LEICA M-P TYP240 / VOIGTLANDER NOKTON CLASSIC 40mm F1.4 シャッターを切る。音が響く。 シャッターを切ることで世界は、 写真に残るものと、そうでないものの二つに分かれる。 どうやら写真は、時間と空間を静止させる芸術らしい。 光が定着し、そこにあった時間と空間が平面化される。 写真の中の世界は、いつまでもその形を保ち続ける。 これはもしかすると、別れでもあるのかもしれない。 撮られたものは写真として残り、止まる。撮られなかったものは時間と共に流れていく。 私たちは過去に戻ることも、未来に進むこともできない。 ただひたすらに現在を浴びることしか…