辻村深月による日本の小説。書き下ろし。
人気作家チヨダ・コーキが、ファンによる殺人ゲームにより筆を折ってから10年。「コーキの天使ちゃん」によって復活を遂げたチヨダ・コーキは、新人脚本家・赤羽環に誘われ、彼女がオーナーを務める「スロウ・ハイツ」に入居し、クリエーターを志す狩野たちと暮らし始める。加々美莉々亜の存在から変革を始めていたスロウハイツでの生活は、ある日、一通の郵便が環の手に渡ったことで大きく揺れ始める。
<本レポ>♢スロウハイツの神様:辻村深月 繋がりの連続性が交差し、深みをもたらす- 辻村深月著「スロウハイツの神様」端的に言って非常に好みの作品だった。作者の辻村さんに最近はまっている一環で本書を手に取ったが、ますますファンになった。 「スロウハイツの神様」(辻村深月/講談社、上下巻) 「スロウハイツ」というアパートでルームシェアをする人々の物語。この「スロウハイツ」は「現代版トキワ荘」のようで、住民は脚本家、小説家などクリエイターと、漫画家の卵、映画監督の卵、画家の卵など、クリエイターを志す者たちが集っている。 中心人物は脚本家の「赤羽環」と、小説家の「千代田公輝」。スロウハイツで巻き起こる…
表紙は引用です。 https://amzn.asia/d/3N5oLP3 読書:スロウハイツの神様 久しぶりにオーディブルで 小説を読んでいる。 上巻は8時間半くらい。 ひとりひとりの 性格だとか 関係性だとか 聞いていて面白い。 自分よりだいぶ年下の年代の お仲間のお話だけれど なんだか、ふっと タイムトリップだとか パラレルワールドだとかみたいに 別世界なんだけど 自然に その、お仲間の場に入っていく感覚。 たーのーしーいー♪ 仲間同士の友情だとか 嫉妬だとか 見栄を張ってみたり 恋心だとか いろいろ。 人の心っていろいろと 変化するしね。 こうありたいって思っても その通りにいかなかった…
読むスピードが亀ですが読了しました。 「スロウハイツの神様 上下巻」著・辻村深月 フォロワーさんにオススメしてもらったので読みました。 というか、私が初めて辻村先生の作品で手にした紙文庫が「凍りのくじら」だったんですが(ちなみに初めて読んだのは電子書籍の「本日は大安なり」)「凍りのくじら」を読んだら次は「スロウハイツの神様」を読むと良いっていうのは調べて知ってました。 すっかり「凍りのくじら」を忘れてしまってて、読中は気づかなかったんですが「スロウハイツ」に出てきた写真家の芦沢さんって…「凍りのくじら」の主人公だった…んだね… 笑 辻村作品は前に出た作品の登場人物が別のところで出てきたりするの…
こんにちは。よろしくお願いいたします。 今回読んだ本はこちら!! スロウハイツの神様 上下 辻村深月著 上下巻2冊あります。 かがみの孤城を以前読んで辻村深月さんの他の作品も読んでみたいなと思い、購入し読書しました。 上巻を読んだ感じだと登場人物の若いクリエイターたちの青春の物語なのかなと思って読み進めていましたが、下巻で徐々に明らかになっていく主人公たちの過去や関係。 上巻では伏線が多数あり、下巻を読み進めていくとすべての謎が解ける・・・ 登場人物は多くいて、芸術家の卵や小説家などで一つ屋根の下暮らしている。 みんな結構よい人達に見えます。 正直最初は、主人公である女性は苦手なタイプでした。…
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon 「スロウハイツの神様」辻村深月(著)講談社 あらすじ 夢を追うアーティスト達の青春を書き綴った物語 まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 皆さんは、”トキワ荘”というものをご存知でしょうか? 東京都豊島区にあったアパートなのですが、あの漫画の神様、手塚治虫をはじめ、 「ドラえもん」の藤子不二雄、「おそ松くん」の赤塚不二夫(今は「おそ松さん」がスゴイ勢いですよね^ ^) などなど、偉大な漫画家達が同居し、切磋琢磨し腕を磨いた、伝説のアパートがかつてありました! 今回ご紹介させて頂く作品は、まるでその…
