YAMDAS現更新履歴

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2006-10-30

2005 (c) Lucretious

[][] YAMDAS更新、もしくはクリエイティブ・コモンズの価値  YAMDAS更新、もしくはクリエイティブ・コモンズの価値を含むブックマーク

Technical Knockoutクリエイティブ・コモンズの価値を追加。Lawrence Lessig の文章の日本語訳です。

二週続けてレッシグ先生からメールが届き、なんだなんだと思ったが、多分ワタシが昨年、今年と Creative Commons に寄付をしていたから対象者になっていたのだと思う。

しかし、レッシグ先生が折角クリエイティブ・コモンズそのものを主題に書いているのに日本語訳がないのはいかんではないかと訳そうと思った……のだが、時間が取れなくていつも以上にバタバタの中の作業になり、誤訳を入れ込んでしまったかもしれない。例によって原文をコメントに入れているので、気付いたら遠慮なく指摘してください。

クリエイティブ・コモンズが共有経済というのは言うまでもないが、財団においても伊藤穰一氏などの理事は(恐らくは戦略的に)その商業的な利点を企業に説いていたように思う。しかし、本文章でレッシグ先生は「クロスオーバー」という言葉を使いながらも、共有経済と営利経済をはっきり区別しており、その棲み分けの強調が逆に意外に思えた。

なお、今日の画像も Wikimedia Commons より。

[] 第5回インターナショナルGPLv3カンファレンスが日本で開催される  第5回インターナショナルGPLv3カンファレンスが日本で開催されるを含むブックマーク

FSIJ からアナウンスが出ているが、来月の21、22日に秋葉原で第5回インターナショナル GPLv3 カンファレンスが開催されるとのこと。

2回目あたりまではフォローしていたが、GPLv3 カンファレンスも5回目なんだね。

アジアでの開催は前回のインドに続いて二度目だが、日本で開かれるのは認知的にもありがたいことだし、リチャード・ストールマン御大も来日するので、有意義な議論の進展があればと思う。

そういえばフォーブスの RMS 叩き記事に対して、SlashdotWhen Stallman is Attacked というストーリーがあがっていた。ありゃひどかったもんね。

[] Rubyの文法の「醜さ」を視覚化する  Rubyの文法の「醜さ」を視覚化するを含むブックマーク

RubyConf 2006 でのまつもとゆきひろさんの基調講演(IT Conversations で音声も聞ける)における Ruby の "ugly" な点についての言及に興味を持ったので、Ruby の文法を視覚化してみたよとのこと。すごいですな。

“Snarly” is a good word to describe Ruby’s grammar.

というコメントも寄せられているね。ふーむ。

ネタ元は LWN

[10月31日追記]:すいません、上のエントリは事実関係が誤っていました。詳しくは ogijun さんの「ITConversationsにあるmatzのトークはRubyConf2006のじゃないよ」を参照ください。

[] 公開鍵暗号方式が生まれて30年になっていた  公開鍵暗号方式が生まれて30年になっていたを含むブックマーク

我々のセキュリティ基盤の重要な部分をなす公開鍵暗号方式が生まれて30年になるというニュースを聞いて驚いた時点で、サイモン・シンの『暗号解読』(asin:4105393022)もスティーブン・レビーの『暗号化』(asin:4314009071)も読んでないことがバレてしまうな。後者のほうは、Whitfield Diffie についての生き生きとした記述を図書館で読んで、絶対買おうと思っていたのに……

それにしても Computer History Museum が主催した30周年記念イベントは面子が豪華だ。件の Whitfield Diffie と Martin Hellman は当然として(二人あわせて Diffie - Hellman!)、マイクロソフトのレイ・オジーも参加してるし、司会者は『暗号化』のスティーブン・レビーじゃないか。

公開鍵暗号方式を含む暗号にまつわる話については上に紹介した二冊が最適なのだろうが、技術的に学びたい人に最適な本となると、結城浩さんの『暗号技術入門 ―― 秘密の国のアリス』になるのかな。

[追記]:CNET Japan にこのイベントについての記事が掲載された。

日本だけでなく英国でも「若者恐怖症」が広がっているらしい 日本だけでなく英国でも「若者恐怖症」が広がっているらしいを含むブックマーク

「英国人の間で「若者恐怖症」が蔓延――仕返しを恐れ、反社会的行為に注意できない大人が増加」という UK Today の記事を読み、こういう傾向は日本だけでなかったのかとなんともいえない心持ちになった。

もっとも英国での質問項目は、「14歳の少年グループがバス停を壊そうとしているのを目撃した場合」というなかなかバイオレントな行為が対象なのには注意が必要だが(バス停を破壊って!)。

イギリスは他のヨーロッパ諸国よりも「若者恐怖症」の割合が多いとのことだが、その原因は何なのだろう。同趣旨に調査を行えば、日本でも高い割合になるのではないか。日本との共通点は何だろう。こういうとき、バカの一つ覚えのように「島国」というのを挙げる議論にはうんざりだが、当方も特に心当たりがあるわけでもない。

正直に書けば、それと同様の心性はワタシの中にも強くあり、この調査を行った団体が指摘するように「責任を子供または大人のどちらかになすりつけようという誤ったもの」かもしれないと思いつつも、クソガキに対するシバキ主義的な議論にシンパシーを感じてしまう。

そういえばかつてロベルト・ベニーニフェデリコ・フェリーニに、「どうして若者を魂のない怪物のように描くのですか?」と質問したところ、フェリーニは「私にとっての若者は、ジョン・フォードにとってのインディアンと同じなんだ」と答えたというのを読んだ覚えがある。これぐらい堂々とガキを拒否したいものであるが(おいおい)。

小島信夫を偲ぶ(「家族」と「家」の不安とユーモアと恐怖) 小島信夫を偲ぶ(「家族」と「家」の不安とユーモアと恐怖)を含むブックマーク

一年半ほど前に「ノーベル賞作家ソール・ベローの訃報を聞き、小島信夫について思いをはせる」というエントリを書いているが、その小島信夫が死去した。

小島信夫に関して個人的に印象に残る話として、遠藤周作が死んだときの追悼座談会で(確か)安岡章太郎が言っていたものがある。小島信夫が芥川賞を取ったとき、如才ない吉行淳之介は土産をもってお祝いに出向いた。住所は聞いていたが、なかなか彼の家がみつからない。しばらくしてはっと気付いたのは、この家は立派だからまさか彼の家ではあるまいと最初に頭から除外した目印となる家が実は彼のものだったということ。

それは家が高台にあるから立派に見えただけだよとその座談会で小島は笑っているし、彼が「第三の新人」で括られる人たちの中で最も年長だったのもあるとは思うが、やはりそれを語る安岡らの頭の中には『抱擁家族』があったに違いないとワタシは睨んでいる。

抱擁家族 (講談社文芸文庫)

抱擁家族 (講談社文芸文庫)

不安を主調としながらも辛辣なユーモアが垣間見える文体からなるこの小説をなんと表現したものだろう。なんともとらえどころのない小説だが、少なくともワタシにはとても怖い本である。『戦後短篇小説再発見〈10〉表現の冒険』に収録された「馬」もそうだが、ワタシには『抱擁家族』は一級のホラー小説なのだ。

そういえば『殉教・微笑』(asin:4061962515)も以前から積読のままだった。ちゃんと読まないと。あと『別れる理由』はやはり講談社文芸文庫から出ないな。

筒井康隆の『笑犬樓よりの眺望』(asin:410117136X)の「実はおれも「ゲケツ」した」(『噂の真相』1989年2月号初出)に、小学館主催の講演会で小島信夫と一緒になったときの話がある。

 小島さんは「小説とは何をどう書いてもいいものである」というおれの主張を、おれなどよりずっと前から実践している作家で、いささか敬愛の念を抱いていた。別れる際、「では、またどこかで」と言うと、「いや。もう二度と会えないでしょう」と断言なさったので「さすがあ」などと思ったりしたものだ。

knokknok 2006/11/09 14:47 カンファレンスはは10時ごろから開催の予定です。
まだちょっとプログラムがfixしていなくてごめんなさい。

yomoyomoyomoyomo 2006/11/09 22:21 ああ、いえとんでもありません
ちょうど/.Jにストーリーができていますね
http://slashdot.jp/articles/06/11/09/1010230.shtml

