韓国130万部も売れ、映画化にもなったこちらの本【82年生まれ、キム・ジヨン】 一気に読んでしまいました。 初めは表紙の青空の真ん中にキム・ジヨンと思われる顔の部分にどこか砂漠の様な感じにも見られる絵が描かれていて、題名もなんだか(不思議な題名だな)と思いながら手に取りました。 わたしもあなたも登場人物のひとり 作者:チョ・ナムジュ(ちょ・なむじゅ) あらすじ 目次 2015年秋 おかしくなったジヨン 1982年~1994年 家庭や学校での考え方や過ごし方について 1995年~2000年 2001年~2011年 2012年~2015年 盗撮カメラ ママ虫 2016~ 著者あとがき 【82年生ま…
深夜起床。ぼーっとする。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトの 二台のピアノのためのソナタ K.448 で、ピアノはマリー=ルイーズ・ヒンリクス、クリスティアン・ツァハリアス(NML)。2024.3.19 に二度聴いた演奏。同じ演奏を聴き返すことがめったになくなっているわたしなので、めずらしいことである。 ■ガルッピのピアノ・ソナタ ヘ短調〜第一楽章、モーツァルトのロンド K.494、C.P.E.バッハのロンド ニ短調、チマローザのピアノ・ソナタ第四十二番(オラフソン編)、モーツァルトの幻想曲 K.397 (断章)、ロンド K.485、チマローザのピアノ・ソナタ第五十五番(オラフソン編)、ハ…
未明起床。強い雨。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第五番 K.542 で、演奏はサバディ、オンツァイ、グヤーシュ(NML、CD)。■モンポウの「内なる印象」で、ピアノはオレナ・クシュプラー(NML、CD)。このピアニストはよほどわたしに合うんだな。 スーパー。小雨(こさめ)で少し寒い。 昼。晴れる。 今日の桜。 落花。雨でだいぶ散った。 ブルーベリーの花。 花蘇芳(ハナズオウ)。 ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。塩キャラメルフレンチ+ブレンドコーヒー473円。 チョ・ナムジュ『サハマンション』(原著2019)を読み始める。ディストピアものの長篇、というところ…
「それで、あなたが失うものは何なの?」「え?」「失うもののことばかり考えるなって言うけど、私は今の若さも、健康も、職場や同僚や友だちっていう社会的ネットワークも、今までの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。だから失うもののことばっかり考えちゃうんだよ。だけど、あなたは何を失うの?」(チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』ちくま文庫、2023) こんばんは。あなたは何を失うの(?)と問う妻に、そろそろ《子ども一人、持とうよ》って、《ノルウェー産の鯖を買おうよ》とでも言うかのように口にしてしまった夫は何と答えたのか。 世の男性は何と答えるのか。 得るものだって、あるだろう。私だったら…
私たちが記したもの posted with ヨメレバ チョ・ナムジュ/小山内 園子 筑摩書房 2023年03月01日頃 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す さて、出る本。「82年生まれ、キム・ジヨン」のチョ・ナムジュの短編集「私たちが記したもの」(3/1)出ます。全7編!特に気になるのが下のアマゾンの紹介文でも書かれている「誤記」という作品。「キム・ジヨン」発表後に様々な誹謗中傷に晒された著者の日々が描かれているらしい。その他の作品も気になるなぁ。読もう!!
本日、3月8日は、国際女性デー(International Women’s Day)、だそうだ。 新聞朝刊の本や雑誌の広告に、女性とかジェンダーに関するものが多いな??とおもったら、そういう事だった。しらなかった。そもそも、国際女性デーなるものがあることも、知らなかった。男性デーって、聞いたことがない。こどもの日はあるけど、おとなの日はない。。。 「国際女性デー(International Women’s Day)」は、1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって1975年に3月8日に制定されたそうだ。 そうして、主張しないと認められない女性の歴史があったという事…
『82年生まれ、キム・ジヨン』が話題だったので関心はあったのです。 同書を読もうと思っていて、同著者チョ・ナムジュのこちらを先に手に取ってしまいました。 それが、『サハマンション (単行本)』です。 う~む、誰かに解説してほしいです。 決して難解ではないのですが、理解が進まないのです。 韓国という国について、ワタシに背景知識や感覚がないからだと思います。 『愛の不時着』を観て、分断した国家に暮らすことにちょっと思いを馳せ、 『スカイキャッスル』を観て、社会格差と熾烈な受験環境を垣間見ました。 それなのに、『サハマンション』を読んでいて、隣の国なのに韓国のことをなんにも知らないんだなと、痛感させ…
