漢字で書くと「狐狗狸」。
かな文字と「はい」「いいえ」を書いた紙の上に十円玉を置き、1人または複数人でその十円玉に触れてこっくりさんを呼び出すと、自然に十円玉が動いて質問に答えてくれるというもの。
動物の霊を使った交霊術のひとつとされ、もちろん遊びや迷信のひとつではあるが、かつて中高生の間でブームになったことがある。
集団ヒステリーを催したり、突然挙動や精神がおかしくなってしまう女の子がいたりしたため、学校によっては硬く「禁止」されたところも多い。
メリットとしては同級生の異性と手を握れるとかそんなところか。
西洋のウィジャ盤、テーブルターニングなどを元にしている。エンジェルさん、キューピッドさんなどの変型もある。
消灯後間もなく舎監の眼を盗み、ベッドのわきにある机に鳥居と五十音を書いた紙を用意して十円玉を置く、通常は人差し指だが僕達は小指を軽く触れさせるだけでスルスル動き、鉛筆に持ち替えてこっくりさんに似顔絵をお願いすれば、器用に一筆書きで描き、あなたは女性ですねといった具合に相手が幽霊なれど親近感がわく。 ある晩3人でやるために同室のLを仲間に入れ、こっくりさんを呼び出して質問したのはいつものこと、問題はここからでLが自分のこめかみに両手をあてたのは耳のつもりだったか、口でピョンピョン云いながら兎跳びで部屋から出ていこうとしたのを、部屋の者総出で取り押さえたが、Lは身長が180センチほどあるから体重も…