シリーズ第1作『First Blood』の原題を、日本は『ランボー』と人物名のタイトルで上映した。5作目の『ランボー/ラスト・ブラッド』はシリーズ完結篇であり、いよいよランボーとは何者なのか?を定義するタイミングである。 ミャンマーから故郷アリゾナの牧場へ帰ったジョン・ランボー。ベトナム戦争の後遺症に苦悩しながらもボランティアで山岳救助をしている。これまで無数の人間を殺してきた贖罪なのだろう。 序盤、鉄砲水によって3人のうち2人が山で命を落とす。この濁流はランボーの止めようもない運命。誰かを守るのではなく、殺戮マシーンでしか生きられないという宿命の暗示でもある。 現代の映画はハッピーエンドでな…