サハマンション (単行本) 作者:チョ・ナムジュ 筑摩書房 Amazon ★★★ 南方にある都市国家タウン。そこは企業が運営する独立都市で、住民を階層付けする格差社会だった。ジンギョンとトギョンの姉弟はやむを得ない理由でタウンにやってきて、最低ランクの階層が暮らすサハマンションに転がり込む。サハマンションには様々な人が住んでおり、それぞれ物語があった。 「いいなあ。いいですよね、タウンの住民は」 ジンギョンの言葉にじいさまは苦笑した。 「ここは単なる巨大企業なんだよ。公共という名前の会社がふくれ上がっただけさ。金のない人たちは病院にも行けず、子どもも育てられないが、誰かさんのふところの中には金…
R読書会@オンライン 2021.10.31【テキスト】『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ・ナムジュ、斎藤真理子訳(筑摩書房) 【参加人数】8名 <推薦者の理由(参加者A)>女性史に詳しいFさんが参加してくださるということで、女性に関わる作品を取り上げようと話をしていた。『82年生まれ、キム・ジヨン』はフェミニズムの入り口のような作品。フェミニズムに詳しい人もそうでない人も、作品を通して話し合えればと思った。 <参加者A>◆印象に残った部分はたくさんあるが、とくにP98。就職がなかなか決まらないジヨンが父から「おまえはこのままおとなしくうちにいて、嫁にでも行け」と言われたとき、母オ・ミスクが言…
サハマンション:チョ・ナムジュ著のレビューです。 サハマンション 作者:チョ・ナムジュ 筑摩書房 Amazon 韓国の社会情勢を抑えておかないと、ちょっと読むのは厳しい 韓国人作家・チョ・ナムジュさんの作品です。まずは作品の雰囲気をざっくり感じられると思うのでAmazonからの引用ですがご覧ください。 「世界でいちばん小さくいちばん異常な都市国家」である「タウン」。そこでは……。「口にしたり書いたり印刷したりしてはいけない単語があった。…歌ってはいけない歌があり、読んではいけない本があり、歩いてはいけない通りがあった」。その中で、「サハマンション」は「唯一の通路もしくは非常口のような場所だった…
// ※本記事はアフィリエイトリンクを使用しています。 当ブログでは、顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍を観測・記録している。顔のない女性のイラストが表紙のフェミニズム関連書籍とは、典型的にはチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』やオルナ・ドーナト『母親になって後悔してる』に代表されるような、顔を草花等で隠した女性のバストアップの写実的なイラストを装画に用いたフェミニズム小説や人文書である。本邦では、2018年12月のキム・ジヨン刊行以降多数見られるようになり、明らかに流行と化している。 82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫) 作者:チョ・ナムジュ,斎藤真理子 筑摩書…
28歳の冬、恋愛とか結婚とか。 入籍。解放感は持続しない。 82年生まれ、キム・ジヨン。彼女の人生は私の人生でもあった。 産後の今読み返して思うこと 28歳の冬、恋愛とか結婚とか。 28歳の冬。この人と結婚するんだ。そう信じて疑いもしなかった彼と別れた。別れが受け入れられず「2年も付き合った。ハワイも行った。私は面白いし楽しい。これで結婚しない人は普通じゃない。これは犯罪」と意味不明な理論ぽい何かを並べ、彼を最後まで困らせた(怖) 別れは辛かった。でもそれ以上に、恋愛の出会いから信頼関係構築までの一連のプロセス(外見評価、価値観...)、結婚したことが人生で唯一の自慢みたいな人たちの”女性なん…
チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ(2024年2月19日読了)。 これを読んだきっかけは、頭木弘樹編のアンソロジー「うんこ文学」に収録されている、ヤン・クイジャ著、斎藤真理子氏の新訳による「半地下生活者」を読んだことだった。「半地下生活者」は「ウォンミドンの人々」という連作短編集の一編で、社会格差の中での個人の生活や心持ちについて丁寧に描かれていたる作品だ。主人公はトイレのない半地下の部屋に住み、上階に住む部屋のオーナーからトイレを貸してもらえない。同じ地区にある職場(自動車のマット工場)も半地下にあり、半地下to半地下の生活の貧しさが切ない。トイレ問題と貧し…
7時台には覚醒していたが、休日ということでやっぱり8時過ぎの起床。 カフェラテを淹れて昨日読みきれなかった「宇治拾遺物語」を読み切る。時代設定がハッキリしない話も多いという宇治拾遺物語。町田康の訳では「けっこう前」「かなり前の話」など「前」のバリエーションが豊富であり、前のレパートリーを読むだけでもちょっとおもしろ。さくさくと読めた。民衆の爆笑によって終わっている話が半分くらいかな。楽しそうでなにより。 宇治拾遺物語 古典新訳コレクション (河出文庫) 河出書房新社 Amazon ちょっと前に読んだ「82年生まれ、キム・ジヨン」の感想を途中までまとめる。有名な作品だけど、この作品はすごい。この…
