「おっ、一気呑みかな?」 お医者さん監修のもとで、我が子は『ビフ』の経口投与ワクチンを脇目も振らずに一気呑みしている。珍しい味なのだろう。生まれてこの方二月あまり、乳より他のものを味わったことがないのだから無理もなかろう。 まぁ、経口ワクチンの呑みが良いと言っても、そんなのはあまり人口に膾炙されていないだけ自慢にもならないが、その堂々たる姿にはちょっと期待のようなものが持てる。もしかすると我が子はこの後に控える四発の注射にもまた動じることがないのではあるまいか・・・と。 呑み終わったら今度は横抱きにして、いよいよ注射のターンに入る。大きな頭を抱えるように持ったら、すかさず一本目が来る。ぷくぷく…