一時期、小説にはまって毎日のように活字を追いかけていました。 筆者はもともとは言語障害なのか、国語の現代文でも3行くらいしか読めなくて、それ以上読もうとすると頭から内容が飛んでしまいます。 ですから、学校の勉強はなんでもできたのに国語だけができなかったです。 いつも国語だけが平均点を20点くらい下回っていました。 そんな筆者が本を読んでいる人に憧れるのは当然であり、二十歳くらいの時に一念発起をして、一冊の小説を読み終えてみようと思いました。 その時に人気だったのが村上春樹さん。 その中でも人気だったのがノルウェイの森でした。 本屋で単行本を上下巻買い、これを無駄にしないためには読みきらないとい…
こんなに読後感の良い作品は久しぶりだ。 夢を追いながら共に刺激し合い、励まし合いながらスロウハイツで生活をする仲間達。漫画家の卵、画家の卵、監督の卵。皆それぞれクリエイティブな夢を持つ。頑張ったところで芽が出るかどうかは分からない。順調に行っているように見える仲間を見ると嬉しい反面、焦りが出たり。とても素直で人間らしい描写が多く、序盤でグッと心を持っていかれた。 クリエイティブな仕事をする以上、人と同じでは務まらない。それぞれの登場人物の個性が豊かでそれもまた楽しめた。一番気の毒だったのは加々美莉里々亜かな。注目を浴びたいがために他人を利用するも、結局は他人から利用され使い捨てられる存在。気の…
こんにちは。今日は推しているもの紹介Part2ということで、大好きな本についてのお話を。とはいえ、前回のゆにぞんほど語れるものではないためさくっとご紹介! スロウハイツの神様 / 辻村深月 辻村深月さんの小説ですね。この本との出会いは確か高校3年生の時。学校の図書室から借りたのが最初。今でも辛いことがあったり、心が枯れそうになったときに読む。 裏表紙のあらすじだけ引用しておきます。 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーあの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合…
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) 作者:辻村 深月 発売日: 2010/01/15 メディア: 文庫 スロウハイツに住んでみたくなった。最終章、千代田公輝の真っ直ぐな優しさが胸の中に心地よく残る。環の暗く悲しい過去に何も言わず、気づかれないよう寄り添う姿、これが人を想うということかもしれない。誰しも辛い過去や忘れたいこと、忘れられないことはあると思う。それに真っ向から立ち向かう環、そこから逃げも隠れもせず受け止めようとする公輝、反応は様々だけど、とにかく逞しく、強い。 環、スーの恋愛事情もなんだかもどかしくて、もっとうまくいかないものかと思いながらも、恋愛ってこうゆうこと多いよなと少し…
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 作者:辻村 深月 発売日: 2010/01/15 メディア: 文庫 クリエイターたちの物語。漫画家、脚本家、画家。 単純にこんな生活ができたら楽しそうと思ってしまった。けど、現実は厳しいだろう。 小さい頃からの夢はある日自分を苦しめ始めるんだろう。 もがいてもがいて、チヨダ・コーキ、環のような人間に近づきたくて仕方ない彼らの憤り、焦り、不安が伝わってくる。 小説を読んでいると、キャラクターが多く出てくるが、辻村さんの作品では各人物が鮮明にイメージされるため、物語に深みが出る。クリエイターが集まれば癖もつきもの。なぜかその癖が心地いい。優しい世界でしか描…
はてなブログを始めてみました。 以前まで自前サーバーでやっていたブログのアーカイブ∧これからのブログです。 マークダウンは残ってたからここに残しておきます。 正直、いままでのやつも削除しようかとも思ってたんですが、削除したくないと思って始めたブログなのでここにおいておこうと思います。だれかに見せるってわけでもないし。 たくさん読んでください。 今日は、いっぱいピアノを弾きました。ピアノ協奏曲 第2番 Op.18 第一楽章を練習しました。 これってオーケストラ用なんですかね。調べるとみんなオーケストラとピアノで演奏しています。実は数ヶ月くらい全く練習してなくて、この3日くらいで半分くらいまで弾け…
