『平家物語』に登場する白拍子。見事な芸と美しさによって平清盛の寵愛を受ける。のちに清盛は別の白拍子・仏を愛するようになり、祇王は清盛のもとを追い出される。しかし、自分と同じ境遇である仏の芸を見るよう、清盛に勧めたのは祇王自身であった。祇王は母・妹と寂しく暮らし、やがてともに出家する。そこへ、かの仏も出家したいと言って加わり、四人は静かに暮らし往生をとげたのだった。
平家物語〈1〉 (岩波文庫)
こんにちは。 お能の謡本を読む会です。 「如何なる神なりとも佛なりとも、祇王があらん程はご対面は叶ふまじき由仰せ候ふに」 (いかなるかみなりともほとけなりとも、ぎおうがあらんほどにはごたいめんはかなうまじきよしおおせそうろうに」 【単語】 如何なる >>> どのような、どういう 程 >>> あいだ 由 >>> 趣旨、旨 仰せ >>> おっしゃって 候ふ >>> ございます、「あり」の丁寧語 【文法】 なり >>> 〈断定〉の助動詞「なり」の終止形 ※ 「である」と訳します とも >>> 〈逆接の仮定条件〉の接続助詞 ※ 「たとえ〜でも」と訳します ん(む) >>> 〈婉曲〉の助動詞「む」の連体…
こんにちは。 いにしえの世界に触れて、しばしの現実逃避。 お能の謡本を読む会です。 「又加賀の国より佛御前と申す白拍子、罷り上り。浄海の御目に懸りたき由を申し候へども」 (またかがのくによりほとけごぜんともうすしらびょうし、まかりのぼり。じょうかいのおんめにかかりたきよしをもうしそうらえども) 【単語】 加賀の国 >>> 今の石川県南部 申す >>> 申し上げる、「言ふ」の〈謙譲語〉 白拍子 >>> 平安末期に起こった歌舞を舞う遊女 罷り >>> 参上する、身分の高い人のもとに行く意の〈謙譲語〉「罷る」の連用形 上り >>> 地方から都へ行く「上る」の連用形 浄海 >>> 平清盛が出家した後の…
祇園精舎《ぎおんしょうじゃ》の鐘の声、 諸行無常の響《ひびき》あり。 娑羅双樹《しゃらそうじゅ》の花の色、 盛者《しょうじゃ》必衰の理《ことわり》をあらわす。 おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。 猛《たけ》きものもついにはほろびぬ、 偏《ひとえ》に風の前の塵《ちり》に同じ。 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com 【ふるさと納税】薩摩錫器 箸置き(桜・青海波・梅・麻の葉・トンボ)5個セット《メディア掲載多数》鹿児島 伝統工芸品 錫製品 錫製 箸置き 錫 食器 …
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 ひとへ に風の前の塵におなじ。 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷 【第1巻】 【ふるさと納税】 着物 ベビー服 ファースト 袴 赤ちゃん ベビー着物 コットン お正月 初節句 ハーフバースデー お誕生日 セット ファースト着物と袴のセット 男の子用(麻の葉文様/紺) ベビー ベビー用品 プレゼント ギフト価格: 35000 円楽天で詳細を見る [rakuten:f192023-fujiyos…
《新聞の投稿に惹かれてリクエスト》https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2023/02/18/164328 寄贈依頼はその後どうなったか不明のまま4月、それとは別に相互貸借で見ることができました。 小川正吾さんの言葉のとおり、ほんとうに美しい本でした。藪俊彦さんの「能」への想いがひたひたと迫り、凝縮された人生に胸が熱くなりました。ちょうど5月の定例能があるのを知って、ネット予約して出かけたその日は雨風の強い寒々した日、久しぶりの能楽堂でした。 5月定例能 / 5月7日(日) 午後1時開演能 「胡蝶」藪克徳狂言「隠狸」炭光太郎能 「藤戸」松田若子 *…
私が平家物語に惹かれるのは、平家にスポットライトを当てつつ、たくさんの登場人物による群像劇でもあるからだと思う。 その中で、描かれ方が画一的な分、想像の余地も大きい女性たちに注目してみたい。 今回は祇王と仏御前について、主に経済的視点(?)から考えてみたい。 祇王の物語は『平家物語』の序盤、個人的にはかなり唐突に始まる。 平清盛は好色なだけでなく残酷な人物ですよ〜という趣旨だと思うが・・・ もう少し具体的に書くと 祇王も仏御前も白拍子である。 白拍子とは当時の最先端の芸能で、祇王は白拍子のトップスターだったが、それゆえ清盛の目に留まり、屋敷に囲われる。 数年は寵愛を受けるが、仏御前という新人の…