更新をする意思とかはないんだろうか。選手にとってはありがたい事だけど、経営の面から考えるとマイナスもあるよね。もしこれで契約満了後のフラムにフリーで移籍してしまったら、フラムの思う壺。流石にそれはガンバも許さないと思いますが。