1997年の年の瀬、ニッポンの空気は、なんとな~くざわついていた。山一證券が自主廃業を発表、北海道拓殖銀行も経営破綻…。「金融ビッグバン!」なんて言葉が飛び交って銀行マンたちが毎日ピリピリ、証券会社の営業が街から消え、スーツの裾から悲しみが漂っていた、あの頃。 けれども!私はそんな世情の冷たい風をよそに、全力でアツく燃えていた。 だって、目指すはハワイ!カナダC社から「700トン売ったらご褒美にハワイ旅行ね♡」という“アメ”がぶら下がっていた。もうそれは、TORIA!必死の形相でソコを目指していた。 しかしこの製品、ライバルも多かった。大手1社の他にも中堅商社が4社ほど、同じような製品販売で競…