小説7冊、漫画3冊の合計10冊でした 3月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2855ナイス数:0アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-7)読了日:03月29日 著者:皆川 博子スキップとローファー(10) (アフタヌーンKC)読了日:03月25日 著者:高松 美咲開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)読了日:03月21日 著者:皆川 博子サハマンション (単行本)読了日:03月17日 著者:チョ・ナムジュ楽園とは探偵の不在なり (ハヤカワ文庫JA)読了日:03月12日 著者:斜線堂 …
令和6年度読書会日程 開催日:毎月第2水曜日(*印は第4水曜日) 時 間:13時から16時まで 場 所:市民館2階 第2会議室(※変更となる場合もあります) ★竹原読書会のアーカイブから過去の感想文などをご覧いただけます。 開催日 書 名 編著者名 4月10日(水) 推し、燃ゆ 宇佐美 りん 5月8日(水) 老いを愛づる 中村 桂子 6月12日(水) ボタニカ 朝井 まかて 7月10日(水) 家庭のない家族の時代 小此木 啓吾 8月14日(水) 学習会(7月までの本から) 9月11日(水) 広島へのさまざまな旅 大江 健三郎 10月9日(水) ケーキの切れない非行少年たち 宮口 幸治 11月1…
82年生まれ、キム・ジヨン チョ・ナムジュ 訳 斎藤 真理子 【あらすじ】 1982年生まれのキム・ジヨンはある日突然、身近な人たちの人格が憑依したかのようになる。 カウンセリングを受けながら、ジヨンの誕生から現在までの人生が明かされていく。 彼女の人生を克明に振り返る中で、韓国社会での女性たちに立ちはだかるものが浮かび上がる。 ノンフィクション的書法で描かれるフェミニズム小説
70年代の韓国を描いたベストセラー チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』を始めとした数々の韓国文学の翻訳により、今ではすっかり日本を代表する韓国文学の紹介者として知られている斎藤真理子だが、今回紹介するのはその訳業の原点になったという小説だ。 こびとが打ち上げた小さなボール (河出文庫 チ 8-1) 作者:チョ・セヒ 河出書房新社 Amazon 1942年生まれの作家チョ・セヒによる小説『こびとが打ち上げた小さなボール』は1978年、韓国が過酷な独裁体制のもとにあった時代に刊行され、以来300刷を超えて読まれ続けている大ベストセラーだという。(日本語版は2016年単行本→2023年文庫…
アマプラで映画視聴、145作品目は「スワロウ」でした。個人的レーティングは8/10です。異食症を扱った一風変わった映画ですが…アメリカ版の「82年生まれ、キム・ジヨン」といった感じもします。 完璧な夫、美しいニューヨーク郊外の邸宅、ハンターは誰もが羨む暮らしを手に入れた。ところが、夫は彼女の話を真剣に聞いてはくれず、義父母からも蔑ろにされ、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。そんな中、ハンターの妊娠が発覚する。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独は深まっていくばかり。ある日、ふとしたことからハンターはガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられる。彼女は導かれるま…
// 過去記事の続きです。 www.infernalbunny.com 榎本マリコの装画はなぜ求められるのか 顔のないイラストが表紙の本 1.妻のオンパレード The cream of the notes 12 2.男性性を可視化する――〈男らしさ〉の表象分析 3.彼女の名前は 4.絶縁 顔のない女性の映画広告 5.アシスタント 6.Stopmotion (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 榎本マリコの装画はなぜ求められるのか 前回の記事では、韓国発のフェミニズム小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の流行以降増えたように感じられる…
2024/01/23 (火)19:00 - 20:30 『星をつるよる』(パイ インターナショナル)著者来日記念 キム・サングン×すんみ ~韓国で生まれた「真夜中の絵本」が日本に届くまで~ CHEKCCORI(チェッコリ) http://ptix.at/3al1hH 星をつるよる 作者:キム・サングン PIE Amazon 私たちが記したもの 作者:チョ・ナムジュ,小山内園子,すんみ 筑摩書房 Amazon カチコチ れいぞうこ だいさくせん 作者:ユン・ジョンジュ PIE Amazon
2023年に読んだ本や見た映画の振り返りをしようと思ったけど、 改めて振り返ると、去年はめちゃくちゃ漫画読んでました。あと韓国アイドル(主にセブチ)にはまってました。 あれ、全然書けることないかもーと思いつつ振り返る。 映画は25本見てました。少ないし、そんなに心動く出合いがなかったです。 おととしか、セリーヌ・シアマの『燃ゆる女の肖像』を見たときは、しばらくこの映画から抜け出せないくらいで、すごい才能のある監督の素晴らしい映画だと思ったんですが、それくらいの衝撃を受けることはなかった。ただ、数打たなきゃ出合えないんですよね。だから絶対数が足りなかった。 挙げていくと 「ゴッドファーザー」フラ…