「レッド・ワン」はホリデーシーズンというより、「クリスマス」に向けて製作されたスペシャル感のある作品で、大物俳優が多数出演しているせいで学芸会のようでもある。ただ、それは意図的になされた仕掛けとも思える。クリスマスに見慣れた俳優が小芝居のような設定で集結するのは、いかにも特別感がある。 その中でも主人公の視点となるジャック・オマリーを演じるクリス・エヴァンスは、「キャプテン・アメリカ」のような正義感は欠片も持っていない小悪党を小気味よくこなす。サンタクロース役のJ.K.シモンズは存在感のある役柄と演技ながら、出番が限られてしまうのが残念だ。ルーシー・リューも好きな俳優だけに、ちょっと物足りない…