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大阪の下町にあるホルモン焼きを舞台に繰り広げる人情味溢れる浪花節ドラマ。
1981年、はるき悦巳の同タイトル漫画を劇場用アニメ映画化、TVアニメ化したもの。
1991年には「チエちゃん奮戦記じゃりン子チエ」として再TVアニメ化された。
高畑勲監督作品。
はるき悦巳原作(漫画アクション連載)の漫画をアニメ映画化。
連載開始後は同紙で連載中だった『ルパン三世』を最終回に追い込む程の人気だったという。
『じゃりン子チエ』のアニメ映画化に時間はかからなかった。
映画会社やTV局を巻き込んだ権利獲得争奪戦が始まり、東宝、キティミュージック、東京ムービー新社の3社による共同製作という事でなんとか落ち着いた。
そして声優陣は、当時、漫才ブームだったことが手伝って吉本興業のオールスター。
1981年の4月に念願のロードショーとなった。同時上映は植田まさし原作のサラリーマン短編コミック「フリテンくん」
今から考えればスタジオジブリが声優ではなくタレントを起用する傾向の、先駆かも? とウガッタ見方もできるが、
当時のインタビューで高畑は、「西川のりおはテツにぴったり。」と持ち上げておきながらも、タレントの起用は自分の意思ではなかった事を匂わせている。
(「協力」として、喜劇演出家の澤田隆治が参加しているのも、大きいと思われる)
数ヶ月後の同年10月に今度はTVアニメ化。
MBS・TBS系金曜日19:00よりOA開始。
ところがテレビ朝日が裏番組に『ドラえもん』をぶつけてきた。
今や国民的人気アニメ『ドラえもん』が全国ネットでOAされる*1に至ったエピソードでもあり、面白い歴史の一幕である。
この勝負は『ドラえもん』が勝ち現在に至る。
映画版は吉本興業のオールスター、TV版は主要キャスト以外は関西出身の声優。
そこでどうしても演技力に差が出るが、『じゃりン子チエ』の魅力はネイティブな大阪弁にある為、棒読みでも関西人が楽しめる大阪弁を追求する方が結果的には良かったのだ。
また、アニメーション製作よりも先に音声収録を行うことで、役者達の技術不足をフォローする手法が取られていた。
以下、映画版
関連語:大阪弁
*1:それまでは、関東ローカル(夕方6時50分からの帯番組)と全国9局ネット(日曜朝8時30分からの30分番組)だった。
はるき悦巳の代表作にして最大のヒット作。
1978年〜1997年に双葉社の週刊漫画アクション(当時)に連載。全786話。
1981年にアニメ映画化、同年毎日放送制作によりTVアニメ化。以後、関西圏を中心に再放送多数。
1988年ファミコンゲーム「じゃりン子チエ-ばくだん娘の幸せさがし-」発売。
1991年には「チエちゃん奮戦記じゃりン子チエ」として毎日放送制作で再テレビアニメ化。
新書版の単行本は全67巻。
現在入手できるのは文庫版で、全47巻。
同世界を舞台として、猫の小鉄を主人公とした「どらン猫小鉄」*1「じゃりン子チエ番外編」*2「帰って来たどらン猫」*3がある。
現在、双葉社Webマガジンにて小鉄を主人公とした「帰って来たどらン猫2」を連載中。
関連語:リスト::漫画作品タイトル
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