「グランド・ブダペスト・ホテル」劇場寝落ち⇒再鑑賞

https://pbs.twimg.com/media/BrIdtm4CEAAaKP8.png
公式:http://www.foxmovies.jp/gbh/#top

http://www.foxmovies.jp/gbh/img/gallery/gallery1/thumb2.jpgセブンイレブンで、会社の福利厚生チケットを
買う直前に映画の日であることを
気付くまではよかったのですが、
見事に寝落ちしました。
10:20から12:10までの上映で、
アルプスの寂れた当該ホテルで
老ゼロと作家が知り合うシーンから、
11:48あたりまでの記憶が欠落しています。
残念。
またきっぷを買って観んならん。

映画を見ようとした動機は、
旧来の知人のtwitter見てたら、
「何度でも見たいタイプの好きな」
映画と紹介してたので。
高校時代からルイ・マルとか見てる人間だから、
そういう最も好きさ加減であろうとは
覚悟して観ました。
http://www.foxmovies.jp/gbh/img/gallery/gallery4/thumb15.jpg
ちなみに知人は、現在の高等教育者に
最も必要な能力のひとつ、
コピー&ペーストのパクリ論文を見抜いて
学生に不可を出す能力の持ち主(卓抜)として、
正田醤油ベイシアなどで知られるご当地では、
骨の髄まで怖れられているということです。


http://www.foxmovies.jp/gbh/img/gallery/gallery3/thumb17.jpgでもズブロフカ"Zubrowka"という
フィクションの国名は、
手垢が付き過ぎてて、ダメ。

英語版Wikipedia*1によると、
この架空国家は、
アルプス山岳地を想定してる
ということですが、
ズブロッカ草の
イメージが強すぎて、どうにも。ロシア製よりおいしくて売れてるポーランドウォッカ
それって、意味を持ちすぎてると思います。スラブ民族ですがキリル文字でなくラテン文字
正教でなくカソリック。そんなポーランドのイメージを「ズブロッカ」に見てしまうので…
ワルシャワ蜂起とか、草から草原をイメージして、モンゴルのポーランド侵攻
ワールシュッタットの戦いにまで思いを馳せてしまう。そんなのはこの映画と関係ないのに。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/43/Bitwa_pod_Legnic%C4%85.jpg
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

ボラットという映画*2で、実在の国名カザフスタンを出しながら
パロディパロディ言うてるのを思い出しました。
手垢がついてる言葉は連想しちまうから、よくないです。
https://pbs.twimg.com/media/BpNWVsECQAARjzI.png

http://www.foxmovies.jp/gbh/img/gallery/gallery3/thumb16.jpgそれを言い出したら、
ブダペスト」もハンガリーの首都なので、
どうかなってとこですが…
映画中のナチスは、左の写真にある通り、
ハーケンクロイツを「ZZ」に変えて、
観客の心理的負担軽減を
謀っているというのにね。


http://cn.chosun.com/site/data/img_dir/2006/08/14/200608140000101gege.jpg*3
ほんとにこういうことを言い出すと、
ヴィッキー・チャオ
このコスプレに反応した傻瓜が
長沙のコンサートで
彼女に糞便を浴びせた
事件を思い出したりもします。




旭日旗をモチーフにした
衣装デザイナーは
アメリカ人で、
日本と中国の区別も
ついてない、
いっしょくたに
「オリエンタル」
扱いの人だったわけですが、

http://www.users.globalnet.co.uk/~nickfast/KILLBILL/killbill006.jpg以降美國華人社會がその區別に
やたら神経質になって、
それは例えばキル・ビル
ヤッチマイナー姐さん、
ルーシー・リウが、
日本人という設定でなく、
チャイニーズとのダブルという
設定を強調したりとかです。

私はどちらかというと、
そういうことに
拘泥するのが好きな
人間なので、
グランド・ブダペスト・ホテルでも、
固有名詞にこだわってしまい、
寝落ちしてない
僅かな時間でさえ、
純粋に映画を楽しめなかった
かもしれないです。




http://www.foxmovies.jp/gbh/img/gallery/gallery4/thumb13.jpgだいたいこのロビー・ボーイは
インド系の設定かと思ったのに、
ヒスパニックの役者さんなの?とか、
永遠にその辺を逡巡する。

監督はセンスは別として、
テキサスの田舎者だから、
と言ってしまうと
思考停止になるわけですが。
http://www.foxmovies.jp/gbh/img/zubrowka/img0.jpgこの映画は、
フレームワーク
絵コンテの各コマの
構図がすべてという
印象を受けましたが、
それについては
寝落ち挽回の
後報にて、いずれ。

【後報】
フレームワークについては、
公式下記にタテヨコ比率が
詳しく書かれてますが、
とにかくコレがいいです。
楽しんだ」なんてレベルじゃ
ないですから。
http://www.foxmovies.jp/gbh/img/prono/t4.png
http://www.foxmovies.jp/gbh/#prono

もう一度見直して、寝てしまった部分のミッシングリングをすべて見終えて、
しかもそれが今日水曜、レディースデーだったので、平日映画の日より客が多く、
しかし全員女性かという勢いで(四十人以上の入りで、男は三人だけ)、
女性専用車両に間違って入ったかのような戸惑いを覚えました。
シッカロールの匂いとか、いろいろたちこめてました。
でも、昨日のほうが、笑いがあった。今日の客は、反応に乏しかった。
長くて非英語圏の人にはついていきにくいセリフばかり
(それで欧州のふいんきを出す)なので、
逆に言えば、よく昨日の客は笑っていたな、すごいなと。
私には分かりません、エイゴは。
でも、アメリカ人に、エクスキューズミーではなく、
"I beck your pardon,Sir"と慇懃に応対するのは好きです。
サー、でなく、インド人みたいに、ミスタルミスタル、と巻いて言うのも好き。

で、ストーリーを追って観れたので、
ズブロッカズブロッカでなければいけなかったことが分かりましたが、
正直そんなのポーランドにとって余計なお世話ではないかと。
テキサスの田舎者に、バラライカとコサックダンス取り混ぜて、
ナチへのアンチテーゼについて共感込められてもって感じ。
ポーランド人は、ドイツ人と同じくらい、ロシア人も嫌いだと聞いていますので。

ブダペストについては、なぜブダペストなのか分かりませんでした。
マジャール人とは特に関係なさそう。
むかしモスクワにブダペシュトというガイジン御用達のレストランがありましたが、
それとも関係ない…と思います。
キエフ風カツレツが名物でしたが、今検索しても出てきません。
この店で私は、自分の支払いの時だけ高くされたり誤魔化されたりして、
これがウェスターンワールドのディスクリミネーションというものか、
と感じた記憶があります。その話をブラジル白人にしたらこれ以上ないほど強く否定された。
「あなたの想い違いに過ぎない!!!」と。
(2014/7/2)