古代のギリシア。統一国家はなかったし、ギリシア人たちの活動は地中海世界全域に広がっていたので、どちらかというと「古代ギリシア世界」とのニュアンスで使われることが多い。古代ギリシャ
統一国家は存在しなかったけれども、国家の集合体という意味で古代日本と同様に考え、国家枠にいれておきます。
プシュケー(プシケー)とは、古代ギリシアの言葉で、もともとは息(いき、呼吸)を意味しており、転じて生きること(いのち、生命)、また心や魂を意味するようになった言葉です。 「息」は生命のしるしとして最も顕著なものでした。そのため、プシュケーという言葉は、生命を意味するようになったのです。また、プシュケーは、人間の心や精神、感情、知性など、人間の生きる上で重要なものを指す言葉でもあります。 ギリシャ神話には、プシュケーと愛の神エロス(キューピッド)の物語があります。この物語は、人間の魂の美しさと愛の力を伝える物語として、古くから人々に愛されてきたものです。 現代では、プシュケーは心理学や哲学などの…
『深田康算全集』全四巻(岩波書店、1930 - 31) 唐木順三だったか久野収だったか、記憶が判然としないが、ともかく京都学派の空気を浴びて育った論客による、肩の凝らぬ回想文だったか対談記録だったかで、読んだ記憶がある。 高名な京都帝国大学文学部哲学科には三教室があって、A が田辺元教授、B が西田幾多郎教授の教室だった。文字どおり当代日本哲学界を代表する教授がたで、学徒はいずれかの名教授に師事したくて京大哲学科へ進学した。 哲学C は深田康算(やすかず)教授で、こちらは哲学というよりも、美学や芸術論に寄せた柔軟かつ自由な教室だったという。田辺・西田のいわゆる「大哲学」に飽き足りぬ想いを抱き、…
ご訪問下さりありがとうございます。 ☆を付けて下さる方、記事をお読み下さる方、大変感謝しております。 今日も日差しが厳しいです🌞。これからお仕事なのですが、その前にブログを書いておきます。 最近出された仮想通貨で、ワールドコインというものがあるそうです。 これは、チャットGPTを開発したオープンAI社のサム・アルトマンさんが発行したもので、世界中の人にベーシックインカムを提供するのが目的だとか(下の動画)。 www.youtube.com ニュース記事も出ています(下の記事)。 www.coindeskjapan.com これ、誰でも貰えるそうなんです。でも、今のところ目の虹彩を登録する必要が…
歴史料理研究家の遠藤雅司さん。 古代ギリシア、古代ローマなど遥か昔の料理を、研究文献や当時の資料を当たることでレシピを突きとめ、再現料理を作っています。古代メソポタミア料理にいたっては、粘土板に書かれた楔形文字の情報から再現したんだとか。 そんな遠藤さんに、歴史料理の再現にハマったきっかけや、筋トレブームの昨今だからこそ知りたいスパルタ料理についてうかがった。 ▲歴史料理研究家の遠藤雅司さん【撮影/五十嵐美弥(小学館)】 インド旅行中止がきっかけで、1年で50か国の料理を作った ーそもそも、なぜ歴史料理の再現にハマったんでしょう? 世界中を巡るのが好きで、料理を食べるのも好きです。 また、大学…
紀元前400年代の古代ギリシアでは、何百もの都市国家(ポリス)が並び立ち、当時の世界で最も進んだ経済・文化が栄えていました。 最も有力なポリス・アテネ(人口20~30万人、都市部に限れば10~15万人)では、市民が主役の民主政治(民主政)が行われました。 その民主政が完成形となり、活力があったのは紀元前400~300年代前半。古代ギリシア史では「古典期」といわれる時期でした。 アテネの民主政については、私たちは学校の授業で習って、なんとなくわかった気になっているはずです。 しかし私は、社会人になってから本を読んでアテネの民主政について多少とも知り、おどろきました。今から2400年前に、こんな高…
気まぐれに ルーブルに行ってみました。 小雨が降り始めた金曜日の午後。 メトロからつながる 地下のモール経由の入り口の前には 個人とグループと 二つの長蛇の列ができていた! 入り口を入って手荷物検査を通ると 両側の売店に挟まれて 「ピラミッド」の入り口の下の広場への通路も 新宿駅構内か! と言って良い程の人の流れ。 「ルーブル宮」中庭の地上から入る 「ガラスのピラミッド」からも 続々と人が降りてくる。 ピラミッド下から 見学フロアーへ3方向にエスカレーターで登ると 入場券を確認するチェック・ポイントに至る。 入場券の確認ポストにも かなりの行列があった。 すべての困難(?)をくぐり抜けて やっ…
