方丈記 (光文社古典新訳文庫)作者:鴨 長明光文社Amazon 作品概要・所感 1212年頃に書かれたとされる一冊。激動の時代を生き抜いたミニマリスト、鴨長明による住居論といった趣の随筆である。 都を襲った5つの大災害を経て、生きづらいこの世につくづくうんざりした長明は、世俗を離れ、京都の外れは日野山に、方丈の庵を建てる。妻子も下僕も持たない彼は、ただひとりでそこに暮らしつつ、やりたいときにやりたいことをやり(琴を弾いたり歌を詠んだり)、やりたくないことはやらず(念仏をするのが億劫なときは勝手に休む)、辺りを散歩したり風景を眺めては季節の移ろいを感じたりする、そんな静かな生活を送るようになる……