中山幸雄デジタルノート

中山幸雄デジタルノート



2017-04-29

桑原武夫氏の廃棄された1万冊




きのうのスクラップブックから。

讀賣新聞2017年4月28日朝刊。


f:id:yukionakayama:20170428103642j:image


   京都市教委は27日、

   文化勲章受章者で仏文学者桑原武夫氏の遺族から

   市に寄贈された約1万冊の蔵書が、

   遺族に無断で廃棄されていたと発表した。


   (中略)

   しかし、15年の向島図書館の改修工事で、

   蔵書の置き場に困り、

   当時の右京中央図書館副館長が、

   目録があることや、

   実物を見たいという問い合わせがほとんどないことから

   「保管は不要」と判断。

   廃棄処分を了承したという。

   館長や遺族には伝えていなかった。


f:id:yukionakayama:20170428104026j:image


廃棄された1万冊は二度と戻らない。

目録だけではなんともならない。

副館長の判断には疑問が残る。

一方、蔵書、寄贈書等の置き場に困る図書館のために

企業などからスペースの無償提供を募る呼びかけ、

体制の法的整備(税金の優遇措置等)ができるのではないか。


スペースが確保できず廃棄処分にするくらいなら

いっそ古書市場横流しして代金を着服してもらった方が

桑原蔵書が後世に残る可能性があった。

官僚だけ責めて処分しても

今後の解決にはならないと僕は思う。

4月17日に逝去した渡部昇一さんの蔵書は大丈夫か。


●●●

以下、Wikipedia(日本語版)から引用。


   蔵書のうち、特に学術的価値の高いものは

   生前に京都大学に寄贈され、

   人文科学研究所図書室に

   「桑原武夫文庫」(1047冊)が設けられている。


wikipedia:桑原武夫

wikipedia:渡部昇一

2017-04-28

さむいひは おとくだよ




スクラップブックから。

讀賣新聞2017年4月27日朝刊/28日朝刊。


f:id:yukionakayama:20170428103642j:image


讀賣の連載コラムで

僕が楽しみにしているのが「こどもの詩」。

びっくりするくらい新鮮な視点、言葉づかいの詩に

出会えることがある。


   おとく

   吉永塁・6歳


   ママ いつでも

   ぼくのこと

   ギューって(だきしめて)

   していいよ

   ぼくはあったかいから

   さむいひは

   おとくだよ


   (1995年)


f:id:yukionakayama:20170428105004j:image


   この詩に

   川崎洋さん(引用者注:二代目選者)は

   「かわいいというか、

   ずるいというか、

   かしこいというか、

   もうたいへんなものです」

   と評を添えた。

   (以上、4月28日付同紙朝刊より引用)


こんなことを言われたら、

ママ、たまらんでしょうね。

吉永塁くん、いまはもう

27、8歳になっているんですね。


f:id:yukionakayama:20170427125410j:image


歴代選者は、山本和夫さん(文学者)、

川崎洋さん、長田弘さん、平田俊子さん(いずれも詩人)の4人。

約200作品を収録した精選集「ことばのしっぽ」が発売中。

まだ都内5区の図書館には入っていなかった。

いずれリクエストして借りてこよう。


f:id:yukionakayama:20170427125416j:image


1999年掲載の詩「ねこ」を基にした

アニメ動画も公開中。


D

2017-04-27

米国の軍事的選択肢




きょうのスクラップブックから。

讀賣新聞2017年4月17日夕刊。


f:id:yukionakayama:20170427165905j:image


   米国のティラーソン国務長官

   マティス国防長官ダン・コーツ国家情報長官は26日、

   核・ミサイル開発問題を巡って緊迫する

   対北朝鮮政策について、共同声明を発表した。

   (中略)

