古代ギリシャの哲学者。 万物は、微小な粒子の集まったものであるとする「原子論」を提唱。それら粒子が集合離散して万物はできあがっているとする。この考え方は久しく受け入れられなかったが、19世紀のはじめにイギリスのドルトン(1766−1844)によってモデル化され、物理・化学学会に受け容れられるにいたる。 なお、デモクリトス自身は人間活動にシニカルな視点を持っていたので「笑う哲学者」と呼ばれる。
「慣習的な言い方によれば、色があり、甘さがあり、にがさがある。しかし真実には原子と空虚があるのみ……」(斎藤忍随訳) 「あわれな心よ、おまえは我々から確信を得ておきながら、その我々(諸感覚)を打ち倒すのかね。我々の打倒はお前の転倒なのだ」(内山勝利 他訳) 前者は斎藤忍随の『知者たちの言葉』(1976)の最終章にある。この新書ではギリシア哲学者の代表としてヘラクレイトスとパルメニデスを主に扱い、そして第三の哲学者として最終章にデモクリトスを扱っている。 後者はカーク&レイブンの『ソクラテス以前の哲学者たち』の第2版からだ。 この2つの断片はシュレーディンガーがその著『自然とギリシャ人』で引用し…
三角錐は高さ方向に三角形が縮小しながら、頂点で点となった図形とみなすことができる。四角錐も五角錐も、それぞれ四角形や五角形がそのまま縮小しながら、点になる。 例えばの話、三角形が回転しながら、生成する三次元形状はどのようなものだろう? そう!これが、そのイメージだ。断面を離散的に動かして生成しているので、連続ではないことを注意しておく。 超高速回転の三角錐 以下、計算式について、補足する。凸であれば何角形でも同じ方式だ。 正方形をベースとして、回転がともうなうと座標はどうなるのだろうか? うえの式は回転係数ωでグルグルしながら、t=1で頂点の高さhになる正方形の頂点の4つの(x, y, z)座…
ソクラテス以前の自然哲学者として一括りにされるアブデラのデモクリトスは、一般には古代ギリシアの原子論提唱者として知られる。 量子情報科学者のスコット・アーロンソンがその著書の冒頭でデモクリトスの断片を引用している。 知性:慣習として甘みがある。慣習として苦みがある。慣習として色がある。しかし現実には原子と空虚しかない。 感性:愚かな知性よ、私たちをないがしろにしようというのか。おまえの根拠は私たちから得ているくせに。 原子と空虚しかないと知性は判断し、感覚情報は慣習でしかないというのが、前半の言い換えだ。ふつうの原子論の説でもある。感性はその判断の根拠は感覚情報しかないではないかと反論している…
・大坂なおみ( 23歳)1997.10.16生 【陰占】 【陽占】 辛 庚 丁 車騎 天印 卯 戌 丑 禄存 貫索 鳳閣 乙 辛 癸 天馳 石門 天南 丁 辛 戊 己 午未天中殺 ・天馳星 天馳星はあの世の星と言われ エネルギーは最低の1点です この世の頂点の星は天将星で12点ですが 天馳星はあの世の頂点の星と言われます 精神性が最も高い星という事になります なので天馳星を持つ人は この世の事に拘ったりするよりも 精神性を鍛える人生を過ごした方が良いでしょう 算命学では強い方を鍛えなさいと言います なおみさんは 多くの精神的な葛藤や苦しみに直面するでしょうが その事が必要な宿命だとも言えますし…
しま:今日から3回は、ギリシアとヘレニズムの文化です!まずはギリシア哲学! 生徒:先生、哲学ってなんですか? しま:わかんないです。さて!世界で最初に哲学を生み出したのはギリシア人でした。畑仕事は奴隷の仕事。家事は全て女性の仕事。暇を持て余したギリシア人男性はいろいろ考えた。そして前6世紀頃より、哲学が始まった。 生徒:何を考えたんですか? しま:最初のテーマは「世界は何でできているのか」だった。これ、哲学っぽく言うと「万物の根源は何か」となる。この万物の根源のことをギリシア語でアルケーと言う。イオニア地方で流行したので“イオニア自然哲学”とも言います。 生徒:ほぉ。それで、誰が何をアルケーだ…
