球技の一つ。米式蹴球、鎧球とも。サッカー(アソシエーション・フットボール)がお父さん、ラグビー(ラグビー・フットボール)がお兄さんという表現もある。ラグビーとちょうど対極に当たる進化をした競技。国際的にはまだまだ普及していないが、アメリカ人の国民的娯楽の地位は既にベースボールからアメフトに移行している。
アメリカでは単に"Football"でアメリカンフットボールのことを指す。日本でも関係者とかコアなファンは「フットボール」と呼ぶが、一般的には「アメフト」という呼び方が最もポピュラー。一部には「アメラグ」という呼び方もあるが、不思議なことに「アメリカン・ラグビー」という競技は存在しない。
なお、一部新聞社などは「アメフット」と表記する。
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オフェンスとディフェンス各11人がフィールド上で、楕円球のボールを相手チームのエンドゾーンへ持ち込むか、フィールドゴールを成功させることにより得点を競う。アメリカンフットボールがラグビーと違う最大の点は前方へのパス(フォワードパス)を投げられることだろう。(ただし、フォワードパスは1回の攻撃につき1回だけ許される)オフェンス(攻撃)にはファーストダウンからフォースダウンまで4回の攻撃の機会が与えられ、ディフェンスはオフェンスの進撃を阻止しようとする。オフェンスが4回の攻撃で10ヤード以上ボールを進めると、次のファーストダウンが得られる。こうして攻撃を継続して得点できれば、得点したチームがキックオフを行う。4回の攻撃で10ヤード進めなかった場合、攻撃権は相手チームに移る。4回目の攻撃で10ヤード進めなかった場合、その地点で攻守交替となるので、3回の攻撃で10ヤード進めなかった場合、4回目の攻撃を放棄して、パントキックによる陣地の回復を図ることが多い。
アメリカンフットボールの試合は通常、1Q(クォーター)15分で4Q、正味1時間で行われる。が、しょっちゅう時計が止まるので実際には3時間から4時間ぐらいかかる。第2Qと第3Qの間にハーフタイムと呼ばれる休憩時間がある。第1Qと第3Qはキックオフでプレーが始まる。日本国内の試合では会場の都合などで、1Qを12分に短縮している場合が多い。
なお、攻撃途中でタイムアウト*1が設けられる。他に反則・パス失敗・アウトオブバウンズの場合、時計が止められる。
反則を犯した場合、反則の重さによって罰退が課される。なお、プロ(NFL)と学生(NCAA)ではルールが異なる部分があり、反則の一部も異なっている。
アメリカで人気No.1スポーツとして定着。その圧倒的収益性から地球上のプロスポーツで最も成功しているビジネスモデルと言われている。
アメフトの欧州での普及を目的創設されたリーグ。ファームのないNFLへの登龍門であり、日本人もプレーしている。欧州ではドイツ・オランダなどラグビー人気が低い国でアメフトが盛んな様だ。
なお、2007年のシーズンをもって NFLE 終了が発表された。
日本における社会人が参加するトップリーグ。秋季リーグ後のトーナメント戦で優勝チームを決定する。優勝チームは学生代表チームと日本選手権(ライスボウル)で日本一を争う。
1999年より4年毎にワールドカップが開催されている。日本は第1回、第2回を2連覇。ただし、この2大会はアメリカが出場していなかった。2007年の第3回は川崎で開催され、米国も出場した。日本は決勝でアメリカと対戦し、オーバータイムの激闘の末、惜しくも敗れた。ただし、米国のメンバーは大学卒業生(ノンプロ)の選抜チームであり、バスケットボールのドリームチームとは大きく異なっていた。
アメリカンフットボールのうち、最強チーム決定戦、オールスターなどの重要なゲームをボウルゲーム(BOWL GAME)と呼ぶ。NFLの王座決定戦であるスーパーボウル、米国大学の強豪が戦うローズボウル、シュガーボウル、オレンジボウル、コットンボウルなどが有名。
日本における主なボウルゲームは以下の通り。
*1:チーム・タイムアウト前後半各3回まで。レフリー・タイムアウトなどもあり。