2006-10-26

2005 (c) Abubakr Hussain, Mohammed-H

[] 秋の夜長に「ハレルヤ」を  秋の夜長に「ハレルヤ」をを含むブックマーク

インサイターの「レナード・コーエンの名曲を歌う16歳の少女」を見て以来、ワタシも半年振りに "Hallelujah" 中毒にかかっている。

YouTube を検索してみたら、「ハレ晴レユカイ」並みに(?)沢山の素人さんがこのレナード・コーエンの名曲を歌っている映像が見つかる。

確かにこの曲は歌うのがすごく気持ちよいし、何度もリピートしたくなる中毒性がある。歌詞も単純なラブソングではなく、重いひっかかりがある。Wikipedia のこの曲のページも、どれだけ多くの人がこの曲をカバーしたかという情報が最初に書かれているくらいで、この曲は間違いなく来世紀まで歌い継がれるだろう。

ピアノでこの曲を歌う人はジョン・ケールのバージョン、ギターで歌う人はジェフ・バックリーのバージョンが大体お手本になっている。

ケイルがカバーしなかったら、この曲の認知は数年遅れたかもしれないね。

このジェフ・バックリーのライブ映像がベストのパフォーマンスだとは思わないが、冒頭ギターをかき鳴らす瞬間死にそうになる。

なお、今日の画像も Wikimedia Commons より。

[] なぜそんなにもWikiは重要なのか、もしくはモバイル社会研究所の「Mobile Society Review 未来心理」が面白そうだ  なぜそんなにもWikiは重要なのか、もしくはモバイル社会研究所の「Mobile Society Review 未来心理」が面白そうだを含むブックマーク

江渡浩一郎さんがモバイル社会研究所「Mobile Society Review 未来心理」という論文誌に「なぜそんなにもWikiは重要なのか」という論文を寄稿している。

モバイル社会研究所、並びにこの論文誌のことは江渡さんのアナウンスで知ったのだが、高原基彰森川嘉一郎鈴木謙介といったワタシでも名前を知っている人が執筆しており、バックナンバーの見出しを眺めるだけでもなかなか面白そうである。

仲俣暁生さんも寄稿しているということは、以前にもこれを紹介した文章を読んでいるのかもしれないが、「モバイル」という言葉にあまり興味ないなとフィルタリングをしていたのかなぁ。

この論文誌は市販品でなく書店では買えないのは残念であるが、江渡さん渾身の「なぜそんなにもWikiは重要なのか」を読みたい方はコンタクトを取るとよいと思います。

[] あなたのブログを最適化する7つの方法、もしくは毎日いくつのブログが新しく作られているか知ってる?  あなたのブログを最適化する7つの方法、もしくは毎日いくつのブログが新しく作られているか知ってる?を含むブックマーク

とりあえずこのエントリの冒頭にある、「毎日17万5千ものブログが新たに作られ、ブロゴスフィアは6ヶ月で倍の大きさになっている」というのは使えそうなフレーズですな(笑)

それではこのエントリで挙げられる7つのブログ最適化法を紹介しよう。

  1. 見た目の調整に時間をかける(人気ブログはどれもユニークでトレードマークとなるデザインを持っている)
  2. 情報デザインに集中する(読者に優しいコンテンツの配置を心がける)
  3. コンテンツが古くならないように、また拡張できるように保つ(CSS使えや)
  4. できるだけすべてを標準化する(ここでの標準とは自分にとってのもの)
  5. 投稿プロセスを能率化する(プログラミングできるならスクリプトを使え)
  6. シンプルに保つ
  7. 読者を自分の上に置け(広告料欲しさに読者をおろそかにしちゃダメ。読んでもらってなんぼ)

実践できてないことがちらほら。ネタ元は Micro Persuasion

[11月4日追記]:cocolon さんによる元エントリの日本語訳「あなたのブログを最適化する7つの方法(日本語訳)」が公開されています。

[] リチャード・ストールマンは「Linux革命」を殺すのか?  リチャード・ストールマンは「Linux革命」を殺すのか?を含むブックマーク

いかにも煽りっぽいストーリー名だが、これの元ネタである Forbes の記事の見出しからして、

Software radical Richard Stallman helped build the Linux revolution. Now he threatens to tear it apart.

で、RMS がこれを読んだら「ワシらが Linux を助けたんじゃなくて、ワシがすべてを始めたんじゃ!」と激怒しそう。フォーブスのような媒体にストールマンなどの名前が当たり前のように登場するところまで来たかと感慨深くはあるが、やはりこれは FUD の部類だよな。

GPLv3 に関して、Linux カーネル主要開発者(の多く)と FSF が折り合える地点に着地できるとよいのだけど。

[] カバー曲の巨大データベースCovers Projectがすごい  カバー曲の巨大データベースCovers Projectがすごいを含むブックマーク

frenetic diary 経由で知った The Covers Project だが、ここはなかなかすごい。

要はカバー曲をキーにした音楽(洋楽)データベースなのだが、アーティスト名からでも曲名からでも検索でき、しかも曲名をクリックすると、カバー曲とそのオリジナルの両方の試聴やオンラインショップのリンクがにょっと出るというインタフェースに驚いた。

早速 Hallelujah で検索してみたが、ちゃんとヒットするね。

[] カポーティ  カポーティを含むブックマーク

我らがシーマンこと、フィリップ・シーモア・ホフマンアカデミー賞主演男優賞を受賞した映画となれば映画館でみないわけにいかない。本作の主人公である作家トルーマン・カポーティは、ワタシも好きな作家だし(ただし、短編。『冷血』は未読)。カポーティの代表的な映像となると映画『名探偵登場』の怪演になるのかな? 評判通り、シーマンは見事にカポーティを演じていた。

もっと人間的な明暗のはっきりした映画かと思っていたが、カポーティの嫌らしい面をきっちり描きつつもそればかりをどぎつく強調することのない、抑制のきいたつくりになっている。

あと本作では『冷血』のための取材旅行に同行したハーパー・リーの『アラバマ物語』の名前が何度か挙がる。この小説、並びに映画については偶然少し前に触れているが、これらについて知識がないとニュアンスが伝わらないかもしれない(関係ないが、キャサリン・キーナーは『マルコヴィッチの穴』の頃と大分変わったな!)。

全体的にちょっとぼんやりした感じもするし傑作とは言えないが、よくできた映画だとは思った。カポーティと死刑囚らが最後に正対する場面のドキュメンタリータッチな揺れるカメラワークが効果的だったとワタシは思ったが、あるいはあざといと見る人もいるかもしれない。

cocoloncocolon 2006/11/04 13:05 とても興味深かったです。
日本語訳つくってみました。
http://d.hatena.ne.jp/cocolon/20061103

yomoyomoyomoyomo 2006/11/04 16:36 おおっ、これはよいですね
早速追記させてもらいました。

2006-10-23

山形浩生監修『あたらしい教科書 <9>コンピュータ』に寄稿しました 山形浩生監修『あたらしい教科書 <9>コンピュータ』に寄稿しましたを含むブックマーク

yomoyomoの訳書・執筆記事山形浩生監修『あたらしい教科書 <9>コンピュータ』の情報を追加した。

最初どうしてこの仕事がワタシに来るのか理解できず断ろうと考えたが、不純な動機に抗しきれず仕事を請けた。これははっきり言えるが、ワタシは不純な楽しみのない仕事は請けない不純な人間なのだ。

元々編集者からは七項目について依頼が来たが、そのうち二つは理由をつけて断り、自分の分量を減らすよう心がけた。そう思いたくなる豪華執筆陣ということなのだが、この仕事で再認識したのは、自分が知ったつもりになっているコンピュータの分野においても簡潔な文章で分かりやすく説明するのはとても難しいということ。

本書の監修は山形浩生である。この人がいなければ、ワタシが今こうして文章を書いていないことは確かだ。氏と書籍で名前を連ねるのは、謝辞をのぞけば今回がはじめてであり、そしてこれが最後である。何とか間に合ったかなと勝手に考えている。

もう少し詳しい情報は出版社のオンラインショップのページを見てください。

コンピュータ (あたらしい教科書 (9))

コンピュータ (あたらしい教科書 (9))

ポール・グレアムが語る「スタートアップ企業を殺す18のあやまち」 ポール・グレアムが語る「スタートアップ企業を殺す18のあやまち」を含むブックマーク

The 18 Mistakes That Kill Startups だが、じきに誰かが日本語に訳すのだろうが、それまで待てない人のために18のポイントをざっと列挙しておこう。

