花びらとその他の不穏な物語 著者 グアダルーペ・ネッテル 訳 宇野和美 花びらとその他の不穏な物語 作者:グアダルーペ・ネッテル 現代書館 Amazon 特異的であるが故に普遍的であるものというのは面白い。という表現を思い出す一冊。一方通行の愛が大きければ大きいほど、不穏な物語になるということを再確認することができた。仮に【良い愛】と【悪い愛】があるとすれば、この物語にある愛は【悪い愛】に分類することができて、悪いが故に美しくもあるのだけれど、あり得ないことだが同時に美しさというものが微塵もなくって、それがめちゃめちゃに気持ちが悪い。どいつもこいつも、一方的な自己愛を相手にぶつけている。 そし…