年代:1299年〜1922年
名前の通り、トルコ系のオスマン(オットマン)によって建てられたイスラム諸王朝の一。
以前はオスマン・トルコとも呼ばれたが、近年は"トルコ"を付けない。オスマン帝国が多民族国家であり、トルコ人で構成された国家ではない為。
アナトリアに本拠を置き、うっかりティムールに滅ぼされそうになったりしながらも1453年には東ローマ帝国(ビザンツ帝国)を滅ぼしコンスタンティノープルを占領、イスタンブールと改名して首都とした。さらに各地を征服、アジアとヨーロッパにまたがる大帝国を築き上げた。
その君主はスルタンに加えてカリフの称も持ち、名実ともにイスラム世界を代表する存在となった。
二度にわたってウィーンを攻囲するなどヨーロッパ世界を大いに脅かしたが、やがて欧州列強の力が拡大するとともに圧迫され、衰退。
最終的に第一次世界大戦の敗戦を原因として、ムスタファ・ケマルのトルコ共和国によって取って代わられた。