以前から一度は観ようと思いつつ、なんだかんだと先延ばしにしてきた「ワイルドバンチ」をようやく鑑賞。ペキンパーの最高傑作として推す声も多く、期待は膨らんだが、かなり落胆させられる出来だった 冒頭と終盤の銃撃戦では如何にも「血まみれのサム」らしい切れ味が光るものの、要となるストーリーの描写が不足しておりカタルシスに欠ける。かつて、或る盗みの件でしくじり、現場から逃走したパイクと捕縛され監獄へ送られたソーントン。そのふたりが、前者は流れ者一味のリーダー、後者は彼らを追う賞金稼ぎとして向き合うのが本話の核になると思うのだけども、パイクとソーントンの双方が相手に対し、過去の経緯を含めて、どんな感情を抱い…