童貞の中の童貞、宮沢賢治

宮沢賢治といえば、生涯童貞を貫いた聖人の中の聖人である。

今日は「童貞としての宮沢賢治」という本がちょっと面白かったので、読んだことを書いてみる。


まず、童貞には二種類ある。

・積極的童貞:チャンスはあるが拒んで貫く童貞
・消極的童貞:チャンスがなく否応なく童貞

宮沢賢治積極的童貞であった。
むしろ、女性の誘いを断るのに、ウソをついたりわざとシカトしたりしていたほどらしい。

消極的童貞からは嫉妬されるべき対象だろう。


宮沢賢治は友人にこう言ったそうである。

「性欲の乱費は、君、自殺だよ」

彼は性欲に支配されることを拒み、なんとオナニーすらしなかったという!

それほどまでに禁欲的であった理由は、信仰上倫理上の問題とか、当時蔓延っていたオナニー有害説とか、まあいろいろあったらしいけど、彼には性欲がなかったわけではなかった。
むしろ、彼は性欲の塊だった。

四六時中悶々としていて、そのムラムラをぶつけるために、あの膨大な数の物語を書き上げたのだろう。

溢れんばかりの性欲を処理(オナニーはしてないらしいけど)するために、それはもうものすごい努力をしたらしい。


宮沢賢治伝説》

・性欲を抑えるために夜中に冷水をかぶる

・友人にドン引きされるほど春画を大量に収集

・女性のニオイを嗅いだら、それを記憶して野原に出て、雲を女体に見立てて猥雑な妄想をする

・朝の散歩中に出会った友人に「性欲の苦しみは並大抵ではありませんね」とつぶやく

・ハヴェロック・エリス(イギリスの性科学者)の性学体系を原著で読む

・そのため性の知識はむしろそこらの非童貞より豊富だった

・だから性処理する方法は知っているがそれでもオナニーはしないと言い張る



もうここまで来たら絶対オマエ抜いてるだろと疑わざるをえない。

ハヴェロック・エリスという性科学者は、当時の通念に反してオナニー無害説を主張していた人物らしいが、この人自身もレズビアンと結婚したために生涯童貞で、さらに尿フェチというなかなかハイレベルな変態であった。

ちなみにニュートンも生涯童貞だったが、人生で一滴も精液を漏らしたことがないレベルの童貞の極みだったらしい。
物理や数学に精通してたけどチンコは精通してなかったんだね。ってやかましいわ!
他にもカントやベートーヴェンなども童貞だったので、生涯童貞を貫く理由として、「偉人たちが童貞だったから」というのもあったらしいが、それなら非童貞の方が偉人は多いだろとつっこみたくなる。


結局は晩年、宮沢賢治は、性欲を抑えてもいいことなかったぜ、病気になっただけだぜみたいなことを言って、「草や木や自然を書くようにエロのことを書きたい」と語ったそうである。
そりゃここまでムラムラしてたらそうですわな。

だからみんな、恥ずかしがらずにオナニーしようぜ!