判決を聞くドナルド・トランプ前大統領(出典)The New Yorker 不倫相手への口止め料として支払った13万ドルを小切手や帳簿、請求書などのビジネス書類で「弁書士費用」と虚偽の記載した疑いで有罪判決が下されていた、ドナルド・トランプ前アメリカ大統領に量刑が言い渡されました。「無条件の放免」という異例の量刑で、書類上は有罪判決を受けた扱いにはなるものの、実質的な罰則はないというものです。なぜ、このような判決が下されたのでしょうか。アメリカと日本の司法制度の違いを比較しながら見ていきましょう。 大陪審(Grand jury)と陪審員(Jury) 今回のトランプ前大統領の事件を捜査したのは、ニ…