辻村深月さんの「スロウハイツの神様 (上)(下)」を読みました。 読後の感想は一言「さすが…!」 文章もキャラクター造形も構成も、辻村深月さんならでは、唸りたくなるほど見事です。 その中の一文 『口に出せないくらい好き、とか。簡単に名前が出せないくらい大事、とか。そういったことが人間にはある。』 これが、 ド直球で私の胸に刺さりました。 大事すぎて、誰にも見せたくない自分の気持ち。誰にも触れられたくない神聖な感情。 仲間内でキャーキャー言うのとはまた違っていて。 私の中にも未だどっしりと居坐っている乙女心、そのものを言い表しているんです。 これは そんな気持ちを大切に、いろんな物を削りながらも…
傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon 注)ネタバレ有です! まさか辻村深月作品でこんなにも心をえぐられるとは思ってもみなかった。朝井リョウかと思った。。。 傲慢と善良という二つの性格が対比された本作。恋愛小説とあるがテーマはズバリ婚活だろう。 欲しくなる責任と苦悩 何%結婚したいか?相手につける点数 他人を値踏みしてしまう傲慢さ おわりに:人生がうまく行く秘訣? 半年前までマッチングアプリに精を出し、そこで彼女ができた私だからこそ、共感できる部分も多々あったので印象に残った部分を書き残していきたい。 アプリを通じて出会い、2年付き合い、結婚することになった二人…
あけましておめでとうございます。 すでに年が明けて一ヶ月経った。何冊か本を読んで、まだ一ヶ月しか経ってないのに複数の良作に巡り会い、読書意欲が増すばかり。 その良作を紹介したいけれども、去年も良作に巡り会っているので、去年読んでよかった作品をいくつか記録に残そうと思い、久しぶりにブログ開いた。 ちなみに、推し活も去年は頑張った。夏までは記録残してたけど、秋冬はそこそこ現場行けたって感じ。少年たちを2回も見に行って、年末恒例のHeySayJUMPの東京ドーム行ってきた。 少年たちの感想書きたかったけど、いろいろ忙しくて(主にマチアプ笑 やめたけどね!)書く時間なかった。また改めて年末のコンサート…
この本を読んだきっかけ 書店でいつも人気ランキングに入っていた本作品。 女性のイラストが印象的でずっと気になっていたので読んでみることに。 辻村深月さんの作品は「スロウハイツの神様」が面白かったので他の作品も読んでみたいと思っていました。 私は昔から読書が苦手でしたが、ひょんなことから2年程前に 読書の面白さにはまり、月に2~4冊読んでいます。 癒し系の小説が好きなので偏りがあるかもしれませんが、好きな本を紹介しています! 傲慢と善良 作者:辻村 深月 傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon 傲慢と善良 (朝日文庫) [ 辻村深月 ]価格: 891 円楽天で詳細…
「スロウハイツの神様」と並ぶ初期の傑作 物語作家・辻村深月の力量がストレートに伝わってくる 第2章 ふみちゃんのうさぎ (一)「みんな、自分勝手だよ」 「うーん、人間ていうのは、もともと自分のことしか考えられない生き物なんだって。この間読んだ本にも出てたよ」 金属のはまった前歯を出して、ふみちゃんがにかっと笑った。 [81]「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。自分のためにしか涙が出ないんだって、そう書いてあった」 第4章 声の先生 (二)「確か、その時…
辻村深月さんのスロウハイツの神様を読みました。辻村作品の中でも評価が高いので期待してましたが、期待通りの良さでした。辻村さんの作品の中で一番好きなのはかがみの孤城ですが、それに匹敵するくらい好きです。最終章の伏線回収が見事で彼の想いに胸が熱くなります。明確な主人公がない群像劇のような形なので主要キャラ毎に感想を書きます。以下ネタバレありです。 ・狩野 狩野目線で最初は物語が始まり、狩野目線の語りが多いので、主人公っぽい立ち位置です。ごく普通な人間に擬態していますが、実際はチヨダコーキより売れているダークウェルの作者でした。酷いイジメを受けていた過去があり、その闇から由来した才能によりダークウェ…