   上下両院すべての議員を集めて異例の説明会を開き、

   トランプ政権危機感を共有した。


僕が注目したのは以下のコメント。


   説明会終了後、

   クリストファー・クーンズ上院議員民主)は記者団に対し、

   「(トランプ政権が)軍事的な選択肢が必要な場合に備えて

   どれだけ考え、計画しているかが明らかになり、

   真剣にさせられる説明会だった」と述べた。


f:id:yukionakayama:20170427165916j:image


日頃対立してきた民主党議員から

こうしたコメントを引き出したことは

トランプ政権の意外な一面を見る思いだ。

朝鮮半島にいまそれだけ危機が高まっている証明でもある。


共同声明全文は僕たちも読めるが、

説明会の内容は非公開。

国家の軍事情報だから機密は当然の措置だろう。

北朝鮮米国中国韓国の動向から眼を離せない日々が続く。

2017-04-26

あちらもこちらも大行列




表参道で会議に出席し、オフィスへの帰りがてら

「ランチははなまるにしよう」と寄り道することにした。


f:id:yukionakayama:20170426121556j:image


虎ノ門新橋の2店はご覧の行列。

いやぁ、オフィス街の店舗とは言え、この行列とは。

もしかして、みんな僕と同じく

「春の天ぷら定期券」(販売終了)を持ってせっせと通っているのか。


ふと見渡すと「小諸そば」も「吉野家」も大行列。

みなさん、ランチ代倹約が切実なんだろうな、と想像する。

昼時だから回転はいいんだろうけど、

この行列の最後尾には並びたくないな。


f:id:yukionakayama:20170329215549j:image


そのままふらふら歩いていたら、

まだ入ったことのない韓国料理店を見つけた。

好物のスン豆腐チゲが本日のサービス定食で780円が600円に。

ごはん、キムチお代わり自由

よし!きょうは、ここに決めた。

茎わかめ、もやしの小皿が付いてきた。

うれしいね。


政治家鈴木宗男さんが

「大臣時代、サラリーマンが毎日500円で昼食を取っている現実を

知らなかった。金銭感覚麻痺していた」

述懐していたことを思い出した。

2017-04-25

2人は手をつないで電車に飛び込んだ



きょうのスクラップブックから。

讀賣新聞2017年4月25日朝刊。


f:id:yukionakayama:20170425163624j:image


ベタ記事で気になる事件があった。

見出しはこうだ。


   電車に飛び込み

   高齢2女性死亡

   小田急柿生駅


僕が目にとまったのは以下の文章だ。


   神奈川県警麻生署の幹部によると、

   ベンチに座っていた2人が立ち上がって、

   手をつないで電車に飛び込む様子が、

   ホームの防犯カメラに映っていたという。

   1人はつえをついていた。


f:id:yukionakayama:20170425163923j:image


2人は仲良しだったのか。

行く末を悲観したのか。

病に冒されていたのか。

貧困にあえいでいたのか。

心中することで

あの世でも仲良しでいたかったのか。

つえをついていた友だちを気づかい、

一緒に飛び込むために手をつないだのか。


f:id:yukionakayama:20170424170015j:image


こんなシーンはいくら頭で考えても

とても書けないと思った。

事実は小説よりも奇なり、だ。


   小田急電鉄によると、

   この事故で上下計60本が遅れるなどし、

   約2万4000人に影響した。


24日午後2時25分頃のことだった。

2017-04-24

藤井四段、羽生三冠を破る(非公式戦七番勝負)




きょうのスクラップブックから。

讀賣新聞2017年4月24日朝刊。


f:id:yukionakayama:20170424121421j:image


インターネットテレビ局AbemaTV」が企画した将棋非公式戦

史上最年少棋士藤井聡太四段(14)の七番勝負。

佐藤康光九段(47)、深浦康一九段(45)らトップ棋士

次々勝利してきた。


f:id:yukionakayama:20170424121520j:image


終戦羽生善治三冠(46)。

藤井四段は羽生三冠を破り6勝1敗で7局を終了。

対局後の藤井四段の言葉。


   読み手にない手を羽生先生に指されて、

   対局中は焦りました。

   何とか勝ちましたが、

   勝負術が勉強になりました。


羽生三冠将棋界を支える幹部棋士たちは

勝負には敗れたものの

14歳のスーパースター誕生は

うれしい出来事であるに違いない。

次の対局ではぜひ若きスーパースターに雪辱完勝し、

勝負の怖さを教えてほしい。


f:id:yukionakayama:20170424165058j:image


藤井四段は昨年12月のデビュー以来、

公式戦13連勝中。

今回の七番勝負で唯一黒星だったのは

若手実力者・永瀬拓矢六段(24)だった。

AbemaTV、いい企画でしたね。

2017-04-23

古書に透明カバーを掛けてみました




ときたま小遣いで古書を買う。

紙の手触り、旧仮名遣いなど愛おしいが、

なんせ出版から年月が経っていて壊れやすい。

せめて手元に来たからには長く読める状態に保ちたいと

図書館の蔵書に掛けられている透明カバーに注目した。


f:id:yukionakayama:20170423114712j:image

ニチバン カバーフィルム ロール 350mm×1.5m CF-350R 透明

ニチバン カバーフィルム ロール 350mm×1.5m CF-350R 透明

ニチバン カバーテープ 35mm×8m CF-35TN 透明

ニチバン カバーテープ 35mm×8m CF-35TN 透明


近所の文房具屋にニチバンのカバーフィルム、カバーテープがあった。

ネットで貼り方の手順を親切に教えてくれる人もいた。

田中菊雄先生渾身の『岩波英和辞典(新版)』。1963年11月10日発行。

(島村盛助・土居光知・田中菊雄著)

高畠素之訳『資本論』(第二巻)。昭和3年(1928年)1月1日発行。

人間の年齢で言えば、それぞれ53歳、89歳。

年季が入っている。


f:id:yukionakayama:20170422203640j:image

斎藤秀三郎先生の英和に続いて、

田中先生らの英和—写真上—も復刊、頼みます、岩波書店さん)


本自体のほころびは修繕できなくとも、

耐久性が上がり、少々水に濡れても大丈夫。

ベテラン司書なら一冊3分でカバーをかける。

時間をかけても僕なりの仕上がりだけど、

本を大切に読むための保護ができて、満足。


f:id:yukionakayama:20170423114706j:image

(横から見ると、貼り方が甘いのがバレますね)


wikipedia:田中菊雄

wikipedia:高畠素之

wikipedia: 斎藤秀三郎


(文中一部敬称略)