《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 戦後に開発された気動車は、ガソリンよりも安全性の高い軽油を燃料としたディーゼルエンジンを採用することにしました。戦前に一応の基礎設計が完了していたとはいえ、開発の中断と技術の途絶、そして戦時戦後の混乱によりこれらの設計資料が散逸するなどの混乱もあったようですが、国鉄の技術陣とメーカは苦労の末に初の制式ディーゼルエンジンであるDMH17系を開発しました。 総排気量17,000cc、直列8気筒のこのエンジンは、基本的にはシリンダーを横置きにするもので、出力は150PSから180PS程度にとどまりました。これほどの排気量で…