近世の豪商フッガー家はグローバリズム的な形態で経営を行っていました。 大航海時代華やかなりし頃、ヨーロッパで大規模な商業活動をおこなっていた豪商が何軒もあります。その中で日本で特になじみのあるのがイタリアのメディチ家ですが、それを上回るのがドイツ南部のアウスブルグを中心にグローバルマインドで活躍したのがフッガー家です。当時各国に20以上の支店、60の都市に駐在員や代理店を置きその間での国際取引網を構築しました。これらのネットワークを活用して、多数の領主や国王に融資を行い、その見返りとして国家資源の抵当権を設定したりして巨万の利益を上げました 。経営も現在の合名会社形態で、一族で資本を出し合い近…