「ロック・ソーラン・ドーターズ(hybrid 日本民謡/島唄)」「安曇野めぐ留」「アリヤミハル」「渋谷アピア一派」『The ★ ドール & ガール ★ Festival 』

看板


2007/03/03 (Sat) 『The ★ ドール & ガール ★ Festival 』 @「渋谷アピア」。


(19:00-23:02_¥2,450-)


いたづらマニア

  • 「雨の匂いのする午後は」
  • 「マネマネ星人」
  • 「デコボコ」
  • 「どんぶらこっこ」
  • 「夏の忘れもの」
  • 「アイラブハー」
  • 「人々の中で」
      • キーボード弾き語りの女性。ややキツめの、アガリ症のお姉さん。正統派シンガーソングライターかと。やや直接的なのが惜しい歌もあるが、セクシャルなテーマをナンセンスっぽくこなす。演奏は難しいのが好みの様。

ZAKIPPE

  • 「春の花火」
  • 「わたしのふるさと」
  • 「空の色」(新曲)
  • 「パンのうた」
  • 「人間」
  • 「世界中の星」
  • 「汽車に乗って」
      • 赤いインディアン民族衣装風の衣装。ギター弾き語り。パンが焼けるので、この企画にはなくてはならない人。詩を、メロディが裏切って、裏腹の意味を持たせているように聞こえる。「人間」など特に。

SoLuna(ソゥルーナ)

  • 「羊」
  • 「路地裏」
  • 「ツ・バ・サ」
  • 「birth」(ピアノソロのインスト)
  • 「緋色の風」
  • 「花は陽炎」
      • シンセとボーカル。ピアノの二人組。文語調の耽美プログレポップ。大袈裟。

アリヤミハル...with 首藤高広(G.)、西本明(Pf.)、瀧本季典(D.)。

  • 「City(...すべてが許されるというのか)」
  • 「ホワット・ユー・ウォント」
  • 「タワー 〜 気付いて下さい」
  • 「クラウディ・ナイト」
  • 「レフト・オーヴァー 〜 残ったものは」
  • 「Sun」
      • ソウルミュージックの持っていた社会性、批評性を日本語で全面展開。戦慄しました。ことさら解説、ナレーションを加え、わかり易く。黒いスーツ。赤いブラウス。お臍が見える。髪長くなった。

岩本望希(いわもとみき)

  • 「悔しいけど」
  • 「恋心」
  • 「そばにいるよ」
  • 「(題名未定)」
  • 「大切な人」
  • 「このままでいい」
      • コイバナ歌専門。ピアノ、ギターを加えたトリオで。下関市でやっていた「フグサシ(29"34)」というバンド時代の話し。ベビードール風の白いブラウスにジーンズ。

安曇野めぐ留...with 首藤高広(G.)、西本明(Pf.)、瀧本季典(D.)、アリヤミハル(Cho.)。

  • 会津磐梯山
  • 「伊勢音頭」
  • 「沖上げ唄」
  • 「祈り」※火取ゆき・小池真司ソングのカバー。
  • 「花笠音頭」※なんとレゲエアレンジ。
  • 「島原の子守歌」※前段に新しく詩をつけている。
    • encore:
  • 「牛深ハイヤ節」
      • 体調不良から復帰。ノースリーブのリメイク和服で。火取ゆきカバーには驚く。


「ドキュメンタリー」「ミッドセンチュリーモダーンズ頌」『9.11-8.15 日本心中』

2007/03/03 8sat) - 03/23 (Fri) 大浦信行『9.11-8.15 日本心中』(2005) @「ポレポレ東中野」。※再上映。

『日本心中 〜 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男』(2001)の続編か。


ビデオ映像。大野一雄が日本家屋の縁先で踊る。
目の坐った老人が商店街を歩く。針生一郎氏。買った魚をむしゃむしゃ食べる。
河原温の作品。山下菊二の作品。敗戦を迎え、自由になったといっても、リベラリズムに戻るのは不可能だ。ところが、花鳥風月のサイクルが戻ってきている。
独自の「エートス」が表現されていた、という言い回し。


山梨。「あけぼの村」のバス亭で下車する重信メイ(重信命)さん。
水上生活者の少女(「在日コリアン」という設定らしい)がいる。
遊園地で遊ばされている針生さん。
川の上の家で『アッツ島玉砕』の戦争画を再現する画家がいる。
アメリ同時多発テロについての若手批評家との対話。ナチスの殲滅戦指向とガス室。ツインタワーの青空。テクノロジーで悲惨を遠ざける。
村上隆の作品。
鶴見俊輔との対談。吉本隆明が反論してこない。ワラビもち。金達寿金時鐘『新潟』『猪飼野詩集』。千家元麿の長編詩『昔の家』。感情の持続力。
金芝河と針生対談。...メモ「相手の目を見て話さない人々。机に突っ伏してモニョモニョ。日本の知識人はこういう話し方、態度をするんだ。」
重信メイさんと金芝河の対話。逃亡中の思い出と、ロレンスの紀行文の一節を引用。薬草の匂い。レバノンの詩人(カリール・ジブラン、ギブラン、ハリール・ジュブラン Kahlil Gibran)を引用。
炎上する家。
笛のラストシーン。


ハプニングも導入した、詩的、文化批評的な映像作品。


上演後...重信メイ(重信命)さんゲスト。APF通信、BS朝日、TBS等で仕事。日本国籍取得。
ジーンズ、黒いセーター、白いジャケット。足が長いので横に倒している。
パレスチナイラクオサマ・ビン・ラディンは関係ない。マスメディアの「パレスチナの“自爆テロ”」という表現を批判。
この、重信メイという人は、また、何と言っていいものか。イタリアの女優さんみたいな、フォトジェニック的な非凡さ。なんともあいまいな存在。


メモ「左翼革命というのはもう無い。実現するには矛盾がある。だから、表現的には、秘教的になる。場違いな根源性。」/「ニッポン展」(1953)の画家たち。/運動史の研究家、伊藤晃さん。「左翼冒険主義」「山村工作隊」。/脇田憲一『朝鮮戦争と吹田・枚方事件』明石書店。/美術史の「宮田達也」さんをハッケン。