2017年3月20日初版第1刷発行 裏表紙「人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます『母ヘルウィアへのなぐさめ』。仕事や友人、財産とのつき合い方をアドヴァイスする『心の安定について』。古代ローマの哲学者セネカが贈る“人生の処方箋”。」 巻末の訳者解説によると、ゼノンに始まるストア派の第2のピークに、セネカやエピクテトス、マルクス・アウレリウスらが輩出。セネカはネロの教育に携わり皇帝就任後は補佐役として支えたが、謀反の疑いをかけられ自ら命を絶つ。ストア派は、人間はみな魂の中にロゴスを宿し、そのロゴスに正しく従うこ…
生成系AIで作成 そもそも哲学ってなにかしら、といいはじめると、哲学「以外」は何かということを厳密に定義しなくてはいけないので、ここではあまり深く考えずに、人間が考えたいろいろな自然哲学というようにとらえておくといいと思う。 ここで覚えておきたいのは、イオニア自然哲学を生み出した「ミレトス派」と、パルメニデスを中心とした「エレア派」、そして紀元前8世紀ごろのアナクサゴラスという哲学者だろう。 ミレトス派 初期の哲学でタレスを中心としてつくられたもの。自然の5要素などとよく耳にすることがあるが「火、風、雲、水、土」からさまざまな物質がつくらていると考えられていた。まるでRPGのクリスタルみたいだ…
文章を読むと文章を書きたくなる。 一昨日もそう思いながら電車に揺られ、自宅に帰りキーボードを叩くと上手くいかなかったからあきらめた。そして翌日、再び大学へ向かう電車の中で昨稿を書き上げたのだ。 作品を見るとき、その批評とはどうあるべきか。先日初めて五島美術館へ伺った。それはもちろん毎年GWに1週間のみ限定で公開される『源氏物語絵巻』のためであったし、目的も果たせた。しかしながら、私には何もわからなかった。その内容も、その価値も何一つ。 批評とは、作品に対して行われることとされているが、その実、内容は全く作品とは切り離されている。どちらかと言えば、作品から想起される内容こそが批評であり、作品はあ…
2021年10月15日発行 表紙「ガリレオもニュートンも哲学者!科学は、哲学とともに発展した‼」 裏表紙「イントロダクション 哲学で考えられてきた大問題が、4つある 第1章 科学の起源は、古代ギリシャ哲学 真の知を、3人の偉大な哲学者が考えた 第2章 科学を育てた! 中世と近世の哲学 観察重視の哲学者たちが、科学を生んだ! 第3章 科学と発展した! 近代の哲学 論理的な分析方法で、科学を再構築! 第4章 科学と歩む! 現代の哲学 研究者が、自分の専門分野の哲学を発展させた」 イントロダクション 本質を知る「形而上学」、正しく知る「認識論」、善悪や価値の判断をする「倫理学」、正しい推論をする「論…
M・ポングラチュ/I・ザントナー種村季弘/池田香代子/岡部仁/土合文夫訳『夢の王国―夢解釈の四千年』(河出書房新社 1987年) 大部の本。三部に分かれ、第一部は、夢をどう考えたかについて古代から現代までの歴史的地域的概観、第二部は、夢に登場する事物のテーマ別解説、第三部は、古代の文献を中心に夢解釈の事例集となっています。第三部は、事典代わりに使えますが、通して読むのはたいへんなので略しました。第二部と第三部を見れば、どちらかというと、夢の書というよりは、事物が象徴するものについての本。古代中世が中心で、近代以降の夢に関する部分がフロイト、シュテーケルに留まっていて手薄なのが不満です。 西洋、…
想像上のエピクロス エピクロス(紀元前341年-紀元前270年)は、古代ギリシャの哲学者であり、彼の提唱するエピクロス主義は享楽主義として知られている。彼はアトミストとしても知られており、デモクリトスの原子論を発展させた。彼の哲学は、特にプラトン主義とストア派と対立する形で展開されることが多い。プラトン主義では理想的な形相を重視するのに対し、エピクロスは現実的な物質世界を重視し、ストア派が禁欲的な生活を提唱するのに対して、エピクロスは精神的な快楽を追求することを目的とした。彼の哲学は、過去や同世代の哲学者の主張に反論する形でそのように主張した。
想像上のプラトン プラトン(紀元前427年頃 - 紀元前347年頃)は、古代ギリシャの哲学者であり、アカデメイアの設立者としても知られている。彼はソクラテスの弟子であり、後の哲学者アリストテレスの師であったことから、西洋哲学史において中心的な存在として位置づけられている。プラトンは、イデア論や「哲学者王」の概念を提唱し、形而上学、倫理学、政治哲学などの分野において革新的な考えを展開した。彼の著作は、対話篇を中心に構成されており、ソクラテスの姿を通じて様々な哲学的主題が議論されている。プラトンの思想は、西洋哲学や文化史に多大な影響を与え、後世の哲学者や学者に刺激を与えるとともに、現代に至るまで研…
