・…「文明」にどっぷりと浸かった僕たちにとって、深い森での暮らしは快適とは程遠いものでもあった。最初は川の水さえ飲めなかった。…空腹の余り、動く度に立ちくらみがした。仕方なく休んでいると、屋根から巨大な虫が落ちてきた。…蛾、蠍、ゴキブリ、、コオロギ、蝙蝠。どれも大きく数えられないくらいたくさんいて、何よりも無遠慮だった。昼間に森を歩けば蚊やら虻やらダニやらに襲われた。数日で百か所以上を食われた。 ・祝祭のための狩りを除けば、彼らは腹がすかない限り狩りには行かない。好きな時に眠り、腹が減ったら狩りに行く。起きて、食べて、出して、食糧がなければ森に入り、十分に足りていれば眠り続ける。「富」を貯め込…