離島を除いて日本で最も人口が少ない自治体の野迫川村の賑わいに『国原譜(250202)』は思う。スーパーも信号もない、97%が山林という過疎の村は近年、えらいことになっている。雲海を目当てに、外国人も含めて年間5万人もの観光客が訪れているそうだ。熊野古道と高野山に近いのも、集客のプラス要因という。東京からだと約6時間もかかるのに、人々を引きつける雲海の魅力。7カ所のビューポイントがあり、山並みなど景色が違って見えるのも楽しい。天候に左右されやすく、“空振り”も当然あるのに、外国人までが引き寄せられている。「絶景」画像が世界中に拡散していく、SNS時代ならではの観光事情といえよう。「雲海を抜けたそ…