折り返し地点を過ぎた帰り道みたいな日々なので、これまで捨ててきたものを拾い集めたり、その答え合わせのようなことをしたり、そんなことをしがちです。 これは、もしかしたら「ミッドライフクライシス」の症状なのかもしれません。 過去、特に十代に置き去りにしてきてしまった多くのものと、もう一度出会い直したいと、最近よく思います。 そんな出会い直しの一つとして、島崎藤村「初恋」の朗読音源をつくっていました。 たぶん教科書に載っていたと思うんですが、まるでなんとも思わず素通りしていました。 十代のイノセンス。 そのようなものは、失ってみないとわからないのでしょう。 初恋 島崎藤村 まだあげ初めし前髪の 林檎…