  1. 創業者が一人(マイクロソフトもアップルもYahoo!もGoogleも二人ですな)
  2. 場所が悪い(シリコンバレーが一番!)
  3. 入り込むニッチが小さい
  4. 既存企業の事業から派生したアイデア
  5. 頑固(最初のプランがそのまま成功することは少ない)
  6. ダメなプログラマを雇用する
  7. ダメなプラットフォームを採用する(ヒント:Windows)
  8. 立ち上げがゆっくり過ぎ
  9. 立ち上げを急ぎ過ぎ
  10. 対象となる想定ユーザを持たない
  11. 少ししか資金を調達しない
  12. 資金を浪費し過ぎ
  13. (二つ前と矛盾するようだが)資金を調達し過ぎ
  14. 投資家へのサポートが貧弱
  15. 取らぬ狸の利益のためにユーザを犠牲にする
  16. 自分の手を汚して泥臭いことをしたがらない
  17. 創業者同士でケンカ
  18. 努力が十分でなくいい加減

アンビバレントな項目が多い。当たり前だけど起業というのも簡単じゃない。

[10月27日追記]:青木靖さんによる日本語訳「スタートアップを殺す18の誤り」が公開されている。

[] 日本ではポッドキャスティングについてのカンファレンスは開かれないのだろうか  日本ではポッドキャスティングについてのカンファレンスは開かれないのだろうかを含むブックマーク

Scripting NewsPodcastCon UK が来月開かれることを知る。

これまで海外のポッドキャストや Vlog のカンファレンスについて取り上げてきたが(その1その2その3)、日本ではこうした実際にポッドキャストをやっている人たちが意見や技術情報を交換する集まりの話は聞かないような。

ワタシが知らないだけという可能性も大だが、録音機材やソフトに関するノウハウの共有のニーズはあると思うのだけどね。

これは日本のポッドキャスト発信側のユーザ層やその本気具合が海外とは異なることに起因するのかもしれない。

『ダメなものは、タメになる』の邦訳が出たばかりのスティーブン・ジョンソンの新刊『The Ghost Map』 『ダメなものは、タメになる』の邦訳が出たばかりのスティーブン・ジョンソンの新刊『The Ghost Map』を含むブックマーク

山形浩生らによる『ダメなものは、タメになる』(asin:4798111635)の翻訳が刊行されたばかりのスティーブン・ジョンソンの新刊『The Ghost Map』が本国で刊行されたのを Boing Boing で知る。次の Boing Boing Podcast にゲスト出演もするみたい。

今回の本は、1854年のロンドンでのコレラ流行を材に取っており、これまで現代文化、科学を対象としてきたのを考えるとこの本は新境地と著者も考えているようだが、一方で『創発』(asin:4797321075)につながる部分もあるとのこと。

『ダメなものは、タメになる』のセールスが好調だと、これの邦訳も早めに出るのかもしれないね。

The Ghost Map

The Ghost Map

[] GQ誌が選ぶ映画史上最もスタイリッシュな25の映画  GQ誌が選ぶ映画史上最もスタイリッシュな25の映画を含むブックマーク

digg で知った記事だが、英米仏のバランス、人種的なバランス、ファッション×音楽のバランス、新旧のバランスが意外によくとれている。(GQ だからか)完全に男視点なチョイスに不満を持つ向きもあろうが、ワタシ的にはそれでまったく問題なし。

おっさん映画もいくつかあるが、やはり青春性と強く結びついているのを感じる。スタイリッシュでかっちょいいな老人が出ている映画が入っていると良かったと思うのだが、うーん……そういう映画あるかな? すぐには思いつかないが。

[] MOK Radio活動休止の報に深く落ち込む  MOK Radio活動休止の報に深く落ち込むを含むブックマーク

先週は訳あって気分が沈みっぱなしだったのだが、ダメ押しとなるニュースが金曜に飛び込んできた。いつか MOK Radio の生収録現場に遊びに行きたいなと思っていた当方としてはただただ悲しい。

実はワタシは MOK のパーソナリティ三人が顔を揃えた飲み会に一度参加する光栄に与っている。誰からビールを注がれても寸分の乱れもなく「あーどうも、実験です」を繰り返す実験さん(思えば「実験メソッド」という言葉も MOK で生まれましたね)、Y女史に向かって「キミもオナニーするよね? ええっ、しないわけないでしょ」とセクハラ発言をした挙句パンチされていたタクヤさんのことをついこの間のことのように思い出す。

何はともあれパーソナリティのお三方にキョウオカさん、お疲れさま、これまで楽しい番組をありがとうございました。

[] モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが腸癌で闘病中  モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが腸癌で闘病中を含むブックマーク

もう一つ落ち込んでしまうニュースがイギリスから届いた。

モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが腸癌を患い、もうすぐ手術をすることがミラー誌のサイトのトップにあがっていた。

アメリカで大ヒットしたエリック・アイドルらによる舞台 Spamalot のイギリス公演のプレミアにジョン・クリーズを除くパイソンズが揃ったようだが、テリジョンは病を押して顔を出したらしい。

長年連れ添った妻と別居して21歳のスウェーデン女性と同棲してみたり、『Terry Jones's War On The War On Terror』(asin:1560256532)以降も最近ではガーディアンが始めた論説ブログ集サイト Comment is free健筆を奮い激烈なブッシュ批判を行っており、元気なんだなと安心していただけにショックは大きい。今月もチェルトナム文学フェスティバル(彼は中世史の研究家でもあるのだ!)に元気な姿を見せていたばかりなのに。

ジョン・クリーズがパイソンの頭脳ならば、テリジョンはパイソンの情熱そのものだった。その情熱があったからこそ、パイソンは三作のコメディ史に残る映画をものにできたのだ(そのいずれもテリジョンが監督してクレジットされている)。

かつての盟友キャロル・クリーブランドの以下の簡潔なコメントがすべてである。初期の癌であるという医師の診断を信じ、祈るより他ない。

I'm just praying he is going to be fine. Terry is a strong Welshman - I'm confident he'll beat it.

otsuneotsune 2006/10/23 23:14 >日本ではこうした実際にポッドキャストをやっている人たちが意見や技術情報を交換する集まりの話は聞かないような。
ポッドキャストジャーナル・Podcast Now!を巡回していればPodcastイベントは各地でいろいろとやっていたのが分かりまする

yomoyomoyomoyomo 2006/10/23 23:27 ポッドキャストジャーナルのほうは巡回してませんでした。ワタシが知らないだけでいろいろやられているんでしょうね

masao-smasao-s 2006/10/23 23:30 Podcast Journal というサイトの管理人を務めております Masao.S と申します。otsune 様、ご紹介有難う御座います!

さて、確かに全国的にポッドキャストに関するイベントは大小多々行われてはおりますが、世界で行われている感じのイベント・カンファレンスはまだ無いなぁ、と思いますね。ただしそういう動きがあるのは確かで、時期の問題だと思います。

もし動きがありましたら当サイトでも紹介したいと思いますので気にかけていただければ幸いです!

yomoyomoyomoyomo 2006/10/23 23:38 おおっ! 早速コメントいただきありがとうございます
いずれ日本でもポッドキャストに特化したカンファレンスのようなものも開かれるのでしょうね

paraseleneparaselene 2006/10/24 20:58
先月行われたPodcast Portable Media Expoのサイトです。http://www.portablemediaexpo.com/
サイトを辿っていくと、(ほぼ)全セッションのmp3ファイルが公開されているはずです($99)。
もし、既知ならすみません。

pot_au_feupot_au_feu 2006/10/25 11:16 名古屋でそのような情報共有を細々と始めましたが、やっぱり全国的なニーズはあるでしょうか?

yagitoshiroyagitoshiro 2006/10/25 17:54 週末やれば間に合うか?

yomoyomoyomoyomo 2006/10/25 18:47 >pot_au_feuさん
もちろんあると思います。細々とでも役に立つ情報を共有し、楽しい場があることを外に見せれば、それは広がっていくものだと思います

>八木の野郎さん
ポール・グレアムの文章? 今はまだ誰も(もちろんワタシも)手をつけてないみたいに見えるから大丈夫なんじゃないでしょうかね……もしかして、またワタシのサイトをファイル置き場にするつもりか?(笑)

yagitoshiroyagitoshiro 2006/10/28 01:05 間に合わなかったのか?

http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

まだ見られないようだが。

yomoyomoyomoyomo 2006/10/28 01:38 27日の時点で日本語訳情報は追記済み

2006-10-19

最近いただいた本を二冊紹介 最近いただいた本を二冊紹介を含むブックマーク

献本いただいた本について読書記録も書かずにただ紹介するなど絶対にやるまいと思っていたことだが、そうでもしないとしばらく取り上げることができないので禁を破らせてもらう。

エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること (NT2X)

エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること (NT2X)

