コーヒーの香り

朝、目を覚ますと、不思議な香りが漂っていた。 それはまるで花々や森の中にいるような、豊かで魅惑的な香り。 私は、その香りを探すようにベッドから起き歩き出す。 香りの誘いに導かれ窓の方へ。そして私は窓を開ける。 そこには鮮やかな花が咲き誇っていた。その香りが窓から部屋に漂ってきたのだ。 「いつから咲いていたのだろう」 忙しい平日には気付かなかった香り。 私は興奮しながら外に出た。 一歩足を踏み出すと、香りが一層濃くなり、私を包み込んでいく。 まるで自然そのものの魔法が私を引き寄せるかのよう。 するとまた違った香りが現れる。 私は歩を進める。私の五感を刺激している。 ここにも花がたくさん咲いている…

10年ほど前に気づいたのが、自分は嗅覚が異様に強いというか敏感。人と比較できないからそれまで気づかなかったけど、自分では、あらゆる匂い、臭いに反応して不快であったり、心地よかったりした。 結婚して一緒に暮らすようになってから、ハニーには匂わないものが私には匂う。とかあり。 で、決定的だったのはコーヒーのバリスタクラスに通った際、コーヒー前の原産地やどこの店の焙煎とかを香りを嗅いで見極める課題があり、私は１００点だった。その時に、あれー、嗅覚違うのかしら、となんとなく気づいた。 それからは、「前世は犬だったんじゃないか」とハニーに揶揄われてた・・懐かしい思い出。 で、聴覚もそうかも。微細な音が聞…