<よみレポ>♢V.T.R.:辻村深月 「中高生からの絶大な人気」を誇るが「いつか抜ける」と言われている「チヨダコーキ」の世界を体験できる。 前提として、「V.T.R.」は辻村深月さんの「スロウハイツの神様」内の登場人物である、小説家の「チヨダコーキ」のデビュー作という設定になっている。いわば“小説内の小説”なので、スロウハイツの神様を読んでいないとほとんど楽しめないと思う。 「V.T.R.」(辻村深月/講談社) 痛いほどに厨二心に刺してくるような作風がまざまざと描かれている。舞台は「マーダー」と呼ばれる殺し屋のみが殺人を許される世界。 登場人物はイニシャルになっていて、主人公のTはマーダーと言…
・2023年に読んだ本 1月 百年の孤独(ガルシア・マルケス) 2月 さよならの言い方なんて知らない。7(河野裕) 3月 ユア・フォルマ5(菊石まれほ) 4月 スロウハイツの神様 上下(辻村深月)・死にたがりの君に贈る物語(綾崎隼) 5月 コンビニ人間(村田沙耶香)・殺人出産(〃)・赤と青とエスキース(青山美智子)・十二国記 風の万里〜 下(小野不由美) 6月 リゼロ32(鼠色猫/長月達平)・光のとこにいてね(一穂ミチ)・城の崎にて(志賀直哉) 8月 サラバ! 上下(西加奈子) 10月 サクラダリセット1(河野裕)・信仰(村田沙耶香) 11月からは忙しすぎて読んでない。本は借りたけど途中までし…
朝 自分がオシッコに行ってるとき 母が椅子に座ってたのだけど 大きな物音がして 急いで見にいったら 母が倒れてた 椅子の手すりに 後頭部をぶつけたとかで 椅子に座っているとき 座り直そうとしたら バランスを崩して こけてしまったと 頭を打ったらしくて たんこぶができてた 悔しくてたまらなかった 一瞬だけ目を放しただけだったのに そんなときに限って 母がこけて頭をぶつけた あと少し トイレに行くのが遅ければ こけることを回避できたのに 本当につらかった 母も悲しそうにして泣いてた 痛みからじゃなくて 辛かったんだと思う アイスノンを枕に敷いて 横になってもらった 吐き気やしびれもなく 傷口から血…
仕事終わりに 品川駅で記帳して お金を下ろして 冷やしそばを食べた コロッケもつけて食べた とてもおいしかった 暖かい方が良かった気がするけど 冷たい蕎麦の方が早く食べられるからと 思ってそっちにした でもやっぱし 冬は暖かい方が良かったかもしれない ゼロハチゼロナナを読んだ 女友達とか大変すぎる 無理ゲー―だわ 題名も暗証番号で 誕生日だったのが分かって すっきりした ツナグの続編と スロウハイツの神様を読みたくなり 古本屋さんで注文した にしても面白い作品が多くて困る 次から次にとキリがない 海外ドラマも映画もそうだけど 終わりが見えなくて辛い やっと読み終わったと思ったら また次の新作が…
最近の色々なことを経て、私は私という人間と、日常について、また1つ考えることができたと思う。 ・絵を描くことは 実は昨日、私の作品が飾ってある展示を、家族で見に行った。その時に、近くにあった他の展示も2つ見た。そのうちの1つの展示を見ていた時に、とてもレベルが高くて、見た瞬間にすごっ!とびっくりしてしまうほど画力が高く、質感の良い作品があった。母のような女性が絵の中心で床に座っていて、横を向いてどこかを見ている。女性の両隣にはソファーや椅子などがあり、透明な人型がそこに座っている。私はこれを見て、まず画力のあまりの高さに驚いたし、過去や記憶のようなものを感じた。彼女はどこを見ているのだろうと、…
この展開は予想できてなかった。人は見た目で判断しちゃダメだ。 過去の体験や事実がわかると、いま起きてることの意味がわかるし、全然違った姿にもみえてくる。 当たり前だけど、下巻を楽しむための上巻だったな〜。 スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon
同じアパートでの共同生活という設定だけで、すでに面白い。めぞん一刻を思い出してしまう。 近くに才能がある人がいると刺激になるだろうけど、自分の現実も知りなんとも言えない気持ちになりそ。 タイトルの意味が、まだわからないが、下巻でわかるのかな。 スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon