うるう秒

うるう秒

(サイエンス)
うるうびょう

[英] leap second
うるう秒(閏秒)は、協定世界時において、原子時計による時刻系「国際原子時(TAI)」と、地球の自転に基づく時刻系「世界時(UT1)」の誤差を調整するために、追加(あるいは削除)される1秒のこと。
地球の自転速度が一定でないために行われるものであり、TAIとUT1の誤差が0.9秒以上開くことが予想された場合に、原子時計の時刻に1秒を挿入もしくは削除して調整する。
1972年6月30日に第1回の調整(1秒追加)が行われ、これまでに26回追加されているが、削除された実績はない。

調整時期・方法

12月か6月の末日に優先して行われ、それでも補正が不足する場合には3月か9月の末日の最後の秒*1に対して追加、または削除を行う。
追加する場合は「23時59分60秒」を追加し、削除する場合は「23時59分59秒」が省かれる。

次回の実施予定

  • 調整が行われる半年前に発表される。

これまでの実施日(UST)

年月日 うるう秒 協定世界時−国際原子時
27(予定) 2016年12月31日 +1秒 -37秒
26 2015年6月30日 +1秒 -36秒
25 2012年6月30日 +1秒 -35秒
24 2008年12月31日 +1秒 -34秒
23 2005年12月31日 +1秒 -33秒
22 1998年12月31日 +1秒 -32秒
21 1997年6月30日 +1秒 -31秒
20 1995年12月31日 +1秒 -30秒
19 1994年6月30日 +1秒 -29秒
18 1993年6月30日 +1秒 -28秒
17 1992年6月30日 +1秒 -27秒
16 1990年12月31日 +1秒 -26秒
15 1989年12月31日 +1秒 -25秒
14 1987年12月31日 +1秒 -24秒
13 1985年6月30日 +1秒 -23秒
12 1983年6月30日 +1秒 -22秒
11 1982年6月30日 +1秒 -21秒
10 1981年6月30日 +1秒 -20秒
9 1979年12月31日 +1秒 -19秒
8 1978年12月31日 +1秒 -18秒
7 1977年12月31日 +1秒 -17秒
6 1976年12月31日 +1秒 -16秒
5 1975年12月31日 +1秒 -15秒
4 1974年12月31日 +1秒 -14秒
3 1973年12月31日 +1秒 -13秒
2 1972年12月31日 +1秒 -12秒
1 1972年6月30日 +1秒 -11秒

うるう年とうるう秒

うるう年の2月29日は、地球の自転周期と公転周期の比が整数でないことが原因で発生する誤差を、周期的にうるう年で調節している。対して、うるう秒は地球の自転速度が様々で24時間0分0秒からずれ、その累積誤差が0.9秒を越えないようにするために適宜導入される。うるう年とうるう秒に因果関係はない。

存続をめぐる論議

1972年の導入以来、世界的な情報化が進むにつれて、「うるう秒は必要ない」とする廃止派の声が高まっている。1999年以降、国連に属する担当機関「国際電気通信連合(ITU)」が廃止の是非に関して審議を行ってきたが、未だ解決策には至っておらず、結論が先延ばしにされている。
なお、「廃止」がされた場合の誤差は、50年間の累積で30秒、100年間の累積で100秒程度と試算されている。

廃止派の意見

  • 情報化社会へのリスクを懸念する(アメリカ・フランス・日本など)
    • 「うるう秒に対応するために必要なコンピュータープログラム操作が引き起こすトラブル発生を回避したい」

存続賛成派の意見

  • 情報化社会へのリスクよりも、その他の分野への影響を懸念する
    • 「うるう秒の挿入を行ったとしても情報関連分野への影響は少なく、原子時計との差が開いていく方が、天体観測やGPS等、影響を及ぼす範囲が大きい」(イギリス・中国・カナダなど)

*1:協定世界時基準

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