量子の産声は光の研究から生まれ、 量子論の扉を開いたのは「原子」の研究だったよ~
2020年6月15日発行 裏表紙 「イントロダクション 古代から研究されてきた『無』 第1章 数字の『無』の誕生 数字としてのゼロが、インドで生まれた 第2章 自然界に登場する『無』の数 温度には絶対0度という下限がある! 第3章 空間の『無』の発見 17世紀のトリチェリが、真空をつくりだした 第4章 『無』の空間には何かが満ちている 真空では、素粒子が生まれては消える 第5章 時空の『無』が宇宙を生んだ 宇宙は、究極の無から生まれた」 第1章 ローマ数字は3999(MMMCMXCⅨ)までしか表せない。 第2章 温度には絶対0度という下限がある。電気抵抗ゼロとは電圧をかけなくても電流が永久に流…
読み進むのにやや時間がかかりましたが(;^_^A、こんな取り組みもあるんだなと興味深かったです。 (単行本で読んだので、↑の文庫とはページ数が異なります) P61 きわめて簡単に言えば、チューリングテストとはコンピュータが「人間に似ている」のか「人間に似ていない」のかを見極めようとする試みである。・・・ ・・・人間の能力とはなにか。人間はなにを得意としているのか。なにが人間を特別な存在にしているのか。・・・ ・・・ 僕は簡易実験のために、「あなたはどこにいますか?まさにここだという位置を指してください」といったことを他の人たちにお願いすることがある。ほとんどの人は自分の額やこめかみ、あるいは眉…
2023-03-15 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 2 月 24 日>(先勝 壬申 六白金星)下弦 Kristoffer Christel 第 11 週 第 27063 日 改めて言ふことでもないが、アインシュタインは本当に偉大な人であると思ふ。1905年に光量子仮説を発表した。光は波動の様にふるまふが粒子の様にもふるまふことを言った。量子力学の黎明期にその分野で重大な発表をしたのである。同じ年、ブラウン運動(植物の花粉が水中で不規則に運動する現象)は熱運動する媒質の分子同士がぶつかって引き起こすものであることを言った。「万物は原子でできてゐる」ことを説いたのは古代ギリシャの哲学者デモクリトス…
2019年8月7日第1刷発行 2019年9月30日第3刷発行 帯封「3000年の本物の教養を一冊に凝縮 世界史を背骨に日本人が最も苦手とする『哲学と宗教』を現代の知の巨人が初めて解説! 初心者でも知の大都市で路頭に迷わないよう、周到にデザインされ、読者を思索の快楽へと誘う。世界でも選ばれた人にしか書けない稀有な本 池谷裕二氏(脳研究者・東京大学教授)絶賛! 本書を読まなくても単位を落とすことはありませんが、よりよく生きるために必要な大切なものを落とす可能性はあります 宮部みゆき氏推薦!」 表紙裏「還暦で世界初のインターネット生保(ライフネット生命)を立ち上げ、古希で日本初の学長国際公募により立…
こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。 今回は西洋哲学の英語版Wikipediaの翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。 学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。
この世界のことに少しでも関心を持ってもらいたい。生きていく知恵を養ってもらいたい。知らなくても(たぶん)人生で困ることはないけど、知らないともったいない。そもそも、この世界っていったい何だろう。そんなことを少しずつ一緒に探究していきたいと思います。 この世界って分からないこと、不思議なことがいっぱいですよね? 今のように科学が発達する以前は、例えば進化論の考え方が無かったので人間は神が創造したとの考え方が一般的でした。また地球は平らと考えられていました(丸かったら北極点以外は地球から落ちてしまう…)。しかし現代人は人間がサルから進化したことや、地球は球状で重力により地面にへばりついていることを…