まずは各所で話題の『エロの敵』で、当方も孤高の編集王 id:mohri さんより献本いただいた。

著者の一人である雨宮まみさんの文章は、はてなダイアリー移転前の NO! NO! NO! 時代に切実に読ませてもらっていたし、注釈が非常に充実していて、ワタシが好きな「舐めるように読める本」だと思うので。

続いてはおなじみ Software Design で、これについて久しぶりに書くのは、この11月号に発刊16周年を記念した特別付録 DVD がついてくるのが大きい。豪華読者プレゼントもあるし、これは買う価値ありでしょう。

オープンソースマガジン亡き後、Software Design には頑張ってほしいと心から思う。

[][] スカーレット・ヨハンソンが歌手デビューなのはどうでもよいが、トム・ウェイツを歌うのにはそそられる  スカーレット・ヨハンソンが歌手デビューなのはどうでもよいが、トム・ウェイツを歌うのにはそそられるを含むブックマーク

スカーレット・ヨハンソンが歌手デビュー! と聞いてもどうとも思わなかったが、アルバムタイトルが "Scarlett Sings Tom Waits" というのにはググッときた。以前Amazon980円劇場で取り上げた『Swordfishtrombones』を筆頭に彼の作品は大好きだしね。

アルバム丸ごとトム・ウェイツというのは彼女の発案だろうか。だとしたら、態度の悪いクソアマだとしても、音楽の趣味は良いということになる。

トム・ウェイツというとあの強烈なダミ声の印象に惑わされてしまうが、彼の曲のカバーで有名なものも結構ある。

でも、彼女は何を歌うんだろうな。"Tom Traubert's Blues" とか歌うなら最高だけど、それは絶対ないか。おそらく "Downtown Train"(YouTube)あたりは入るんだろうな。

[] 映画史上最恐の殺人鬼20選  映画史上最恐の殺人鬼20選を含むブックマーク

digg で知ったページだが、この手のランキングにつきものの納得いくところといかないところが混在するものの、個人的に嬉しかったのは、ワタシがこよなく愛する『ファンタズム』のトールマンが6位という高位に入っているところ。あと12位に『オーディション』の山崎麻美が入っているが、海外でそんなに有名なんかいな。

あと、件のエントリには殺した人数ランキング(BODY COUNT RANKINGS)もついていて面白いのだが、エイリアンの201人をはじめとしてこれちゃんと数えたものなのだろうか。

2006-10-16

2004 (c) Shiretoko-Shari Tourist Ass

[] 「村上春樹についてはてなで質問してみた」続き&反応集  「村上春樹についてはてなで質問してみた」続き&反応集を含むブックマーク

村上春樹の本を三冊以上読まれた方に質問です。ワタシのように彼の本を一冊も読んだことのない人間に最初に何を勧めますか? 小説/エッセイ、長編/短編は問いませんが、なぜその本を最初に勧めるのか理由も併せてお願いします。

土曜日に回答が20件に到達したので、予定通り終了させてもらった。

ポイントの振り分けは悩んだ。普通はもっと差をつけるものなのかもしれないが、何しろはじめてなもので、しかもワタシはゆとり教育どっぷりで徒競走は必ず全員横一列でゴールインした世代なため、ほぼ均等にふりかけさせてもらった。いや、ゆとり教育世代云々はもちろんウソですけど。

密かに予想はしていたが、やはりこの作家を取り上げると反応も多かった。せっかくなので列挙させてもらう。ワタシと同じことを考えていた人は、彼らの熱い想い(?)を参考にするとよいと思う。

以上の反応の中からいるか賞を選ぶなら、猫蛙さんでしょうな。

で、ワタシは結局何を最初に読むことにしたかというと……

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も支持が多くて迷ったが、最高傑作ともされる上下二冊をいきなり読んで楽しめなかったらそれ以上一冊も読みたくなくなる恐れがあったので、「デビュー作から順に読むというのが一番いい読書方法」という id:anarchycafe さんの意見に飛びついた(といっても順に全部読むことはしないが)。

さて、今日の画像も Wikimedia Commons より。北海道のキタキツネです。

ITベンチャー創業者のインタビュー集『Founders at Work』がすごそうだ ITベンチャー創業者のインタビュー集『Founders at Work』がすごそうだを含むブックマーク

ポール・グレアム「学生のためのベンチャー指南---A Student's Guide to Startups」で知った、Y Combinator の共同創業者ジェシカ・リビングストンによるインタビュー集『Founders at Work』を取り上げようと思いながら忘れていた。

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

サイトもできているのでラインナップを見てみたが……こりゃすごいなぁ! それこそ VisiCalc やロータスの昔から Web 2.0 時代(笑)まで網羅している。これは邦訳する価値あるんじゃないかね。

公開されているスティーヴ・ウォズニアクのインタビューを見ると、分量的にも相当なものになりそう。

ポール・グレアム「Web2.0」にはオライリーから刊行される予定と書かれているが、そうはならなかったようだ(当のティム・オライリーや Y Combinator つながりのポール・グレアムのインタビューも載る模様)。

[] iPodでWikipediaを見る方法  iPodでWikipediaを見る方法を含むブックマーク

Boing Boing で、iPod 上で Wikipedia を読むことを可能にする Wikipod についてのエントリを知る。

この手のソフトウェアは初めてではなく、Encyclopodia というのもあったが、Wikipod は Encyclopodia のように ipodlinux 前提でないというのが強みである。

人間の欲求は果てしないというか、よくこんなの作るよなとも思うが、こういうときテキストデータは強いね。Wikipedia 英語版丸ごと iPod に入るのだから。

最近のSecond Life関係のニュース 最近のSecond Life関係のニュースを含むブックマーク

日本のメディアにもリンデン・ラボの人がぼちぼち登場するようになりましたな。

後者のインタビューでも語られているが、Second Life の面白いところは、そこでユーザが作ったものはすべてユーザの所有物になり、商行為が成立することで、実はワタシが今訳している文章には、Second Life の通貨であるリンデンは、(半年前程前は)1ドルあたりおよそ328リンデンで取引されており、およそ200万ドルにあたる7億リンデン近くもの通貨が流通していること、一月に500万回以上、合計でおよそ50万ドルにあたる取引があり、リンデンが地球上でおそらく最も広範に利用されるマイクロペイメント通貨となっていることが書かれている。

さらに「名前の販売」の開始Sun が Second Life 内でカンファレンスを開催とかいろんな展開が続いている模様。まもなく開始するらしい日本版サービスも成功するだろうか。

[] IBMのテレビCMでキンクスの曲が使われている!  IBMのテレビCMでキンクスの曲が使われている!を含むブックマーク

Discreet Blog で、IBM の CM に Kinks の "I'm not like everybody else" が使われているのを今更知る。

おおっ、本当だ!

マニアックな選曲が素敵だ。ワタシも Iwata さん同様、これで日本でも少しは Kinks の CD が売れてレイモンド・ダグラス・デイヴィスさんに印税がいくとよいなと思う。

ファンがそう痛切に思うほど、キンクスというバンドは与えられてしかるべき栄光を与えられず、不当としか言いようのない扱いを受け続けた苦闘の泣き笑いの道を歩み続けた不倒のロックバンドで、彼らについてならいくらでも文章が書けるが、うざがられる前に一枚だけオススメのディスクを紹介しておく。

アルバムとしての最高傑作は、Iwata さんが挙げる Village Green Preservation Society なのだろうが、ワタシのオススメはライブ盤『One For The Road』である。

One for the Road (Hybr)

One for the Road (Hybr)

一般に知られる "You Really Got Me" に代表されるパワフルなロックンロールから疲労と皮肉とメランコリーに満ちた独特のキンキーサウンドに移行していくパイ時代、ソープオペラなど唯我独尊の作品とともにセールスを降下させた RCA 時代をこよなく愛し、その反動でシンプルなロックサウンドに回帰したアリスタ時代を蔑視するキンキーマニアは多いが、ワタシはその見方に与しない。

何よりレイ・デイヴィスをはじめとしてバンド全体が活気を取り戻しているし、実際彼らのアメリカ志向はレコードセールスに結実した。『One For The Road』は、そうした彼らに遅くして訪れた夏を捕らえたライブ盤である。代表曲は大方入っているので、入門盤としても最適。

[] デヴィッド・ボウイクリストファー・ノーラン監督の新作で伝説の発明家ニコラ・テスラを演じる  デヴィッド・ボウイがクリストファー・ノーラン監督の新作で伝説の発明家ニコラ・テスラを演じるを含むブックマーク

Hotwire News(10月13日分)で知ったのだが、デヴィッド・ボウイが『メメント』(asin:B0000D8RO4)や『バットマン ビギンズ』(asin:B000GDIB4S)でおなじみクリストファー・ノーラン監督の新作で発明家ニコラ・テスラを演じるとのこと。