アトランティス 大西洋帝国古代ギリシア 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 大西洋の中央にアトランティスが描かれたアタナシウス・キルヒャーによる地図。南が上のため、右側がアメリカ、左側がアフリカである。1699年 アムステルダムで出版 アトランティス(古代ギリシア語: Ατλαντίς)は、古代ギリシアの哲学者プラトンの著書『ティマイオス』[† 1]及び『クリティアス』[† 2]の中で記述された伝説上の広大な島、及びそこに繁栄したとされる帝国。プラトンの時代の9000年前に海中に没したと記述されている[1]。 概要 プラトンのティマイオス。ラテン語の翻訳(15世紀)…
まだ このブログに出てきていない趣味が一つあるのだがその趣味をする際に、数を多く数える必要がある これが困ったことに、ぼくは繰り上がりや繰り下がりの計算が苦手なのだ繰り上がりはまだしも、とくに繰り下がりは……時間がかかるw だから、その趣味で、いつも苦労ばかりしている 算数が苦手なのは、それ以外の日常でも足を引っ張る たとえば、(時刻ではなく)時間を数えるのにもしばしば指を使わなくちゃならないぐらいだ 指を使って数える まさに、自然に数えるから「自然数」 ヒトが指で数を数えたときから、「数」は始まったのに違いない 「個体発生は系統発生をまねる」という説が、生物学的に正しいのか、ぼくは正確にはわ…
はじめに アテネなどのポリス(都市国家)が繁栄した時代の古代ギリシアが生んだ、さまざまな文化的・物質的成果をみわたすシリーズの2回目。ただし第1回を読まずに、この記事からでも大丈夫。第1回は、古代ギリシアの文化的な成果について述べたが、この記事では、物質的・技術的成果について述べる。関連記事 古代ギリシアというと、哲学や芸術・文学などの文化をまず思い浮かべるかもしれない。あるいは、アテネ(アテナイ)に代表される民主政(民主政)をまず重要と思う人もいるだろう。しかし、それと並んで(あるいはそれ以上に)、物質的・技術的な領域での古代ギリシア人の世界史における貢献は大きかった。このシリーズの第1回(…
はじめに この記事では、アテネなどのポリス(都市国家)が繁栄した時代の古代ギリシアが生んだ、さまざまな文化的・物質的成果をみわたしていく。ただし、民主政(民主主義)については、それを主題にした関連記事があるので、そちらをみていただきたい。この記事では、民主政以外のさまざまなことがらについて述べる。全2回で、今回はその第1回。おもに文化的成果について。 関連記事 ここでお伝えしたいのは、古代ギリシア文明のレベルの高さである。古代ギリシアのポリスが最も繁栄したのは2400年ほど前だが、そのような昔の社会で、私たちが発達した「文明」の構成要素として思い浮かべるもののうち、かなりのものがすでに揃ってい…
Ⅰ.近代哲学思想 Ⅱ.政治・哲学思想 Ⅲ.経済思想 Ⅳ.美術(バロック様式・ロココ様式) Ⅴ.文学 Ⅵ.音楽 Ⅶ.科学 はい、どうもです。 ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。 今回は「17世紀~18世紀ヨーロッパ文化」編です。それでは見ていきましょう。 Ⅰ.近代哲学思想 (1)フランス合理論(大陸合理論) ①概要:認識の根拠を「理性」に置き、演繹法によって正しい認識に至る ②演繹法:前提を立てて、そこから論理的に結論を導き出す方法 ➂デカルト(仏)・近代哲学の父・『方法序説』:「われ思う、ゆえにわれあり」・『哲学原理』 ④スピノザ(蘭)・ユダヤ商人の家に…
朝起きても祖父の容態について続報はない。 心がざわざわしたが今日が実質最終日ということもあり予定を詰め込みまくっていたので朝早くに出かけた。朝食も抜く。 切り替えなければ。 目指すはパディントン駅! くまのパディントンが好きなので聖地である。 とても大きい駅のようだ。 パディントン駅にはパディントンがいるらしくペルーからやってきたパディントンがブラウン一家と出会った1番ホームに立っているらしい。 さっそく1番ホームに向かう。 ここの…どこに…いる…んだ??? きょろきょろしながら歩くと い、、、、??? いたー!!!!!!!! かわ、いい!!パディントン!! せっかくなので色々な角度から劇写!…
