feat.The Style Council そんな連絡一つ寄越さない薄情な男なんか忘れさせてやる!って、つい躍起になってしまう。 今夜はフレッドもいないしバイトも休みだから、ちょっと背伸びをしてライブが楽しめるレストランにケイトを誘った。 「こんなところ初めて……大人の世界って感じね? ドキドキしちゃう!」 レストランの入り口で目を輝かせるケイト。 「ブライトンならナイトスポット、色々あるでしょ? 年上の彼だし、もっと大人な場所でデートしてるんじゃないの?」 なんて、ちょっと勝ち誇ったように意地悪く言うと、彼女は軽く溜め息を吐いた。 「彼はこういう場所は苦手だし、お金もないしね。それに私、ア…