ボウイ先生の映画出演は久方ぶりなのでちょっと調べてみたら、The Prestige という映画みたい。Apple のサイトで予告編が見れる。Wikipedia によると今週末全米公開みたいやね。

ヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイルスカーレット・ヨハンソンの人気若手三人にマイケル・ケインやボウイ先生といったベテランが絡むキャスティングはなかなか豪華。

予告編を見る限り先生の出番はそんなに多くなさげだが、お元気そうで何より。その先生も来年には赤いちゃんちゃんこを着る歳だ。

ボウイ先生が演じるニコラ・テスラについてご存じない方は、Wikipedia のページ「エジソンと反目してノーベル賞を蹴った大発明家」をご一読くだされ。

そういえば Google のラリー・ペイジニコラ・テスラを深く尊敬しているという話がジョン・バッテルの『ザ・サーチ』(asin:4822244873)に出てきたっけ。その彼の生誕150周年と重なったのも何かの縁か。

2006-10-13

2005 (C) Salimfadhley

[] 村上春樹についてはてなで質問してみた  村上春樹についてはてなで質問してみたを含むブックマーク

残念ながら今年のノーベル文学賞受賞はならなかったが、村上春樹が(少なくともおよそ15年以内に)日本人三人目の受賞者になるのは間違いないわけで、実質的に海外でほとんど読まれていない前二者に比べれば素晴らしいことだと思う。

しかし……実はワタシ、彼の本を一冊もまともに読んだことがないのである。なんかチャンスを逃してきたというか。折角なので、恥をしのんではてなで質問してみた。

村上春樹の本を三冊以上読まれた方に質問です。ワタシのように彼の本を一冊も読んだことのない人間に最初に何を勧めますか? 小説/エッセイ、長編/短編は問いませんが、なぜその本を最初に勧めるのか理由も併せてお願いします。

実ははてなの人力検索を利用するのも初めてで加減が分からないので、回答数は20と少なめに設定させてもらった。どうぞお手柔らかに……と思ったらすぐにドバドバと回答が!

あと今日の画像も Wikimedia Commons より。

[] Amazon.comがPingtelのオープンソーステレコム技術を採用  Amazon.comがPingtelのオープンソーステレコム技術を採用を含むブックマーク

Bruce Stewart の Amazon Embraces Open Source Telecom で Amazon.com が Pingtel の SIPxchange ECS を使って PBX を置き換えたことを知る。恥ずかしながら Pingtel の名前を知らなかった。

Rich Tehrani のエントリにもっと詳しい話が書いている。

  • Pingtel の SIPxchange ECS の Amazon.com への導入は一年前から始まっていた
  • Amazon は2万台の Red Hat Linux マシンが動いている会社だから PBX をウェブベースのオープンソースシステムに置き換えるというのはそんなに違和感がない
  • Pingtel は創業時こそ数千万ドルの資金を集めたが、当時 IP 電話の市場は小さく、オープンソースの SIP IP-PBX にフォーカスせざるを得なかった
  • Asterisk への強い対抗意識が伺える

ふーむ、SIPfoundry という SIP ベースの VoIP ソリューション専門のオープンソースコミュニティがあるとな。

そういえば引き合いに出される Asterisk に関しては、日経 ITPro で「日本のAsterisk最新事情」という特集が公開されている。

[] 「偽ロレックス」のデザインをクリエイティブ・コモンズで公開  「偽ロレックス」のデザインをクリエイティブ・コモンズで公開を含むブックマーク

Boing Boing 経由で Ronen Design のページを知ったが、これはなかなかエグいな!

"Open Design" を謳い、デザインをクリエイティブ・コモンズの帰属非営利同一条件許諾で公開というの自体面白い試みだが(派生作品を許しているのがすごい)、Cory Doctorow が書いているようにこれ偽ロレックスやん。台座にわざわざ "FAKE" とあるのが笑えるが。

WorldChangingは21世紀の『Whole Earth Catalog』になりえるか WorldChangingは21世紀の『Whole Earth Catalog』になりえるかを含むブックマーク

O'Reilly RadarWorldChanging という書籍プロジェクトを知ったのだが、これは21世紀の『Whole Earth Catalog』を目指したものみたいね。

Whole Earth Catalog は最近では、スティーブ・ジョブズスタンフォード大学での講演で引き合いに出して知った人も多いのだろうな。HotWired にこれの特集ページが残っているので、興味のある方はそちらをどうぞ。

これの首謀者だったスチュワート・ブランドが現在やっているのが Long Now 財団で、今回の WorldChanging に序文を書いているブルース・スターリングというのもそうしたつながりだろう。

ざっと目次を見るとエコ入ってる感じでどうだろうとも思うが(アル・ゴアも序文を書いてるのはそのつながりか?)、「21世紀のユーザガイド」を壮語するだけの内容だといいね。

Worldchanging: A User's Guide for the 21st Century

Worldchanging: A User's Guide for the 21st Century

[] そういえばNew Orderはアルバムを二枚同時に作ったんじゃなかったか?  そういえばNew Orderはアルバムを二枚同時に作ったんじゃなかったか?を含むブックマーク

やはりそうだよな。でも、『Waiting For The Siren's Call』(asin:B0007INYFS)に続くアルバムの話を聞かないのだが、まさかお蔵入りなんてことはないよな。

『Waiting For The Siren's Call』は『Get Ready』よりは好きなアルバムだが、二枚一緒に作ったならそれを踏まえて評価しようなんて考えていたので気になる。

百年のちゅうちょ 百年のちゅうちょを含むブックマーク

大学時代に『エレンディラ』(asin:4480022775)を読んでガブリエル・ガルシア=マルケスってスゲェな! と感服し、続けて最高傑作とされる『百年の孤独』も読もうと思ったが、当時は貧乏学生だったため、文庫落ちしたら読もうと後回しにした。

その意識があったため、就職してから『族長の秋』『予告された殺人の記録』の文庫本を読んだが、やはり『百年の孤独』は買わずに済ませてきた。

気がつくと、あれから優に十年は経ってしまっていた。『百年の孤独』はまだ文庫落ちしない。いい加減諦めて単行本を買うべきなのだろうか……

村上春樹のことを人力検索で質問して、また『百年の孤独』のことを思い出したりした。

百年の孤独

百年の孤独

scriptkidiescriptkidie 2006/10/14 00:03 百年の孤独は超最高です。ぜひお手にとってください。私は旧版と新版一冊ずつもってますが、どちらもぼろぼろになるほど読みました。何度でも読めます。いつまでも輝きを失いません。だから、できるだけ早いうちに手を出すのが吉かと存じます。これは文庫落ちを待つべき本ではないです。特に、旧版の装丁の美しさは特筆に値します。見掛けたら定価以上でも即購入すべきですよ!!!
……。えー、お初に熱の籠りすぎた書き込み失礼致しました。

yomoyomoyomoyomo 2006/10/14 00:24 熱いコメントいただきありがとうございます。そうそう、以前新版が出ると聞いて、てっきり文庫本だろうと思ったらそうでなくてがっかりして買わなかったのを思い出しました。
しかし、それほどの本ということは、つべこべ言わず読むべしということなんでしょうね。しかし、こうして読書熱が盛り上がっているときに限って時間が……

fairafaira 2006/10/14 23:05 新潮社が今月あたりからマルケスコレクションを始めていて、百年の孤独も、また版が変わる予定です。

たしか族長の秋と合本となるかしていて、百年の孤独だけの単行本ではなくなるはずです。

告知用のパンフも出回っているので、Webでもコレクションの詳細がわかるはずです。

情報を集めてから、落ち着いて買うのもありだと思いますよ。

yomoyomoyomoyomo 2006/10/14 23:12 >また版が変わる予定

何! そうなんですか。でも、文庫落ちではないんですね(しつこい)。
でも、合本になるとしたら厚くなるでしょうし、読みやすさの面ではマイナスになりそうですね。
翻訳に手が入るのかといった情報まで見極めてから買うのがよいでしょうね。
情報ありがとうございました。

nijimunijimu 2006/10/20 16:52 今のヤツ、2冊ありますよ。もうちょっと前だったら東京いらしたときにあげられたのに(苦笑)。副読本として、池澤夏樹の『世界文学を読みほどく』をお勧めします。ここに時系列でできごとが整理されてたりするので、話が見えやすくなるのです。これは今の版でページ数など振ってありますから、新版で出るとしたらこちらも出し直すんですかねえ(どちらも新潮社)。
この本で今年のお正月辺りに読書会やりましたが、面白かったですよ。ほぼ一晩で一気読みの人と、何日もかけて読んだ人に分かれたのも興味深かったです。あまり構えなくていい本ですよ。楽しめればOK。

fairafaira 2006/10/23 21:32 『百年の孤独』ですが、調べてみたら単独で刊行されるとのことです。発売は今年の12月で、価格は2800円。訳者は、初訳、最新訳を担当されていた鼓直氏で、今回の刊行に伴う改訳があるかは不明です。

