介護士として、私は日々たくさんの入居者様と接しています。その中で、「怒る」ことで自分の気持ちを保ち、結果的に日々をうまく乗り切っている方が意外と多いことに気づきました。 「怒る」という感情は一般的に「よくないもの」と考えられがちです。 確かに、怒りにまかせて人を傷つけるのは避けるべきですが、実は「怒り」には、恐れや不安を乗り越え、前向きに生きるための力があるのです。 今日は、私が出会った入居者様のエピソードを交えながら、「怯えるより怒るほうが難なくやり過ごせる」という視点についてお話ししたいと思います。 怯えから怒りに変わったBさんの話 ある日、私が担当していたBさん(70代の女性)が、いつも…