北海道上士幌町の糠平湖東岸にあるコンクリート製アーチ橋。
旧国鉄士幌線のタウシュベツ川にかけられた橋梁であったが、糠平湖が建設され橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、士幌線は湖を西岸を通るように新線が引かれた。この時に橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなった。糠平湖はダム湖であり、季節や発電によって水位が変化するため、橋梁全体が水に覆われてしまう時期もあれば、水位ゼロとなって橋梁全体が見渡せる時期もある。その様子から、「幻の橋」とも呼ばれるが、夏に水没し冬に内部に残存した水分が凍結し膨張する事を繰り返すため、コンクリート製である橋梁は年々崩壊し、橋の上は立ち入り禁止になっている以上に、完全に崩壊するのは時間の問題になっているという意味でも「幻の橋」とも呼ばれる所以になっている。
かつては国道273号から糠平三股林道を経由し、タウシュベツ橋梁に直接到達することができたが、林道そのものが走行困難であるなどの理由から2009年に林道は閉鎖された。このため橋梁を見学するには
のいずれかを選択する必要がある。2. は特に糠平湖水位が放水のため水位0mとなるため、雪中の湖底を徒歩で歩き橋梁を間近で見学できる。