「非行少年を知ってどうするの?」「学べることはないよ、犯罪者だよ」「近づきたくない」――そんな声をよく耳にします。 確かに、非行少年が犯した犯罪そのものから学ぶべきことはありません。あるとしたら、 「犯罪をしてはいけない」という当たり前の教訓だけ。 しかし、本当にそうでしょうか? 非行少年たちはなぜ犯罪に走ったのか。その背景を知らない人が、実はほとんどではないでしょうか。 そして、それは発達障害や知的障害とも深く関わっています。 私も本書に出会うまでは、その実態をまったく知りませんでした。 今回ご紹介するのは、児童精神科医・宮口幸治氏の『ケーキの切れない非行少年たち』(2019年7月20日、新…