主著『崇高の修辞学』(月曜社 2017)から4年、2010年から2019年までのあいだに発表してきた単独の論文やエッセイを「崇高」「関係」「生命」という3つのテーマのもとに集めてリライト・再編集して出来上がった美学論集。芸術作品そのものを語るよりも、現代美術をめぐる言説についての紹介と検討が中心の書物なので、芸術論集ではなく美学論集。 掲載されている図版はモノクロームで13点。それぞれ異なる作家の代表的作品のなかでもこだわりのある選択をしている様子が感じられる(例えばジャクソン・ポロックの作品としてはポロックのなかでは異質な感じの晩年の作品「The Deep」が採られている)し、現代美術に詳し…
「信じてはいけない女」により繋がる3つの「復讐」の因縁
人は神に愛されるために生まれた。 人は神に愛されるという神様の目的(本質)があって、神に創造された(人の形という実存が創造された)本質→実存。 サルトルの言う実存主義(実存は本質に先立つ)とは真逆になります。 引用しますが、 人間の本質?ではここで、我々人間の本質について考えてみましょう。人間の本質とは何でしょうか。何のために我々は存在し、生きているのでしょうか。 この問題は古くは古代ギリシアから論じられています。ソクラテスはそれを「善き生」に求め、プラトンは「イデア」、アリストテレスは「最高善」と言いました。古今東西、様々な人が人間の存在理由について考えましたが、未だ結論はついていないように…
ミーノースがクレータ島の王に即位する時にそれに異議を唱える人々がいました。その異議を出されたのが、海の神ポセイドーンを祭る儀式の時だったので、ミーノースは、自分がどれだけ神々に愛されているかを人々に示すために、ポセイドーン神に向って、犠牲に捧げる雄牛を与えたまえ、と祈りました。するとポセイドーン神はその祈りを聞こし召して海中から一頭のとてつもなく立派な雄牛を出現させたのでした。(神に捧げる犠牲をその神自身にねだるというのは、どうかと思いますが。) この奇跡を見た人々はミーノースの即位に同意したのでした。 ところが、ミーノースはその牛がとても美しかったので、それを犠牲に捧げるのが惜しくなりました…
受験の心療内科 記憶力を高める脳の法則プレースセル暗記術 今日のテーマは、記憶力を倍増させる脳の法則を応用した暗記術のご紹介です。 最新の脳科学の研究成果を応用したものです。 その名は、プレースセル暗記術。 脳内にあるプレースセルと呼ばれる神経細胞が記憶力を高める働きを担っていることが明らかになってきました。 これを上手に使えば、受験に不可欠な暗記事項を、すいすい記憶できるわけです。 では、具体的には、暗記するときにどのような工夫をすれば、プレースセルは記憶力を高めてくれるのでしょうか? 受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と知識をもとに、わかりやすく解説します。 受験うつ~どう克…
はじめに 脳の不思議と魅力。 脳の偉大なるパワーと可能性。 脳にはまだまだ未知のものが数多く眠っている。それは可能性の宝箱であり、知れば知るほど、その魅惑的な世界はますます広がっていく。 脳を知ることは自身を含めた人間理解を深め、生きていくうえでの智恵になるはずである。 とはいえ、脳だけを見ていても十分に人間理解ができるとは言えない。当然のことながら、人間は脳だけで存在しているわけではないからだ。 脳は「神経系」の一部であり、関わる人を含めた「環境」の一部である。したがって、無数の因子が存在する「環境」を捉えたうえで、全身に張り巡らされた「神経」を捉え、脳の役割を探究する必要がある。 人間理解…