『百年の孤独』は、マルケス自身が研究者に辻褄が合っていないと指摘されるような著作なので、僕も今度最新訳で読んでみたいと思っています。

ちなみに、コレクションのタイトルは「ガルシア=マルケス全小説」です。

yomoyomoyomoyomo 2006/10/23 21:38 情報ありがとうございます。
単独刊行となれば、これを買うのがワタシには一番良いようです。
もう文庫待ちなど言わず、年末年始は『百年の孤独』にどっぷりと浸かれればと思います。

2006-10-10

実家近くで撮影した猫

[] YAMDAS更新、もしくは「ソーシャル・ネットワーク・サイト」という用語についての考察  YAMDAS更新、もしくは「ソーシャル・ネットワーク・サイト」という用語についての考察を含むブックマーク

Technical Knockout「ソーシャル・ネットワーク(ネットワーキング)・サイト」という用語を追加。danah boyd の文章の日本語訳です。

以前から danah boyd の活動には興味があったので、翻訳首狩人の当方は Creative Commons ライセンス指定されている彼女のブログから最近のエントリを選んで訳してみた。誤記・誤訳があったらご指摘願います。

日本では SNS という略称が一般的だが、この用語をアメリカの社会学者、実際のユーザがどうとらえているかなんとなく分かるように思う。米国における SNS についてはメディア・パブの「米国のソーシャル・ネットワーキング・サイトを徹底比較する」というエントリ、またそれについての研究についてはやはり danah boyd によるまとめエントリが参考になる。

あと danah boyd については、9月に行った講演の動画が公開されているので興味のある方はそちらもどうぞ。

[] 創業者エヴァン・ウィリアムズが語る「Odeoがしくじった5つの理由」  創業者エヴァン・ウィリアムズが語る「Odeoがしくじった5つの理由」を含むブックマーク

Audioblogger、DeadPool入りとのことで、Odeo(と Blogger)の創業者である Evan Williams「ポッドキャスティングを普通の人達に」を訳した人間としては残念である。

Evan Williams というと、Web 系スタートアップの10の心得 Ten Rules for Web Startups を書いているが、Odeo での失敗を受け、Evan Williams が語った失敗の5つの要因を GigaOM がまとめている

資金調達など急ぎすぎたところがある反面、企業としての最適化が遅れたところがあるといった感じか。起業というのもラクじゃないね。

おっと、ちょうど Paul Graham のエッセイの Shiro Kawai さんの久方ぶりの翻訳「学生のためのベンチャー指南---A Student's Guide to Startups」が公開されてますな。

[][] クリエイティブ・コモンズのライセンスを採用した二つの音楽配信サービス  クリエイティブ・コモンズのライセンスを採用した二つの音楽配信サービスを含むブックマーク

Creative Commons Japan のブログでも紹介されているように、Magnatune が日本向けサービスの準備をしているということで楽しみである。Magnatune については本家ブログエントリのほうが詳しいが(また誰か翻訳やらないかなぁ…)、トップページに掲げているように音楽を売ることに本腰なサービスなところ(とその受容)に注目したい。

そしてクリエイティブ・コモンズライセンス採用の音楽配信サービスというと Jamendo がある。こちらはタグによる分類が前面に出ているのが Web 2.0 風(笑)ですな。

Jamendo については Red Hat Magazine に CEO のインタビュー記事が公開されている。そこではやりたいことについて、

We knew we wanted the music to be discovered, copied, and shared without controls, which is why the music is released in both Ogg and MP3 formats, without any DRM. In order to do it legally, we had to use a suitable legal framework; therefore, when artists join Jamendo, they must choose one of the six main Creative Commons licenses.

と明瞭かつ優等生的に説明している。そして当然ながらどうやって金を稼ぐのかと問われているが、広告モデルとあと Paypal 経由のお布施のようだ。ふーむ。

追記:Magnatune について Slashdot Japan に「クリエイティブ・コモンズ採用の音楽配信サービスが日本上陸」というストーリーができている。

[] マイケル・ペイリンの日記本の日本版が出る?  マイケル・ペイリンの日記本の日本版が出る?を含むブックマーク

マイケル・ペイリンというと日本では知名度の低いのだろうか。モンティ・パイソン以外で知られている仕事となると、『未来世紀ブラジル』(asin:B000657R7I)や『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(asin:B0006TPF0A)といったやはりパイソンズ絡みになるし。

しかし、彼は現在本国ではテレビの旅行番組、並びにそれをまとめた著作で知られており。それについては Palin's Travels という公式サイトに詳しい。彼が番組で訪れた場所には突然観光客が増えるという "Palin effect" が起きるくらいだ……というのは Wikipedia のページからの受け売りだが。

その彼が長年つけてきた日記が本としてまとめられるようで、何と言っても一番興味深い「空飛ぶモンティ・パイソン」時代についての巻が刊行されたのを a Johnsen's Journal で知る。

おおっとなったのは、白夜書房の eno さんのコメントで、早速某社が邦訳の版権をおさえたとのこと。『モンティ・パイソン正伝』(asin:486191082X)、『モンティ・パイソン研究入門』(asin:4861911532)ともまだ読破していないので何だが(だって『正伝』死ぬほど厚いんだもん)、今から楽しみでならない。

The Python Years: Diaries 1969-1979 Volume One

The Python Years: Diaries 1969-1979 Volume One

[] チャイナタウン  チャイナタウンを含むブックマーク

ひたすらジャック・ニコルソンがかっちょいい映画。

はじめからジャック・ニコルソンを想定して書いた脚本らしいから当然とも言えるが、その脚本を書いたロバート・タウン、製作のロバート・エヴァンス(『くたばれ!ハリウッド』(asin:B0001BUD6E)の人ですね)、そして監督のロマン・ポランスキーという特異な才能ががっぷり四つを組んだ名作である。

しかし、だ。タイトルになっているチャイナタウンについて語られる「何もしないほうがよい街」という言葉は、例えば『木を見る西洋人 森を見る東洋人』asin:4478910189)に書かれるような、個人の能力以上に関係性が重んじられる東洋人の思考法を反映したものじゃないかな。

それに対してロバート・タウンのストーリーは飽くまで西洋的な思考に貫かれたものである。その結果、ノアールに分類される映画でありながらロサンゼルスのダム建設を巡る水問題という少し毛色の変わった題材を持ちながらも、最終的にはヒロインのフェイ・ダナウェイが語る「事件の裏に女あり」という言葉通りの卑小な真相に収斂してしまったようにもみえる。

まぁ、こんなことを考えるのはワタシだけだろう。最後にはフェイ・ダナウェイの哀しさとジョン・ヒューストンの悪役ぶりが際立つ映画だった。

2006-10-05

2006 (c) Chosovi

オッパイ星人平林純さんの代表作の特選版刊行を祝し、今日の画像は…… オッパイ星人平林純さんの代表作の特選版刊行を祝し、今日の画像は……を含むブックマーク

平林純さんの代表作『史上最強科学のムダ知識』の特選版が発売される。

史上最強科学のムダ知識 特選版

史上最強科学のムダ知識 特選版

氏の Tech 総研連載「「hirax.net」の科学と技術と男と女」の最新作「ミロのヴィーナスは「小胸さん」だった…!?」を受け、今日の画像は下から見上げたミロのヴィーナス画像です。

もちろん Wikimedia Commons にあった画像である。

しかしなぁ、平林さんもおっぱいネタをいくらやってもエロオヤジとか言われないのは得なキャラクターである。

いや、これを人徳というのだろうが、オープンソースマガジン「ハッカー養成塾」に寄稿した文章のタイトルが「オッパイ星人だってハッカーになりたい!」とは、冷静に見ると一線を越えてしまっているように思えないでもない(笑)

[10月6日追記]:平林さんの Tech 総研連載の最新回で本エントリを引用くださっている。恐縮です……

[] 「明らかな誤用」認定されている"ubiquitous society"という表現は『デジタル音楽の行方』に登場する  「明らかな誤用」認定されている"ubiquitous society"という表現は『デジタル音楽の行方』に登場するを含むブックマーク

「ユビキタス社会」という言葉は誤用と中島聡さんは断言する。その通りなのだろう。現時点では。

そういえば以前にも、ユビキタス(ubiquitous)という単語を重用するのは日本人だけ、みたいな内容の日本人の文章を読んだことがあったっけ。

『デジタル音楽の行方』を訳していて面白かったのは、この ubiquitous という単語が結構出てくること。今 grep をかけてみたら、全部で17箇所あった。代表的な例を第一章から引用する(強調は引用者。以下、同じ)。

This, we believe, is a possible scenario from the future of music--a future in which music will be like water: ubiquitous and free flowing. Our views are not definitive, precise, or all-inclusive, but simply are snapshots of the future. In this future, music will be ubiquitous, mobile, shareable, and as pervasive and diverse as the human cultures that create it.

ここは『デジタル音楽の行方』の「水のような音楽」というヴィジョンを語る重要な箇所だが、そこで ubiquitous という単語が欠かせざるピースとして使われている。

そして、だ。中島聡さんが誤用と断言する "ubiquitous society" という表現も『デジタル音楽の行方』の第8章に登場するんだよね。

Radio enabled new music to be broadcast and heard all around the globe, and played a major part in creating a more musically ubiquitous society. A much larger audience. Ubiquitous media. Omnipresent music--and more money for all involved.

注意しなければならないのは、飽くまで "musically ubiquitous society"、つまり「音楽が遍在する社会」で一連なりで、中島聡さんの論旨に反するものではない。

しかし、どうしてかな。ワタシは中島聡さんの件のエントリを読んで楽しくなかった。少なくともワタシは、「アチャー、指摘するのが遅すぎたのかも知れない」と上から見下ろして苦笑いな人よりも、恥をかいてでも母国語以外の言葉で自分達の研究、技術を伝えようとする研究者、技術者に敬意を払いたい。

それに言葉ってそんな固定的なものですかね? 「ユビキタス社会」と、例えば「Web 2.0」のどこが違うんですかね? 「Web 2.0 って何?」と聞かれて、(禅問答のような答えでなく)自信をもって定義を言える人がどれだけいる? 根があやふやなままで使われているという意味で五十歩百歩ではないか? しかも少し条件を加えれば、十分アリな表現なのに(英語にしろ日本語にしろ)。

それにどうして中島さんは、日本人研究者、技術者の使う "ubiquitous society" がそれこそ「Web 2.0」のように受容される未来を想像しないのだろうか。「Web 2.0」という言葉をバシッと定義できなくても、ブログがあり Wiki があり、それら CGM をつなぐ RSS があり……と我々が緩い合意の上で語るように、英語圏の人に「ubiquitous society ってヘンな言い方だけど、要は○○をみんなが使って、×××システムに△△△が組み合わさった生活を言うんだろ?」と受容される、つまり "ubiquitous society" という言葉を使う人たちが生み出す技術や製品により世界が変化し、それに伴い "ubiquitous society" という言葉の意味合いも変わる可能性をどうして想像しないのだろう。

そんなことありえない? そうだろうか。我々には身近な例があるじゃない。コンピュータの世界には、元々は必ずしも良い意味ではない hack という単語を見事に転用してみせた先達がいるのだけど。

大半の日本人研究者、技術者は単に深い考えなしに誤用しているだけかもしれない。誤用と分かれば、これから英語で論文などを書く人達に啓蒙することは大事だろう。それに ubiquitous という単語に関し、実はワタシは人のことをとやかく言えない。

『デジタル音楽の行方』のサポートページを見た人なら知っていることだが、ワタシは ubiquitous という単語の訳を「遍在する」とすべきところをすべて「偏在する」に間違っている。それでは意味が反対だ!

しかし、赤面しながらサポートページに追記しながらも、一方でワタシは同じ読みで形も似た漢字なのに意味が反対になるなんて面白いなと思ってしまった。これはこじつけだとしても、日本語であれ英語であれ言葉は生き物であり、時間とともに変化する。日本語から言葉が一つ消された世界よりも、技術によりその言葉の意味が見事に変化してしまった世界をワタシは見たい。もちろんそこから大したものが生まれず、自然と忘れ去られるならそれはそれでよいが。

さて、『デジタル音楽の行方』で ubiquitous とくれば、上にも書いた「水のような音楽」というフレーズを浮かぶが、ナップスタージャパンがサービス発表会で使ったのは「水道の蛇口のように音楽を」で、一人盛り上がってしまったが、他に言及している人がなかったので、ワタクシが意地でも書いておく。

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

Omakase(おまかせ)が英語になっている? Omakase(おまかせ)が英語になっている?を含むブックマーク

もう一丁英語ネタ。先日 Boing BoingOmakase links: I wanna tear you apart(注意:リンク先には一瞬ギョッとする画像があります)というエントリを見て、アレっと思った。

Omakase って? 「お任せ」のこと?

Wikipedia で調べてみたら、既に Omakase のページがあった。BukkakeHentai などと異なり、日本語なのに対応する日本語版ページがないという特殊な例である。

そういえば、Amazonおまかせリンクが Amazon.com でも Amazon Omakase Link としてそのまま使われているという例もある。やはりジャパニーズ寿司屋から広まった言葉なのだろうか。

大西科学の人がライトノベル作家になっていた! 大西科学の人がライトノベル作家になっていた!を含むブックマーク

くだらな日記大西科学のジャッキー大西さんが本を出しているのを今更知る。

しかも単にウェブサイトを本にしたものではなく、「ジョン平とぼくと」のライトノベル書き下ろしだよ(作者名は「大西科学」ですか)。これはすごい。

ジョン平とぼくと (GA文庫)

ジョン平とぼくと (GA文庫)

大変失礼ながら、大西科学が巡回先ではなくなっていたため本のことを知らなかったのだが、久しぶりにサイトを見て、ずーーーっとコンスタントに雑文を書かれていることに驚いた。三人の親となり、雑文も書きながら、小説を仕上げるなんてものすごいことである。

ワタシは肩書きは必ず「雑文書き」にしている。これは「ライター」という言葉が嫌いというのもあるが、自分が雑文界に憧れてサイトを始めたというのが大きいからだ。そうした人たちから仲間として扱われたことはほぼ皆無だけど。

大分前に大西科学でアンケートがあり、最も好きな雑文を問われ、ワタシは確か以下の三つを挙げたように思う。

[] スミスとローリング・ストーンズの両方のアルバムカバーを飾った唯一の男  スミスとローリング・ストーンズの両方のアルバムカバーを飾った唯一の男を含むブックマーク

こないだルー・リードのドキュメンタリー映画について書いたが、気になって Wikipedia の Walk on the Wild Side のページから辿り、Holly WoodlawneJoe Dallesandro のページを見てみた。

Holly Woodlawne のページにはアンニュイな写真がありますが、現在はそりゃもう……てなことが書きたいわけじゃない。問題は Joe Dallesandro だ。彼は「ワイルドサイドを歩け」の歌詞に登場するだけでなく、ロック史に名を残す二枚のアルバムのジャケットを飾った男だって知ってた?

Smiths

Smiths

一枚は The Smiths の記念すべきファーストアルバム。これが映画からとられたものであることは知っていたが、彼だったとは……

Sticky Fingers

Sticky Fingers

そしてもう一枚は The Rolling Stones の最高傑作に挙げられることも多い『Sticky Fingers』。一部で悪趣味とも言われたこのモッコリは彼のモノだったのだな!(笑)

両方ともアンディ・ウォーホル絡みで、彼を経由してルー・リードにもつながるわけだけど、恥ずかしいことにジャケットの話は知らなかったねぇ……

[] ミッドナイトクロス  ミッドナイトクロスを含むブックマーク

最新作『ブラック・ダリア』が普通に傑作らしいブライアン・デ・パルマの代表作のひとつ。というより、近年ではタランティーノが激賞したことで知られているのかもしれない。本作がなければ、『パルプ・フィクション』におけるジョン・トラボルタの復活もなかったのかな。

大昔にテレビでやったのを一度観たきりで、非常に後味の悪い(しかし、ワタシはこの上なく好きな)エンディング以外大方忘れてしまっていたのでレンタルしてみた。

それにしてもよくできたサスペンス映画である。デ・パルマらしい映画のための映画というか、原題(Blow Out)はアントニオーニの『欲望(Blow Up)』を意識したものなんだろうが、とにかくエンターテイメントに徹して魅せてくれる。トラボルタは若々しく、ジョン・リスゴーの凶悪さも見事。

しかし、である。超B級というべきデ・パルマによる脚本は破綻がなく、ちゃんとつじつまのあった出来を前にして、またデ・パルマらしい達者なカメラワークを存分に楽しみながら、この人には映像作家として決定的に欠けているものがあるんじゃないかという思いがちらりちらりと頭をよぎった。