エッセー生き物たちの弁証法Ⅱ~国会論戦の未来像~ ソクラテスが活躍した頃のアテナイの広場では、ディベート(討論)が盛んに行われていた。いまの学校教育で行われているように、提示された主題について、肯定側と否定側、一つの意見と異なる意見の間で、日の暮れるまで論戦が繰り広げられ、周りを囲む聴衆のそれぞれが、ジャッジとなってどちらに理があるかを評価した。民主主義は古代ギリシアが発祥とされるが、政治に関してもたとえ愚衆政治と言われようが、人々はどちらかの意見をチョイスし、多数決によって政策が決定された。また、どちらかの政策を主張する者を多数決で選び、政治を託した。いまの日本も同じだろう。仮にその決定が市…
【2023年9月21日 廃深2のレビューなど追記・更新】 神のお告げが再びあったので、Nintendo Switchでプレイ出来るエロいゲーム、エロいキャラやエロい描写があるソフトなどを年齢制限問わず紹介します。記事前半にパッケージ版があるソフト、後半にダウンロード限定ソフトを紹介しています。
今回は半年に1度まとめている「読んで面白かった本シリーズ」です。 2023年上半期は2022年下半期から読み進めていた経済学・歴史の専門書と並行して、仕事に関連する本を読み漁った半年でした。自分の仕事を取り巻く環境や期待役割の変化により、全く土地勘のないテーマへの対峙・未開発スキルの発揮が求められたことにより試行錯誤を繰り返していました。短期的な自身の関心毎や問題解決に寄与するテーマは麻薬的な作用があるので、並行して歴史的偉人の書物に触れて稽古をつけてもらうことも忘れないようにしないといけないと感じました。 ※直近のまとめ記事は下記。 ≪下期総集編≫2022年度に読んで面白かった本7冊 - 雑…
POI感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com マシンとサマリタンの対話のエピソードです。 ずーーーと、サマリタンの意味分からんと思ってたけど、この回で何となく分かった。つまりは東西冷戦のオマージュがやりたいんですね。独裁政権(サマリタン陣営)VS 民主主義(マシン陣営)ってことか。 まあただしサマリタンは純粋にソビエト的というより、ソ連とナチス・ドイツのどちらの要素もあるような気がする。要は全体主義思想ですかね。世界革命(国の境界線を無効化する)という一点のみにフォーカスすればマルクス・レーニン主義を踏襲しているのかもしれないし、産業や思想も含めて計画に従わせ、従わ…
皆さま、お久しぶりです。強迫性障害の方も、そうでない方も、「苦手な数字」や「数へのこだわり」ってありませんか? それらがあるからといって、数字恐怖症だの、強迫性障害だの、慌てる必要はありません。 ネットで検索をすると、「数字へのこだわりが強いあなたは強迫性障害ですからぜひうちの精神科へ」などといった広告が多くみられますが、嫌いな数字を好きになる薬などありませんし、医師の出る幕では全く無いのです。 「4」を嫌う日本人は多いですが、日本だけではなく、中国・韓国・シンガポール・マレーシアなどでも嫌われる傾向があります。 ホテルの部屋番号や階数に「4」が無い話は有名ですが、中国では「4」の付く番地の地…
クレータ島はエーゲ海で一番大きな島で、この島より北側がエーゲ海、南側がリビア海と呼ばれています。つまりエーゲ海の南の境になっているのがクレータ島です。クノッソスはこのクレータ島の北岸の真ん中あたりに位置しています。伝説によればクノッソスにはミーノースという権勢のある王がかつて存在し、ミーノースはクレータ島全域のみならずエーゲ海のほとんどを支配していたということです。ギリシア神話ではミーノースは神々の王ゼウスの息子であり、立法者であり、死んでからは冥界の裁判官、いわば閻魔様のような役割も引き受けています。一方、アテーナイの英雄テーセウスを巡る物語では終始悪役として語られ、後世アテーナイの勢力が増…
苦行するブ釈迦像 フラッグセレモニーを観て、ラホールの街に入ったのは午後9時を過ぎていた。夜間に新しい街に入ると、やはり戸惑う。ホテルを探して、チェックインしようとすると、前払いと言われる。ポケットに手を入れると国境の商店で残りのインドルピーを両替した1500パキスタン・ルピー(750円)しかない。近くにATMがあると言われ、行ってみるが外国のクレジットカードは受け付けない。部屋の鍵をもらえない。ホテルも頑固だ。結局、財布から100$を出し、デポジットとして預けることで落ち着き、やっとチェックイン出来た。 さて、昼から何も食べてないのでとにかく夕食、いや夜食を確保したい。周囲は灯りがともってい…