それが何であるかはワタシには分からないが、星条旗をバックに叫ぶナンシー・アレン、そしてその後彼女を抱くトラボルタのバックに打ち上がる花火という流麗というより出来すぎな映像をみながら、余計なことを考えてしまった。

2006-10-02

2005 (C) Frédéric Jacquot

増井俊之さんのこと 〜My Winnie My Godzilla増井俊之さんのこと 〜My Winnie My Godzilla〜を含むブックマーク

ITの発明おじさんこと増井俊之さんが10月から米アップルに移籍するというニュースを聞いたときは心底驚いた。そしてその衝撃がおさまると、氏のクパチーノでのご活躍を心から祈る気持ちとともに、なんともいえない寂しさというかうまく表現できない複雑な感情が湧いてきた。

当方は氏と親しいわけではなく、何度か宴席をご一緒させていただいたことがあるだけである。はじめてお目にかかったのはおよそ三年前になる。

ワタシにとって増井さんは何より POBox の人であり、今は亡き(?)Unix Magazine の『インタフェースの街角』(asin:4756146627)の人であり、他にも PalmWikiQuickML など当方にも馴染み深い仕事がいくつもある、言ってみれば偉人クラスの人である。

宴席での増井さんは温厚で楽しいおじさんで(失礼)、楽しそうにいろんなガジェットやソフトウェアを披露する姿は、チャーミングと形容したくなるものだった。そして、これは宴席に限らないのだが、氏は偉ぶったところがまったくなく、周囲に気を遣わせない。とにかくマイペースなのが秘訣なのかなと思う。

氏のこれまでの仕事と温厚な印象が重なり、ワタシは増井さんのことを第一線の研究者である同時に、成功者として満ち足りているのだろうと勝手に思っていた。しかし、その初めてお会いした日の深夜、品川駅前のアンミラ(笑)で、自らのヴィジョンについて力強い調子で語る増井さんのパワフルさに慄き、自分の浅はかさを思い知った。

とはいってもその温厚さに甘え、「賞金の600万円は何に使われました?」といった無礼極まりない質問をしたこともあったのだが(本当に申し訳ない)、増井さんがその程度で満足していないであろうことは想像できた。

輝きを取り戻したアップルで、増井さんが存分に力を発揮されれば素晴らしいと思う。スティーブ・ジョブズが、増井さんが作った技術を Boom! という言葉とともに世界に紹介する日を楽しみに待ちたい。

なお、今日の画像は例によって Wikimedia Commons より。

[] 「76世代」の光と影?  「76世代」の光と影?を含むブックマーク

上に挙げた二つの記事には共通点がある。いずれも AERA に掲載され、そして「76世代」と言われる30歳になるかならないかの層を対象としたとした文章である(中田英寿は1977年生まれだが、早生まれ)。しかし、文章の内容ははっきりと明暗が分かれる。

余談だが、一時期当方の仕事場の休憩室に AERA が揃っていたため、休憩時にはコーヒー片手に AERA ばかり読んだものである。おかげで AERA の煽り記事が大好きになってしまったのだが(笑)、前者など名人芸の域に達してますな。

その「ヒデ世代の憂鬱と焦燥」には「32歳のライター、津田大介さん」のコメントが掲載されているが、氏はワタシと同い年で Beaten Generation に属する。いや、これはワタシが勝手に書いているだけだが、津田さんのコメントにあるように Google の創業者であるラリー・ペイジセルゲイ・ブリンは、いずれも我々と同年の1973年生まれだったりする。

昨年、はてなの近藤淳也さんに話を伺ったとき、「76、77年生まれが一番面白いことをしていると言われますが」と話を振ったところ、氏は「70年代後半がそうなんです!」と強調していて、「この野郎、自分をその範疇に入れやがって」と内心ニヤリとしたものである。そういえば、『「へんな会社」のつくり方』の宣伝文句には「U30世代」という言葉が使われており、このときも「アナタもう30なっとるやんけ!」と内心突っ込んだものである。後者については、編集者が確信犯的にやったものだろうが、言ったもの勝ちなんだなと思わないでもない。

「76世代」と括られる必然性が本当にあるのかはよく分からないが、光と影があるにしろ、ワタシとしてはできれば光の面と関わり、刺激を受けたいものだと思う。

そういえばはてなにも水野貴明(id:mizuno_takaaki)さんという73年生まれがいたな。水野さん、社長が日本にいない間に会社乗っ取っちゃったらどうよ、ってムリか。

最低なユーザインタフェースを実現する14の黄金律 最低なユーザインタフェースを実現する14の黄金律を含むブックマーク

こういう記事は好きだな。うまくニュアンスを訳せないものもあるが、詳しくは元ページを見てくださいな。

  1. ユーザを不要な作業で煩わせ続けろ!
  2. 標準に従うな!
  3. 動作を遅くしろ!
  4. 可能な限り省略形を使え。元の用語を入れるスペースがある場合は特に
  5. 技術用語でユーザを教育しろ
  6. 重要でよく利用する機能はユーザの見えるところから隠せ
  7. アプリケーションはマウスだけで操作させる。キーボードショートカットなど提供するな
  8. アプリケーションの利用を真のチャレンジにしろ!
  9. エンドユーザを避けろ!
  10. 悪い例のメッセージを使いまくれ!
  11. ユーザの予測に反した悪いデフォルト値を設定するよう気を遣え
  12. システムが応答する度に作業のコンテクストを破壊しろ
  13. ユーザに楽させるような機能を捨てろ。奴らは煩わせておけばよい
  14. 時間やリソースを浪費するプロセスにユーザが割り込みをかけられないようにしろ

別の意味で「教えてクン養成マニュアル」を思い出すな。

[][] ルー・リードのドキュメンタリー映画『ロックンロール・ハート』のDVD発売  ルー・リードのドキュメンタリー映画『ロックンロール・ハート』のDVD発売を含むブックマーク

ルー・リード:ロックンロール・ハート [DVD]

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これは以前深夜にテレビでやったのを観たことがあるが、キラ星のような面々が Lou Reed のことを誉めまくるという彼のファンとして大変気持ちの良い映画である(笑)

この映画については昔ヘタクソな文章を寄稿したことがあって……と紹介しようと思ったら、そのサイトがつながらなくなっている! うーん、どうしよう。でも、今読むと恥ずかしい文章ばかりだからそのままでもいいかな(笑)

『ロックンロール・ハート』に話を戻すと、どうしても上に書いた豪華な面々に目がいくが、ワタシがほろりときたのは、彼の貴重なヒット曲「ワイルドサイドを歩け(Walk on the Wild Side)」の歌詞に登場するホリー(・ウッドローン)とジョー(・ダレッサンドロ)本人が登場し、「いい曲だよね」と肩寄せ合って口ずさむシーンである。

Amazon ではまだ25%引きで買えますね。

[] ワーナー、DVD20本を各980/690円で再販  ワーナー、DVD20本を各980/690円で再販を含むブックマーク

おっと、これも紹介しそびれていた。Amazon980円劇場映画版という感じだが、1000円以下の廉価版 DVD セールとなるとどうしても気になる。

しかし、980円のほうにはピンとくるものがないな。690円のほうでオススメなのは『フォーリング・ダウン』か。

フォーリング・ダウン [DVD]

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マイケル・ダグラス主演の映画にしては知名度が低いが、確かに奇妙な映画である。何より主人公に感情移入できないからだが、彼が暴走をエスカレートしながら装備がパワーアップしていく過程がなんともブラックで、ユニークな映画に仕上がっている。

[] マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作の『沈黙』を映画化  マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作の『沈黙』を映画化を含むブックマーク

大分前にそういう話を聞いていたが、来年の夏にクランクインらしい。本当にやるんだ。

『沈黙』の舞台となったあたりに父親の実家がある当方としては当然興味があるし、『最後の誘惑』(asin:B000E6GB12)を撮ったスコセッシが手がけるとなればなおさらだが、個人的には最新作『ディパーテッド』のほうが楽しみだったりする。

これはワタシも大好きな『インファナル・アフェア』asin:B000FI9OZY)のリメイクである。マット・デイモンとレオナルド・ディカプリオの共演というのはそこまでそそらないが、ジャック・ニコルソン頑張っちゃってるみたいだし期待したい。

『沈黙』に話を戻すと、スコセッシによるリメイクが作られたら、遠藤周作文学館の来場者も増えるのかな。場所が辺鄙すぎるので関係ないか。

沈黙 (新潮文庫)

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